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Tue, 08 Oct 2002

実話




ママから見放され辛い時期を越えている真っ最中のコクニがぽつんとエサ場にいて、みんながカッカッ盛大に朝ご飯している後ろ姿を、あっちこっちに回り込んで見ているばかり。ちょっと元気がない。

コクニがママを追いかけた日曜日、コマ送りに撮った写真を見ていたらどうしても書いておきたいことが一つあった。

食後にコクニは、原っぱの隅でノコちゃんと一緒に「ゴロンゴロン」遊びをしていて、遠くにママが座っているのを見つける。
「ママー」と声もなく走り寄ると、物憂げに座っていた白ママが、ダッシュで逃げた。拍子抜けの顔で逃げたママを見、追いかけようとしたとき、ノコちゃんがコクニに飛びかかる。
「おまえの母ちゃんでーべそっ」とか「おまえなんか嫌いだってサ」とか言ったのかもしれない。コクニもむちゃくちゃに掴みかかって応戦。
そのあとキャンプ場のママの所へ行って、ママの拒絶に泣きべそをかくのだ。
ノコちゃんが心配そうにその様子を見守る。

猫たちの気持ちは、実は私の思うことなどとは全然ちがうところにあって、勝手に見当はずれの作り話(フィクション)で楽しませてもらっているような時もあるけど、白ママの子別れはノンフィクションだと言っていいかも。

発見当初、猫舎下の暗がりで幻のように白く浮かんでた妖精コクニ、外に出てきて恐い顔でシャーをしたコクニ、ノコちゃんと原っぱを冒険するちびっ子コクニ、、
こんなに大きくなったんだね。
これからは「荒海を渡る」コクニになる。

Mon, 07 Oct 2002

ねこふんじゃった


午前中荒れ模様の予報。午後には天気回復とのこと。
こういう日のいで立ちは難しくて、ゴミ出しに出たとき空を見て決める。
河原の土手を下りて竹藪に入るには「長靴」。
雨の土手を走るには「レインコート」。職場を出るとき晴れていたら、この重装備じゃ恥ずかしいので、よけいな荷物「帰り支度分」が増える。
ご飯を見守る間雨は落ちず、片づけ終わる頃パラパラ来て、もう一息で職場到着の頃、風がびゅうびゅう雨ザンザン。猫たちはおなかいっぱいで散会し雨を避けられたと思う。良かった。

本日は、リュックからご飯を出そうとしたらかぶりつきでのぞき込んでいたエサ待ちチーコの鼻、チャンスとばかりにむんずと捕まえ、キレイキレイに拭いてから配膳開始。ボスが近づきすぎてしっぽを踏まれてしまって、ううううガギァーっと叫んだ。ああっご、ゴメンナサイねー。すぐまた足下に戻ったから、良かった。軽症軽症。恨むなよー。
甘えんぼ新参単独ノラの女の子3人衆のうち、ガオと小夏は確認できず、ソックスだけだった。かなり頑張って私に張り付いていて、最後の方でやっと食事に来たお母さんに襲いかかって追い出してしまう。困ったモンだ。なんとかならんかね。

Sun, 06 Oct 2002

小夏の泣きべそ




もう一人のべそっかき「小夏」は、たった一日でべたべたになった。ずっと足もとを離れない。抱っこしたり撫でたりできた。人に可愛がられた子なのかもしれない。痩せた背中がいたましかった。小夏の背中とノコちゃんの背中はそっくりだ。白い部分がノコちゃんに多いのがちょっと違うだけ。

Sun, 06 Oct 2002

泣きべそかいたコクニ




午後の配達になって、しかももう一人のエサヤリさんと到着が重なり、待っていた猫たち大集合で大混乱となる。
あちこちで野良猫に対する虐待や追い立てが厳しくてどうにもならないという話を沢山聞いた。聞いているうちにやりきれなくなってきた。彼女はせっかく(エサを与えて)(死んでしまうばかりだった)命を助けているのに、もとはといえば捨てた人がいけないのに、猫を毛嫌いして苛める人たちというのはどうしてそれをわかってくれないのだろうかと言う。
猫を邪魔に思う人たちの言い分を聞かず、なにが問題になっているかを放置したままエサヤリを続ければ、猫たちにその怒りの矛先が向けられていくのは必至と思われる。

白ママが原っぱでひなたぼっこしていたら、コクニがいそいそとママの所に近づいて行った。ママは逃げた。
コクニはキャンプ場まで追いかけた。無視の構えは変わらない。
途方に暮れてうずくまったコクニを、ノコが近くでじっと見つめる。自分がたどったばかりの道だ。今コクニがどのくらい寂しい思いをし混乱しているか、ノコちゃんにはわかるのかもしれない。ママの拒絶は厳しい。すがっていってもまた振り切られると察したコクニがべそをかいていた。

Sat, 05 Oct 2002

3様の新しい子




サビちゃんの「あっかんべえ」は慢性化してしまった。
そうしているのが自然なことなら、多少だらしのない印象は否めないものの、まあいいか、という気がしてきた。
何度かエサ場を出て行ったり戻ってきたり繰り返しているウチ、ついに私が一息ついて座った所に出くわし、別にそういうわけでもないんだけどね、って口の中でもごっと言いながら通り過ぎ、背後からピト。気持ちは十分伝わってきたので、持っていた櫛とタオル片とで梳かしたり拭いたりのサービスをした。すっかり身をゆだねて、サビちゃんの柔らかいこと。
猫舎の屋根から昼寝しながらそれを見物していた黒叔父ジジも、出張サービスで拭いてあげた。ハナ垂らしていたからね。でも、これは期待されていなかったようで迷惑がられた。遠のいてすぐ元の場所に戻ったので、気持ちは良かったらしい。もう一回、今のちょっとやってみてくれてもいいよ。催促された。

エサ場のラッシュアワーが終わっておおかた片づき、毛布もすっかり干して、そんなふうに座ってのんびりしていたら、遅組に知らない子を3匹見た。控えめで怯えた顔のシロキジと、丸顔のガチャ三毛、そして小さいキジ猫。シロキジは女の子で、サビちゃんと私の近くをうろうろした。思い切って声をかけ、そっと手を伸ばしたらか細く泣いた。捨てられた子かな。「小夏」と命名。
猫舎台の下の暗がりで、なんだか真っ黒けのキジ猫のチビがばくばく食べていた。「コキジ」と命名。「片目」と同じくらいの大きさだけど、兄妹ではない。はち合わせしたとき敵意あらわに唸っていた。用心深そうなガチャ三毛はカメラを向けただけで緊張して逃げた。「丸子」と命名。
この子達はこの場所にずっといられるだろうか・・

Fri, 04 Oct 2002

存在の軽さ


今日は夏日だったとか。暑かったね。
一日終わって帰り道、橋の上から猫たちの緑地を遠く仰ぐ。走りながら、あの中で仲間達と夜を迎えるみんなを思った。
幸せも不幸せもない。ただひたすら命を燃やす。
何の作為もなく、何も求めず、慎ましく生きている。
人間社会で私たちが保証されている「人権」の重さから比べたら、猫たちの存在の軽さは綿毛のようだ。はかなさで言っても綿毛だ。

綿毛が風に飛ぶときの美しさは匂い立つ花に負けない。
私を頑張らせてくれる猫たち。

Thu, 03 Oct 2002

朝のエサ場でガオー




何を思ってか、最初から最後までエサ場の真ん中でガオが頑張っていて、みんなが出入りできない。兄ちゃんもチーコも私をマークしてぴったり寄り添ったものの、いよいよご飯となったらガオが突進してきて蹴散らしてしまった。まさおくんさえ引き気味だ。仕方ないので、みんなの食事場所とガオの体の向きで調整したけど、後ろを通る気配だけでもいきり立つので、・・困った。食べながらも「うががんがが」振り返って「ぎゃーっ」、もっと食べたい、ミルクもちょうだいで「ガオー」だ。
一度外に出たサビちゃんが竹藪の入り口まで戻ってきて、こちら向きにちんまりと座り、そうやってしばらく舌を出してあっかんべえしながら考えた後そーっと入ってきて、私を挟んでガオの反対側にピトっと収まった。

しゃがんでトレイのお掃除。ガオちゃんをなだめながら撫でながら食事を守ったのは、みんなを守るためでもあり、動いてガオを放置するとそばを通る誰かが悲鳴をあげる。遠巻きに見ていたみんなは、何でだよ、と言いたげな顔だ。
サビちゃんはおとなしそうにみえて実は結構キツイので、私が抜けたら二人は対決になる。まずい・・。
そういうわけで、身動き取れずに時間が過ぎた。
立ち上がって、仕事に向かう体勢に入る頃、やっとお母さんがやってきて食べ始め、ほっとする。ガオがしっぽを下げてたーっと走りだし、エサ場から離れた。
猫社会の群れのルールはなかなか厳しいのだ。逃げていくガオの背中を見て思った。

ヨーコママは、これまでママだったことをすっかり忘れて一人で来てそっと消える。ミルクを置くとき顔を見たら、耳がアレルギー状態だった。洋ちゃんがひどいので、ヨーコはやっぱり洋ちゃんを受け継いだ娘だ。となると、今は無事だけど、ノコちゃんもやがてはこうなっちゃうのかな。
まだ家にいるスズメのことも、次の手術の事も、誰をどう保護していくかも、算段が立たない。はあぁぁーっ(大きいタメイキ)。

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河原猫の日記



    
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