Thu, 09 Sep 2004

洋ちゃん・・




ミス河原に会えなかった。

遂にミス河原も消えたのかな。
ガックリ来た。
一ちゃんが一人で一生懸命来てくれた。
薮の奧で誰か泣いていた。
笹薮をかき分けて確かめたらペレ君だった。

あとでお皿を取りに行くと、
ミルクもごはんも沢山残っていた。
もし空になっていたら、
「みんな居るけどたまたま会えなかっただけ」って思えるけど、
・・山盛りで残ったままアリンコがたかり始めていて、
お皿を見つめて泣きたくなった。

嬉しいこともあった。
洋ちゃん。
初めてゆっくり触った。

ごはんに遅れてやってきて、
奧の餌台でもそもそ食べ始めた。
あちこちのトレイをまとめて追加しに行くと、食事を中止して餌台から逃げかけ、止まった。
止まった所が丁度、手を伸ばせば届く至近距離で、
背中に誘われ思わず撫でてしまった。
柔らかくてうっとりするような触り心地だった。
そのまま何度も、行ったり来たり、アゴの下も、頭も、そっと撫でた。血の滲んだ耳が痛々しい。

洋ちゃんとは随分長いつき合いになる。

不妊手術に運ぼうと捕まえたとき、
当時仔猫だったチュンチュンが、狂ったように洋ちゃんのケージの周りを掘っていた。
昨日のことのように思い出される。
そうやって連れ帰って家の前で逃げられた。
あのとき実は死にものぐるいで洋ちゃんの体を掴んだ。
軟体動物のようにするりと私の手を逃れて消えた。
牙も爪も怖ろしかった。
2ヶ月かかって探し出し、再捕獲して病院へ連れて行って、
やっとこさ河原へリリースする、という、ややこしい手順を踏んできた。終始おかんむりで、洋ちゃんは私の顔など見向きもせず、私の手を憎んだ。私が呼びかける声など耳に入らないほど怒っていた。
触るどころか、近寄ることもできなかった。

ごはんに追加するごちそう缶、で、味をしめ、
現場で缶を開ける音を立てると、
くわっと顔を上げて注目する子が増えた。
洋ちゃんにはアレルギーがある。
薬を飲ませるために、追加缶を洋ちゃんにあげる機会が増えた。洋ちゃんもその音に反応し、私の手元をじっと見るようになった。そして今日、初めて、撫でさせてくれた。
やっと場所取りできて食べ始めたばかり。このまま逃げたらフイになる、と留まっただけで、逃げるに逃げられなかっただけってことかもしれないけど、私には、感激の瞬間だった。

写真上 洋ちゃん瞑想中
写真下 仲良しカップルの、一番好きな写真だ。
甘えるアミちゃんの顔、
洋ちゃんの穏やかな顔、
世界は二人のために回っている。


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河原猫の日記



    
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