Sat, 10 Jun 2006
にぎわい
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キャンプ場はまたテント村になって、材木置き場で過ごす猫たちが場所を追われてしまった。ヨーコママも、シンクロも、ミルクも、短いシッポの白黒も、申し訳なさそうに土手と道の倒れた草の中に埋まっていて、その様子を見ただけでシュンとなってしまった。草が倒れていたのは沢山の人が踏んでいったからだ。自分が踏まれてへたったようで情けなかった。賑やかに準備している人たち、楽しみに集まってきた子どもたちに恨みはないが、状況を見ると煮えくりかえる。草しか身の隠し場所のない猫が哀れだ。遠回りして河川敷の下へ下りていっても、状況は変わらなかった。次々車が来て、遊び道具やバーベキューセットを下ろし、ゴミの山を作るための買い出し材料を広げて煙を立てる。川の中に残されたわずかな緑地さえも、そこへ捨てられた猫たちのものにはならない。休日を楽しむ人達は、猫など眼中にない。論外なのだ。どこに居てもいけないのだ。くそっ。こんなに慎ましく生きているのに、どうしてそっとしておいてもらえないのだろう。どうしても河原でどんちゃん騒ぎしなくちゃいけないのだろうか。 身を隠してしまった小夏を待って、クマちゃんとサリーに食べさせながら、集まる人達を眺めていた。健康的じゃないよね。怒ったらいけないよね。猫たちは誰も怒っていないのに、私一人で怒っていたらいけないよね。 諦めて立ち上がったら椅子男が飄々とやってきたので、少し立ち話して「じゃあ」と別れた。おかげでチビチャトラがひょこっと歩いているのを見つけることができた。クマちゃんに荒い息を吹きかけられたけど応えた風もなく、恐縮もせず、目標に向かってずんずん進む。あとを追って確認した。 本日のチビチャの生きる目標は、 ドラム缶だった。 ドラム缶を目指して歩いてきてくれて ありがとう。 サリー「怒っちゃ駄目」 私「なんで!」 サリー「柔軟性に欠けてるわよ、いい?こうやって」 |
