Mon, 17 Jul 2006

ピンちゃんがいない!




雨なので傘二本持って出た。最初に会ったのはガオの道エサ場に来たマダラで、一本かざしてごはんを置いた。台の下に、ミルクとドライと多めに盛ったごはんのセットを置いた。あとから来る二、三人分はある。ここはマダラしか会わなかった。

先へ進んでいくと、キャンプ場の材木置き場で雨宿りしているみんなが見えた。シンクロと小夏に傘を差してそれぞれひと皿あげた。筆シッポは強い子で、食べ始めたシンクロたちにガーガー言いながら手を出したので、慌てて筆シッポの分を出してあげた。材木置き場には他に、シロママ、ヨーコママ、トラちゃん、きじおくん、キジマルがいた。それから白ぶちとアミちゃんケイちゃんミルクも来た。
こんなに沢山は置ききれないので、竹薮組は竹薮へ戻そうと、呼びながら竹薮へ急いだ。誰もついてこない。トラちゃんも白ぶちもきじおくんも、小夏も、アミちゃんも、ケイちゃんも・・竹薮へは来なかった。
竹薮で配膳を始めると、奧の餌台にコキジ、その周りをチビキジ仔猫が跳ねていた。テーブルの下には黒猫のビータン。
見えるのはそれだけで主要メンバーが誰もいない。
そうか、雨を嫌って猫舎の中か・・と、覆いをめくりあげて雨の日バージョンにひさしを作った。メイン猫舎の下に三皿、そしてミルクを置きながら覗いてみたのだが、結局誰もいなかった。気持がざわめいて、あちこちの猫舎をめくって歩いた。本当にどこもカラで誰もいなかった。ピンちゃんも、コシロも、ロボちゃんも、洋ちゃんも、クマちゃんも、黒長も。いない。そのうちどこからか駆けつけてくるかと待っていたら、チビチャ、影丸、ムギちゃんといった単独行動の野球小屋、駐車場組がこっそりやってきた。変だ。ピンちゃんコシロがここにいられないほどの、一体何が起こったというのだろうか。
名前を呼んだ。
雨音にかき消されて、誰にも声は届かない。

もう一度材木置き場へ行って、まだ動かずにいたトラちゃんときじおくんの仏頂面を探ってみた。何かあったのかと聞いても教えてくれない。なんだか表情が硬い気がした。竹薮でキミがどんなに美味しいものを出してくれたとしても、ボクはここを動かないよ、としか言わない。

洗い物を持ってキャンプ場を横切り、野球小屋の下の影丸に差し入れてから裏へ回ると、サリーちゃんがウキーウキーと、いつもの妙な声をあげながら走り寄ってきた。洗い物の間そばで食べていたのはサリーちゃんだけだ。小夏が少し遅れて降りてきた。
ひと気のない河川敷を、それから駐車場の土手を、洗い物の手を休めて見回した。
ゴミ籠のそばの木が倒されていた。乱暴な切り口だった。ご一行様に入れない子、ミルクやヒゲゾウなどが、それでも食べたくて下りてきたとき隠れている木だ。ゴミ籠は溢れ、バーベキューの食べ残しが酷く散乱していた。
確認猫数20。
いつだって雨の日は確認できる子が少ない。
でも、今日は絶対おかしい。コシロは竹藪の奥から駐車場方面まで歩くことがあるけど、ピンちゃんは守備範囲の狭い、典型的な内弁慶なのだ。滅多に動かない。竹薮で何か怖いことがあって、原っぱから畑の小屋方面へ逃げたのだろうか。
お皿を集めて片づけながら、あちらこちら注意深く、何が起こったのか痕跡がないかと探して歩いた。どんなに歩いても、見つめても、わからなかった。

あした会えたらこの不安な気持ちは吹き飛ぶはずだ。
考えても、何を想像しても無駄なので、書いて忘れていようと思う。ああ、ピンちゃんがいないなんて・・!

猫缶大7個ごちそう缶2個+現場で追加ごちそう缶3個小4個、ドライ1kg、ミルク500ml。

写真上 ピンちゃん
写真下 黒長

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河原猫の日記



    
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