Sun, 16 Oct 2005

TNRのR




お天気予報は外れた。
朝には雨がやんでいるはずだったのに、ずっと冷たい雨がしとしと・・・午後なんとか降り止んだので、支度途中で家事に切り替えていたのを、またかかりなおして、やっと河原へ出発。その前にUさん宅へ。
新ちゃんとシンクロ、二つ並んだケージの中から一斉に啼いた。
手術入院を含めて6日間お世話になって、新ちゃんはすっかりUさんに甘えていた。私は先に河原へ向かい、Uさんのご主人が出して下さった車を待った。
リリースは胸が痛んだ。

これがTNRなのだ。
日を延ばすともっとかわいそうだ。他に選択肢はなかったのだから仕方ないと心を決しながら、ずっと痛んで、
いまも痛む。どうもしてあげられない力の無さにキリキリする。

河原で待っていた子達の世話でしばらくバタバタしてから様子を見に行くと、新ちゃんはガオの道で、薮を覗き込む格好で固まって、顔をナナメにして恐い顔をしている。女の子たちは既に食べ終わって散った後だったから、何かな?誰かな?と見れば、不細工で大きなオス猫がいた。シロキジ柄だったので、最初は花子と思った。初めて見る子だ。私を見つけたハッチが再び来て、みゃーみゃー鳴いてごはんの追加を期待していた。どのお皿も空だったし、大きなオス猫を見て気を荒立てていた新ちゃんが、代わりにハッチに襲いかかったらいけないと思い、急いで一皿追加した。新ちゃんがゆっくり畑の草の中へ消えていくのを見送った。白いきっぱりした背中で、もう呼びかけても振り返らなかった。
シンクロはジャガイモ畑へ降りてそのまま姿を消した。みんなこうやって戻してきたのに、今日は堪えた。

原っぱの隅に、なぜかヨーコママと一緒にいたクマちゃんが、私の伸べた手を初めて受け入れてくれた。ひとたび硬くしていた気持ちを崩すと、どっと溢れてくる。おじさんの所で飼われていた子から産まれ、ずっと人のそばで暮らし可愛がられていた。おじさんが亡くなったことも知らないし家が壊された理由も分からないまま、他に行く当てもなく暮らしており、たどり着いたのが私の展開しているエサ場だった。仲間入りできた訳じゃないけど、とにかく食べに来ている。
良く頑張っているね、偉いね、
だけど、私はごはんを運んでくるだけでなんにもしてあげられないのだ。温めてあげることも出来ないのだ。

見つめてくる子一人一人見つめ返しながら、
どの子も愛おしく、今日はただただ
切なかった。

Uさんが毛布やタオルケットの支援物資を沢山運んでくれた。
そろそろ冬支度。

マダラ、花子、ハッチ、白ママ、キジ丸、ヨーコママ、クマちゃん、まさおくん、ピンちゃんトラちゃん黒長シッポ、キョウコ、洋ちゃんアミちゃんケイちゃん、コシロ、クニクニ、ロボ、きじお。ビータン。小夏。木の下に向かって必死で近づく白黒猫。右足が白いちょっと変わった模様・・あの子もクマちゃんと家族だった子だ。そして、シンクロと新ちゃん、不細工な新新シロキジ。確認猫数25。猫缶大6ごちそう缶2個+現場で追加ごちそう缶大1小1個、レトルト5袋。ドライ1kg、猫ミルク500ml。

写真上 新新
写真下 去っていく新ちゃんの後ろ姿

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