Archives
You are currently viewing archive for October 2002Thu, 31 Oct 2002
ひなたぼっこ
|
朝夕の冷え込みが少しずつ身に浸みるようになった。 河原に着いたときも出るときも、原っぱの日だまりに集まった猫たちが、ねじれたロープの切れ端みたいに思い思いの格好で日光浴をしているのが、ほんのこの一瞬至福感に包まれ満ち足りた空気を立ち上らせていて、眺めるだけで温かい。 「ミラノの奇跡」という古いイタリア映画、寒い野外に小屋掛けして生きる貧しい人たちが、雲間から差し込む光の中で足踏みするシーンがある。雲が流れて日だまりの位置が変わると、みんなで走っていく。押し出された人が必死で入っていく。何か強烈なおかしみと哀しさとで掻きむしられ、幸福について考えた記憶がある。猫たちへの「おはよう」と、この映画の主人公である「トト」という天真爛漫な青年が明るく連発する「ボンジョルノ」は、わたし的には重なっている。 河原の猫たちのひなたぼっこは芸術的だ。 最近やってきたキジ猫「コキジ」とノコちゃんが、杭で遊んでいる。ノコちゃんは先輩達に可愛がられ、後輩の面倒見も上手。河原猫の次代を担うまとめ役になるのかも。 |
Wed, 30 Oct 2002
ガンバレ白猫
|
数年前の河原には白猫がいっぱいだった。白猫は神様のお使い、とかいわれて、華々しく脚光を浴びることができるのに、それでなくとも神々しい白猫に、目の青い子や金目銀目なんかいたりすると美しさに唸ってしまうのだけれど、ノラをやっていると、汚れや衰えが他の柄の子達よりいっそう目立って痛ましく、哀れだ。 まさおくんは未だに触れない猫だけど、何かの拍子でタッチはできる。人間が嫌いなわりには、いつも私のそばにいる。 コマツのおじさんが通ってきていたころも、ずっとうしろに座っていた。どうやら彼は、人間の背後にじっと潜んですることを眺めているのが好きらしい。 クニクニ、コクニ、白ママ、ミルク、クニクニモドキ、考えてみたら白猫族で人懐っこい子は誰もいなかった。 ふけ顔になってきたコシロを見て突然エールを送りたくなった。 ガンバレ シロネコ!!! |
Tue, 29 Oct 2002
毛虫
|
チャドクガの幼虫(毛虫)は、春と秋、年に二回発生する。主にお茶の木やサザンカ、椿の葉の裏に付くはずなのに、なぜか猫舎を構えている竹藪の笹に異常発生してしまった。小さな毛虫一匹に毛針が5万本とも言われ、肌にふれるとアレルギー皮膚炎を起こす。 皮膚科のお医者さまの推論によると、「蛾になるとき脱ぎ捨てた衣の毛針が風に飛んで、洗濯物についたためだろう」というのだが、ひどい状態になった事がある。ずいぶん前のこと。そして次は、正真正銘この毛虫に触れたあと襲われた激しい「かゆみ」も記憶に生々しくあって、とても恐い。 猫だけ見てあたふた入っていくと、どこに付いてしまうかわからないので、竹藪入り口でちょっと止まり、空間に目をこらして、ぶら下がっているのがいないかどうか確認する必要がある。 付いた枝や葉っぱを焼いてしまうのが一番らしいけど、とりあえず今日の所は、時間のあった友人が日中来てくれて、毛虫の葉っぱを集めて竹藪の外にポイしてくれたそうだ。 あきらめ顔のお母さんを原っぱにぽつんと残し、甘え足りない小夏の追撃を振り切って、自転車をこぎ出す。 秋が深まったと思ったら、寒波のすじ雲がやってきて、もう冬の足音が・・・なんて言っている。 ため息が出る。なんやらかんやら切ない。 おまけに夜、我が家の三毛猫「まる」ちゃんの口が裂けていて、病院へ走った。どうしてこうなったのか原因不明。思った以上に大きな傷で、明日「麻酔&縫合手術」となった。 切ない。 本日の写真は、不明者リスト入りした「鈴子」 ちゃんと出てきて、どうしてこられなくなったのか聞かせてほしいよ。 |
Mon, 28 Oct 2002
クロ&スズメ
|
今夜のテレビ、猛禽類「ハヤブサ」のドキュメンタリーをやっていて、ソファーでころがっていたクロちゃんが、いつのまにか目を輝かせてかぶりつき状態で見ている。時々身を乗り出して、青空を飛ぶ鳥にねらいを定め、手を伸ばしてぺっと押さえている。 ずっと憂鬱でいたので、おバカなクロちゃんに笑わされて一息ついた。 河川敷の猫原っぱが突然黄色くなった。 紅葉したわけではない。「除草剤」だ。 何のために撒くのだろう。 草刈りその後、少しずつまた吹き出てきた草を刈っていたので、 力ががくっと抜けた。悲しい。 朝露で濡れた原っぱのあちこちに、食後の猫が散っていた。 テレビに夢中だったクロちゃんに、スズメが並んだ。 |
Sun, 27 Oct 2002
ノーベル河原猫
|
足下にいた小夏が、垂直ジャンプで立っていた私の胸にしがみついた。 顔の匂いを嗅いで、ごろごろ喉を鳴らして、ベロリンされそうな勢いだ。 クロちゃん以来、こういう「しがみつき猫」は河原に出なかったので驚いた。サビちゃんは誰がいたって自分の道を貫く猫だ。いたい場所に、そうしていたいだけ留まって甘えていく。お母さんは少しデリケイトで、大声で威嚇する子達以上に、甘えん坊が嫌いだ。小夏は静かに食べ、それとなくいるだけなのに、甘えたい気持ちが体中から立ち上っているのだろう。確かにいたはずのお母さん。食べたのか食べなかったのか確認もできないうち、姿を消してしまった。 日曜日、良く晴れて穏やかな一日だった。 ご飯のほかに接点がなく、注意を払うだけの問題もなく、気性も皆目読めない「ごはんねこ」キジオ。つき合いも長く、出席簿の○は数珠繋ぎ。地味で真面目な河原猫だけど、田中さんみたいにある日突然ノーベル賞取って驚かされるかもしれないので、そろそろご紹介だけでも・・・ |
Sat, 26 Oct 2002
深まる秋
|
今日も凄い食欲だった。 自然の森の中の秋というのは、冬に備え、生き残りをかけて、動物たちがおおいに食べる季節らしい。食べることに情熱のないものは、それが自分にとって“最後の”秋になるのを知っていて、あくせくせずにのんびりゆったり過ごすそうだ。 河原で食べることに意欲のない子はいない。 みんな、春まで生き延びる気迫で食べていく。 まさおくんが私のリュックに頭から潜り込んで、体全部どうにか納めてもぞもぞやっているうちに、リュックごと落ちた。 成り行きを見ていて目が点になる。 サビちゃんがそばにいて、出席簿に42個の○をつける間、あっかんべぇでのぞき込み、私の食事も至近距離で観察し、下ろしても下ろしても膝に上がってきた。寒かったからね。 本日の写真、木登りのガチャ。そばにヨーコママまで登っていて、「ぱちり」。 |
Fri, 25 Oct 2002
クロ駒
|
クロちゃんの現在の正式名は「クロ駒」。 私の養子に迎えるとき、ただの「クロちゃん」では薄い気がして、もっと濃い名前を付けねば、うーん・・・うーん・・・見ているうちに体型から「駒」という一文字が浮かんだわけで、次郎長親分と張り合った黒駒親分には、何の由来もない。人に言われて知った次第。親分どころか、この控え目な性格は「腰抜け」と侮られかねない。お母さんの遺伝子をいっぱい受け継いでいるので、体型も性格も、ヒジョーにお母さんに似ている。猫のタイプの幅広さと、奥行きの深さを感じる親子だ。変わっている。河原生まれのノラちゃんだけど、仔猫のうちに私という保護者を確保していたので、河原暮らしの飼われ猫。おかしな写真が沢山残っている。 夏の「濡れタオルでほっかぶり」、冬の「抱っこで歯石取り」。 |
Thu, 24 Oct 2002
幸運児
|
9月25日猫舎の下に「発見」して、抱っこして途方に暮れた200gの赤ちゃん。お医者さんに連れて行ってもらったり(膀胱炎)ミルクを飲むのが上手でなかったり、大変な世話を一ヶ月して下さったMさんから朗報が入った。あれこれ苦労の末、赤ちゃんも頑張って、体重も400g。この子を引き受けて頂けそうなお家が見つかったというのだ。この子は器量がどうも良くなさそうだ。毛が薄くてピンク色の地肌が見えるし、しっぽの先はクルリンと丸まっていて(子豚のしっぽ?)大きくなると里親探しは難しいかも。。などと、内心思っていた私たちだけど、Mさんによると「とにかく性格の良い子なの」というので、良いお家に恵まれるべくして恵まれたという、天性の幸運児だ。 お届けは来週火曜日。 ・・・良かった・・・ |
Wed, 23 Oct 2002
不穏なエサ場
|
絶対そうなると思った。 サンタが全速力でガチャを追いかけて、あっという間に原っぱを抜け、消えた。ガチャの逃げ足も相当早い。 夫婦げんかの食卓。どんなにごちそうが並んでいたって、平気でばくばく食べられる神経の太い子はいないだろうね。今朝の河原の場合、一番ナイーブだったのが小夏。せっかく食べに来たのに、ご飯どころではなかった。だれとだれがぶつかっているのか、近くにいる子達と一緒に、聞こえてくるたびぎょっとして耳を立てた。お母さんは遠くに待避したままなかなかエサ場に近づこうとしない。こちらがしびれを切らせて「おかあさーん」と繰り返し呼んだ。遂に走ってきた。ひーっと言って走ってきた。 追われて逃げたガチャが原っぱの隅に戻っていて、やはり色合いが同じガチャ三毛の「丸子」と一緒にいた。いつも別々に出没していたから並んでいるのを見たのは初めて。この二人は姉妹だろうと思った。 |
Tue, 22 Oct 2002
子だくさん
|
8日9日続けて来て以来ふっつりだった「ガオ」を、集まったみんなの中に見つけて嬉しかった。無事で良かった。どうしてずっと来なかったのかは皆目わからない。 久しぶりだと、エサ場での居場所確保のためにハリネズミのように毛を立てて頑張らないといけないらしい。ひときわ声が大きかった。ソックスハチコ、ガチャ三毛丸子、オミナエシの草藪を抜けて遠距離を歩いてくるタビー、キツイお姉さん達がずらっと揃ってまたまた慌てた。当然大盛りは危険なので、小分けで配る。もっと食べたい、ミルクをちょうだい、とかなんとか、みんなの要求に応じて出したり仕舞ったりしていると、あっという間に30分は過ぎて、手が空くのを待っている甘えモードの子達の期待に応えてあげられるだけの時間は残らない。最終的に(遅組と出直して食べ直す子達のために)残ったご飯を3カ所にまとめ、ゴミなどの片づけ忘れはないかをざっと見たら、ポケットから自転車のカギを掴んで走る。 毎日ああしてあげたい、こうしてあげたい、ああしてあげたかったと思い続けている。子だくさんのお母さんって、こんなカンジなのかしらン。 |
Mon, 21 Oct 2002
今日も雨
|
お母さんがいない。最後までどこからも出てこなかった。新しい女の子達もいない。 昨日盛大に食べた猫たちだけど、今朝は雨で出足が半分に落ちこんだ。 クロボスがキャンプ場の草の中でじっとしているのは見慣れているのだけれど、雨の降り始めにまだじっとしているのは、深い瞑想状態で避難が遅れているのかな、と思うのだけれど、今朝のように雨が降り続いているときにもうずくまっているのは解せない。だって猫は濡れるのが嫌いなはずだもの。 私が来たのでよっこらしょっとエサ場に出勤。ちょっと座ればびったりと寄り添ってくる。背中を拭きながら、解せないボスの心中を探ってみた。 やっぱり全然わからなかった。 古参クロボス、最近静か。・・大丈夫かな。。 |
Sun, 20 Oct 2002
食欲の秋
|
マグロの血合いを茹でたのを用意したので、缶詰を少し減らした猫ご飯。 午後の配達になったのと、私の他に誰も来ていなかったのが重なって、エサ待ちの猫たち上へ下への大騒ぎ。局地的な喧嘩も勃発。イソゲイソゲ。はやくはやく。 コハチやクニクニモドキや白ママや、いつも簡単に確認できない面々も揃って本当に賑やかだった。追加缶も次々空いた。 ランチに持っていったパンの袋からクリームのパンが引っ張り出されて、ガチャにばりばり囓られてしまう。なかなか大胆な犯行で、あんぐり口を開けて見とれてしまった。 厚い雲に覆われた空から霧の雨が落ちてきて、急に寒くなった。 これからは、一雨ごとに寒くなるらしい。猫舎や寝箱にどんな感じで入るか見たかったけど、私がいるといつまでも収まりそうにないので、ゴミをまとめ、名残惜しく帰路につく。 ガチャとソックスが最後の見送りをしてくれた。 |
Sat, 19 Oct 2002
不良のサンタ
|
甘えん坊の小夏を膝に乗せてつらつらと考えた。 家の子以上に「飼い猫」だ。 何も情報がないので、この子がこれまでどんな毎日を過ごしてきたのか全くわからない。人の都合で飼われたり捨てられたり。行った場所場所で何とか生きていくより他ない小夏。 毎日なんとか食べて行くこと、その一点を中心に生活を組み立てるのだろう。食事にやってきて、人に甘えた暮らしを懐かしむ。 私が小夏を膝から下ろし、荷物をまとめ、自転車まで振り返らずに歩き、そうして行ってしまうのを、どんな気持ちで見送っているのだろう。 新しい女の子達は、追い出しかけられる前にとにかく食べてしまいたいとせっぱ詰まっているから、食事の催促はにぎやかだ。ソックス、ガチャが頑張っていた。帰る頃原っぱでくつろいでいたのを見て安心したのも束の間、食後の腹ごなし(かどうか)、サンタの突発的な襲撃を受け、はるかかなたへ退散。 なんだか不良っぽいイタチ体型の「サンタ」。 |
Fri, 18 Oct 2002
半分解決
|
一夜明けて雨の河原。 濡れて来て私に近い所でエサ待ちクネクネしていた子は、食器を拭くペーパータオルで拭いてあげた。チーコはもちろんのこと、クロボスだって、拭けちゃう。ピンちゃんは前足を持ち上げて、やはり痛そう。お母さんや小夏、濡れた背中を拭いた後猫舎に押し込んだ。すぐ出てきてしまうので、入りたくないようだ。中にいれば濡れないのに・・・わからないなぁ・・ クニクニが奥のスチロール箱にすっぽり入っているのが見えた。 さんちゃん(写真の子 サンタ♂1歳)、小夏を追い出さないでね。 昨日の朝のままになっていた得体の知れない口の開いたバックを、応援の友人が見てくれた。なんと、涙ぐんで話を聞いてくれたやさしいおじさんのものだった! 事件か! まさかその辺で倒れて・・いや、自転車がないからそういうことではなさそうだ。 色々考えた末、酩酊状態で夜猫に会いに来て、荷物を忘れていったのだろうと。 警察経由で持ち主に返してもらうよう頼んだ。 |
Thu, 17 Oct 2002
人間が一番恐い
|
我が家ではチュンチュンが早朝脱走し、限界まで待って遂に見切り発車。やはり締め出しとなったクロちゃんに、チュンは託した。(クロちゃんは帰宅と同時に駆け寄ってきたし、チュンもその後無事戻る) そういう心配事を抱えての河原行き。しかも今日は職場の健康診断で朝抜き。ひもじいよん。 悪い事というのは重なるもので、竹藪にちょっと異変が。 原っぱに蓋の立った猫缶が空になって一つ転がっており、猫舎外に置いている木のテーブルの向こう側に、空になった猫缶大小一つずつ、ビールの空き缶と一緒に転がっていて、ベンチが横倒れに傾いていた。横に小さな背負いバックが口を開けて落ちている。汚いタオルと、100円ショップで売っているような、ちりとり付きブラシが覗いていた。 一生懸命想像してみたけど、誰が来て何があったのか、見当も付かない。猫缶携えてこの場所に入ってきたのだから、猫に好意的な誰かかもしれないし、ゴミの散らかし方からすると、だらしのない、良くない人のような気もする。得体の知れないバックはそのまま残し、他の缶ゴミなど拾い集めて河原を後にした。土の上や離れ猫舎屋根にばらまかれていたカリカリも片づけてきた。酔っぱらった近所の小屋掛けおじさんだろうか。誰が来たのだろう。。胸のざわざわが一日中続いた。 ピンちゃんが前足を痛めていて、地面につけない。気の抜けているときのピンちゃんだと、首根っこを掴んで抱っこだってできちゃうんだけど、今日はなんだか張っていて全く近寄れない。 ぴんちゃん!なにがあったのだ。言ってケロ。ったって、だみだ。ガチャ、朝ご飯に気合いが入っていた。小夏静かに食べていた。猫舎下ではコキジと片目が並んでいた。甘えん坊の未確認はソックスハチコくらいかな・・ 確認猫数24・・・ 何が恐いかって、人間ほど恐いものはない。 こんなとこで猫の世話なんかしゃーがって、などと悪意を持ってあの場所を見ていった人があったら・・・不安が募り、明日の朝応援を頼んでしまった。 そういうわけで、今日の写真は「人間嫌いのスズメ(ちゅんちゅん)」久しぶりの登場。 |
Wed, 16 Oct 2002
月夜
|
昨日の夜はなんだか荒れたそうで、そういえば激しい雨音も聞いたような聞かないような・・ 帰りは降られなかったし、その後はずっと家にいたから、荒天だったという実感がない。 朝の土手は、煙ったように一面濡れていて、竹やぶの中は重たく湿っていた。猫舎の中に誰かの吐き戻し発見・・ありゃりゃ、ばっちぃのぉ・・大急ぎでふき取り、殺菌スプレー。 空のトレイを回収・・散乱が激しく、まるで何か大きい獣に襲われた後のようだ。集めてきれいにして配膳準備完了。待つ場所がみんな濡れているので、猫たちも落ち着かない。 今日はいつものご飯と別に、マグロの血合いをぐつぐつ茹でてさましたのをどっさり持参。おいしそう。 チーコに続けて薬を飲ませているので、青っぱながいくらか引っ込んだ気がする。 ピンちゃんが前足を地面につけず引きずっていた。 ケイちゃん、少し前まで片目が塞がっていたけど、回復した。 ソックス、ガチャ、小夏、ガオ、一ちゃんも来ない。 いつも帰りは河原の猫ポイントを敢えて通過しないようにしている。私が行けば猫たちが集まる。朝以上に人目に付くため、集まった猫たちを危険に晒すことになるのと、夕方まで河原に関わると、私自身がパンクしてしまうからだ。 昨日の帰り、つい河原コースを取ってしまった。 日没まできっと原っぱの縁でうずくまっていたのだろう、よっこらしょっと立ち上がったチーコだけを確認。木でこちらが見えない場所に自転車を止め、すこしだけ、そんなチーコを眺めた。 誰かに見つかる前に自転車をこぎ出した。 みんなゴメンネ。 今夜はふくらみ気味の半月。雲のない青い月夜。きれいだ。 これから先、私は何度満月を見るだろう。 |
Tue, 15 Oct 2002
天使
|
イタリアの小さな大女優ジュリエッタ(フェデリコ・フェリーニの奥さん)が、アンソニークインという大男演じる大道芸人と旅をする映画で、忘れられないシーンがある。自分は何の役にも立っていないと泣く彼女に、道ばたの石ころだって役に立っているんだよ、と、綱渡りの芸人に慰められところだ。男に置き去りにされ、雪の山道で毛布にくるまって眠るときも、彼女の顔に浮かんでいるかすかな笑み。天使というものがいるのだとしたら、あの映画の中の彼女こそそれだと思えた。 命というものは不思議なもので、どんな惨めな境遇でも輝くのだということを、教わった。 新しい寝箱を河原の猫たちが気に入ってくれたかどうか、今朝はとても楽しみだった。あまり入った形跡が無くて、この楽しみはもう少し寒くなるまで持ち越しだ。 誰がどんな顔でいるかを見届けるのは、忙しく立ち寄る河原で最も重要な仕事だ。シラミにたかられた情けないクロボスの上目遣いも、青っぱなをぷかぷかさせたチーコの催促も、甘えたくてじれているお母さんのいじけ顔も、ご飯さえもらえたらいいのであって、それ以上は気安く寄るなと構えている子の頑なさも、クニクニがいつも頭を振って逃げまどうのも、そう、みな彼らがそれぞれの個を生きている証で、いとおしく面白く得難いものばかり。 「名も無き雑草」だってちゃんと図鑑に立派な学術名をつけられて載っている。河原の子達を記録にとどめるのは、私だけにふられた仕事なのではないかという気がしてきた。 ね、のこちゃん。 ずいぶん大人になってきたね。 |
Mon, 14 Oct 2002
作業完了
|
スチロールの箱を沢山追加して、冬支度ほぼ完了。 猫舎の中のこれまでの体勢を一度すべて取り払った所、もう、言葉では言えないくらいの“虫”で、げげげげげ。 それにくわえて、つーっつーっと音もなく、小さな毛虫が降ってくる。 お天気が良くて救われた。これで曇天だったら泉鏡花の世界だね。蛭までは出てこなかったけど。 ぼろい所もきれいに修復してもらって、すっきり。 後はみんなで仲良く入ってほしいと思うばかり。 作業の勢いで猫たちがどこかに避難して、ちらちら見かけるだけ。チーコは竹やぶの中で作業を監視。終了の頃、ピンちゃん黒叔父さんがほやほやの寝箱に入っていて、小夏が遅い食事を一人で済ませたあと、自転車を出すときまで離れずにそばにいた。 一番最初に猫たちのために作った原っぱ猫台猫舎(本日の写真)から考えると、こんなに立派なものになって、感無量だ。 暑さと空腹で立ちくらみ数回、とても疲れてしまった。 貴重なお休みを、河原猫たちの冬支度に捧げて下さったお友達に、うにゃにゃ「アリガトオ」。 |
Sun, 13 Oct 2002
裏ボスチーコ
|
良く晴れて、今日も原っぱの日だまりに猫がたまる。 あたたまりすぎてぼーっとなった子が、木の下の丸い日陰に避難する。チーコはハナを垂らしてじっとしていて、ノコちゃんが「どの角度からピトしようかしら」とまとわりついていた。チーコもノコに慕われて、不調時の気鬱がまぎれているのではないだろうか。チーコは無口な子だ。ほとんど声を発しない。表情も変わらないので、何を考えているのかわからない。細い手でパンチを出すのはかなりご機嫌斜めの時で、大抵のことは(理不尽な場合でも)、唯々諾々とやり過ごす太っ腹である。ひょっとして河原の裏ボスはチーコかもしれないと思う今日この頃。 ただ長居して、寝箱の毛布を干しながら、集まりの悪い猫たちの姿を少しずつ確認する日曜日になった。 竹藪には蜘蛛の巣が沢山張られていて、ゴメンナサイ、猫ご飯の配膳中いくつも壊してしまった。 一太郎、ガオ、やはり来ない。おとなしくて甘えん坊の「小夏」見ない日3日目だけど、追い出されてしまったとしか思えず、可哀想でならない。どこでどうしているのやら・・・ 隣の隣の地主さんとお久しぶりのご挨拶。ほか、通りかかった人訪ねて下さった人とも、周りをうろうろする猫たちを見ながら沢山お喋りした。 |
Sat, 12 Oct 2002
草刈り再び
|
疲れたーー 今日は猫原っぱの草刈り。 寝箱の追加と毛布の日干し。 新しい子達もやってきた。 長時間いたので、本日の確認数38。確認できなかった子、一太郎、コクニ、ガオ、小夏・・どうしているのだろう。 草刈りの休憩時に猫舎へ戻って空になったトレイを片づけていると、また新しいご飯が出てくるのではないかと、期待した子達が集まってしまう。さっき食べたのを忘れてしまったような顔でじっと見る。あちゃ。みんな良く食べるね。草刈りの鎌にノコがじゃれてアブナイ。しゃがんでできた日陰に、サビちゃんが入り、動くとまたついてくる。ソックスが大きな声で「わたしはここよ」とアピールして構われたがり、お母さんが張り合って近くをうろうろする。お昼も食べずにずっと頑張っておなかがグウグウ鳴ってしまった。猫たちが羨ましかった。いいなーみんな沢山食べて気持ちよさそうにごろんごろんして。 今日一緒に頑張ってくれたM氏とピザハウスで盛大に遅い昼食を取る。なんと!4時近くになっていた。 |
Fri, 11 Oct 2002
海へ・・
|
今朝の日射しは猫たちにとても心地よかったようで、大騒ぎで食事を争った後、次々と日だまりに集結していった。 「片目」以外の新しい子達は何故か誰もこなかった。いつもの面々で荒立つことなく平和。でも、知らない間に強烈な追い出しがかかったのではないだろうかと心配にもなった。 膝の上に収まってしまう子というのは数えるほどで、クロちゃん、みぃちゃん、サビちゃん、うーちゃん、そして最近では行方不明になったコミケくらいなもので、コミケちゃんがいなくなってから私の膝は、お母さんのものになっていた。 それが新参小夏(本日の写真)に占領されたのを見てからというもの、お母さんの様子が変で、近寄ると「ちっ」とか「けっ」とかいって逃げていく。もう一押しすればひっくり返って甘えんぼになるから大丈夫とは思うけど、しかるべき愛情をきちんと受けていない捨て子のお母さんだからして、ゆがみ具合には気を揉むことになる。 新しい子達とのつき合い方は難しい。 そんなことを考えながら仕事に向かって走っていた。 川を渡っていくとき、猛スピードで横を通り過ぎていくトラックからの風が、向かい風とタックル組んで私の帽子を空に飛ばし、川に落とした。 あっという間に流されていく。姉から最近もらったばかり、お気に入りだったのに・・見えているのにどう考えたって取り戻せない。欄干にもたれて見送った。 ・・・私の帽子が海へ流されていく。 |
Thu, 10 Oct 2002
日の入り
|
今日の日の入りは5時16分・・日一日と暗くなるのが早くなるとニュースで言っていた。 橋を渡るとき、帰る方角前方に赤い夕日が華々しく落ちていくのを見た。 夕方のちょうどその時間、家に向かって県道を走っていて、車にはねられたばかりの黒い猫を見た。車が続いていて、また引っかけられて、足が跳ねた。 ・・このままではだめだ・・絶対だめだ。 思って自転車を止め、何をしてあげたらいいか一瞬考え、雨に備えて籠に入れてあった大判のビニール袋を持って道路に飛び込んだ。ちょうど信号で車の流れが止まった所で、えいっと包んで歩道へ戻る。即死状態だった。まだ体が温かかった。何でこんな道路に飛びだしたのだと腹が立った。死んでしまったではないか。悲しかった。 以前お隣の黒猫が亡くなったときのこと、思い出した。家のすぐそばのゴミ捨て場前で倒れているのを教えに来てくれた人がいて、隣人が駆けつけて確認し、連れて帰って箱に入れ、家族で泣いてお別れしていた。 持ち帰る手だてがなかったので、包んだまま置いてきた。ちょうどゴミ捨て場横で、近隣の方の目に付く。飼い主か世話をしている人に、少しでも早く連れて帰ってあげてほしいと思って置いてきた。 ちょっと前までは虫も恐かった。虫でも動物でも、死骸など、「とても見られない」、そう言っていた私がこんなに変わった。 強くなったというか、こんな事だってできちゃうんだと自分でびっくりする。その後買い物しながら胸が詰まってきた。 チーコやサビちゃんや河原の調子の良くない子のために、はるばるお薬を届けて下さった人がいて、悪くなるばかりにはさせないぞと思うばかりで何もできない私には、嬉しい「はるばる」だった。 みんなで精一杯生きていこうね。できれば「楽しく」ね。 つらつら思う、神妙な夜だ。 |
Wed, 09 Oct 2002
チーコで温まるノコ
|
メイン猫舎と別に設置している離れ猫舎2カ所を点検し、場所を動かして冬支度に備える。 本格的な作業は、ゴミ搬出のために車を出して下さる友人と、14日に予定している。寝箱を充実させて、一人でも多くの猫が暖かく快適に過ごせるよう頑張ろうと思う。 小夏はずっと離れず、やきもち焼きのお母さんがへそを曲げてしまい全然寄りつかない。サビちゃん戻ってきて、小夏と競って甘えモードだ。 新しい子5匹みなやってきて旺盛な食欲を見せた。黒い子猫も見たような・見なかったような・・ サンタが小夏に追い出しをかけた。小夏転がって、ゴメンナサイのポーズ。ここで踏ん張らないと仲間入りできない。まさお君同様サンタについても、止めても叱っても無駄だ。ご飯ほぼ売り切れで、現場で猫缶4個ほど追加した。エサの量を増やすとエサ場グループの構成数が比例して増えると何かに書いてあった。増やさないと、弱い子が食べ損なうか、新しい子が追われるか。後から来て空になった器をじっと見つめてうなだれる子などあった場合、心情的に見過ごすわけにはいかないものの、際限なく来るもの拒まずではこちらも持たないだろうなぁ。(まだ持ちこたえられる範疇だと思っている。) 決めている量だけでいくべきか、とも思う。難しい所だ。 名簿に追加して以来、ふっつり見ない「新ちゃん」 9月1日以後見ない「鈴子」など、そろそろ不明者リスト入りか。 帰りがけ、原っぱの真ん中でうずくまったチーコに、ノコちゃんがぴったり寄り添っていた。寒くなると誰かにくっついていたくなるのだろう。お母さんから完全に離されてしまったノコちゃんだけど、チーコまであんなにやさしいのだから寂しくはないだろうな。いいこなんだね。 |
Tue, 08 Oct 2002
実話
|
ママから見放され辛い時期を越えている真っ最中のコクニがぽつんとエサ場にいて、みんながカッカッ盛大に朝ご飯している後ろ姿を、あっちこっちに回り込んで見ているばかり。ちょっと元気がない。 コクニがママを追いかけた日曜日、コマ送りに撮った写真を見ていたらどうしても書いておきたいことが一つあった。 食後にコクニは、原っぱの隅でノコちゃんと一緒に「ゴロンゴロン」遊びをしていて、遠くにママが座っているのを見つける。 「ママー」と声もなく走り寄ると、物憂げに座っていた白ママが、ダッシュで逃げた。拍子抜けの顔で逃げたママを見、追いかけようとしたとき、ノコちゃんがコクニに飛びかかる。 「おまえの母ちゃんでーべそっ」とか「おまえなんか嫌いだってサ」とか言ったのかもしれない。コクニもむちゃくちゃに掴みかかって応戦。 そのあとキャンプ場のママの所へ行って、ママの拒絶に泣きべそをかくのだ。 ノコちゃんが心配そうにその様子を見守る。 猫たちの気持ちは、実は私の思うことなどとは全然ちがうところにあって、勝手に見当はずれの作り話(フィクション)で楽しませてもらっているような時もあるけど、白ママの子別れはノンフィクションだと言っていいかも。 発見当初、猫舎下の暗がりで幻のように白く浮かんでた妖精コクニ、外に出てきて恐い顔でシャーをしたコクニ、ノコちゃんと原っぱを冒険するちびっ子コクニ、、 こんなに大きくなったんだね。 これからは「荒海を渡る」コクニになる。 |
Mon, 07 Oct 2002
ねこふんじゃった
|
午前中荒れ模様の予報。午後には天気回復とのこと。 こういう日のいで立ちは難しくて、ゴミ出しに出たとき空を見て決める。 河原の土手を下りて竹藪に入るには「長靴」。 雨の土手を走るには「レインコート」。職場を出るとき晴れていたら、この重装備じゃ恥ずかしいので、よけいな荷物「帰り支度分」が増える。 ご飯を見守る間雨は落ちず、片づけ終わる頃パラパラ来て、もう一息で職場到着の頃、風がびゅうびゅう雨ザンザン。猫たちはおなかいっぱいで散会し雨を避けられたと思う。良かった。 本日は、リュックからご飯を出そうとしたらかぶりつきでのぞき込んでいたエサ待ちチーコの鼻、チャンスとばかりにむんずと捕まえ、キレイキレイに拭いてから配膳開始。ボスが近づきすぎてしっぽを踏まれてしまって、ううううガギァーっと叫んだ。ああっご、ゴメンナサイねー。すぐまた足下に戻ったから、良かった。軽症軽症。恨むなよー。 甘えんぼ新参単独ノラの女の子3人衆のうち、ガオと小夏は確認できず、ソックスだけだった。かなり頑張って私に張り付いていて、最後の方でやっと食事に来たお母さんに襲いかかって追い出してしまう。困ったモンだ。なんとかならんかね。 |
Sun, 06 Oct 2002
小夏の泣きべそ
| もう一人のべそっかき「小夏」は、たった一日でべたべたになった。ずっと足もとを離れない。抱っこしたり撫でたりできた。人に可愛がられた子なのかもしれない。痩せた背中がいたましかった。小夏の背中とノコちゃんの背中はそっくりだ。白い部分がノコちゃんに多いのがちょっと違うだけ。 |
Sun, 06 Oct 2002
泣きべそかいたコクニ
|
午後の配達になって、しかももう一人のエサヤリさんと到着が重なり、待っていた猫たち大集合で大混乱となる。 あちこちで野良猫に対する虐待や追い立てが厳しくてどうにもならないという話を沢山聞いた。聞いているうちにやりきれなくなってきた。彼女はせっかく(エサを与えて)(死んでしまうばかりだった)命を助けているのに、もとはといえば捨てた人がいけないのに、猫を毛嫌いして苛める人たちというのはどうしてそれをわかってくれないのだろうかと言う。 猫を邪魔に思う人たちの言い分を聞かず、なにが問題になっているかを放置したままエサヤリを続ければ、猫たちにその怒りの矛先が向けられていくのは必至と思われる。 白ママが原っぱでひなたぼっこしていたら、コクニがいそいそとママの所に近づいて行った。ママは逃げた。 コクニはキャンプ場まで追いかけた。無視の構えは変わらない。 途方に暮れてうずくまったコクニを、ノコが近くでじっと見つめる。自分がたどったばかりの道だ。今コクニがどのくらい寂しい思いをし混乱しているか、ノコちゃんにはわかるのかもしれない。ママの拒絶は厳しい。すがっていってもまた振り切られると察したコクニがべそをかいていた。 |
Sat, 05 Oct 2002
3様の新しい子
|
サビちゃんの「あっかんべえ」は慢性化してしまった。 そうしているのが自然なことなら、多少だらしのない印象は否めないものの、まあいいか、という気がしてきた。 何度かエサ場を出て行ったり戻ってきたり繰り返しているウチ、ついに私が一息ついて座った所に出くわし、別にそういうわけでもないんだけどね、って口の中でもごっと言いながら通り過ぎ、背後からピト。気持ちは十分伝わってきたので、持っていた櫛とタオル片とで梳かしたり拭いたりのサービスをした。すっかり身をゆだねて、サビちゃんの柔らかいこと。 猫舎の屋根から昼寝しながらそれを見物していた黒叔父ジジも、出張サービスで拭いてあげた。ハナ垂らしていたからね。でも、これは期待されていなかったようで迷惑がられた。遠のいてすぐ元の場所に戻ったので、気持ちは良かったらしい。もう一回、今のちょっとやってみてくれてもいいよ。催促された。 エサ場のラッシュアワーが終わっておおかた片づき、毛布もすっかり干して、そんなふうに座ってのんびりしていたら、遅組に知らない子を3匹見た。控えめで怯えた顔のシロキジと、丸顔のガチャ三毛、そして小さいキジ猫。シロキジは女の子で、サビちゃんと私の近くをうろうろした。思い切って声をかけ、そっと手を伸ばしたらか細く泣いた。捨てられた子かな。「小夏」と命名。 猫舎台の下の暗がりで、なんだか真っ黒けのキジ猫のチビがばくばく食べていた。「コキジ」と命名。「片目」と同じくらいの大きさだけど、兄妹ではない。はち合わせしたとき敵意あらわに唸っていた。用心深そうなガチャ三毛はカメラを向けただけで緊張して逃げた。「丸子」と命名。 この子達はこの場所にずっといられるだろうか・・ |
Fri, 04 Oct 2002
存在の軽さ
|
今日は夏日だったとか。暑かったね。 一日終わって帰り道、橋の上から猫たちの緑地を遠く仰ぐ。走りながら、あの中で仲間達と夜を迎えるみんなを思った。 幸せも不幸せもない。ただひたすら命を燃やす。 何の作為もなく、何も求めず、慎ましく生きている。 人間社会で私たちが保証されている「人権」の重さから比べたら、猫たちの存在の軽さは綿毛のようだ。はかなさで言っても綿毛だ。 綿毛が風に飛ぶときの美しさは匂い立つ花に負けない。 私を頑張らせてくれる猫たち。 |
Thu, 03 Oct 2002
朝のエサ場でガオー
|
何を思ってか、最初から最後までエサ場の真ん中でガオが頑張っていて、みんなが出入りできない。兄ちゃんもチーコも私をマークしてぴったり寄り添ったものの、いよいよご飯となったらガオが突進してきて蹴散らしてしまった。まさおくんさえ引き気味だ。仕方ないので、みんなの食事場所とガオの体の向きで調整したけど、後ろを通る気配だけでもいきり立つので、・・困った。食べながらも「うががんがが」振り返って「ぎゃーっ」、もっと食べたい、ミルクもちょうだいで「ガオー」だ。 一度外に出たサビちゃんが竹藪の入り口まで戻ってきて、こちら向きにちんまりと座り、そうやってしばらく舌を出してあっかんべえしながら考えた後そーっと入ってきて、私を挟んでガオの反対側にピトっと収まった。 しゃがんでトレイのお掃除。ガオちゃんをなだめながら撫でながら食事を守ったのは、みんなを守るためでもあり、動いてガオを放置するとそばを通る誰かが悲鳴をあげる。遠巻きに見ていたみんなは、何でだよ、と言いたげな顔だ。 サビちゃんはおとなしそうにみえて実は結構キツイので、私が抜けたら二人は対決になる。まずい・・。 そういうわけで、身動き取れずに時間が過ぎた。 立ち上がって、仕事に向かう体勢に入る頃、やっとお母さんがやってきて食べ始め、ほっとする。ガオがしっぽを下げてたーっと走りだし、エサ場から離れた。 猫社会の群れのルールはなかなか厳しいのだ。逃げていくガオの背中を見て思った。 ヨーコママは、これまでママだったことをすっかり忘れて一人で来てそっと消える。ミルクを置くとき顔を見たら、耳がアレルギー状態だった。洋ちゃんがひどいので、ヨーコはやっぱり洋ちゃんを受け継いだ娘だ。となると、今は無事だけど、ノコちゃんもやがてはこうなっちゃうのかな。 まだ家にいるスズメのことも、次の手術の事も、誰をどう保護していくかも、算段が立たない。はあぁぁーっ(大きいタメイキ)。 |
Wed, 02 Oct 2002
みんな無事
|
快晴の河原で自転車を止めると、 待っていた猫たちがニョキニョキ首を持ち上げて、 音もなくざわめき立つ。 サビちゃんやお母さんゴロリやピンちゃんなどをぶっちぎって土手を駆け上がってきたのは「ガオ」だ。(本日の下の写真がガオちゃん) エサ場まで「来たよ」「ごはん」「はやぐー」の三言の猫語を唱えながら、早足で伴走した。竹やぶの中にはソックスもいて、安否不明だった一太郎がそわそわして待っていた。久しぶりだねぇ。ゴロニャンボスも負けじとさわぎだし、パンチが飛び交い悲鳴が上がる。大変だぁ。 今朝のような場合、大皿盛りは危険、と判断し、片っ端から小皿盛りトレイをみんなの鼻先に置いていく。今朝の一番はソックスだった。 メイン猫舎、異常なし。隣のサブ猫舎、異常なし。かまぼこハウス、上のブルーシートが剥がれただけ。竹藪の守りは堅い。 ミルク1リットル、好きな子は好きなだけ飲める量だ。台風の暴風雨を頑張ってしのいだのだから、いっぱい食べてね、猫缶16個開けて持参した。慌てていたので、配膳中蜘蛛の巣に突っ込んでしまった。うへええ。 34匹。確認した子はみんな無事。 確認できなかった子もたぶん無事。 昨日の台風「戦後最大級」の凄さと聞いていたのだけれど、通り過ぎて判りました。何がすごいかって、進み行く早さのことだったのね。 |
Tue, 01 Oct 2002
大型台風接近中
|
まだ影響のない時間のデリバリーサービスで大勢確認し、全員の食事を見届けて、降り始めに退散してきた。みんな雨を合図にあちこちに潜っていったけど、クロボスがまだキャンプ場で動かずに哲学していた。見失っていたマユちゃんの仔猫、グルーチョだけ確認。白猫ママは、また妊娠かも。けだるそうに来ていた。何とかしなければ。(・・なかなか会えないからなぁ・・) クロボスにそっくりの雄猫を初めて確認した。こぶとりG竏窒ウんのように、右の頬の下がふくらんでいて人相の悪い子だ。強そう・・・百戦錬磨って感じだ。猫舎のボアの箱に両目ぱっちりになった片目が陣取っていた。今日も一枚だけ追加。誰が入るのかしらん。川の増水、暴風雨、猫たちには恐い夜になる。 ガンバレ |
