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Fri, 18 Oct 2002

半分解決


一夜明けて雨の河原。
濡れて来て私に近い所でエサ待ちクネクネしていた子は、食器を拭くペーパータオルで拭いてあげた。チーコはもちろんのこと、クロボスだって、拭けちゃう。ピンちゃんは前足を持ち上げて、やはり痛そう。お母さんや小夏、濡れた背中を拭いた後猫舎に押し込んだ。すぐ出てきてしまうので、入りたくないようだ。中にいれば濡れないのに・・・わからないなぁ・・
クニクニが奥のスチロール箱にすっぽり入っているのが見えた。
さんちゃん(写真の子 サンタ♂1歳)、小夏を追い出さないでね。

 昨日の朝のままになっていた得体の知れない口の開いたバックを、応援の友人が見てくれた。なんと、涙ぐんで話を聞いてくれたやさしいおじさんのものだった! 事件か! まさかその辺で倒れて・・いや、自転車がないからそういうことではなさそうだ。 
色々考えた末、酩酊状態で夜猫に会いに来て、荷物を忘れていったのだろうと。
警察経由で持ち主に返してもらうよう頼んだ。


Thu, 17 Oct 2002

人間が一番恐い


我が家ではチュンチュンが早朝脱走し、限界まで待って遂に見切り発車。やはり締め出しとなったクロちゃんに、チュンは託した。(クロちゃんは帰宅と同時に駆け寄ってきたし、チュンもその後無事戻る)
そういう心配事を抱えての河原行き。しかも今日は職場の健康診断で朝抜き。ひもじいよん。
悪い事というのは重なるもので、竹藪にちょっと異変が。
原っぱに蓋の立った猫缶が空になって一つ転がっており、猫舎外に置いている木のテーブルの向こう側に、空になった猫缶大小一つずつ、ビールの空き缶と一緒に転がっていて、ベンチが横倒れに傾いていた。横に小さな背負いバックが口を開けて落ちている。汚いタオルと、100円ショップで売っているような、ちりとり付きブラシが覗いていた。
一生懸命想像してみたけど、誰が来て何があったのか、見当も付かない。猫缶携えてこの場所に入ってきたのだから、猫に好意的な誰かかもしれないし、ゴミの散らかし方からすると、だらしのない、良くない人のような気もする。得体の知れないバックはそのまま残し、他の缶ゴミなど拾い集めて河原を後にした。土の上や離れ猫舎屋根にばらまかれていたカリカリも片づけてきた。酔っぱらった近所の小屋掛けおじさんだろうか。誰が来たのだろう。。胸のざわざわが一日中続いた。
ピンちゃんが前足を痛めていて、地面につけない。気の抜けているときのピンちゃんだと、首根っこを掴んで抱っこだってできちゃうんだけど、今日はなんだか張っていて全く近寄れない。
ぴんちゃん!なにがあったのだ。言ってケロ。ったって、だみだ。ガチャ、朝ご飯に気合いが入っていた。小夏静かに食べていた。猫舎下ではコキジと片目が並んでいた。甘えん坊の未確認はソックスハチコくらいかな・・
確認猫数24・・・

何が恐いかって、人間ほど恐いものはない。
こんなとこで猫の世話なんかしゃーがって、などと悪意を持ってあの場所を見ていった人があったら・・・不安が募り、明日の朝応援を頼んでしまった。
そういうわけで、今日の写真は「人間嫌いのスズメ(ちゅんちゅん)」久しぶりの登場。

Wed, 16 Oct 2002

月夜


昨日の夜はなんだか荒れたそうで、そういえば激しい雨音も聞いたような聞かないような・・
帰りは降られなかったし、その後はずっと家にいたから、荒天だったという実感がない。

朝の土手は、煙ったように一面濡れていて、竹やぶの中は重たく湿っていた。猫舎の中に誰かの吐き戻し発見・・ありゃりゃ、ばっちぃのぉ・・大急ぎでふき取り、殺菌スプレー。
空のトレイを回収・・散乱が激しく、まるで何か大きい獣に襲われた後のようだ。集めてきれいにして配膳準備完了。待つ場所がみんな濡れているので、猫たちも落ち着かない。
今日はいつものご飯と別に、マグロの血合いをぐつぐつ茹でてさましたのをどっさり持参。おいしそう。
チーコに続けて薬を飲ませているので、青っぱながいくらか引っ込んだ気がする。
ピンちゃんが前足を地面につけず引きずっていた。
ケイちゃん、少し前まで片目が塞がっていたけど、回復した。
ソックス、ガチャ、小夏、ガオ、一ちゃんも来ない。

いつも帰りは河原の猫ポイントを敢えて通過しないようにしている。私が行けば猫たちが集まる。朝以上に人目に付くため、集まった猫たちを危険に晒すことになるのと、夕方まで河原に関わると、私自身がパンクしてしまうからだ。
昨日の帰り、つい河原コースを取ってしまった。
日没まできっと原っぱの縁でうずくまっていたのだろう、よっこらしょっと立ち上がったチーコだけを確認。木でこちらが見えない場所に自転車を止め、すこしだけ、そんなチーコを眺めた。
誰かに見つかる前に自転車をこぎ出した。
みんなゴメンネ。

今夜はふくらみ気味の半月。雲のない青い月夜。きれいだ。
これから先、私は何度満月を見るだろう。

Tue, 15 Oct 2002

天使


イタリアの小さな大女優ジュリエッタ(フェデリコ・フェリーニの奥さん)が、アンソニークインという大男演じる大道芸人と旅をする映画で、忘れられないシーンがある。自分は何の役にも立っていないと泣く彼女に、道ばたの石ころだって役に立っているんだよ、と、綱渡りの芸人に慰められところだ。男に置き去りにされ、雪の山道で毛布にくるまって眠るときも、彼女の顔に浮かんでいるかすかな笑み。天使というものがいるのだとしたら、あの映画の中の彼女こそそれだと思えた。
命というものは不思議なもので、どんな惨めな境遇でも輝くのだということを、教わった。

新しい寝箱を河原の猫たちが気に入ってくれたかどうか、今朝はとても楽しみだった。あまり入った形跡が無くて、この楽しみはもう少し寒くなるまで持ち越しだ。

誰がどんな顔でいるかを見届けるのは、忙しく立ち寄る河原で最も重要な仕事だ。シラミにたかられた情けないクロボスの上目遣いも、青っぱなをぷかぷかさせたチーコの催促も、甘えたくてじれているお母さんのいじけ顔も、ご飯さえもらえたらいいのであって、それ以上は気安く寄るなと構えている子の頑なさも、クニクニがいつも頭を振って逃げまどうのも、そう、みな彼らがそれぞれの個を生きている証で、いとおしく面白く得難いものばかり。

「名も無き雑草」だってちゃんと図鑑に立派な学術名をつけられて載っている。河原の子達を記録にとどめるのは、私だけにふられた仕事なのではないかという気がしてきた。

ね、のこちゃん。
ずいぶん大人になってきたね。

Mon, 14 Oct 2002

作業完了




スチロールの箱を沢山追加して、冬支度ほぼ完了。
猫舎の中のこれまでの体勢を一度すべて取り払った所、もう、言葉では言えないくらいの“虫”で、げげげげげ。
それにくわえて、つーっつーっと音もなく、小さな毛虫が降ってくる。
お天気が良くて救われた。これで曇天だったら泉鏡花の世界だね。蛭までは出てこなかったけど。
ぼろい所もきれいに修復してもらって、すっきり。
後はみんなで仲良く入ってほしいと思うばかり。
作業の勢いで猫たちがどこかに避難して、ちらちら見かけるだけ。チーコは竹やぶの中で作業を監視。終了の頃、ピンちゃん黒叔父さんがほやほやの寝箱に入っていて、小夏が遅い食事を一人で済ませたあと、自転車を出すときまで離れずにそばにいた。

一番最初に猫たちのために作った原っぱ猫台猫舎(本日の写真)から考えると、こんなに立派なものになって、感無量だ。

暑さと空腹で立ちくらみ数回、とても疲れてしまった。
貴重なお休みを、河原猫たちの冬支度に捧げて下さったお友達に、うにゃにゃ「アリガトオ」。

Sun, 13 Oct 2002

裏ボスチーコ




良く晴れて、今日も原っぱの日だまりに猫がたまる。
あたたまりすぎてぼーっとなった子が、木の下の丸い日陰に避難する。チーコはハナを垂らしてじっとしていて、ノコちゃんが「どの角度からピトしようかしら」とまとわりついていた。チーコもノコに慕われて、不調時の気鬱がまぎれているのではないだろうか。チーコは無口な子だ。ほとんど声を発しない。表情も変わらないので、何を考えているのかわからない。細い手でパンチを出すのはかなりご機嫌斜めの時で、大抵のことは(理不尽な場合でも)、唯々諾々とやり過ごす太っ腹である。ひょっとして河原の裏ボスはチーコかもしれないと思う今日この頃。

ただ長居して、寝箱の毛布を干しながら、集まりの悪い猫たちの姿を少しずつ確認する日曜日になった。
竹藪には蜘蛛の巣が沢山張られていて、ゴメンナサイ、猫ご飯の配膳中いくつも壊してしまった。
一太郎、ガオ、やはり来ない。おとなしくて甘えん坊の「小夏」見ない日3日目だけど、追い出されてしまったとしか思えず、可哀想でならない。どこでどうしているのやら・・・
隣の隣の地主さんとお久しぶりのご挨拶。ほか、通りかかった人訪ねて下さった人とも、周りをうろうろする猫たちを見ながら沢山お喋りした。

Sat, 12 Oct 2002

草刈り再び


疲れたーー
今日は猫原っぱの草刈り。
寝箱の追加と毛布の日干し。

新しい子達もやってきた。
長時間いたので、本日の確認数38。確認できなかった子、一太郎、コクニ、ガオ、小夏・・どうしているのだろう。

草刈りの休憩時に猫舎へ戻って空になったトレイを片づけていると、また新しいご飯が出てくるのではないかと、期待した子達が集まってしまう。さっき食べたのを忘れてしまったような顔でじっと見る。あちゃ。みんな良く食べるね。草刈りの鎌にノコがじゃれてアブナイ。しゃがんでできた日陰に、サビちゃんが入り、動くとまたついてくる。ソックスが大きな声で「わたしはここよ」とアピールして構われたがり、お母さんが張り合って近くをうろうろする。お昼も食べずにずっと頑張っておなかがグウグウ鳴ってしまった。猫たちが羨ましかった。いいなーみんな沢山食べて気持ちよさそうにごろんごろんして。

今日一緒に頑張ってくれたM氏とピザハウスで盛大に遅い昼食を取る。なんと!4時近くになっていた。


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河原猫の日記



    
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