Wed, 15 Sep 2004

アカトンボ




この前確認できたはずのミス河原が
また消えている。
一ちゃんは一人で
私を待っていた。
ごはんを置いたのに
食べずに私を追ってきた。
なんだかとても切なくて、
しゃがんで一ちゃんを撫で回し
できることならいつまでも
そうやって甘えさせてあげたかった。

次のポイントでは
しっぽの先が赤いままの
シトラがいた。
いたりいなかったりだけど、
どうやら彼女は
竹藪よりもそこが
良いようだ。
ノコちゃんとはぐれたマダラと
ゴロリやミミちゃんと別れたハッチと
子どもたちと別れた白ママと
ずっと一人行動の花子・・
みんなはぐれものの独身女性。
ヨーコママは
ピンちゃんたちの嫌がらせにも負けず
竹藪に戻っている。
今日もいた。
河原暮らしが長いから、そう簡単にはへこたれない。
慎ましく静かで淋しげな顔だけど
芯の強い子なんだよね。

7月の除草剤散布は阻止できたけど、
この勢いで草が伸びたら、9月末から10月がアブナイ。
また草と格闘始めて、
半分ほどやっつけた。
絶対除草剤は撒かせない。

どんなに頑張って通っても、
ごはんを食べさせるだけで
あの猫たちを守ってあげているなどとたいそうなことは言えない。

綿菓子のような白い雲を浮かべた空が、
とてもきれいだった。
赤とんぼは夏から秋にかけての
二つの季節をまたいだだけで短い一生を終える。
風に抗って空中に留まるという
大仕事をしながら、ときどき力を抜いて風に身を任せる。
ぼんやり見ると
流されて大きく動くとき、飛んだ、と思う。
トンボにとって「飛ぶ」瞬間は
むしろ止まっているときなのかも。



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河原猫の日記



    
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