Thu, 22 Jan 2004
ワカランチン
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凍った原っぱの草に朝の強い光が前方から射してきて、どこか違う星のような、幻想的な地面になっていた。 竹藪に夢中で駆け込むためいつも素通りだけど、今日は立ち止まって見渡した。霜げた草を日射しが溶かしていく。薄皮をめくられるように、柔らかい緑が見えてくる所だった。 ミス河原ポイントでは、一ちゃんたちが三人で元気に出迎えてくれた。こちらは静かで気配もない。 大丈夫。テーブルの上に荷物を広げて、ミルクを出して、カイロを出して、ごはんの包みを出して、お皿を取り出すために振り返れば、ホラ、みんないる。足元のお兄ちゃんの洟を拭くのは、このところ日課になった。向こうもガッテンしていて、顔を上げて堪えている。拭き終わるともう一回ふんっ、と気張って、中にたまっているのを出す。それも拭く。すっきりしてごはんに取りかかる。 ごはんを配ってからカイロ交換。地蔵様のトラちゃんがさっき歩いていたのが視界に入っていたから、まさか寝箱に収まっているとは思わず、定員7の例の場所で、手を入れたとたんばっさりやられてたまげたこと。しまった!と思ったときは遅かった。イタタ、右手の甲に2本、赤い筋が入ったぞ。皮の作業手袋はリュックの中だ。覗き込んだら、むっつりした顔で身を乗り出し、怒っている。奥で固まっていたときと違って、やる気満々だ。そりゃぁトラちゃんにしてみたら正当防衛だって言いたいんだろうけどさ、このあとキミがホカホカするのに、大事なものなんだからね、ちょと、そこ、おどき。 わかったんだかどうだか、ぬしっと出て、おめーがそこにいたらオレはどっから逃げリャいいんだよっ、と一瞬躊躇して、私を突き飛ばすようにすり抜けて出ていった。ふぃーー、トラちゃんはワカランチンだ。・・トラちゃんを追い出した箱に2枚入れてやった。 時間がなくて、やることやったらもうお終い。 来ない子達をじっくり待つこともできず、河原を後にした。 確認猫数14。 写真上 河原にいた頃のガオちゃん 写真下 河原にいた頃のチュンチュン 現在二人とも私の家で暮らしている。 |
