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Mon, 15 Sep 2008

河原はのっぺらぼう



ヨーコママが二匹の仔猫と一緒に過ごした期間
どんなに幸せそうだったことか
いまでも胸が熱くなる

仔猫にとって母猫は
世界のすべてと言って良い
仔猫を母猫から引きはがして
捨てないでほしい
どんなに残酷なことか
知って欲しい

母猫としっかり過ごした子は強い
教えを糧に生きられる
どんな苦労も越えられる

もう一度会いたいノコちゃん

シッポ君はついに今日捕まった。
餌やりご夫妻のご主人が頑張ったそうだ。
長い間ずっと見てきた方たちだから
頑固なシッポ君も
身を委ねる気持ちになったのだろう。
あのシッポに猶予はなかったから、そうでなくっちゃ、と
妙に得心し、保護のニュースを心から喜んだ。

シッポ君の母猫は、ふわふわっとしたすてきな猫で
白い綿菓子のようだ。
薄茶色のポイントが愛らしい。
こゆき という名前も愛らしい。
息子のシッポ君は白の少ないバリバリ茶トラで
同じ場所でごはんをもらいながら
とても親子に思われないほど素っ気なく暮らしていた。
餌やりご夫妻は、何とか家に連れて帰りたかった。
不妊手術後連れて帰ろうと思ったところで
もっと緊急の保護が必要な猫さんがいて断念したのだそうだ。
こゆきは外暮らしからいまなお足を洗えずにいる。
息子の一大事も遠い出来事のように
見るでもなく、見ないでもなく・・

子離れのあと、互いの姿を見ない場所に別つ親子も
緊密に寄り添い続ける親子も
同じ場所でかつての親子関係を忘れて暮らす親子もある。
こゆきとシッポ君はこの3つのうち、最後のケースで生きてきた。

なんだか、ノコちゃんが片目を潰して血の涙を流していた頃の
ヨーコママを思い出してしまった。
猫たちはどんな不幸も不遇も、
痛みも悲しみも、一人で受けて立つ。
なんと潔いことだろう。
人間は
お母さんを泣かせる期間が結構長い。

昨夜は雨になり、朝もまだぽつぽつ落ちていた。
昼少し回復し、夕方また空が重くなった。
河原は原っぱとキャンプ場に草刈りが入って
すっかりのっぺらぼうになっていた。
白いズーズーや、白黒のコハチは、
どんなに平べったく伏せても目立ってしまう。
刈り払い機が轟音を立てて走ったのだろう。
恐い思いをしたのではないかと、みんなの様子を見回った。
シロママと花子は出てこなかった。
その他の面々は、すがるような目で私を見た。

ズーズー、トラぴんクロスケ、ヨーコママ、コハチ、ビータン、
ミルク、キジ丸、ムギちゃんケイちゃん、とっと。
確認猫数12。





Sun, 14 Sep 2008

難航

朝8時からお昼過ぎまで頑張って粘っても
シッポの茶トラ箸にも棒にもひっかからず。
食い重ねたおびき餌だけで一食分に匹敵するのでは無かろうか。
用心の深さ深海のごとし。
シッポの壊死は確実に進んでいる。
かわいそうなおばかさんは、事の深刻さを分かっていない。
口内炎があるのか、口にした食べ物がときどき痛みのツボに入る。
そのため食べることになお慎重だ。
おいしさに目がくらんで、我を忘れて前に突き進み爆食い、という事がない。
ちょっと食べては後退し、香箱をつくって休む。
じれったかった。内心のじれったさを読まれぬよう
心をどこか遠くに飛ばし、無心無心を心がけ
みんなでのんびり構えたけれど
お昼を過ぎて、こちらもほとほとくたびれてしまった。
これ以上粘っても結果は出ない。
見慣れぬ人間に対しては「おいしいもの置いていなくなってくれたらいい」と
思っているに違いない。
応援部隊の集結は、捕獲の助けにならぬと判断。
明日からは、餌やりご夫妻と
SOS発信者の地道な奮闘に賭けることになった。

夕方は河原。
シロママ、花子、ズーズー、トラぴんクロスケ、ヨーコママ。
コハチ、ビータン、キジ丸、ムギちゃんケイちゃん、ブー、とっと。
確認猫数14。
マタタビで酔っぱらったズーズーが、キジ丸に飛びかかった。
キジ丸にはとんだ災難だった。
目をくりくりさせて、よく遊んだズーズー。
畑方面より、今日も猫が戦う声が聞こえてきた。
ブーだろうか。トラぴんクロスケズーズーの男組は
みんな揃っていたので、それ以外の誰かがブーと戦っているらしい。
一体誰でしょう。

Sat, 13 Sep 2008

うるとらまん

空の重さに比べると
ねこたちのたたずまいの静かで軽いこと

人間が四苦八苦する問題事などとは
およそ無縁に
食べて眠って
何とか無事生きることだけを
至上課題に過ごす
ねこたちの在り方の清らかなこと

ガオの道で長袖の上着を羽織り
首にタオルをぐいっと巻いて
モスキートハットをかぶり
虫除けスプレーを念入りに我が身に振りかける。
これで準備完了。

シロママを呼びながら餌場に入る。
 
おあいにくさま
あたしゃママーじゃないけど一番乗り、
今日もがんがん食べて力を出すのだ
とばかりに花子が賢しく動き回る。
何事も疑ってかかるのが特質の花子だから
簡単には出されたお皿に近づかない。
その目が、「置いたらとっとと行ってくれ」光線を放っている。

ママーはどこだママーは。
お、いたいた。
シロママハウスの裏手で、シュロの葉陰に見え隠れしていた。
好調時の催促鳴きは無く、終始無言でこちらを見ていた。

材木置き場
ズーズー、ヨーコママ、トラぴんクロスケのフルメンバー。
竹薮
コハチ、ビータン、ケイちゃんのフルメンバー。
畑方面より猫の戦う声が聞こえた。
蜘蛛の巣を払いながら、境のネットにしがみつき覗いてみたけど
いったい誰と誰なのだろう。ブーと新参黒長シッポだろうか。
遂に分からず。
野球小屋
台下より細く鳴くミルク
ドラム缶にムギちゃん。
トットをいれて本日の確認猫数13。

会えなかったのは・・キジ丸とブーちゃん。

河原の後、仔猫の受け入れを検討中のKさんとUさん宅に向かった。

Uさんちのサビちゃんはとても元気で、
人が近くにいるとあーあー甘えて身もだえる。
顎を変形させている腫瘍は変わらずに痛ましいけれど
サビちゃんの気だての良さと気高さは癌に負けていない。
拭いても拭いても落とせないのが悲しい。

写真を見直すとサビちゃんはウルトラマンに似ている。
本家のウルトラマンは怪獣と戦う。
ウルトラサビちゃんも戦っている。
手術の話が再び出ているらしい。
白黒仔猫は「姫ちゃん」と呼ばれて走り回っていた。
小さな姫ちゃん
ほかの保護仔猫たちと、家猫ライフをエンジョイしている。


Fri, 12 Sep 2008

遅くなった「飼い主捜し」










5月26日、河原で保護した4クロ仔猫たち、
2回目のワクチン接種も済んで、気がつけば皆2kg越えした。
3ヶ月以上預かり続けてくださっているゴロママの家で
大型犬バーニーズサンちゃんほか、先輩猫さんたちにかわいがられ
のびのび育っている。

春から夏にかけて、
沢山のことが一気に押し寄せ
この4クロ仔猫たちの保護、黒白仔猫の保護に前後して
何が押し寄せていたのか思い出せないほどの
難題課題を抱え込んで混乱していた。

一番もらい手探しをすべき時期に動けなかったことは、
仔猫たちを授乳から育ててくださったゴロママにも
黒白仔猫を今なお預かっていただいているUさんに対しても
本当に申し訳なく思う。
今年は特に、仔猫を保護されている方たちが
大変苦戦されている。
よほど覚悟を決めて、懸命にやらなければ決まらないというのに
写真さえも撮りに行けなくて
すっかり後回しになってしまった。

保護当時推定生後3週間だとすると、現在生後4ヶ月。
物怖じせず前に出てくるスラリ(まっすぐしっぽの男の子)
甘えん坊のサビちゃん、ちょっと引っ込み気味のいなずまもこっきんも
おもちゃを振り回せばわらわら集まりぶんぶん跳ねる。


『特徴は手足が長めで、顔が細いこと。
黒猫サビ猫は写真が難しいので、
実際に見ていただきたく思います。
Uさん宅で本当によい子に育った白黒仔猫と
合わせて5匹。
この子たちに新しい環境を与えてくださる方の
お申し出をお待ちしています。
いろいろな方に声をかけていただけたら嬉しいです。
どうか、お力をお貸し下さい。
また、
4月30日に河原から保護し、なかなか慣れない筆ちゃんのこと
ゴロママ宅での家猫修行5ヶ月目に入りました。
びびりですが、おとなしい女の子なので
リリースの決心がつきません。
成猫の黒猫、筆シッポの筆ちゃん、
じっくり見てくださる方が現れるのを待っています。
 

写真を取り直して、里親募集掲示板への投稿を進めていく予定ですが
この子たちを終生、家族の一員としてかわいがってくださる方からの
お問い合わせをお待ちしています。
詳しくはメールにて k-kata☆da2.so-net.ne.jp (☆印を@に変えてください)』


気温が上がって暑かった一日。
怪我をしたトットのおじさんを見舞い
病気で倒れた職場の友人を見舞い
シッポを怪我して保護が急がれる茶虎猫の心配をし
うちの猫マルちゃんの病状を憂い
仕事が終わると河原へ急行。
みんなの様子を見ていつも通りに世話をする。
花子、シロママ、ズーズー、トラぴんクロスケ、ヨーコママ、
コハチ、ビータン、ケイちゃん、ムギちゃん、キジ丸、ブー、ミルク、とっと。

野球小屋の下で白い猫が食べていて、Mさんが「ミルクかな」
「それにしては耳がきれいだけど、、」と覗き込んでいた。
一緒に覗き込んで同時に「ズーズーだ」と気づいた。
そのうち出てきて、顔色変えずに去っていく。
ズーズーが去った後、か細い鳴き声がして、件のミルクが現れた。
ズーズーに定位置を取られて、近くで待機していたようだ。
ミルクも無事確認。
本日の確認猫数15。











Thu, 11 Sep 2008

無事確認



生後4~5ヶ月のピンちゃん

1歳の頃のピンちゃん

3歳の頃の完熟ピンちゃん

中年太りと言われている
7歳のぴんちゃん


干した布団を雨がたたいているのに気づいたのが3時。
仕事は休み。
どうにも眠くて、猫かき抱いて昼寝してしまったのだ。
ああ~
「雨だけど大丈夫?」と
電話をくれた友人に感謝しつつ
慌てて取り込んだ。

昨日の天気予報では確か
「お出かけの時晴れていても、傘は持って出てください」
と言っていた。
見事に外すこともあれば
見事に当てることもある。
濡れたカバーを洗濯機に放り込んで
河原の支度をした。

一番最初に逢ったのは花子で
シロママの声は聞こえない。
それでも「ママー、ママー」と呼びながら
花子に一皿置いて
シロママのお皿を作って
ガオの道の餌場を出た。
呼んだ声をしっかり聞いたらしく
藪ですぐシロママを確認した。
絡んだ枝に頭をこすりつけて
「私は無事よ」とウネウネ甘える。
なぜか声は出ない。
何があって身を隠すのか
賢い猫さんだから
そうやって何事も乗り越えてきたのだろうね。
なにはともあれシロママ確認。

Mさんと一緒にシロママの無事を喜んだ。
雨上がりの空が赤く燃えていた。

トラぴんクロスケ、ヨーコママ、ズーズー。
コハチ、ケイちゃん、ビータン、ムギちゃん、とっと。
確認猫数12。

いるはずなのに姿を確認できなかったのは
キジ丸、ミルク、それからブー。



Wed, 10 Sep 2008

ママー




以前シロママが姿を隠したのは
材木置き場が子供たちに襲撃された直後だったように思う。
ガオの道でも何かあったのだろうか・・
とても心配だ。シロママは今日も出てこないのだ。
全部終わって帰る間際にも ママー ママー と呼び続けた。
蜘蛛の巣を払いながら樹木の下をくぐり
シロママハウスもめくって探し
遂に会えずに帰ってきた。
花子はこそこそ、忍者猫のように
食べてどこかへ消えていった。

材木置き場はいつも通り、竹薮も変わりなし。

信号が変わりかけたとき
猛スピードで道路を渡ろうとした自転車のおじさんが
Oさんにぶつかったそうだ。
少し振り返りはしたけれど、ゴメンナサイと詫びもせず、
大丈夫かと声をかけることもなく
行ってしまった。
日本人は「忙しい」のが特徴だとか。
いつも急いでいる。
信号の変わり目で、
前の車に続いて行けば「まだ大丈夫だ」と
赤信号でも突っ込んで過ぎて行く車の多いこと。
Oさんの肩を痛めた優しさのかけらもない加害者。

憤慨を通り越して悲しい。

のんびりに
あこがれながら
急ぐ人
ねこと暮らせば
変わるかな

花子、ズーズー、トラぴんクロスケ、ヨーコママ、コハチ、ケイちゃん
ビータン、ブー、ミルク、ムギ、トット。
確認猫数13。

Tue, 09 Sep 2008

虫除け帽子


「こりゃまた・・・
ずいぶんへんてこりんなものを被っているね
虫除け帽子?
ふうん、、それって耳が痒くなくなる帽子なの?


ボクはね、顔に来たらえいえいえいえいえいっと
前足で顔を洗う要領で追っ払うんだよ 蚊
だけど耳はやられちゃうんだ

ボクにもかぶせたい?
う・・・遠慮するよ
みんなにおかしな猫だと思われたら困るもの
耳痒いの我慢する」 >ぴん(pin)


さわやかで
良い日だったと

体をぶつけ合いながら集まる子たち


ハッチがいつも食べていたガオの道の餌場で

月命日のお花を手向けた

食事のときは一心不乱だから、
だあれも私の帽子など気にしない。いつも通りだ。
その後、
材木置き場の中段に上がってくつろいでいたピンちゃんに近寄ると
じっと見て怪訝そうにした。
感想は「変!」。なかなか良いよと勧めても
ピンちゃんにはぴんと来ないらしい。
網に止まって悔しそうにしている蚊が見えて
ふっふ と笑いそうになった。

ヨーコママはトラちゃんともピンちゃんとも仲良しになって
材木置き場でいつも一緒だ
ズーズーはマイペースで私をガオの道まで迎えに来たり
竹薮へ追ってきたり動いている。
基本的には材木置き場のメンバーといっしょだ。

シロママ花子キジ丸の姿が見えず、ちょっと心配で探してしまった。
いつもいるのに、どうしたことかどこにも見えず、どこからも現れなかった。

ズーズー、トラぴんクロスケ、ヨーコママ
コハチ、ケイちゃん、ビータン、ブー、ミルク、ムギ、トット。
確認猫数12。

土手にツリガネニンジンの花が一斉に咲いた。


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河原猫の日記



    
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