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Tue, 02 Sep 2008
小夏の考察
小夏は私を見送ったり出迎えたりするうち
どうした弾みでそうなったか
縦に体をよじ登るようになり
ならばと背中に乗せてみたら
「おんぶ猫」になってしまった。
ミーシャの行ったおうちに以前いたミーちゃんが
お母さんの背中にしがみつく「おんぶ猫」だった。
写真を見せていただいて、
その絆と愛らしさに感嘆したことがある。
小夏をおんぶして鏡を見たら、憮然とした顔だ。
小夏の表情の基本形が「憮然」だから
嫌々そうしているのではない。
しっかりしがみついて下りようとしない。
河原にいたときは膝の上ばかりでなく
肩にも自転車のカゴにも乗った。

おんぶして揺すりながら、小夏の激しい気性について考察した。
小夏の辿ってきた道、出会ってきた人、出くわした猫たち、
今の小夏を形成する様々な事を考えた。
骨と皮で彷徨っていたところを最初に助けてくれたのは
トットのおじさんだった。
その小屋で、おじさんと四六時中行動を共にした。
一年ほどしてシトラに出会う。シトラも小夏と同様に
痩せて飢えてたどり着いた。
おじさんの傍らで、小夏はシトラと、兄姉以上親子以上に
仲良く暮らす。シトラが仔猫を産んで小夏は小屋を去る。
やがてシトラが子離れの時期を迎え、子を残して小屋を出る。
ガオの道に落ち着いたシトラ
シトラのシッポはちぎれて、赤く爛れ腐っていた。
当時しばしば
河川敷に放された大型犬が猫たちを追いかけていた。
咬みつかれたのだろうか。
犬に対する過度の敵愾心は、追われた恨みとシトラの仇だからだ。
そう思うと合点がいく。
小夏は無傷で越え、シトラはふさふさのシッポを失った。
初めて見た日、小夏は竹薮の奥から現れ、猫たちに配膳する私を
用心深く窺っていた。
慣れるのは早かった。
こんなに人に甘える猫を、どうやったら捨てられるのだろう。
それとも、迷子になっても探してもらえなかったのだろうか。
河原へ来る前の小夏のことは、永遠の謎なのだ。
シトラは原っぱの倒れ小屋に置かれるごはんを、そっと食べては消えていて
やがて竹薮にも来たけれど、みんなとなじめずにガオの道へと流れた。
出会った時期も場所も異なる二匹。共に暮らした期間があったとは
想像もできぬほど、それぞれが単独で生きていた。
シトラの子供たち3匹が大きくなり、
不妊手術で預かるためにおじさんと会った。
小夏やシトラの話を聞いたのはずっと後のことだ。
私の随行員をしながら、おじさんとも毎日のように会った。
おじさんが帰っておいでと言っても決して戻らなかった。
小夏を保護しなければと思った一番の理由は「必死の後追い」。
加えて、
どうにも止められずに苦慮したのが犬を襲うことだった。
犬に飛びかかるときは容赦がなかった。
黒長もピンちゃんもアミちゃんも小夏をいじめていた。
私の家に来てから、しばらくヒヨシの意地悪に苦労する。
ヒヨシに慣れたら、定員オーバーの保護猫ラッシュ、
遂に、新ちゃんまで来た。さぞかし憂鬱なことだろう。
アミちゃんを威嚇する小夏
何度か火花を散らして戦い、うんざりしたりげっそりしたり。
「なんで?」という顔で私を見る。
新ちゃんでスイッチが入ると、今度はクロちゃんにも挑む。
おもちゃをくわえて持ってきてポトリと落としてみたり
パソコンの椅子に座ってもらいたいときは
その辺のなにか、
プリンタのそばに置いていたハガキを袋ごとくわえて来たこともある。
そばにボトっと落としてじっと見る。
希望通りに座ってあげたら満足で、さっそく飛び乗って丸くなる。
こんな賢い猫は見たことがない。
小夏がもっと幸せに暮らせるよう
私も努力しなければと思う。
傍らで眠る小夏
夕方雨になると天気予報に脅されていたので
レインコートを積んでいったのに、お天気は持ちこたえた。
虫除けスプレーを忘れて、腕にも首にも蚊が群がる。
首にタオルを巻き、蚊取り線香を沢山焚いて頑張った。
会えずにいた花子をしっかりと確認した。
ブー、ミルク、キジ丸、ムギちゃんに会えず。
シロママ、花子、トラぴんクロスケ、ズーズー、
ヨーコママ、コハチ、ビータン、ケイちゃん、とっと。
確認猫数11。
昨日嫌われたズーズーと和解。背中を櫛で丁寧に梳くと
白い抜け毛が沢山取れた。
ズーズーの触り心地はとてもいい。
ずっしりと大きくて、力がみなぎっている。
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