Sat, 20 Mar 2004

気になるサンタ




寒い。
なんだかとっても寒いぞ。
桜の木の太い幹にぽっと出た早咲きの花、
身を寄せ合って後悔している。
ダレよ、もう良いね、なんて言ったのは。
アンタだって「ウム十分アタタカイ」って同意してたじゃないの。
あー、あーー失敗した。
失敗した。

真冬の寒さで河原は冷えた。雨も降り出して、最悪だ。
猫たちは予測外の事があっても、そもそも何かを予測するなどといった無駄なことはしないため、恨み言も言わない。ニコリともしないで、まっしぐらに「ごはん」だ。

サンタという子は、ピンちゃんと対の兄弟で、つき合いも長い。
いつもいる。あまり日記に登場しないのは、何も言いたがらない子だからだ。人とは関わり合いを持たないでいたいのだと、そう思ってそっとしている。不妊手術が済んで病院から引き取ってきたあと、我が家に一週間居てもらった事もある。とても居心地悪そうに、何でおいらをこんな目に遭わすんだ、みたいな目で、しかも涙目で、ふてくされていた。懐柔作戦を切り上げてのリリースだった。
そのサンタがここ数日、テーブルの向こうから首を伸ばして、じっとこちらを見ている。妙な声で鳴く。こちらも首を伸ばして「なあに?」と聞く。目が合うのも嫌がって逃げていたサンタが、フニャラフンニャラ、意味不明の猫語で訴えてくる。
なんだろう?
何か辛いことでもあるのかな?
甘えん坊宣言ではない。
無口なサンタが喋っているといっても、
趣旨変えとは違うようだ。
サンタは大事な常駐メンバー。
「旅に出るよ、世話になったね」、
だったらどうしよう、なんて、妙にざわついてしまうのだ。

雨だと猫舎が賑わう。
カイロ交換はまだ続く。

写真上 桜
写真下 サンタ

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