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Mon, 31 Mar 2003

おじさんのサム君


土曜日の2時過ぎ、人の気配を避けてごはんを食べに現れ、私に姿を見られたとたん脱兎のごとく逃げたのを最後に、ノコちゃんの姿を見失っている。昨日も今日も会えずに終わった。土曜日までは手術のための捕獲でエサ場の様子がいつもと違っていて、みんなを緊張させてしまった。傷を負ったノコちゃん、自分もターゲットになっていると感じたのだろうか。せめて写真があれば、獣医さんに見ていただき症状について伺うことができると、カメラをスタンバイしてノコちゃんを待っていたのに・・現れなかった。
畑の入口でエンジン草刈り機の音が轟いていた。向こう方面から来たのは、タビーだけ。彼女も決死の覚悟で通り抜けてきたのだろう。今日会えたのは17。少ない・・

ミス河原のポイントではごはんを置かず、彼らが集まっているおじさんの所を訪ねた。丸子、一太郎、ミス河原、グルちゃん、ブルーピアスの金目までいた。ごはんを預け、いつも待っている場所で待たせるのは目立って危険なので、これからはここへ届けますのでよろしくお願いしますとご挨拶し、不妊手術の済んだ子達の説明をし、ここでまだの子はグルちゃんだけなので、ケージに入れてさえ貰えたら後はここへ戻すまで責任を持ちますので、と説得した。グルちゃんはやはりミス河原の子だった。ミス河原は出産を繰り返し、ほとんどの仔猫が死んでいるのだそうだ。生き残りの子には「サム」という名前が付いていた。おじさんと一緒に寝ていて、人に慣れた子らしい。グルちゃん改め、サム君だ。
おじさんのところでごはんが安定して食べられれば、遠くのエサ場までエリア越えして通わなくて済むだろう。河川敷内の駐車場へ出入りする車も増えたので心配だし。

今日の写真はジエム。22日以来、9日も会っていない。

Sun, 30 Mar 2003

サクラがサイタ




昨年12月から、春の仔猫ラッシュを阻止すべく取り組んできた不妊手術。昨年中に、河原猫メンバー入りした猫たちと、これまでどうしても捕まらなかった強者たちを中心に、23匹を獣医さんへ運んだ。内、女の子は13匹だ。2匹(クニクニモドキ♀とキジオくん♂)手術済みの子がいた。ワクチンと印だけして頂いて河原へ戻った。代わりに、終了と思っていて実はまだだったというミルクが、最後の難関となった。昨日このミルクも済んだ。獣医さんへ運んだ女の子たちは、12月から2月までは大丈夫だったのに、3月に入るとほとんど妊娠していた。取り組まなければ50匹、諦めていたら20匹は生まれてしまい、そのほとんどが河原で空しく果てる所だったのだ。生き残った数匹は、人の手の届かないノラとなって、さらに繁殖を繰り返しただろう。この春、私が世話をしている河原猫ポイントでは産まれずに済む。そう思えることがどんなにすばらしいか、ここまで来なければわからなかった。記録を整理したら、私が獣医さんへ運んだ子達は、62匹に達した。

ヨーコは既に出産していた事が、昨日判明した。心を鬼にしてデリバリサービスを休んだ25日の翌日、お目当ての彼女は現れなかった。空腹で絶対来るはずだったから、不思議に思った。そのころ産んでいたのだ。獣医さんによると、子育てを始めている形跡が見られないので流産かもしれないけれど、仔猫がどこかで母猫の帰りを待っている可能性もあるため、緊急リリースに踏み切った。しばらく様子を見守る。生後一ヶ月くらいで発見できれば、保護して飼い主を捜す事ができる。2ヶ月以上ノラとして生きた子はとても捕まらないので、そのままになってしまう。ノコちゃんたちがお母さんと一緒にエサ場へ来たのは、2ヶ月以上経ってからだった。5月だ。来月末頃、ヨーコを追跡して仔猫を探そうと思う。
みんながそれぞれの命を、精一杯生きられますように。飢えたり病んだり傷つけられたりしないで生きられますように。願わずにいられない。関わった人間として、私も責任を果たさなければいけないのだ。心配事は尽きないけど、一緒に生きながら、どんなに励まされ、学ばされているか。その大きさが、私の中で彼らの存在を輝かせてくれるのだ。

ついこの前まで、桜の木の下に植えられているジンチョウゲが、枝の蕾に呼びかけるように、甘い匂いを立ち上らせていた。
桜の花が一斉に咲いた。なんて暖かい色だろう。
見上げると胸が熱くなる。

Sat, 29 Mar 2003

ツウィンタワー陥落




やった

遂にやった・・

あの手この手、手を変え品を変えの持久戦に持ち込まれた河原の作戦は、本日もたくさんの応援と協力と励ましをいただきながら続き、このまま何もかも忘れて原っぱで寝てしまいたいと絶望的な気分になった少し後で、ヨーコとの一騎打ちのチャンスが巡ってきた。たった一つ訪れたチャンス、逃したら二度と来ない、悲壮感漂わせて身を低くして糸を握り、迷わず引いた。胸がドキドキし、本当にやった!と思ったときは、息を詰めすぎて気絶しそうだった。
ヨーコは大物だ。ケージの中で、食べかけていたごはんを全部食べて、あとはじっと黙ったままだ。予約していた車が到着する少し前に、ミルクも網の箱に入った。河原猫最後まで、高くそびえていた強者二人、捕まえた。

ノコちゃんが出てきたのは最後の最後で、ノコちゃんのためには何もしてあげられなかった。でも、遠くの日だまりで顔(痛めている左側)を熱心に洗う姿を見たし、食べに来たり、こちらの気配で逃げたりの元気はあるのだし、少し良くなっているように思えた。
コハチ、ヨーコ、ミルクを動物病院へ運び、ミュートを河原へリリースした。お帰りミュート、ノコちゃんのそばに行ってあげてね。花冷えで寒くなった。雨もぽつぽつ落ちてくるどんより空だ。気持ちが軽くなって、力が抜けた。
何はともあれ「わたしはあきらめない」だ。



Fri, 28 Mar 2003

コハチ落城




おととい、ノコちゃんの怪我に気が付き、保護できず姿を見失って、ケージに入ったミュートを自転車に乗せて帰ったあと、ノコちゃんがミュートを探していたらしい。怪我をしたノコちゃんの事を、もう一人のエサヤリさんに話したとき聞いた。彼女はノコちゃんの怪我には気づかなかったけど(あんなひどい顔になっていたのにどうして気が付かないのだろう・・?)、様子がとにかく変だったと。
大きな声で泣きながら、ごはんに見向きもせず、落ち着き無くうろうろしていた。聞いてすぐ思った。ノコちゃんは、チビまゆに続いてミュートもいなくなったと思ったのかも。目が痛いよ、ミュートがいないよ、そうやってチーコやお兄ちゃんの所へ訴えに走り回っていた。ああ・ゴメンねノコちゃん。
ミュートは明日河原へ連れて戻るからね。

ノコちゃんの一大事を知った草刈り応援隊のM君が、河原までノコちゃん保護の応援に来てくれた。心強かった。待ち人現るで、猫舎台の下に裏側から現れたノコちゃんは、少し食べて、こちらの必死なのが煩わしかったのだろう。姿をくらましてしまった。
赤い涙は黒く乾いて、頬にこびりついていた。相変わらず腫れている。どうしても不妊手術に連れて行きたい二人は、なんと用心深いことか。ヨーコママは3度も足を運んで食べられないので、網の箱の入口をたたき(本当にバシッと音を立てて叩いたのだ)、乱暴に上に乗っかり、ごはんの置き場所が悪いのを怒っていた。そして遂に食べずに引き上げていった。ヨーコ3往復、ミルク4往復、なぜいつものように食べられないのかわからない。見ればみんなは食べている。怒りたくなるのは当然だ。
筋金入りの河原ノラ「コハチ」、網箱に飛び込んだ。空きっ腹に負けた。昨日帰ってきた3匹、元気で河原へ戻す。ミス河原を連れて行くと、丸子とグルちゃんが出迎えてくれた。おじさん不在で、説明ができなかった。また後日。

Thu, 27 Mar 2003

難攻不落の竹藪


ノコちゃんの左目が、昨日は木のウロのように真っ暗に見えた。
眼球を無くしていたらどうしようかとうろたえた。大丈夫。目はあった。大分腫れていて、血の涙もまだ流れていた。
どうしても近寄らせてくれない。遅れて現れたエサ場で、あ、来た!と私が思ったことが伝わったとたん食べずに逃げた。遠くの茂みで見失った。茂みをかき分けるうち、兄ちゃんが出てきた。
チーコが強い風の吹きぬける竹藪を出て、原っぱ隅の草の中に埋まっていた。ノコちゃんがチーコのそばに落ち着いたので、抗生剤の入ったごはんを届けた。チーコがおもむろに食べ始めると、励まされたノコちゃんも一緒に食べ、チーコがねぎらうように痛ましいノコちゃんの顔を舐めた。こうした傷を負っているときにエイズの子との接触で、エイズウィルスが渡っていくことになるのだろうか。ふと思った。私の手を拒んでいるノコちゃんが、チーコのそばで腫れ上がった目の痛みを顔にのせてうずくまり、ただ待っている。どうにかなるまで過ぎていくのを待っているのだ。チーコが優しい。胸がいっぱいになった。
隙を見て食べているノコちゃんの首に手を伸ばし、また逃げられた。強い拒絶だ。泣きたくなった。
食べたくて4往復もしたあげく、遂に網の箱には入る気配も見せずだったミルク。たった一度やって来て、殺気の箱を一瞥投げかけ逃げていったヨーコ。。
畑の人の厳しい言葉。
あれやこれや重なって、疲れた。
難攻不落の山(竹藪)だ。どう攻めよう。
退路を断って前進あるのみ。

写真は、今夜帰ってくるマサルさんモドキ。(撮影:獣医先生)
間違えてゴメンね。

Wed, 26 Mar 2003

ノコちゃん一大事




ヤドカリが昨夜サブ猫舎を乗っ取っていたようだ。
塞がれた穴を元に戻しながら、ため息をついた。

2日見ることのできなかったノコちゃんが、片づけ終わり頃外を見たら、日に当たっていた。ああ、来たかと顔を見て絶句した。左の目が潰れていて、血の涙が流れている。よく見ようと近づいて、3回ほど逃げられた。入れられるケージは最後の一台。ノコちゃんを病院へ運ぼうと思った。駄目だった。
ミュートがごちそうに釣られて入った。
ミュートをそうやって確保し、そこへ普通のごはんをセットした直後、ヨーコママが、まさにそこで、ごはんを食べ始めた。
ひょっとすると、ヨーコはいつも私の一部始終を見ているのではないかと思った。
写真上 ヨーコママ 下 昨年5月。発見当時のノコちゃん


ああ、ノコちゃんが一大事だ。
きれいな子なのに。何があったのだろう。
きれいな目なのに、治してあげられるだろうか。
明日、応援をお願いして、妊娠中の女の子2人とノコちゃんの身柄確保を目指す。
どうか神様、猫の神様!

Tue, 25 Mar 2003

緑の河川敷




去年、一昨年前の河原猫たちの写真を眺めながら、草の様子がやはり違っていることに気が付いた。除草剤で生き残ってきた草が汚染された土でも生きられるような力を持って繁茂するのだとしたら、そこはかとなく怖いような息苦しいような気持ちでざわざわする。水俣の魚たちが水俣病をもたらしたとしても、その魚には罪がないように、草にだって何の罪もない。魚を汚染させた人間が悪いのだ。自分さえ食べなければよいという問題ではない。除草剤を撒いた土の上で暮らしているわけではないから、別にどうって事はないと、撒く人は思うのだろうか。ここで暮らしている虫や鳥や猫は、どれほど危険に晒されることになるのだろう。
そろそろだな、と心配になってきた。

雨降りの日の草の緑はとてもきれいで、見上げる木々の緑も埃を洗い流してさっぱりしてきれいで、空の重さをはねのける勢いがある。長靴で踏みしめて歩きながら、みまわして息をついた。竹藪の中のエサ置場は3カ所、どこも雨に濡れずに食べられる。ひとり入ったらそれで一杯の所に、ケージの扉を開けたまま閉まらぬようにして置いてきた。中に少々のごはんを入れたままだ。あとから来るであろう通い組の誰かが、ここで警戒を解いてくれたらいいなと思う。万が一盗まれたら痛いけど、まさか雨降りの河原でこんなものを持って行く人はあるまい。

それから夕方のびっくりニュースで、動物病院にいるマサルさんは、モドキだったと判明した。ちっとも「マサルさん御用だ!」なんかじゃなく、彼はまた、するりと行ってしまったのだ。
むむむ・・

Mon, 24 Mar 2003

ラッシュ前




昨日運んで頂いた3匹は元気で無事手術終了。

ミス河原が妊娠していたのだそうだ。5月に4つ生まれるのを阻止できた。マサルさんは、日本猫にない耳の小ささで、洋種が混ざっているらしい。マサルさんモドキもそういうことになる。マサルさんは、チーコ兄ちゃんクロちゃん兄妹のパパかもしれないので、クロちゃんの耳をしげしげと見てしまった。マサルさんほどには小さくない。

今日はいつも通りごはんを用意してから考えた。たっぷりごはんがありすぎて、ヨーコママもミルクも余裕で避けていく。
みんなが待っている姿を思い浮かべ、グラグラ揺らいだけれど、3日食べなくてもだいじょうぶ、心を鬼にして、と、その道の達人よりアドバイスを貰ったので、一日も休んだ事のないデリバリサービスを休んだ。
そして、去年の写真を整理しながら、ヨーコママがノコちゃんたちを連れて現れた春のこと、白ママがコクニと猫舎の下で並んだ日のこと、仔猫を見つけて途方に暮れたときのこと等々振り返って、去年と同じ繰り返しはいけないと自分に言い聞かせた。
ソックスもミス河原も若い猫ではないのに、子を産む所だった。
がんばろう。

Sun, 23 Mar 2003

マサルさん御用だ!




仔猫を産んでしまいそうな二匹をピンポイントで捕らえようとして、今日もまた失敗。夕方5時まで頑張った。ヨーコが最後の方で現れたときにはドキドキした。風邪気味で鼻がきかないらしい。おいしいごちそうに見向きもせずミルクだけ飲んで、いつもの場所にごはんがないのを残念がる様子もなく、ただ去っていくのを、歯がみする思いで見送った。戻ってこい戻ってこいと「気」を送ってみたりもしたが、網の箱には、入りそうなそぶりも見せず、だった。まだ諦めないでいよう、明日だって明後日だってトライするぞと思っている。

マサルさんがついに「年貢の収め時」となった。
ミス河原と、ロボ・コップと、マサルさん、3匹をUさんにお願いして病院へ運んで頂いた。

写真上 マサルさんモドキ 短いしっぽを見ると偽物とすぐわかる 下が本物のマサルさん

ソックスのお見合い大成功。
昨夜、飼うことに決めたという連絡をいただいた。
ソックスを安心して託せるすばらしい人だ。里親募集ページからソックスを見つけてくれたのだ。出会えて、本当に良かった。
お届けは4月4日。

Sat, 22 Mar 2003

もう一人の「マサルさん」




ミス河原保護中なので、第一ポイントにはグルちゃん一人。
そこから自転車を降りて歩いていくと、ガチャが茂みに入る姿を確認。呼んでも出てこない。あの子はどこで食べているのだろうか。次の茂みからガオ登場。配膳。そこにマサルさんがのっそりと近づく。ガオの勢いなら横取りされるまでにしっかり食べるだろうと先を急ぐ。竹藪に入る前にわらわらみんな現れ、ハメルンの笛吹(エサ運び)となる。鳴門の渦潮のように原っぱの縁のあちこちから顔を出した子が自転車の周りに集まり竹藪入口に向かって渦を描きながら吸い込まれていく。猫の嫌いな人に見られたら大変な光景だ。イソゲイソゲ。

みんなの健啖ぶりを見回すうち、マサルさんが待機しているので「あれ?」と思い、ガオポイントを見直すと、やはりあっちにもマサルさんがいる。この影武者はあとで竹藪にやってきた。ガオが頑張ったので食べられなかったのだろう。まさおくんに唸られながら身を低くして前進。竹の間で体がつかえてしまって、じたばたするのが間抜けな感じでおかしかった。顔は真面目そのもので緊張が漲っている。えらの張り具合といい、太い胴体といい、強そうだ。マサルさんは奥のエサ場で食事中で、別人だとわかった。マサルさんとうり二つで、しっぽが半分の短さだった。もう一人のコクニ、もう一人のコブちゃんに続いて、もう一人のマサルさんまでいたのだ。クロちゃんに兄ちゃんやチーコがいるように、2匹から3匹同腹の兄弟が生き残っていれば、こうしたこともあるのだろう。同じ猫を二度見たと思って、実は違っていた場合もあるかもしれない。仕切のない河川敷のこと、流れ者はやってくる。
写真は、連日登場のミュート 
    そして ノコちゃん

Fri, 21 Mar 2003

55番目はミス河原


大規模の反戦デモがあると誘われていて、今日のお天気だったら元気で歩けたろうに、きっと良い気分転換と刺激になったろうに、準備ができず出かけ損ねた。同僚の訃報はやはり堪えた。重たい気持ちを払拭できずにいる。

金目&コブ・サップ、元気で河原に戻る。
空いたケージで、もう一人いたごっつい黒猫「ロボ・コップ」と「ミス河原」を連れて帰る。ヨーコは全然駄目だった。

野鳥を見るために歩いていた指圧の先生が土手の上を通りかかり、猫を見に下りてきて、大きな声で「いいなー、いいなー」と言いながら、猫たちが、ナズナの中を走ったり転がったりしているのを楽しそうに見ていた。外の猫の生活は、実際はとても過酷なモノだと話すと、全くそうだと気の毒がり、一緒に座っていたUさんと私に、指圧をしていってくれた。弟子が30人もいるそうだ。予約してもなかなかやってもらえないとか。かなり得をした気持ち。肩も背中もバリバリだったので、ほんの少しでも有り難かった。

今日は、これからソックスのお見合い。

Thu, 20 Mar 2003

新しい弟分




目の周りがくしゃくしゃでしょぼしょぼの「ミュート」がノコちゃんに一生懸命迫っている。しっぽをピンと立てて、甘えモード全開だ。
ノコちゃんはまだチビまゆを諦めていないので、新しい弟分を従えたものかどうかと迷っている。みたいに、及び腰だ。全面的に胸を貸して鍛えてやろうなんて、そんな気分にはなれないのだ。
でも、原っぱでうらうらすごしていると、まぁいいか、なんて太っ腹になったりもする。

会えなかった子が多くて、今日○がついたのはたった17だけだった。

Wed, 19 Mar 2003

竹藪のヨーコ


捕まえようと頑張るときには気配もなく、
何でもない日はふっと湧いたように現れる。
お腹がおおきい・・
どうしても、2年連続の出産は食い止めなければならないと
ずっと必死で思っている。
ノコちゃんたちも、こうして昨年生まれたのだと、
膨れたお腹を見ながら唸ってしまった。
ミルクを置きに行くと行きかけても待つ子だからして、
明日から洗濯ネットを用意しよう。
原っぱに草が繁茂し始めた。
桜の開花予報は今月末。
季節は淀むことなく進んでいく。

Tue, 18 Mar 2003

フルネーム

本日は接続トラブルで夜も更けてしまいましたが、追記。
手術の終わったコブちゃんと金目、コブちゃんは危険につき注意の赤ピアス、金目は良い子なので進め進めの青ピアス、つけて頂きました。識別のムズカシイ黒猫には、小さくても重要な印です。
そして、先生がコブちゃんに名前をくれました。
河原の子達に名字はなく、強いて言えば「河原富士子」とか「河原チーコ」「黒長しっぽのすけ」といった具合なのであって、いただいたコブちゃんの名前には、きわまってしまいました。
「コブ・サップ」
まったりとマッチしました。

またまた引き取りをU夫妻に助けて頂く事になり、二人は近日中、元気で戻ります。

Tue, 18 Mar 2003

充実の河原




今日はなんと嬉しい河原だったか。
コクニは昨日と同じ寝箱にいて、顔を見たとたん素早く逃げた。
神隠しの猫たちが沢山出てきた。
コキジがいた。不明リストから復活した白ママに続いて、コキジも元気で現れた。
水を汲みにキャンプ場を横切って歩いたときに小夏がいた。相変わらずやせっぽちだけど元気そうだった。水を持ってもどると、ガオが来た。黒長しっぽとサンタがガオの接近を阻んだので、逃げかけた所へささっと配達。緊張しながらも、ばくばく食べた。
一度消えて戻ってきたチーコが、外のエサ置き場でミルクを飲んでいた。隙あり!忍び寄って首根っこをむんずと掴んで膝に乗せ、鼻を拭き目を拭き、頬を撫で、頭を撫で、薬を鼻に投入。ああやっとできた!

二つのエサ場の中間地点で、食べ損なっていた丸子がぬっと現れ、私はまだ食べていないのと切ない顔で訴える。松林へ行く私を追うようについてきた。工事中の道を横切れないでいるのを振り返って励ます。
丸子! 丸子!
ヘルメットの人が座って、呼ぶ私と、歩を進めないでいる丸子を見た。意を決したように丸子が走る。重機の立ちはだかる道を勇敢に渡った。畑に突入。そこに躍りかかったのが、なんとガチャだった。ガチャも元気でこっちの畑に潜んでいたかと、よどんでいた気持ちがすっとした。
ミス河原とグルちゃんの食べ終わった器を回収し、丸子のためにカリカリを追加して土手を上がる。丸子はまだしばらく来そうにない。オシ行くぞ。行きかけたら、一ちゃんが顔を出して私を見上げた。その木の陰に置いたよ、と無言で伝えると、以心伝心、鼻をフンフンさせて木の陰に入った。みんなありがとう。なんだか嬉しい。
写真上 久しぶりに見た今日の小夏
  下 帰り道に声をかけてきた丸子

Mon, 17 Mar 2003

箱入り娘コクニ




コクニは寝箱に入っている姿など私に見せない、などと書いたのを撤回。サブ猫舎扉を開き、最近はヤドカリは来ていないなと安堵し、順番にカイロを交換していくと、誰もいないと思っていた真ん中段の箱、奥の方に誰かが体を小さくして潜んでいて、伸ばした手をバシバシ叩かれた。ノコちゃんかと思ったら、コクニだった。
びっくりした。
憮然とした顔で、びっくりしている私を見て、矢のように後ろに開けてある穴から逃げていった。
ミュートは左目が開かなくなっている。かわいそうに。抗生剤を入れたごはんにそっと置き換えた。

わがやでは、ソックスが毛布にくるまってお姫様のように寝ている。カイロが3枚も仕込んであるのでほわっと暖かい。鼻がグスグスで辛そうだ。食欲はある。ゆっくり回復してくれるだろうと投薬を続けながら見守っている。先住猫がソックスの気配や鼻をすする音でおかしくなっていて、ヒヨシの問題行動(してはいけない所でワザとオシッコする)ばかりか、まるちゃんの執拗なクンちゃんイジメなど、内輪モメ激化。いつも以上にみんなに気遣いながら、ソックスを見守っている。用意した場所で毛布の包みに埋まってとても落ち着いている。見に行くと手を伸ばして、もみもみをする。とても可愛い。

Sun, 16 Mar 2003

忍者黒猫捕物帖


折りたたみケージ一台積んで、うららかな日曜の土手を急ぐ。
ミス河原とグルちゃんに会って配膳。丸子と一太郎は二度目に行った帰りに寄ったとき会えた。

竹藪にいた猫たちは少なく、富士子は原っぱの向こうに場所替えしていて、呼びに行かなければ出てこなかった。
チーコの洟はズルリとでていて、手を伸ばすとひょいと逃げ、どうにもしてやれない。
ケージを組み立て、別に持ってきた“ごちそう缶”を開けたら、その音でざわざわっと集まってきた。みんなに一口ずつあげたらおしまいになってしまった。金目の黒猫が「ひーん」と言って食べたそうに来たので、ケージの中へ小さなお皿をいれた。落ち着いて食べているので、そおっと扉を閉めた。
金目を積んでUさん宅へ走り、また家に戻り、洗濯してお昼を食べて、改めてケージを積んで河原へ出直す。
午後は曇り空で薄ら寒く、おしまいにしようと思ったカイロ、今日も入れてあげることにした。エサ場常連の男の子たちが、ケージの中を出たり入ったりして、中のごちそうをすぐ食べてしまう。こらこら、と追い払ってもすぐ戻ってきて入る。まさおくん黒長しっぽ、ピンちゃんサンタコシロ、アミちゃんそしてお兄ちゃん。みんな終わった子ばかりだ。しかたない、風邪ひきお兄ちゃんを診察して貰うことにしようかと扉を閉めると、世にも哀れな声で兄ちゃん絶叫。こぶちゃんやキジ猫(未手術)が来たので、兄ちゃん解放。で、コブちゃんをゲットした。
大暴れしたので、ちょっと気合いが入った。
最後に竹藪をみると、なんと、もう一匹コブちゃんに似た黒猫がいた。一体黒猫は何匹なのだ?
不明リストに入れたチビ黒が成長した、なのか、新しく来た、なのか、元々いたのに知らなかった、なのか、さっぱりわからない。

Sat, 15 Mar 2003

まことに不憫・・


今日の河原は雨模様。
本格的な降りではなかったので、軽装備ででかける。

隣のキャンプ場に大勢人が来ていたので出足は悪かった。
収穫は、昨日「会えない」と書いたガオとクロスケが出てきたこと。モドキが元気で現れたこと。

馬を放置して衰弱死させた飼い主に対する裁判が結審したそうだ。愛護法違反で裁かれた。「充分なエサをもらえなくても飼い主を信じて空腹に耐えていたであろう馬たちを思うとまことに不憫」・・判決文の中に入った言葉に感動した。

日本中あちこちで放置されている「飼い主のいない猫たち」に対して、誰がどのように責任を負っていくべきなのか、関西で起こっている賠償責任の裁判でどのような判断が下されるか見ていこうと思う。

Fri, 14 Mar 2003

小春日和




丸子とミス河原とグルちゃんに会ってごはんを置いてから、みんなのエサ場へ。
原っぱに一面、ナズナの白い花が咲いている。
ナズナの茎ってこんなに細かったかな? 普通に見慣れたものと違うような気がする。まだ季節が早いからかな。除草剤がたびたび撒かれているので、少なからず影響が出ているはずだ。ここのナズナは変だ。そんな気がする。

ミュートは両目ともくしゃくしゃになっている。
クニクニ柄の白猫で男の子は初めて。劣性遺伝か何かで弱い子なのかもしれない。目が早く治りますように。

クロスケやガオに会えない日、今日で8日。
日中気温が10度を上回る「小春日和」だったのだそうだ。
暖かい季節がやっと巡ってきた。
寒さの冬は後ろ下がりに、少しずつ、少しずつ消えていく。

すったもんだの末、遅ればせながらのADSLが開通した。
 ほっ


Thu, 13 Mar 2003

ミス河原の遠出




破れハウスの一角に入ったクレーン車は、河川敷駐車場へ下りていく道の整備工事だった。ひとまずほっとした。
丸子しかいなかったので、きょろきょろ見回しながら、工事中の道を避けて土手上からエサ場へ向かっていくと、キャンプ場のそばまでミス河原が来ていて驚いた。マサルさんも一緒だった。みんなのエサ場にまでは来られないだろうと、発見場所でひと皿配膳。マサルさんはそのまま竹藪までついてきた。

お兄ちゃんが珍しく近くまで来た。息が辛そうだ。ぜーぜーしていた。背中を撫でてねぎらった。惜しいことに薬を忘れた。

みんなの食欲がまずまずなので、頼もしく見守った。
コクニは埃まみれで真っ黒け。ミュートは右目がくしゃくしゃしていたけど大丈夫かな。富士子は太って、平たく寝そべると、つきたてのお餅みたいにでろりんとなる。

写真上は、河原で不調ウシガエルのお兄ちゃん。
下は、家でチュンのお守りをしてくれている弟クロちゃん。

Wed, 12 Mar 2003

猫は風


ソックスのリリースを迷っている。
どこからか吹いてきて通り過ぎていく風のように、猫も過ぎていく。引きとどめて何をしようというのだ。思い迷っている。
ソックスのシアワセについて迷っている。

金色の目をした黒猫♂は人に良く慣れた猫だ。触っても大丈夫だった。いつ頃からここにいるのか・・いずれにしても最近のこと。
この子がコブちゃんだったのか、それとも違う子なのか、区別が付かなくなった。こぶとりGさんのように頬が腫れていた黒猫だったので、昆布と瘤でコブちゃんにした。
テーブル下で食事中のマサルさんに唸ったので、コブちゃんが金目だったかと思った次第で。・・黒猫はムズカシイ。もう少し様子を見ながら悩むことになるだろう。

器を回収に行くと、ミス河原が松林方面から土手下の道を走ってきた。シラミはすっかり退治できたようだ。(本日の写真:ミス河原)
ごはんを待っている待機場所の藪の向こうで暮らしている人が、空き缶を積んだ自転車を引いて戻ってきて、「クロママ!おいで」と呼んだ。どこにもケンのない優しい声だ。
一ちゃんたちが取り囲んでいた人だ。ちっともアブナクなかった。向こうで世話をしていて手術の済んだ何匹かが、最近こちらにいるので、ここにもごはんを置いていくのだというと、ボクは貧しいからやったりやらなかったりだけど、猫は沢山来ているよ、という。彼が下りていった後を追って、残ったカリカリを届けると、丸子が来ていた。受け取ってすぐ、「ハナシロ、おいで」と呼んでいた。「私は丸子って呼んでいるんだけど、ここではハナシロなのですね」と言って笑った。

私はまだまだ頑張らなければいけないと、思った。
毎日強い春の風が吹いている。


Tue, 11 Mar 2003

筋金入りの・・


貫禄のマサルさんが、身を低くしてエサ場に来た。黒長しっぽが唸ると、うなり返して黙らせた。ごはんとミルクと並べて出したら、一心不乱に食べて飲んで引き上げていった。
コシロ、チーコ、富士子、キジオ、コクニ、ケイちゃん、ノコちゃん、ピン&サンタ、黒長、ミルク、クニクニ、アイ子、ハッチ。
最近の顔ぶれはだいたいこんな所だ。
かたづけていたら「コハチ」が来た。
タビちゃんもきた。
がっがっ食べて、コハチはどこへ帰るのだろう。
畑をジグザグ横切り、原っぱから目で追いかけている私の方を見ぃ見ぃ、ネギの畝に消えた。
白ママと一番長く寄り添った子なので、ノラちゃん教育ばっちり。筋金入りだ。おいそれと人間に近寄らないのだ。

Mon, 10 Mar 2003

相対化?


猫を守るには、畑の作物を守らなければならない。
一所懸命考えている。
通販の園芸資材カタログから、猫避けに考案されたものを検討してみた。こんなもので猫が入らなくなるのだろうか。超音波猫避け。ビー玉の目の猫看板。駐車場の猫対策に「わさびを塗った板」が有効だと聞いたことがある。何かしらそうした対策を講じて持っていってみようか、そうした誠意を示さねばならないのではないかと、頭の中が忙しい。
「精神の枝葉が相対化されていないと、人間というのは醜くなるものです。そしてまた暗くなってしまうものです」
司馬先生の言葉だ。
暗雲立ちこめる河原で、ともすると暗くなっている自分の気持ちにはっぱをかけるために、その「相対化」を試みる。で、超音波猫避けかい?と思うと、これまた何とも心許ない。

クロ叔父ジジはいずこへ。チビまゆいずこへ。
サビはどこでどうしているのやら。

昨夜、サブ猫舎がまた何者かに占拠されたようだ。猫の場所を寝取らないで、人間なのだから自分で何とかしなさい、と言いたい。やりきれぬ思いがした。
草ぼうぼうの破れビニールハウス群の一角に、いきなりクレーン車が入った。マサルさんが不安そうに道に飛び出していた。ガオもその中をねぐらにしている。一体何が始まるのかと、私も不安になった。

Sun, 09 Mar 2003

迷惑な「猫」


リリースのクニクニモドキを自転車に積んで河原まで来て下さったUさんが、畑仕事に来ていた人たちの所へずんずん近寄っていって、何やら話をしている。いきなりの展開だった。
あまりのストレートさに、おっ、驚いた。

その様子を原っぱから見て、私の近くにも、自転車を置いて作業にかかろうとしていた女の人がいたので話しかけてみた。せっかく植えた苗が、猫に歩かれてみな駄目になってしまうんですよ。堰を切ったように苦情が出た。自分たちは畑の持ち主にお金を払って借りているのだ、畑では猫など飼っていない、猫がいるのは知っていたけどこんなにいるとは思わなかった、(高いネットを張り巡らした一角を指して)ああいうふうにきちんと張っても猫は入っていくし、ネットを頑丈にしすぎると引っかかって死ぬ猫がいるし(実際死んでいたのだそうだ!・・誰だろう・・コミケやキジブーや不明者リストの顔が忙しく頭に流れた・・)ここで飼っている人間(私)がいる以上、どんなことをしたって猫は来る、どうにもならない。
Uさんが、カメラ片手に「愛護団体の実態調査だ」と言って話しかけていった人たちも、猫にはとにかく迷惑している、そんなに好きなら連れて帰れば良いんだ、と、溜まっていた苦情を口々に言いつのっていたそうだ。
増えないように不妊手術を頑張っていると言っても、じゃあ、自分たちが見た仔猫は何だ、生まれているぞ、集めて増やしているではないか、ここで世話をしているから捨てに来る人間がいるのだと、畑をする人たちの言い分は、実に予想した通りのものだった。
連れて帰ります、ともいえないし、畑に入らないようにしましょう、とも言えないわけで、猫が入らないようにするにはどうしたらよいのか、すぐに思い浮かばなくて言葉が続かなかった。ネットに引っかかって死んだ猫の話が出たときに、水を溜めるために置かれたバスタブで仔猫が溺れたことだけは、何とか伝えた。とにかく迷惑しているのだと、私に背を向けて作業にかかって行った。向こうの人たちは、一度剥がした低いネットを、今日また張り巡らして帰っていった。
私たちは、もう一人のエサヤリの人が畑向きに広げ始めた猫の避難場所(転がっていだ粗大ゴミを引きずってきてビニールなどかけたもの)を切り崩し、散乱していたゴミの拾い集めにかかった。あっという間に7袋のゴミの山ができた。

Uさんがあとでご主人に頼んでゴミを運んで下さると言って帰ったあと、今日は駄目かな、と諦めて片づけ終わったエサ場に、白ママの子「コハチ」と、ヨーコママが現れる。どちらも未手術のメスだ。少しでも動けば逃げていってしまう子達を前に、胸がぐらぐらした。このままだと仔猫が産まれてしまうだろう。捕獲して手術を進めていく困難さと、吹き出す苦情への対処、飼い主のいない猫たちに関わるということは、本当に大変なことだと思った。こうした猫たちを作る原因への対応がすっかり欠落した状態で、末端で対応を迫られているような気がする。捨てた人たちは、どこかで関係のない顔をして暮らしているのだ。
何がどうあれ、殺されない限り猫たちは生きていく。
命がけで逃げながら、生きてその儚い生を営むのだ。
不運なものはあっけなく果てていく。

体が冷えて、鼻が猛烈にむずむずする。
向かい風に押し倒されそうになりながら、土手の上は自転車を押して歩いた。明るい河原に、寝そべる猫が点々と見える。見えない子達も、どこかの物陰に上手に隠れているはずだ。重い気持ちで帰路についた。

Sat, 08 Mar 2003

強風




行きは追い風。帰りは向かい風。

風さえなければ最高の上天気だったのになぁ・・

寝箱の毛布を順々に干した。猫たちの出足も食欲も上々。
こんな風に長居すると40近くは確実に会えたのに、ほぼ出そろってみれば26・・。
松林のはずれのミス河原、エリアを越えて来たマサルさん、一ちゃん、などを入れての数だから、本当に少なくなったという感がある。昨日今日とミュートの姿が見えず。

帰りがけ、エサ場と松林の中間地点で、藪の中で日向ぼっこの丸子発見。そこまできているなら、エサ場に行って食べてきなさいねって、声をかけると、やおら起きあがって後を追ってきた。探偵のように隠れながらの追跡で、なかなか来ない。結局、ミス河原に置いてきたごはんの所まで行って、丸子を待つ。2皿とも缶詰は食べ尽くされ、わずかにカリカリしか残っていなかった。一つ片づけもう一つに追加して、飛ばされないよう置き直す。茂みの中を縫うようにして丸子到着。ニオイを嗅いで顔を上げて私を見る。残念そうだ。風が強くて、とても長くは立っていられない。藪がなかったら、4キロや5キロの体、あっけなく飛ばされてしまうだろう。丸子のために待っていた事が伝わったらいいと思った。丸子のことを心配している人間がいるのだと、わかってもらえただろうか。風で斜めになった笹藪の中に、丸子の姿が埋まった。食べてくれているのだと思い、じてんしゃを押しながらゆっくり歩き出した。

写真は上がアミちゃん♂。
下が丸子♀。この写真の時は緊張して硬くなっているけど、今はもっと柔らかくてかわいらしい顔になっている。

Fri, 07 Mar 2003

雨の日の賑わい




竹藪へ入っていくと、テーブル下に置いてある個室猫箱(サビちゃんの箱)から、花子がダッシュで逃げていく。他にも誰か、慌てて逃げた子がいた。サンタかも。コシロがメイン猫舎下のエサ場に、外の寝箱から慌てて移動した。バザールの露天商みたいに、猫舎の覆いを2本の角材で支えて庇を作る。引っかけ付きの角材は雨の日用に屋根の上に置いている。アミちゃんまさおくんあたりが駆け込んできて「ない!」と言って右往左往しないように、外2カ所のエサ場を先にして、メイン猫舎下にみんなを待たせておいた。さて、と、庇の下でかがみ込んで様子を見ると、ずらりといた。下の陣取りメンバーはチーコ、コシロ、クニクニ、アイ子と決まっているので、2階寝箱の中に、そのまま待機している富士子、黒長しっぽ、ノコちゃん、ピンちゃん、キジオ。そして、洋ちゃん!いつも竹藪奥から現れるので、ここに収まっているなんて珍しい。押し合いへし合いで食事が始まる。ごつい雨具で重装備の私は、カイロ交換に苦労した。雨も結構激しく降っていたし、どこに手を伸ばしても誰かがいて、ときどき黒長しっぽがおもしろがって、上から私の毛糸の帽子に爪をかけて持ち上げようとする。ノコちゃんは寝箱の中からパンチの連打で、なかなか手が入れられない。その上の洋ちゃんは、一体何をしているのかと目を丸くして私の様子を見ており、緊張して固まってしまった。順番に古いのを出して新しいものに替えて行き、洋ちゃんの箱に近づいた所で、遂に限界が来たらしい。駆け下りて裏側へ逃げた。富士子は怠惰で、カイロ交換でも動かず、ごはんも寝箱の中で食べた。個室の楽屋で寝転がったまま、届けさせた店屋物を食べる女優さん、といった案配。貫禄の富士子だ。腰をかがめて「富士子先生、おはようございます」と言いたくなる。

猫舎の前が水たまりになっていくので、溝を作って来た。雨の中での作業なので、ほんの気休め程度の溝だ。

ソックスと一緒に帰ってきたクニクニモドキ、耳の治療をして頂いたのできれいになった。クニクニ族はどうも耳が弱いらしい。この子も思ったより高齢で、7、8歳だろうとのこと。クニクニや鈴子姉妹の、ひょっとしたらお母さんかも。全くのノラちゃんで、とりつくシマなし。なんともかわいらしい顔になるのだけれど、緊張すると舌をしまい忘れる。天候不順のため、リリースはまだ。Uさん宅で暖かくしてもらっている。

Thu, 06 Mar 2003

エリア替え


河川敷の中にささやかにせり出している緑地に河原猫たちのポイントがあり、竹藪や畑に至るずっと手前、緑地の始まりのあたりがミス河原の松林になる。松林の中でも、竹藪エサ場寄りで見かけていた一太郎が、さらにエサ場から離れた場所の、小屋を持たないホームレスのおじさん(彼はちょっとアブナメで、木の幹に赤いペンキで「近寄るな!」と書いていたり、居場所を芥溜めのように散らかして暮らしている)の所にいるのを、土手の上から発見した。おそばか何か、土手に背を向けて食事中のおじさんを、一太郎はじめ、数匹の猫が取り囲んで眺めている。
人間には背を向けていても、孤独な人のようだから、まっしぐらに見つめてくる猫たちと向かい合って心温められているのかもしれない。一ちゃんのエリア替えを、これまで以上に強く確認した。不明リストに入れた10匹のうち、白ママを久しぶりに確認。嬉しかった。竹藪奥から現れた。ピンクのピアスもちゃんと着いている。

ソックスはエイズキャリアだった。里親探しは更に困難になるだろう。
ソックスを捨てた人は、捨てる前に里親探しの努力をしただろうか。インターネット、という手段など知らなかったのではないだろうか。新しい飼い主を捜す後押しをしてくれるシステムが公的に無いこと、捨てなくて済む方法があるのに、広く知られていないことを残念に思う。手術もしないで外にうっちゃっていった人に対して、言いようのない憤りを感じている。

Wed, 05 Mar 2003

ミュウト


コクニは賢く隙の無い女の子なので、間違っても寝箱に収まっている姿など見せて私を喜ばせてはくれないのだけれど、何気なく配膳中のぞき込むと、弟ミュートが箱の中からこちらをじっと見ていた。あらら・・
クロスケもこんな風にしていた箱だ。がさごそごはんが配られる様子を観察できて、しかもパッと裏側に逃げられる。臆病な子には都合の良い場所らしい。男の子はよく冒険するけど、とても臆病だ。人間の少年もそうかもしれない。
畑方面で寝起きする子に不明者が続出し、良くない事態を想像しておたおたしているものだから、あちらからこちらに移ってきて過ごしているこの小さな男の子には、なんだか励まされてしまうのだ。
猫と話をするには、ナ行とマ行が鍵。
ミュウと呼びかけると、少し口をあけて「なんなんだ」と返事する。声は小さい。表情がほどけてきた。
富士子が私のそばでひっくり返って「ヒィ」「キィ」と、型破りの奇声を発し、これに私が「一体なんなんだ」と聞き返していたら、ミュウがにじり寄ってきて見物していた。

世の中にはね、不思議なことがいっぱいあるのだよ、

伝わったかどうか、
きょとんとしていた。

ソックスの里親募集掲載開始。
そして明日、病院へ二人を迎えに行く。

Tue, 04 Mar 2003

心配事&安心事




もらった新聞記事のコピーを見て、私の不安は就寝後、真夜中に沸騰してしまった。「大型マンション敷地内で世話をされていた外猫5匹飼い犬3匹相次いで変死した。調べてみたら、毒エサが撒かれていた」というものだ。条件付きでペットが飼えるようになってから、ペット禁止だったから購入したという反対派住民と飼い主の会とが対立し、トラブルが絶えず、11年前にも21匹の猫が相次いで死ぬ事件があったそうだ。「飼い猫ばかりか外猫にもエサをやっていると不快感を持つ人が沢山いた」、と書いてある。犯人は不明。皆手術済みで、人に慣れた子ばかりだったという。むごい話だ。

河原猫が嫌われるとすれば、大勢で群れていること、畑に入ること。隣接する2人の地主さんに挨拶しただけで、猫のために実害を被っていると思っているであろう原っぱの地主さん、畑の人々に、そこにいることを許してもらえるような働きかけを、私はまだ何もしていない。簡単には許してもらえそうにないことだけは確かなので、いっそう困難な要求を突きつけられたり(そんなに好きなら連れて帰れとか、迷惑だとか)責められたらどうしようかと、怖じ気づいて・・言えずにいた。これ以上に何かを引き受ける余地もないと逃げていた。

順番に落ち着いて行動していこうと思っている。

害虫駆除と同じ感覚で猫たちが駆除されているのだとしたらどうしよう。チビまゆが倒れている姿を夢に見、叫びそうになった。

今日の風は荒れ狂っていて、生やさしいものではなかった。竹やぶの中も凄かった。川からたたきつけてくる強風は、まるで魔法のように竹藪で吸収され、畑の日だまりは嘘のように静かで、みんなそこに座っていた。18匹しか確認できず。
いつも一緒にいたピンちゃん&サンタの黒オジは今日もいない。

手術を終えて、ソックスたちは今日も病院で過ごしている。ソックスは7歳か8歳で、思ったより高齢だった。なんと、妊娠していた。4月に生まれてしまうところだったと聞いて・・胸をなで下ろした。ソックスにこれ以上辛いことが起こってはいけないと思った。いきなり河原へ捨てられて、なんとか冬を越えた。
ソックスの里親さん探しはムズカシイだろうか・・

Mon, 03 Mar 2003

今日の無事族




出席率が悪くて、20前後しか○のつかない日が続いている。
ミス河原ポイントで、土手を駆け上がってきた彼女の後ろに、なんだかしょんぼりした顔の黒猫がいて、ミス河原より早くごはんに近づいて、バシバシ叩かれてしまった。目にもとまらぬ早さの猫パンチだ。あれは誰だったのか?グルちゃんでなかった事だけは確かだ。後で片づけに行って、会えなかった丸子に会った。

配膳を待ってちんまり座るノコちゃんは慎ましく、クロスケはカイロの寝箱で動かず、チーコとコシロは、猫舎の下で同じトレイに顔を並べて仲良く食べるのが日課となり、名前の付いたアイ子ちゃんはここのところ皆勤。ゴロリの代わりにごろんごろんお腹を見せてくれるのはアミちゃんだ。見失っている子が多いせいか、姿を見る子一人一人がいとおしい。

何があっても、どうか一生懸命生き抜いてね。

Sun, 02 Mar 2003

そっくす確保


私の自転車は偉い。
通常の猫たちのデリバリサービス用の荷物の他に、今日は、河原生まれの仔猫の出現を阻止すべく、未手術の誰かを捕まえるためのセットを積んで、私を乗せて、100kgは越えた重量の運搬をやり遂げた。本当にご苦労さまでした。
第一目標のヨーコママが全く箸にも棒にも、で、じゃぁ簡単なソックスの身柄をひとまずケージに確保、したら、ものすごい大きな声で叫び始めた。「出口がない!」「助けてー!!」と、ほとんど絶叫だ。ノラちゃんの場合、ケージにすっぽりタオルなど被せてしまえば、じきに観念しておとなしくなるという通説破りのわめき声。ソックスはやっぱり生粋のノラではないからか、喉がかれてしまうのではないかとか、すっかり困り果ててしまった。ソックスのケージの周りに集まったみんなは、ひどい目に遭わせた私をしらーっとした顔で見るし、奥で続行中の作戦にも響く。ソックスはそれほど若くないと、その筋の方から聞いていたので、妊娠はないかもしれない。後回しにしてきた。可能性がないわけではないので、この際我慢して貰って、ワクチンもしっかり接種してあげようと思っている。甘えん坊のこんな可愛い子を河川敷に捨てに来るような元飼い主なら、不妊手術もきっとしていないだろう。
昨日のクニクニモドキを預かって下さっているUさん宅へ、相変わらず叫び通しのソックスを積んで走り、また河原へ戻り、粘って、結局、今日の夕方動物病院へU夫妻に運んで頂くのは2匹だけとなった。
暖かかった一日。
カイロはいつもの半分だけ入れてきた。
応援の皆様、働き者のアシスト自転車、本当にありがとうございました。

Sat, 01 Mar 2003

だって狂ったサクラが咲くのは・・


陽水の歌で、ネェキミ・から始まって・3月・で終わる曲がある。今朝はこの曲のフレーズが頭に絡まっていた。

2/25以降ゴロリがいない、2/18以来クロオジがいない、
2/18感動の再会をしたガチャもあれきりだし、
12/29最後にマユちゃんはふっつり、その子のチビまゆも2/15以来さっぱり、
白ママも、タビーも、一ちゃんも、いない。
小夏などは生きているのか死んでいるのか
本当に会えなくなってしまったし、
せっかく手術できたのに、2/17以後コキジは姿さえ見ることもなく、
気配もなく、

身を投げ出して、原っぱの草を掻きむしりたくなる。
行方不明者の家族というのは、どれほど切ないものだろうかと今更に思ったりした。これから作る3月のチェックシートに、何匹か不明者リスト入りやむなし。

雨が降り始める少し前、誰か、と思って置いたケージに、
クニクニモドキが飛び込んだ。
小康状態のクニクニ以上に耳の状態が悪くて心配していた子だったから、この機会にワクチンと治療と、できる限りのことをしてあげようと思う。
河原猫51匹目の手術になる。
3月に入っても、まだこんなに寒い。
今日もせっせと寝箱にカイロを入れてきた。
時々竹藪のあちこちで、ウグイスが啼く。



河原猫の日記



    
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