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Wed, 21 Jul 2004

熱波


暑い・・を通り越して
外は熱波だ。ぐらぐらしている。
河原の猫たちのためにと、
遠くから届く宅急便に励まされながら
1日も欠かさずに
みんなのごはんを配達する日々。
みんなが元気でいてくれたらそれだけでいい。
ただ生きていくことが
河川敷で暮らす猫たちにはどれほど大変なことか、
ずっと
ずっと
感じ続けてきた。

草刈りはほぼ終わって、ひっくり返し倒してきた草が、
熱波の中で力無く色を失っている。
緑の原っぱが茶色に枯れて
埃の色になった。
見ただけでこちらまで生気を失いそうな
悲しい光景だ。
でも、
一輪車に薬を積んで来ても
あのおじいさんは黙って帰るしかない。
撒くべき草はない。
薬を撒かれないで済むのだと思うと、
悲しくても我慢できる。
草には申し訳ない。きっとまた数万の種を飛ばし、生き生きと蘇る。私たちはまた、出てきた草と格闘しなければならないのだろうか。何故しなければならないのだろうか。
徒労感がすこし。

チーコがひどく疲れた様子で胸を揺すっていて、苦しそうだった。ミルクを沢山飲んでくれたから大丈夫。この熱波は今のチーコにきつかろうと、竹藪に座って彼女の背中をずっと見ていた。
配膳の最初に隙を見て、鼻と顔を濡れタオルで拭き、食後休んでいた所にそっと近寄り、背中も拭いてあげた。逃げなかったので、束の間の静かな時間をチーコのために捧げた。通りかかったサンタが少し考えるように止まって、チーコと同じ伏せの姿勢で寄り添うように休んだ。兄ちゃんも、クネちゃんも、ぽつりぽつり、チーコに倣った。
エイズキャリアで4年の歳月を生きてきた。
慢性化した鼻器官炎で、息はいつも苦しい。
激しく動いたり、声を立てたり決してしない。
いつも静かに喘ぎながら生きている。

背中を見ながら、しあわせを祈った。



河原猫の日記



    
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