Mon, 31 Jul 2006

ちょしちゃんの日(3)




1996年7月31日、引っ越して間もないこの家から、ちょしちゃんが消えた。あれから十年・・・。

狂おしく
探し歩いた
夏の日々

「ノラや」という本で、内田ひゃっけん先生がノラという猫を探し回る姿に号泣したのも懐かしい。猫のことで、胸が潰れるほど泣く人達がいる。聞けばいつだって他人事ではないのだ。
ひゃっけん先生は漱石門下で、先生の先生は大作「吾が輩は・・」でその名を世に轟かせた。あの小説ばかりではない。大先生と猫とのしみじみした関係や、微妙に冷静でかつ暖かい猫への思いは、猫に触れた文章のあちらこちらに垣間見られて好ましい。猫を失ってつらかった気持を、明治の先生たちに慰められた。

ちょしちゃんは私にとって初めての仔猫で、犬派だった私が大人になってからのねこ歴はちょしちゃんから始まった。それで河原に通っている。
虹の橋で再会したら、してあげたい話がいっぱいある。
この日が来るたび、胸の一番奥に閉じこめている悲しい気持がつつかれる。

マダラ、ハッチ、トラちゃん、ピンちゃん、ミルク、キジマル、きじお、シロママ、ヨーコママ、筆シッポ、曲がりシッポの黒、シンクロ、小夏、クマちゃん、黒長、影丸、シンシンブー、アミちゃん。コシロ、ロボ、白ぶちズーズー、ビータン、コキジ、コハチ、洋ちゃん、サリーちゃん、花子。確認猫数27。保護仔猫2。

そういえば・・最近ベイダーを見ない。ピンちゃんは竹薮に駆け込み、また飛び出し、結局材木置き場に戻っていった。材木置き場の隅に青いシートがぐちゃっと捨て置かれて、トラちゃんがそこに丸くうずくまっていた。ピンちゃんもあそこで一緒に寝るつもりなのだろう。麻袋の上よりは目立たない。

キャンプ場にも、草刈りの進んでいる原っぱにも、気持ちの良い風が吹き渡っていた。仕事が終わってから久しぶりに河原へ足を伸ばしてくれたじゅんこさんと、一緒に猫たちを見つめた。

猫缶大8個ごちそう缶1個+現場で追加ごちそう缶6個、ドライ1.5kg、ミルク500ml。
写真 失踪前のちょしちゃん

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河原猫の日記



    
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