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Sun, 11 Aug 2002

アジのホネ


昨日ざっと見渡したところでは
茹でたアジを喜んでくれたのは一ちゃんくらいだった。
てんこ盛りにまとめて一皿置いて来たのが、
どうやったらこんなふうに残せるのだろうか、不思議なほど、きれいにホネだけになっていた。揺すったらさらさら音がした。
昔は猫のご飯は猫まんま、それにおかずの残りをやっていた、魚の骨を投げてやると喜んで食べた、なんて聞くけど、うちの子も隣も、煮干しの頭は食べない。骨はもちろん残す。飼い猫は贅沢に慣れて軟弱になったのかと思っていたけど、ノラを生きる河原の子達も、危険なホネまであえて食べないのだと妙に感心してしまった。冬場よく用意するマグロの血合いなどでも、そういえばホネが混じっている。茹でた後、固まりをほぐすときに取り除き切れなかった細かいホネも上手に除けて残していた。

ヨーコママ久々の登場。ノコちゃん、無事無事。
保護生活一ヶ月たって、すっかり家の中に慣れたそばかす。
手から食べたりして喜ばせてくれるけど、体に触れようと近づく手には、鋭い爪で必死の攻防。あちこちひっかき傷で痛いこと・・・ヤレヤレ・・・

Sat, 10 Aug 2002

ノコちゃん神隠し


姿を見ないからといって気を揉むのはやめようと、決めた翌日にもう気を揉んでいる。ノコちゃん二日ほどふっつり神隠しだ。
自転車の周りや、人の通る道を見上げて興味津々、ひょこひょこ歩く範囲が広くなっていたからなぁ。明日は出てきてくれるかなぁ・・・

今日は豆あじをよぉく茹でて冷やしておいたのを、いつものメインディッシュにプラスして持参。サビちゃんは骨が苦手みたいで、ケェッケェッと顔を斜めにして困っていた。アジだけ残した子もいたけど、一ちゃんが気に入ったようでハングハァング一生懸命食べていた。
水の取り替え時に笹の葉っぱを入れ忘れた器に、小さな蛾が6つほど浮いていた。今日は全部にぬかりなく浮かべてきた。

Fri, 09 Aug 2002

安否


一日一度行ったときにたまたま会えなかったからといって、安否を気遣っていても仕方ない。クニクニが6日なら、ヨーコママだってガオだって8日だ。2ヶ月以上の不明期間を経て復活した「まさるさん」なんか、先月17日を最後に姿を見ていないし、コハチもやはり25日以降、ようとして確認できず。コハチは白ママがずっとそばに残した子で、みーしゃやコシロと同腹の兄妹だ。小さい八割れ黒白柄でメスだと思う。少しでも動くと逃げてしまうので、じっくり向き合ったこともない。
猫舎の中を掃除してきた。最近はここで寝ている形跡がない。
あっちの小屋も見てきた。誰もいなかった。みんなどうしているのか気をもむのはやめにした。

ごはんを食べ終わった後、見事にだれもいなくなってしまった。
そーっと歩くと、風が通る日陰の草の中や、大きな木の下に、目立たないよう寝ているのが見えた。

Thu, 08 Aug 2002

恐い小屋




空の青さで言えば「エーゲ海」だ。
強い風に帽子を飛ばされ、土手では赤とんぼの群れに突っ込んでしまった。一瞬目と口を閉じたけど、不思議なことに誰もぶつからなかった。

原っぱの隅に、昔トイレだった小屋が倒れていて、猫の避難場所にビニールの切れ端が被せてある。周りに置かれた傘も増えて、そこに枯れた笹の枝が無造作に(カモフラージュのつもりと思われる)被せてある。なんとも汚いけど、作った人は猫のために一生懸命なのだ。
クニクニが5日来ない。近づいてあの中を覗いてみる勇気が出ない。もしあそこにいたらどうしようかと、炎天下、風通しにビニールが少し持ち上げられた小屋をしばし見つめた。

みんなぐったりしているけど、食欲は旺盛。つまり、元気だ。
猫用ミルク500ml帰るまでに売り切れ。同じトレイを互い違いに囲んで仲良く食べていたり、順番待ちしたり、集まった猫の中の、それぞれの優先順位とかルールとかに従って食べていく。

ノコはずいぶん大きくなった。
ピンちゃんは何でいつも嬉しそうなんだろう。
うす目を開けて「うふふ」顔だ。

Wed, 07 Aug 2002

泣き虫




だいぶ遅れて、ケイちゃんが来た。
大きな声で泣き泣き歩くから、ケイちゃんだってすぐわかる。竹藪の奥の方から現れる。
三毛3姉妹の少女期は、もう形容しがたいくらいにかわいらしく、現れると餌場がぱっと華やいだ。二つ前の夏、どこから這い出してきたのか、おなかをすかせて餌場に来たところを発見し、それからは会うのが楽しみだった。驚かさないように息を詰めてただ見ているばかり。容易に近づけなかった。
ちょうど適齢期の頃一斉捕獲で不妊手術できたけれど、大勢だったから一人一人に説明する時間もなくリリースした。寒い時期に怖い思いをさせてしまって申し訳なかったと思いつづけた。
みぃちゃんが私に慣れたのは、クロちゃんのおかげだ。寝箱にいつも黒白兄妹といるようになって、保護に至れた。その後コウちゃんが猫舎の中にいるのをよく見るようになったけど、かたくなで、人間嫌いだった。コウちゃんを抱いたのは、冷たくなってからだった。かなしかった。ケイちゃんは、未だにどこで寝起きしているのか解らない。
なにが悲しいのか、いつもないている。
すぐごはんをそばに置いてあげたのに飛びつかず、泣きながらうろうろして、猫舎下で食べていた。
キャンプ場にいたおじさんが帰ってしまったので、涼みがてらおじさんを観察していたノコちゃんが暇そうに戻ってきた。食事中のケイちゃんにうっかり近寄りすぎて、一発浴びてしまった。なかなかキツイおねいさんだ。以後気をつけるように。

お食事後休憩中のサビちゃん。舌がやはり出ているので写真を撮っていたら、お母さんが「きーっ」といいながら走ってきて邪魔し始めた。嫉妬かも。カメラとサビちゃんの間で、派手にごろごろ転がってみせるのだ。最初に自転車を降りさせた「サビコ」、最初に不妊手術取り組みをはじめさせた「お母さん」。二人とも私にはかけがえのない河原猫だが、他に甘えられる「飼い主」を見つけてしまったサビちゃんの方が余裕だ。

Tue, 06 Aug 2002

看板役者




暑い日と雨の日と雷と、そして花火。過酷な夏は真っ盛り。
蝉がせっせっせっせっ鳴いて、短い生涯の歌い納めで忙しい。
道路でつぶれた蝉を見ると、胸がつぶれそうだ。
私は本日より仕事を休んで、くっついてしまった椎間板の隙間を広げるリハビリ通院だ。やだねー、年を取るってこうゆーことなのね。往復20km余りの自転車通勤も、力自慢の力仕事も、たたってるねきっと。でも、夏に仕事を休めるのはなんだかなー。
嬉しいと言えば働いている人たちに申し訳なくて、ここはじっと黙って河原へ行くしかない。あ、病院へ行くしかない、だった。

最初の夏は黒白兄妹とねんごろで、とくにクロちゃんが河原で張り切って待っていてくれた。クロちゃんは芸達者な河原の看板役者で、いつもぴったり一緒だった。
今年の夏はコシロの二枚目ぶりが、ひときわ目立っている。
さわれないのが残念だ。
役者、というより、クールなビジュアル系ミュージシャンだね。

このまえ元気な疾駆を見せてくれたのに、クニクニがまた来ない。だいじょうぶかな。

Mon, 05 Aug 2002

お喋り猫




猫舎のなかに、おみやげが入っていた。この前のフィギュアは全6種のシリーズだったらしく、3個別パターンの猫セットがあった。「50ぴきの猫達、がんばれ!!」と、メモが一緒に入っていた。
いつだったか土手に座って涙ぐんでいたおじさんは、最近お昼をキャンプ場で涼む猫たちと過ごしているようだ。猫に囲まれて昼食を食べ 静かに一緒に昼寝して、そっと立ち去る。

特に誰と仲良しでもなく、いつからくるようになったのかも定かでなく、どこで寝起きしているかも知らず、親兄弟出自はもちろん不明。毎日は姿を確認できないけれど、しっかり名簿に名前の載っている子が数匹いる。キジマルとアミちゃん、どちらも未手術。いつもいないので捕まえようがない。今日、何やらいいながら餌場に戻ってきたキジ丸に、「何言ってんだよお」という気分で呼びかけていたら、後方猫舎屋根より、アミちゃんが合唱してきた。アミちゃんは雄猫だけど、とても穏和で、全くとんがったところのない子だ。おしゃべり猫と判明した。しばらく分けのわからない会話をして、結局何を言っていたのかさっぱりわからないまま、向こうが寝てしまったのでお喋りはおしまい。
猫舎下から、妖精コクニがびっくりした顔で外をうかがっていた。子供を驚かせるような猫語が飛び交ったらしい。

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河原猫の日記



    
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