Sat, 16 Sep 2006

永遠の不在




朝の風がどんなに気持ちよかったか。
走りながら神様に感謝したい気分になった。

時々ある美しい一日
日射しや風の申し分無さに
顔を上げて走りながら感謝する。

河原の猫たちの所へ向かう土手の道で、
唐突に
なんの脈絡もなく
チーコが抜け殻になってしまった日の事を思い出した。

寝箱から出して横たえたチーコの
黒く濡れた瞳に日射しが注いで
きらきら光っていたのを思い出した。
チーコの魂は大きく育って、
疲れた体では支えきれなくなったのだ。

あの瞳は何を見ていたのだろう。
お別れに来た仲間たちを見ていたのだろうか。
竹薮に訪れた夜と、忘れた昔を見ていたのだろうか。
原っぱに来た朝を見ていたのだろうか。
体を捨てて自由になっていく
自分を見送っていたのだろうか。


私たちが胸を詰まらせ悼むのを、
こんなことはなんでもないと教えていた。
私たちが原っぱに埋めたのは
永遠の不在。
いつ行っても
チーコは不在だ。

マダラ、シンシンブー、ハッチ、小夏、シンクロ、筆、曲がりシッポ、シロママ、ヨーコママ、トラちゃん、クロスケ、コキジ、きじお、ピンちゃん、白ぶちズーズー、顔の大きな黒猫、キジマル、ミルク、クマちゃん、黒長、洋ちゃんアミちゃん、ロボコシロコハチ、ビータン、影丸、ムギちゃん、ララ、サリーちゃん、チビチャトラ。
きのう「あれ?」と思ったケイちゃんが、今日も来なかった。
確認猫数31。

帰り際、材木置き場の板の隙間に、体を寄せ合うピンちゃんとトラちゃんを確認。
それから、土手に上がって道路を覗き込む曲がりしっぽのクロが見えた。
行くな、クロや、その道の向こうはただの闇だ。

猫缶大8個ごちそう缶2個+現場で追加ごちそう缶6個小6個、ドライ1.5kg、ミルク500ml。

写真上 猫ダンゴの中で瞑想するチーコ
写真下 2002年11月 2才半の頃のチーコ

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