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Tue, 30 Jul 2002

ご挨拶




黄色と黒の縞Tシャツで竹藪の中にいたから目立ったのだろう。隣のキャンプ場から、しきりに私の様子をうかがっている人あり。その隣の畑で草を取っていたおじさんで、たぶん道路向こうの住宅地の町会長さんだ。そう思って、彼の人の疑惑を晴らすべく藪から出て行ってご挨拶した。
なごやかな雰囲気でしばらく猫の世話状況などお話しする。
変わり者だと感心される。まぁがんばって、と呆れ顔で、それでも私には十分暖かく感じられる笑顔で、お別れした。町会長はもうやっていないと言っていたけど、猫たちが生きて暮らしているこの場所の持ち主の方達のご理解を得ておく事は重要なので、お話しできて良かった。
数日前に、隣の区の保健所の衛生課課長より、野良猫問題の解決に頭を抱えているそうで、意見をききたいと丁寧なお手紙をいただいた。河原猫に関する報告書を、これまでに二度、地域の保健所の動物行政担当の方に提出しに行った。その内容が、他の区の担当の方に伝わっていたらしい。とても嬉しかった。
今日は自主休業。なんだか疲れて気力もないけど、体を休めて、かからなければいけないレポートの作成に向かおうと思う。
暑い日だからか出席率は悪く23。珍しく、まさおくんに会えなかった。
今日の写真は、キャンプ場で涼む「クロボス」
後方からゴロリがチェックを入れている新参、若いオスの黒白猫「しんちゃん」

Mon, 29 Jul 2002

猫好き


河原へ戻すにしても、そばかすの涙目を見るともう少し治ってからでないとかわいそうに思え、そうこうするうち20日たってしまった。
彼女は猫好きだ。私に恐ろしい顔で「近寄るなー」とやってるときに、うちの猫が見物にくると、たちまちしっぽが撥ねあがってクエッションマークを作り、ふーん、とか、あーんとか甘い声を出して鳴き、目の前の私を忘れて出てきてしまう。
うちの皆さんはといえば、知らない猫はみな嫌い。頼みの綱のクロちゃんまで、今度ばかりは、河原から連れてきた子とうちの子達との緩衝剤になるのは「やだよ」だそうだ。哀れなそばかすはしっぽを下げて、また隅っこにもぐりこむ。それでもこんなに出てくるようになったのは凄いことだ。
河原の笑顔がいつ戻るか、楽しみ。

(そばかすのすてきな笑顔は6/19「プレイリー河原猫」に)

Sun, 28 Jul 2002

大混乱




毎年律儀に暦どおり現れる「あきあかね」が、曇り空の河川敷に飛んでいるのを見た。
到着が午後になったので、待っていた猫たちに余裕はなく必死の形相。自転車を止めたおじさんが猫たちの所へ下りていくところで、見れば片手におにぎり一つ残ったパックを持っている。
「こんにちは!大丈夫ですよー持ってきましたからー」
急いでいたので、説明しながら竹藪にご案内する。
いつもなら知らない人が来ると逃げるけど、今日は別。猫たちはおじさんなど気にもせず、どうでもいいから早くちょうだいと集まった。おにぎり一つではどうにもならないと悟ったおじさんは、猫舎や私の持参したセットを見てしきりに感心していたけど、そうだ!いいものあげようと言って自転車に戻り、卵形のケースに入ったミニチュアのフィギュアセットを二つ持って引き返してきた。配膳中の私にあちこちの物陰から、猫たちの催促の声がかかっていた。メインディッシュ、かりかり、ミルク、水。おじさんは卵ケースを開けて、縁台を組み立て、豚蚊取りに小さな渦巻き蚊取りを入れ、猫を最後に置くのだと、座り猫を見せてくれた。「僕も好きだけど、猫、好きでしょう」。
どちらのセットにも猫がいた。
説明の途中、なにやら外で起こった物音に猫たちが驚いて、てんでにご飯を蹴散らして逃げた、というハプニングもあり、大混乱の餌場。フィギュアは結局いただいてしまった。

鼻の擦りむけが少し良くなったチビ「コクニ」が、最後の方でお母さん(やはり白ママだった)と一緒に食べていた。
足りなくて追加したごちそう缶のトレイ3つを、サンタ・ピンちゃん・チーコが取り、サンタの所へノコちゃんが後から参加。やさしいサンタはノコと一緒に食べていた。

笹水に沈んでいたのはわずかにダンゴムシ。足が短くて笹の葉にしがみつけなかったのかも。

バーベキューで河原に来た家族の、子供達だけの6人の探検隊がやってきた。大きな声に驚いて、また猫が散った。
子供達と少し話してさよならしたあと、やっと静かな竹藪に戻った。

Sat, 27 Jul 2002

やさしい風




キャンプ場の風は、たとえようもなく気持ちがいい。
おなかいっぱいの猫たちが、あっちこっちに散らばって転がっている。消えた猫にも、今生きている猫たちにも、そして新参の猫にも隔てなく、ねぎらうように吹き渡っていく風。

しょぼしょぼのクニクニは、元気のない鈴と姉妹そろってやってきた。帰るところを見送っていたら、一人で暑いところにすわってなにやら考えて、いきなり走り出し、葉の茂った低木の木陰の中へ収まっていった。

Sat, 27 Jul 2002

追悼集会




お天気が良いのに誰もいない。変だ、と思いながら自転車を止めると、土手の真下の一段低い所に、みんなの顔が見えた。
下りていくと、最近「流れ者のチャトラ」から二代目「虎吉」を襲名したばかりの子が倒れていた。すでに息はなかった。目立った外傷もなかった。

とりあえず餌場に直行しご飯を配りながら、時間はないけど、みつけた私が今どうにかしなければいけないのだと腹を決めるまで、気持ちが動転していて、いつものようにみんなに呼びかける声も出なかった。
猫たちの追悼集会は、音もなく、涙もない。とても静かだ。
特にとどまる理由もないけどさりがたい、といった感じで、仲間の「死」を囲むのだ。
みんなの見守る中、ここだと思った原っぱ隅の木陰に「えいっ」とスコップを突き立てた。あまりの堅さに泣きたくなった。少し場所を変えて、懸命に掘った。汗がどっと流れた。
何もしてやれなかった初代虎吉の分まで思いを込めて掘った。
虹の橋で彼がこれから待つのは、最初にのどを鳴らして甘えた人なのだろう。そいつがこの子を捨てたんだろうな。
思ったら、なんだかくやしかった。

虎吉二代目、夏ノ朝ニ儚ク散ル

Thu, 25 Jul 2002

クニクニ


クニクニは
赤ベコの張り子人形みたいに頭の定まらない子だ。見つけたときから頭を揺らしていて、ゴルフボールとか石とか何か堅いものをぶつけられてそうなったのだという人もあるし、先天的なものかもしれないし・・・。びっくりすると気の毒なくらいになるので、なるべくそっとしておくのがいいと思ってきた。
餌場にくるのは食べようとする意志があるからで、だから大丈夫って思いたいけど、今朝はどうしたことか震えていた。夜の雨に濡れたか、熱があるのか、アゴに力を入れてがたがたしていた。クニクニがきた時トレイに空きが無くて、どこに行って食べたらよいか、震えながら立ち往生してた。ミルクやご飯をそばへ持っていこうとしたら逃げてしまい、猫舎の裏へまわりこんでしまった。そこで待つことにしたらしい。十分残っていたので、それ以上のお節介は控えた。

そばかすが保護部屋から出て、うちの子達のエリアに入った。
若干の怪我を覚悟で手を伸ばした。威嚇されただけで、私の手はそばかすの背中に届き、耳の後ろに届き、頬に届き、涙目にとどき、かちかちにこわばっていたあちこちを手の甲でゆっくり撫でた。すこしほどけて、目を閉じた。
もう少しだ。

Wed, 24 Jul 2002

チャトラオソルベシ




お向かいのご夫婦が海外へ旅行中、チャトラの一人息子「マルゾー」くんのシッターに通っている。3年前の冬、手のひらに乗るサイズの時に河原に一人でいたのをやっと保護した。風邪をこじらせてぐちゃぐちゃだった。7kgの大きな猫さんになった。「チャトラ恐るべし」を体現している。
朝は忙しい。マルゾーくんのお世話に行くと、さらに忙しい。
旧交を温めている暇はないし、向こうはすっかり忘れていて、又変なのが来てしまったと、時折敵意すら見せて向かってくる。足に蹴りを入れられたくらいで動じていては舐められてしまうので、なで回して寂しいお留守番を励ましてくる。

朝の河原は続けていそがしい。誰がいるのか見回しながら、行き届くよう気を配る。ガオが来た。サビちゃんが来た。
サビちゃん、最近舌が出たままでいることが多い。
せっかく来たのに食いっぱぐれては大変、という感じで、私にぴったりくっついて待つ。
「また、しまい忘れていますよ」
ご飯を配るときに顔をのぞき込んで注意してやる。帰るときはちゃんとしまっていく。

昨日の笹の葉っぱ、誰かに出されてしまった。
こんなの入れたら猫が水飲めないじゃないの、と思った人がいたようだ。

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河原猫の日記



    
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