Fri, 05 Dec 2003
白いうさぎ
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キャンプ場では、欅の葉が盛んに落ちた後、申し送られたように銀杏が黄色く染まって次の落葉の準備に入っている。 雨模様で曇っていても、その黄色の目の覚めるような鮮やかさには励まされてしまう。 入口にさしかかって、キャンプ場の真ん中あたりに白いものが倒れているのに気づいた。嫌な予感がした。白猫たちの顔がざざざっと頭を流れた。白ママではあるまいね。クニクニではあるまいね。まさか不調のまさおくんではあるまいね。 近づくと、白いウサギだった。 小柄な白いウサギだ。なんでこのようなところで死んでいるのだろう。カラスの仕業か、無惨だった。 まだ魂がそこにあって、 こんなになっちゃってどうしましょう!と、そわそわしているように感じた。 猫たちの配膳を急いだ後、井戸の近く、薮の麓に穴を掘り、落ち葉を敷いてウサギを埋葬した。 見回しても花がなかったので、椿の蕾を5つばかり摘んで、ブルーベリーのような紫色の木の実を拾い集め、被せた落ち葉の上にぱらぱらっとこぼした。 心配しないで、 キミの白い抜け殻は土に返るからね、 落としてしまった命はもう拾えないのだから、 先に進んで行くんだよ、 先ってどこかって? それはここにいる猫にも、私にもわからない、 キミだけに見えてきた「先」だからね。 ゆっくりオヤスミ・・ 井戸で洗い物を急いでいると、黒長がいつもより積極的に私の足にからみつき、ときおり流しの縁に手をかけて、甘えモード全開で洗い物の邪魔をした。手をちょっと休めて顔を覗き込むと、鼻の周りを膨らませて何か言った。何を言ったのか、意味不明。 |
