Thu, 09 Jan 2003
牛若と弁慶
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昨日のぬかるみについた猫たちの足跡がくっきり凍っている。 最近の出席簿、○の数は30前後。甘えん坊で来ない子達というのは、小屋掛けの人に取り入って、暖を供給しあっているものと思われる。お食事もそこいら辺で調達できているのだろう。 チーコはどこだ。 今朝姿が見えなくて、きょろきょろ探してしまった。 ああ、あそこに・・とおもったら、人違い、黒白の女の子「はっち」だった。強烈な猫パンチが武器で、手の甲をしょっちゅう叩かれている。 ノコちゃんの立派な後ろ姿。若武者「牛若丸」。 兄ちゃんのずんとした後ろ姿。 まるまっちい体とダンゴしっぽ。 良く言って「弁慶」だ。 |
Wed, 08 Jan 2003
ぱらぱらーっ
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お喋りアミちゃん、リリース後、更にお喋りになった。 何が言いたいのか、ボクここだよ、来たよ、なのか、寒いねぇ、なのか、上目遣いに私を見上げ、体をくねらせ、しゃべりっぱなしだ。手を出すとひょいと逃げる。この逃げ方、誰かに似ている。どさくさに紛れて背中を触った。はて、触り覚えのある感じ・・。チュンチュンと似ている。ひょっとして、キミはあの子の関係者?お兄ちゃんかな? ・・推定2,3歳。いつ頃からアミちゃんを確認し始めたのか、キジ柄の猫たちに紛れ込んでいたから定かでない。チュンは「そばかす」という名前で出席簿に書き込んだのが一昨年の秋。しっかり育った仔猫状態で発見した。年頃も重なる。 何を聞いてもさっぱり会話にならないので、こちらもごうを煮やし、お薬袋にはいっていたマタタビの粉をぱらぱらーっとやってみた。アミちゃん悶絶。でも、やっぱり触らせてはくれなかった。クロ長しっぽが若者らしく同時多発的に反応し、テーブルの上で、ペーパータオルの巻物を抱え込んでケリを入れていた。若い男の子っていうのは、単純だねー。足下に、普段は近寄らない青い目の洋ちゃんまでにじり寄ってきた。 |
Tue, 07 Jan 2003
ドリンク・バーで
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竹藪の奥から、誰かのわめき声が聞こえてくる。 イヤーな感じだ。 いわゆる「寒ザカリ」だったらと思うと、そわそわしてしまう。 夏にふっと現れた「コキジ」。ここいらへんが危険な月齢にさしかかってきた。 油断大敵、後悔先に立たず、鉄は熱いウチに打て。 こういう格言を呪文みたいにならべて、コキジを観察した。 風邪ひきで涙目のコキジ、何の用だと見返してくる。 「ドリンクバー」のあるファミリーレストランで、バーの近くに座って食事していたら、大人のお喋りに退屈していた小学生の女の子達がそこへ頻繁に来ているのに気がついた。半分以上残った飲み物をばっさばっさ捨てては、飲み水でグラスをすすぎ、新しい氷を入れ、ジュースを注いで席に戻る。また3人4人連れだってやってきて、捨てて、注ぐ。グラスをぶつけて割った子もいて、しおらしくお店の人に「割れているんですけど・・」と言い(自分が割ったとは言わない)新しいグラスに注いだソーダを持って、席に戻っていった。そしてまた来て捨てた。見ているうちに無性に腹立たしくなってきた。大きい子は確信犯で、ふてぶてしかった。ほとんど飲まずにまた、それを捨てに、3年生くらいの女の子が来たとき、反射的に席を立って小さい声で言った。 飲まないのなら、ただ捨てるために注ぐのならやめなさい。 あなたのしている事は恥ずかしいことなのよ。 ドリンクバーは、セルフサービスで飲み物が好きなだけ飲めるサービスだ。何回でも取りに行って良いのだから、店の人は咎めたりしない。 日本には捨てるほど食べ物があって(本当に「ある」のだろうか)子どもたちが無自覚に食べ残し飲み残し、遂に「遊びで捨てる」、「退屈して捨てる」時代になったのかと、呆れてしまった。 「捨て猫」に対峙していると、捨てる、という行為に過敏になるのかも。 |
Mon, 06 Jan 2003
丸子の顔
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パンくずの袋を持って、鳩に撒いて行く人があった。 眉間にしわを刻んだ険しい顔の人だった。 エサ場に来ない丸子を見つけに行く途中の事。立ち止まった私と一瞬目が合う。 その人は驚いたように目を見開いて、何も言わず、足早に立ち去った。誰だっけ・・そうだ、ヒッチコック「サイコ」に出ていた俳優と似ていた。 人生は顔に刻まれる。誰かがそう言っていた。でも、人の心の奥深い部分に何があるかは、誰にも分からない。 夢中でついばむ鳩たちを、ノコちゃんが狙う。身を低く伏せて集中していた。 猫たちも妙な顔つきをすることはある。 笑うことも怒ることも、悲しそうに見えることもある。 人間ほど曲がりくねってはいない。 丸子の表情はまだほどけたことがない。 身を隠しながら、こんな顔で人を見る。 守ってあげられなくてゴメンね。 |
Sun, 05 Jan 2003
ちびまゆ物語
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おいらの妹は白と黒の斑猫で、キミが「グルーチョ」なんて失礼な名前で呼んでいた子サ、畑の隅に誰かが置いた風呂桶で溺れちゃったんだ。おいらも危ないとこだった。 母さんは縁に乗って、ずっと叫んでいたんだ。でも、母さんには僕らを助けられなかったんだよ。上がろうとしても、爪がどこにも引っかからなかったんだ。ぷかぷか浮いているうち冷たくなってきて、母さんの顔も薄ぼんやりしてきたとこで、ふわっと人間に掬い上げられた。キミはあのとき居なかったから知らないよね。そいつはとっても急いでいたみたいでサ、すぐ消えた。良く日の当たる場所に横になって、母さんが耳の中やお腹をなめてくれて、首をくわえて暗い所に運んでくれて、どのくらいそうしていたんだろう。起きてからはこの通り、毎日元気にしているよ。妹にはあれっきり会っていない。 母さんは、おまえはもう一人で生きていくんだよって、いきなりおいらを寄せ付けなくなってサ。見かけたときに「お母さん!」って走っていったら、ジロリと睨んで「二度と言っちゃいけないよ、お母さん、だなんて」・・そうして走って行っちゃうんだよ。最近あんまり会えなくなった。おいらに会わないようにしているのかな。 さみしかないよ。だって、ここには仲間がいっぱいだし、ノコ兄ちゃんが「付いてこいっ」て言ってくれて、一緒に冒険しているからね。 キミはまだ信用していないよ。何されるか分からないから恐いんだよ。ノコ兄ちゃんをこの前「誘拐」しただろ。 帰ってきたから、とりあえずユルシテヤル、だけど、おいらはサビおばちゃんみたいにはならないよ。おいしいごはん、キミに託しているのはそれだけだよ。お願いね。 |
Sat, 04 Jan 2003
まだの子
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昨日湿ったあちらこちらを乾かすように、太陽がさんさんと輝く明るい日だ。風が強く吹いて日陰は寒い。巻き上げられた落ち葉がミニサイズの竜巻を作って、楽しげに回っていた。 毛布を干して寝箱を整え、中に散らばったカリカリなどお掃除してきた。用事が立て込んでいて、次の不妊手術まで手が進まない。まだの子を見るたび、空を見てふっと息を吐く。来週あたりから、ぼちぼち。。。 |
Fri, 03 Jan 2003
雪の日
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大きなひとひら、ふたひら、 あっという間に降り出した雪が 手袋や顔についてそのまま落ちない。 これで風が強かったら、泣きたくなりそうな冷たい雪だ。 河原へ着いた頃は細かい粟粒のようになっていて、ペパーミントグリーンの猫舎がお菓子の家みたいに白くなっていく。 自転車から荷物を下ろす間にソックスとゴロリが走ってきて、まさおくんもトイレがてら出迎えてくれた。 向こうの隅に、雪が積もった黒い固まりが見え、近寄って見たらクロボスだった。背中の雪を払ってやりながら、どうしてこんなところでじっとしているのか、ごはんだからこちらへおいで、と叱咤激励。しっかりした足取りで後を付いてきた。 カイロを交換していくうちに、逃げたり場所を移動したりして、あらたに寝箱の場所取りが勃発。時折ギャッと悲鳴が上がり、追いだした方も出された方も一緒に飛び出し、その騒ぎでまた飛び出す子もあり、最後にそっと見たら、どこももぬけの殻だった。 肉球が凍らないうちに、みんな戻れればいいけど・・ お母さんが後追いしてきた。材木置き場で立ち往生していたお兄ちゃんに声をかけ、お母さんに今日は抱っこはできないから帰れと言い、そうやって今日の世話を終えて帰ってきた。 本日の写真は、 昨日に続き「日だまりのクニクニ」 それから「大人になったノコちゃん」。 |
