Wed, 02 Jun 2004
健気な仔猫
|
仔猫はどこへも行かず、昨日と同じ寝箱で小さくなっていた。 ごはんを入れ、それが食べ物と気が付いたら、がっがっ食べた。 それから俄然元気になってちょろちょろし始めた。 小さくて尖った爪を立てて、靴にしがみつき、足をよじ登ってくる。あちこちに鼻先を突っ込んで捜し物だ。 見つからないのでワーワーわめく。 指先に水をつけて、頭や背中を擦ると、お母さん猫に舐めてもらった感触を思うのか、うっとりする。遠くへ出て行きすぎたら、首根っこをつまんで持ち上げて、また近くに寄せておく。 これも、くたっと身を任せて、気持ちよさげなのだ。 ずっとそんな風にまとわりつかれるままにしていた。 どんなに会いたくても、キミはもう2度と、お母さんには会えないのだ。言ってもわからないだろうけど、諦めよ。もしもお母さんと一緒だったら親離れまでの期間に舐めてもらえるはずだった回数の10倍も、20倍も、抱っこして撫でてあげるから我慢せよ。 手のひらサイズで、せいぜい400gって所だ。 一ヶ月から一ヶ月半、健康状態は見たところ良さそう。 かつて保護した2匹のももちゃんにも似ている。 コネちゃんにも似ているし、 鼻先が黒い所は、タワシにも似ている。 しっぽはまっすぐ。 薄い色合いのキジ猫で、明るい茶色が入っているから女の子だろう。 ヨーコママの仔猫たちはこの時期を逃したので、出会った頃はもう本気で逃げていたし、威嚇された。一丁前に威嚇しても、てんでへなちょこで、すぐデロデロになる。赤ちゃんなのでとにかく声がでかい。かまっていないと、すぐに泣く。チーコを筆頭に、河原猫全員をぎょっとさせる泣き声で、この子のおかげで、みんなエサ場から逃げていた。 ああ、本格的な仔猫に遭遇してしまった。 捨て子だとしても、捨てたヒトデナシなどもうどうでもいい。 考えるのも不愉快だから、ひとまず忘れる。 なにしろ可愛くて、私の頭は真っ白だ。 さて、どうするべ。 |
