Mon, 26 Jun 2006
50匹に一匹くらい・・
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チュンチュンを捕まえてしまったのは2002年7月7日。そろそろ我が家での暮らしは丸4年になる。 ごはんの時間になると、一番偉そうに待ちかまえるヒヨシの前を右へ左へ行きつ戻りつして、お尻のにおいを嗅がせ、顔を舐めてもらう。面倒くさがりで横柄なヒヨシにあそこまでやらせる手腕には感心する。台所に座って缶を開けている私を、左へ行ききった所から覗き込んだ時のチュンに手を伸ばすと、右頬とアゴの下を触らせてくれる。唯一、この角度、この態勢なら、触らしてやっても良いという気持になるらしい。こちょこちょするとウへへと笑って気持ちよさそうにする、が、カッと目を開け、あらためて私を見ると「しまった!オマエだったか!」という引きつった顔で1?ほど後ろに飛び退く。すぐにまた、行ったり来たり始めたら、あの角度、あの態勢で触ることができる。食べ始めたチュンのそばを歩いてはいけない。食べるのを止めてこそこそテーブルの下へ逃げ込む。お皿をそこへ寄せてやらないと食べない。私の食事に魅力的なおかずがあると、ヒヨシと一緒に顔の真ん前に並んで座る。でも、ここでは決して撫でたりできない。お刺身や鰺の切れ端を抓んだ手なら受け付けるが、撫でようと伸ばす手には断固拒否で飛び退く。トイレ掃除は至近距離で監督する。しっかりやれよ、と言いそうな顔でギロギロ見つめる。ただ見ているだけだから、構ってはいけないことになっている。 この抜け毛の季節は、みんな櫛で梳かしてもらうのが好きなのに、チュンは毛玉だらけで逃げ回っていて3年ほど手がつけられなかった。今年は何度か追いつめて梳かしている。追いかけ始めたときは半狂乱で逃げて、観念して櫛を当てられるとうっかり喉を鳴らすこともある。残念なことに、体はいつも緊張でカチカチだ。こんな変な猫見たことがない。 50匹に一匹くらい、チュンみたいな猫がいる。 50匹に一匹くらい、水を手で掬って飲む猫がいる。 50匹に一匹くらい、カリカリの器に身を投げて食べる猫がいる。50匹に一匹くらい、お尻のくさいスカンク猫がいる。 50匹に一匹くらい、笑う猫と歌う猫がいる。 50匹に一匹くらい、デブデブでお腹たぷたぷの猫がいる。 50匹に一匹くらい、金目青目の猫がいる。 50匹に一匹くらい、男なのにお母さんになる猫がいる。 50匹に一匹くらい、仔猫を育てる保母さん猫がいる。 50匹に一匹くらい、犬に負けない猫がいる。 50匹に三匹くらい、犬みたいに散歩する猫がいる。 50匹に一匹くらい、ニャアと鳴けない猫がいる。 50匹に一匹くらい、家に帰れなくなる猫がいる。 50匹に一匹くらい、遠い道のりを帰還する猫がいる。 50匹に五匹くらい、生涯人間を許さない猫がいる。 50匹に五匹くらい、人間と緊密な親子関係を築く猫がいる。 50匹に二十五匹くらい、お母さんのおっぱいを飲めずに死んでいく猫がいる。お母さんの顔も見ずに死んでいく。 マダラ、ハッチ、シロママ、ヨーコママ、曲がりしっぽの黒、キジ丸、ミルク、シンクロ。 トラピン黒長、コシロロボきじお、洋ちゃんアミちゃんビータンケイちゃん。雨が強くなって難儀した朝の配膳。確認できた子も少なくて18だけ。 猫缶大8個ごちそう缶2個+現場で追加ごちそう缶2個小4個、ドライ1kg、ミルク500ml。 写真上 チュンチュン家に連れてきたばかりの頃 写真下 チュンチュン竹薮時代 |
