Sun, 03 Apr 2005

悲しいお別れ




午前中、一ちゃんを抱っこして外へ出て、
駐車場の止め石に座って日向ぼっこした。
一ちゃんはとても気持ちよさそうだった。

耳を立て 風のにおいを かぐキミに
やさしい日射し さわさわと降る

ひざにのせ 胸に抱いて 痩せた背を
何度も撫でて 祈る朝かな

それからたまった家事を沢山し
午後過ぎてからの河原行きだった。
今日のごはんには、エミさんからいただいたシラスを
豪勢に一パック入れて仕込んだ。

進まない 向かい風でも 前へ行く
力になるのは 猫たちの顔

楽しみは ごはんと日射し 河原猫
誰も恨まず 何も求めず

原っぱの ナズナを揺らし 遊ぶ風
消えた子達の 気配感じる 

手が痛い ギコギコ井戸で 水汲めば
まわりを囲む おかしげな子ら

急変の 知らせを受けて 会いに行く
道の向こうが 霞む夕暮れ

苦しげな サンタの前に 立ちつくし
ただ名を呼んで 涙とまらず

さみしいよ チーコに続き サンタまで
永久の別れで 失う河原

本当の 姉じゃないけど チー姉さん
他の誰より ボクはすきだよ>サンタ

赤血球が次々破壊されていく「溶血」状態で、耳の中を見ると黄疸も出ていた。目と鼻は昨日の処置できれいになっていた。酸素室に入れて輸血、という方法があるが、おそらく苦しみを一日二日長引かせるだけでしかないだろうとのこと。人の声がすると、何かされると思うのか、ステンレス檻の奧へ体をずらしていくので、あまり話しかけぬよう言われた。
けど
どうしても言いたくて、さんたや!さんた サンちゃん、チーコのとこへ行っちゃうの?  よく頑張ったね、お別れは悲しいよ、とぶちぶち言いながら体を撫でた。首をあげて、一瞬目をクワッと大きくしてこちらを見た。私はそれが、サンちゃんのお別れの挨拶だったと思った。また横たわり、苦しげに息をしていた。

かみさまに 会ったらふたつか みっつほど
文句言っても ゆるされるはず

写真上 チーコとサンタ
写真下 「みんな、さようなら、ボクは行くよ」


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