Thu, 25 Jul 2002

クニクニ


クニクニは
赤ベコの張り子人形みたいに頭の定まらない子だ。見つけたときから頭を揺らしていて、ゴルフボールとか石とか何か堅いものをぶつけられてそうなったのだという人もあるし、先天的なものかもしれないし・・・。びっくりすると気の毒なくらいになるので、なるべくそっとしておくのがいいと思ってきた。
餌場にくるのは食べようとする意志があるからで、だから大丈夫って思いたいけど、今朝はどうしたことか震えていた。夜の雨に濡れたか、熱があるのか、アゴに力を入れてがたがたしていた。クニクニがきた時トレイに空きが無くて、どこに行って食べたらよいか、震えながら立ち往生してた。ミルクやご飯をそばへ持っていこうとしたら逃げてしまい、猫舎の裏へまわりこんでしまった。そこで待つことにしたらしい。十分残っていたので、それ以上のお節介は控えた。

そばかすが保護部屋から出て、うちの子達のエリアに入った。
若干の怪我を覚悟で手を伸ばした。威嚇されただけで、私の手はそばかすの背中に届き、耳の後ろに届き、頬に届き、涙目にとどき、かちかちにこわばっていたあちこちを手の甲でゆっくり撫でた。すこしほどけて、目を閉じた。
もう少しだ。

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