Fri, 11 Aug 2006

どうか外猫を冷たい目で見ないでください




小夏の命の恩人は、藪の中に要塞みたいな小屋を作っているおじさんだ。今はシトラの子達が身を寄せている。クマちゃんも行くようだ。
小夏を見て、「すっかり寄りつかなくなっちゃった・・」と淋しそうに言う。その小屋を見たら分かる。この人はとても凝り性で仕事も丁寧、穏やかな話しぶりで身なりもきちんとしている。60才は越えているようなのだが全体的にしゃきっとしている。おじさんが用意している猫たちのごはんはドライだけだが、水と並べて、十分な量を揃えて置いている。シトラと小夏は同じ時期に似たようなボロボロの状態で辿り着いた。きっと話が合ったのだろう。わざわざ同じお皿から食べ、寝床も一緒に、シトラが仔猫を産むまで寄り添って仲良く暮らしていた。シトラがおじさんの小屋を出ていった頃、小夏も出た。なぜ条件の良い場所を自ら捨てて余所へ行くのか、、理由はいまだによくわからない。河原の猫たちが私と出会う前のことは、知りようのないのが普通だけど、小夏の気の毒な過去はおじさんから聞くことができた。

配膳の順番を変えて、竹薮から始めた。いつもと動く流れが変わると段取りに手間取る。竹薮が賑わって忙しく、材木置き場の子達が切なそうにじれていた。
水場の追っかけ隊は、かわいそうに、ノーリードの大型犬二匹に突っ込まれて右往左往逃げまどった。

自分の子どもたちがいじめられて黙って見ているお母さんはいない。何もしない飼い主に止めて下さいと頼んだ。
ちょっとふざけているだけですよ
(そんなに怒らなくたっていいじゃない)、
(うちの犬に)病気がうつるから
(こんな汚い猫なんか)触らせませんから、と
夫唱婦随、代わる代わる強気で言い放って去っていった。外の猫はみんな病気を持っていると思っている人が多い。うちにいても病気になる子もいるし、外にいても病気にならない子はならないのだ。そういえば・・Mという作家が公園で拾った猫を終生大事に飼った。仔猫が甘えて喉をゴロゴロ鳴らすのにも驚いた妻という人は、庭に来る外猫にごはんをあげていたが、無菌状態で過ごしているうちの子に病気を移されると困るからと、決して触ったり家に足を踏み入れさせたりはしないと書いていた。外の子はみな病気持ち、だなんて、一体誰が言いふらしたのだろう。

1キロほど上流の土手下で見た子が、ミス河原ポイントあたりまで移動していた。警戒心がとても強くて、全く近寄れない。黒白の長毛。捨てられたのかな。食べているのかな。ガオの道まで来るかな?

ハッチ、シンシンブー、筆シッポ、曲がりシッポ、シロママ、ヨーコママ、ミルク、キジマル、コキジ、ケイちゃん、きじお、アミちゃん、洋ちゃん、トラピン、黒長、コシロ、ロボ、ビータン、白ぶちズーズー、コハチ、シンクロ、小夏、クマちゃん、ヒゲゾウ、ムギちゃん、サリーちゃん、花子、チビチャトラ、ララちゃん。確認猫数30。
猫缶大8個ごちそう缶2個+現場で追加猫缶大2ごちそう缶6小4個。ドライ1.5kg、ミルク500ml。
写真上 華やかなシトラと
写真下 地味めの小夏
きっとお互いの良い所を尊敬し、励まし合っていたのね。

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