Tue, 07 Aug 2007

ララが逝く


・・ララ

おじさんに抱っこされたシィちゃん

今日は昨日よりもさらに忙しく
エサヤリが済んだらまた仕事に戻るつもりで
河原へ行った。
朝は出かけるのに必死で自分のごはんどころではなく
昼大急ぎで家に戻って、夕方まで持つよう保冷剤を駆使して河原行きセットを作った。
短い休憩時間にオニギリをかっ込むのがやっとだった気ぜわしさ。今週は我慢の一週間と腹をくくっていたから覚悟は出来ている。なんとか乗り切るつもりだ。

そして
何があっても、河原は省略できないと決めている。

手元が暗くなる前に配り終えようと急いではいても、
待っていた猫たちの様子を一人ずつ眺めたり
声をかけたり
待っていた子どもたちが私に見せてくれたセミを見たり
蚊に刺されてボコボコにならぬよう
注意してあげたりするゆとりはあったのだけれど、最後の配膳場所の野球小屋でおじさんから、ララちゃんとシィちゃんの容態を聞いて事情は変わった。子どもたちを、緊急事態だからと言って帰し、洗い物を急いで、ふたりをおじさんの自転車の籠にのせてネットを被せ、Uさん宅へ急行した。
前の籠でシィちゃんが泣いた。
後ろの籠でララちゃんが泣いた。

あんなに元気で河原へ戻ったのに
どうして?
とUさんが悲痛な声をあげ絶句した。
ケージに移してしばらくすると
ララちゃんの息が無くなり、おじさんが声をかけて撫でると、大きくお腹を膨らまして溜息をつき、再びすうっと静かになった。それが最期だった。
並べたケージで横たわっていたシィちゃんも体が冷たく微かな息だ。
先生に無理を言って待って頂き、
ゴロママに車を頼み、
おじさんと私は自転車で病院へ向かった。

昨日の朝小さい缶1個食べてから、ララちゃんは急変した。退院後のララちゃんにおじさんが希望を持ったのは当然で、私にもまさかの事態だった。
シィちゃんがこんなに悪かったとは知らなかった。

ララちゃんがシィちゃんを追い出しにかかっていたから、ずっと野球小屋の床下で食べていた。
姉妹なのに仲が悪いとぼやくおじさんに
親子兄弟は別れる定め、むしろ4年も一緒に暮らしてきたことのほうが不思議なのだと言ってきた。
野球小屋で私のごはんを食べても、シィちゃんはおじさんちの子だ。時々戻って、おじさんの用意したごはんを食べ、ララちゃんの目障りにならぬよう目立たぬ所で過ごしていた。臆病なので、私には心を許さない。
少しずつ悪くなっていたのに、私は気づいてあげられなかった。
白血病で陽性反応が出た。
腎不全を起こしていた。
食べていないので脱水症状も激しい。
腎不全が急性なら、改善する道もあるらしい。
衰弱し、あらゆる数値が最悪なので
今日明日の処置が追いつかなければ
シィちゃんも失うことになる。

先生にシィちゃんを託し、ララちゃんを積んでおじさんは静かに帰っていった。

河原にいるから劣悪な暮らし、不幸な猫
とは 思いたくない。
電気のない貧しい暮らしでも
おじさんは寄る辺のない猫たちを助けてきた。
大きなお屋敷に住んでいても
ゆとりのある豊かな暮らしをしていても
猫一匹助けられない人が多いのだ。
水とごはんを欠かさず用意し、寝床を拵え、抱っこし撫でて櫛を当てて、おじさんなりにあたたかく猫たちの世話をしてきた。高額な治療費をかけてやる力はなく、自力で治せなけりゃそこでおしまい、と割り切りながら、苦しむ様子に心を痛め、不本意ながら私を頼ったおじさん・・
なんとか治してやりたいと回復を願った気持は切実だった。
病気は人を選ばない。
病気は猫を選ばない。
たった4歳で病に倒れララちゃんは逝った。
出来ることなら生きて欲しかった。
もっと生きて欲しかった。
おじさんにはとくべつな子だったのだから。

ミス河原、サム君、ズーズー、シロママ、ヨーコママ、ブー、筆、ハッチ、シンクロ、小夏、コキジ、クロスケ、トラピン黒長、コシロ、ヒゲゾウ、黒丸、ミルク、洋ちゃんアミちゃん、曲がりシッポのクロ、クマちゃん、サリー、ムギ、マダラ、キジ丸、花子、シィトットララ・・
確認猫数31
猫缶大8個ごちそう缶2個+現場で追加ごちそう缶4個小8個、ごちそうドライ1.5kg、ミルク500ml。

ララちゃんの回復を祈ってくださったみなさま
悲しいお知らせをする力不足をお許しください

Comments


リボン wrote:
ララちゃん、さようなら。
洗い場の道にララちゃんがたたずみ、そのそばでおじさんとひよしまるさんと話し込んだのは、わずか2ヶ月前でした。こんなふうにララちゃんが逝ってしまうのなら、あの時頭を撫でてあげればよかったと、本当に残念です。
でも、大好きなおじさんのところに帰れてよかったね。
2007/08/08 08:05:42

みさねこ wrote:
数日前に元気な姿見せてくれたばかりなのに・・・。
でもおじさんにとても大事にされ可愛がられてシアワセだったよね。合掌。
これから会いに行く予定だった猫さんが事故でなくなって
涙がもう枯れかけたところでしたがまたあふれてきます。

先日、野良猫さんにごはんやってる場所に捨て猫あり。まだ子猫。
保健所へ連れて行くと首根っこ捕まれてるのを取り返しました。
ハッチにそっくりなのでハッチと名づけました。
なくなったララちゃんのためにも生きられる命は救いたい。
2007/08/08 10:02:23

さと wrote:
ご冥福をお祈りいたします。
2007/08/08 10:10:20

つー wrote:
4歳で逝くのは悲しいですが、惜しまれて、見守られて、愛されて逝ったシィちゃん、ララちゃんは虹の橋で笑顔で駆け回っていると思いたいですね。
ご冥福をお祈りします。

暑さ厳しい中、お仕事と猫たちのお世話に身を削っていらっしゃるひよしまるくん様、どんなにかお辛いでしょうが、どうぞ、御身体大切になさってください。貴方を頼りにしている猫さんたちに替わって、「まんまはたべてくださいね。」
2007/08/08 14:32:39

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