Mon, 26 Jan 2004




am5:00に鳴った目覚まし時計を掴んで、もう少しだけ何とか猶予をもらえないものかと、寝ぼけながらじたばたあがいたために、朝出かける前に「しなければならないこと」をする時間の絶対量が足らなくなった。
何はともあれ荷物を積んで、青息吐息で出発した。
河原猫ポイントの土手の上に、朝日を背に待ち人あり。まぶしくて見えなかったけど、自転車の物々しい装備で“なるせのおじさん”と了解した。空き缶や電化製品の廃棄物を集めて、土手の道を行ったり来たりしている元職人さんで、5km上流の町で生活保護を受けながらの借家住まい。最近また仲間内から仔猫を「保護」し、河原で暮らす友達のおじさんに預けた。彼らがそうやってみんなで拾った猫を河原のおじさんの小屋に運び、通るたびにそこに寄って歓談しながら成長を見守り、助け合って飼っている猫。そこの猫も、同じ河川敷の河原猫。これまでに5匹、不妊手術&ワクチン接種に運んで戻した。そのお礼にと、集めた廃材で猫舎を作ってくれた。まだ職人さんだった頃はフードの差し入れを届けてくれたし、重いトイレ砂も運んでくれたし、ゴミも片づけてくれたし、道路から轢かれた子を運んできて埋葬するのでも、力になってくれたことがある。
そのおじさんが、人懐っこい、ちょっと困ったような笑顔を浮かべながら久しぶりにやってきて、風邪をこじらせた仔猫が死にそうなので薬を分けてもらえないかと言う。
「猫の世話終わってからで良いよ、ヒマだから」、
「私は遅刻しそうであせっているのヨー」、
「そうかい、そりゃタイヘンダ」
とか言い交わしながら竹藪に行き、いつものエサヤリをこなしながら、抗生剤を分けてあげた。
「駄目かも知れないけど助かるよ、何とかしてやりたいんだよ」
そう言って、猫のいるおじさんの小屋へ向かった。

先日新聞に、河川敷で猫と暮らすホームレスのおじさんの記事が出た。美談に仕立ててあったけど、冗談じゃないという気も少しした。しらふの時は、懐に入れて目の中に入れても痛くないほど溺愛している猫を、酔っぱらうと逆さにして振り回す人もある。
タマネギ入りの残飯を日常的に食べさせていたり、猫を残して消えてしまった人も居る。毎日の給餌も不確実、病気でも病院へ連れて行けず、不妊手術もままならない。それでも、だ。
それでも、猫たちはそうした人と一緒にいる。
胸の奥で、かっ、とか、けっ、とか、くっ、とか、
やるせない思いになる。
今朝のおじさんの事を言っているわけではない。
あのおじさんたちは、一生懸命なのだ。
他の人も、多分、聞いてみればそれなりに一生懸命なのだろう。
人にも、猫にも、
河川敷は過酷だ。

確認猫数、慌てていたので17。

写真は 破れビニールハウスと松林の中に積まれているダクト
こうした所が猫たちの隠れ場所になるのかな・・

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河原猫の日記



    
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