Sun, 17 Oct 2004

消えたおじさん パート2




猫ごはんが残ったので、子だくさんのおじさんの所へお裾分けに行ってみることにした。

近くでバーベキューを盛大にやっているグループがあって、子どもたちがおじさんの住居に入って遊んでいる。
オカシイ・・と思いながら近づくと、7匹いた猫たちも、おじさんも消えていた。散乱したがらくたの山に、国土交通省の貼り紙が貼られていた。「9月27日までに撤去しなければ強制的に片づける」という内容だった。河川敷にあってはならない造作物、と断定していた。

猫はどこへ行ったのだろう。空になった猫ごはんの器は乾いていて、蝿もいない。周りを少し歩いたけれど、全く誰にも会えなかった。いつも行けばあちこちから顔を出していた猫たち・・

あの子達はどんな運命を辿ったのか、今現在どこでどうやって毎日を凌いでいるのか、考えただけで胸が苦しかった。
そういえば・・
おじさんの所の三毛、あのしっぽの短い子が竹薮に来たのはいつだったっけ?
そうか、こういう事だったのか。
散り散りになって、空腹でやってきたのだろう。
今頃になって分かった。

原っぱへ戻って、ぼんやり秋晴れの空を見上げた。
何事かと近寄ってきたまさおくんと、黒長と、アミちゃんに囲まれて、ピンちゃんがビータンをしつこく追いかけて行くのを見ていた。
あっ・・あのしっぽの短い黒猫、ひょっとしたらおじさんの所から来た子なのかな。そんなことも考えた。

・・
倒れ小屋でえさやりしている人は、ごはんを置くとすぐ立ち去るので、誰と誰にごはんをあげているのか知らない。あそこを拠り所に通っているかもしれない。
私の知らない時間帯に、竹薮に来ているかもしれない。

なんともやりきれないことだ。

ホームレスをやっている人間と関わる猫たちは、
人間と関わりのないノラちゃんよりも
もっと過酷な運命に見舞われることがある。
人間と寝食共に、雨風凌いで寄り添って暮らしながら、
その屋根がどのくらい脆いか知らないのだから。

確認猫数24
写真上 あかまんま
写真下 アミちゃん

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河原猫の日記



    
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