Tue, 27 Jun 2006

耐性という鎧




高く舞え
落ち葉の化身の
蛇の目蝶
猫が跳ねても
届かぬ空へ

梅雨の晴れ間。蛇の目蝶の群れが膨らんでいる。これまで見てきた毛虫全部がこれだったのだろうか。そのくらいすごい。
見回すと、原っぱの至る所に柔らかい竹が伸びている。瑞々しく力強く、そこら中の何もかもを突きとばし押し上げて、上へ上へ伸びている。あれれ?しがみついていただけなのに、いつの間にこんな所まできたのだろうと、虫たちが驚くくらい早い。

洋ちゃんのハーブ首輪は、蹴りを入れすぎたのか穴だらけになり片寄っていた。中身を伸ばして結びなおした。耳のただれは酷くなっていた。ごはんを食べているときも、猫たちの体に蚊がたかって、どこを刺そうか窺っているのがみえる。追い払ってもきりがない。蝿も蚊も、どうしようもない。耐性が唯一の鎧なのかも知れない。洋ちゃんみたいな一見弱そうなお嬢さまが、一体どんな耐性を忍び持って生き延びてきたのか、不思議でならない。

ピンちゃんは猫舎の屋根の上から、見つからぬよう身を伏せてじっと下の様子を見ている。
目が合うときまり悪そうに舌を出してひっくり返る。手を伸ばして撫でながら、これまでピンちゃんのことをノラネコだと思ったことがないと気づく。所属で分けたら「ノラネコ」なのかも知れないが、たとえ世間がそうだと言っても、私と、それから、ピンちゃんを知っている人みんながキミの味方なのだから、安心してピンちゃんでいておくれ、と語りかけた。
ピンちゃんは無意味な語りかけには興味なく、ごちそうさえ出てくれば文句はないよと素っ気ない。
それから、撫でる場所がツボを外れると耐えられない性分だってぇ事を忘れないでね、と息巻く。いきなり爪を出して叩いてくるから油断できない。今日も随分やられてしまった。

マダラ、ハッチ、シロママ、ヨーコママ、ミルク、シンクロ、筆しっぽの黒、曲がりしっぽの黒、ヒゲゾウ、花子、キジ丸、影丸。小夏、クマちゃん。
トラピン黒長、コシロロボきじお、洋ちゃんアミちゃんケイちゃんビータン、白ぶち、サリーちゃん。チビチャトラ。
確認猫数27。
猫缶大7個ごちそう缶2個+現場で追加ごちそう大6個小6個、ドライ1.5kg、ミルク500ml。
写真上 草の上の蛇の目蝶
写真下 舌を出したピンちゃん



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河原猫の日記



    
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