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Mon, 30 Sep 2002

おかぁさーん




おかぁさーん・・呼んでも今朝は出てこなかった。

ソックスが熱心に待っているようになったからかな・・
ノコちゃんが竹藪入り口に座ったまま動かず、入ってこなかった。洋ちゃんミミちゃんは揃って「ミミアレルギー」
黒叔父ジジが鼻水を垂らしてた。
テーブルの上のまさおくんをつい忘れて後回しになる日が続いたので、下に降りて配膳を見守り、おいらはここだとアピールしていた。

2000年の12月にはまだ猫たちの居場所はその場しのぎ程度のものしかなく、暮れの休みにハウス用のビニールでベンチをすっぽり包んだ。年が明けてすぐに雪が降った。
雪解けで猫ベンチの周りがぬかるのを、笹の葉っぱを敷くことでしのいだ。
足の悪いコマツの叔父さんや、来てくれた友達が、一生懸命笹を敷き詰めてくれた。

竹藪猫舎は笹竹が雪を受け止めてくれるから、きっと大丈夫。
3回目の冬が来る。ちょっと気が早いかな。

Sun, 29 Sep 2002

おデブさんたち


お昼近くに晴れ間が出てきて、うちの洗濯物を急いで干して河原へ。M君バイトの合間に時間を取って応援に来てくれて、私が行ったときには既に猫毛布が干してあった。
天高く猫肥ゆる秋。みんなの食欲はすばらしい。
うちの子達より冬毛になるのが早く、フクフクに見える。
36匹確認。なんだか見たこと無い子もいて、不明になっている数と同じくらいリスト入りしそうな案配だ。片目はまだ険しい表情でやぶにらみだけど、一応両目開いて回復の兆し。
オリジナルメンバーのまさおくんに倣ってかどうか、サンタが今日は新参を追い出しにかかっていて、時折ぎゃっと叫び声が上がっては、藪の中で小競り合いになっていた。シロキジの女の子とガチャが標的になっていた。

昨年、まだ原っぱの方で猫の世話をしていた頃、近くの会社に勤める年配の男性がジョギングの途中に立ち寄って猫たちの話を聞いて下さったすぐあと、会社を往復して戻ってきて、汗だくで「不妊手術のカンパ」を下さった。
「原っぱが空になったのでどうしたのか心配していた、今年の春に定年を迎え、今でも時々出かけてきては車を会社に置いて走っている」のだとか。会社名とその方の名前を覚えていた。
あの時と同様に汗をかきかきやってきて、「ここにいたのですか」と声をかけて下さった。「捨てる人っていうのが・・本当に許せないよね・・」
また励まされてしまった。

Sat, 28 Sep 2002

冬支度


天気が悪くて何の作業もできなかったけど、猫舎の中にコシロがいたりクニクニが丸まっていたり、黒叔父さんやピンちゃん達が出たり入ったりするのを見て、これからの寒い季節ここでみんなに温かく過ごしてもらわねばと、頭の中で冬支度の算段をした。近くに住むお友達が、衣料雑貨の安い店へ車で連れて行ってくれて、猫たちの寝箱に入れるのにぴったりのボアクッションを一個198円!で購入。カラフルで楽しそう。上でまあるくなる子達を想像した。雨の日に泥足で出入りしたり、吐き戻しがあったりすると汚れるから、沢山の寝箱をきれいに維持するのは大変だ。昨年の厳寒期は携帯カイロ20時間を毎朝20枚ずつ使った。今年もやってみようと思う。

秋分の日が過ぎてから、暮れていくのが早くなった。

エサ場でガチャが後ろ足を引きずっているのに気づいた。
まさおくんがガチャを追い出しにかかっていて心配だ。

Fri, 27 Sep 2002

大集合


今朝はまた壮観だった。
みんなで土手を見上げていて、自転車を止めてそれを見ていた男の人がいた。猫たちは声をかけてもらっても、ご飯ではないから素っ気ない。体の向きは私の来る方角だ。
自転車を止めながら会釈して、ちょっと遅くなっちゃってーと、その人にご挨拶。笑っていた。
下りていく私に洪水のように猫たちが流れてくる。
竹藪まで猫の流れで川になった。

後はいつも通りの朝。
出るときは散会後で、原っぱにちらほらころがっているだけ。
なるべく上手に隠れてほしい。
あんまり大集合すると危険だからなぁ・・・

Thu, 26 Sep 2002

まさおくん不調


目ヤニがずっと消えず、せっかくの白い「ほほえみ顔」が曇って見えて残念だと思っていた。出席簿に○などつけながら座っていると、すぐ後ろでのぞき込んでいたりする。それでも容易には触らせてくれないので、拭けない。昨日は私のリュックにすっぽり入って一生懸命体を舐めていて、少しは身だしなみに気を使い出したかと喜ばしく思ったら、どうしたんだろう、背中のしっぽに近い所の毛が抜けて赤くなった皮膚が見えた。皮膚病か。喧嘩傷の舐めハゲか。いずれにしても具合は良くなさそうだ。

仕事が休みの日遅い配達をすると、時間に正しい猫たちにフェイントをかけたことになる。ゆったり仲間と集会しながら待てる子はいいけど、その時間勝負で来る子は、次は一体何時頃行ったらよいか迷うらしく、早かったらいる子と遅かったらいる子が出る。今朝は28匹確認。

新参の「シンちゃん」は今月一度も見ていない。
9月1日を最後に姿を見ない「鈴子」。
9月5日に見たのが最後の「コハチ」。
13日以来見ない「一太郎=一ちゃん」。
17日以来見ない「白ママ」。
・・みんなだいじょうぶだろうか・・

Wed, 25 Sep 2002

ねこだすけ




赤ちゃんの一時預かりを引き受けて下さったMさんは、9月6日に赤ちゃんよりもっとちっこかったという子を引き受けていて、その子が470gまで育った。長毛の三毛ちゃんでおとなしく、それはもう“かわいい”。「保護が一日遅かったらおそらく助からなかった」との事。赤ちゃんを迎えに来て下さったとき一緒に来て、ご対面させたら、赤ちゃんのおしりを舐めてくれた。やさしくて面倒見が良くて、ふかふかの毛糸玉のような子。一緒にいたら温かい。赤ちゃんには救いの神様だ。お母さんに代わって、Mさんとお姉ちゃんが現れた。

Wed, 25 Sep 2002

捨て子 あかちゃん


土曜日の振り替え休で仕事は休み。
ゆっくり過ごそうと思って行ったのに、猫舎を覗いてネズミみたいな赤ちゃん猫がはいつくばって大声で泣いているのを発見!本日の波瀾万丈が始まった。
待っていたみんなの大騒ぎも始まっていたので、赤ちゃんはひとまず箱に入れてみんなの世話に取りかかる。赤ちゃんの泣き声というのは大人の猫たちを落ち着かなくさせるらしく、なんだか食事もそこそこに散ってしまう。赤ちゃん猫を出してじっくり見る。目は開いている。白い子で頭の上にグレーの柄が入っている。とにかく小さい。濡らしたティッシュでおしりをそっとたたいたら、オシッコをした。このくらいの子は目が覚めるとお母さんのオッパイを探すようになっているので、つまんだ私の手のあちこちに鼻を埋めて探して吸おうとしていた。無理に口をミルクで濡らしても舐めるとか飲むとかできなくて、ちゅぱちゅぱしたいのだと思った。かわいそうに、「どんなに探してもお母さんとはもう会えないんだよ」言っても解らないだろうな・・

箱に戻すとしばらく騒いだ後、疲れて寝てしまった。どうしたものかと考えながら、猫舎の掃除。毛布を干し。寝箱を一つ更新。ゴミをまとめる。
猫に向かって石を投げている男性がいた。コシロが飛び込んできた。ピンちゃんやノコちゃんは、土手の上からエサを放っていく人と区別が付かずきょとんとしている。駆け寄っていったら殺されてしまう。そんなに若くはない人だ。2回、3回。本気だと思った。もう一度投げるようだったら言いに行こう、でもアブナイかな、どうしよう・・オシ言うぞ・・
・・竹藪を出たら、いなくなっていた。
お掃除が一段落して赤ちゃん猫を抱いていたら、今度は、猫を見ようと立ち止まって土手を下りかけていたやさしそうな人が見えた。仔猫を抱いたままご挨拶。しばらく原っぱに座ってお話しする。15歳になるというその人の猫の話を聞く。
エサヤリのHさんに会い仔猫を見せる。自分が拾ったときの話をして、そそくさと行ってしまった。押しつけられたら大変、と思ったらしい。

8月17日の「ももちゃん」でお世話になった友人の家に直行し、離乳まで面倒を見て下さる人を紹介していただく。
200g。生後約10日から14日。
絶対お母さんの必要なあかちゃんなのに・

Tue, 24 Sep 2002

人好きと猫好き


河原の「お母さん」は人好きで、猫嫌い。特に同姓の女の子達が嫌い。えさ場で唸るソックスやガオ(今朝やっと会えた)が揃ってしまって、食べかけた所だったのに、原っぱに一目散。

保護猫「スズメ」は猫好き。大勢の仲間達に囲まれて生きてきたので、他の猫たちに存在を認めてもらわないことには、ごはんも喉を通らない。のわりには、最近スズメがイヤで控え気味のうちの子達をくぐり抜け、一番で食べている。ヒヨシが一番なのに、横から顔を突っ込んで結果的に追い出してしまう。

変わった所では、お向かいの「まるぞー」クン(河原猫里子1号)が犬好き。猫は誰を見ても気に入らないのだけど、犬が窓の下に来ると切ない声で鳴く。あっふーん、ボクは犬が好き。特に大型犬!と連呼する。
特に好み無しでごはんが好き、このタイプがもっとも手がかからない。河原猫にはこのての子が多い。
私は猫好き。

Mon, 23 Sep 2002

草ってなんて強いのでしょう!




小平の都立薬草植物園に行った時、毒性植物の中に「キツネノカミソリ(=彼岸花)」がいました。彼岸花には毒があります。舐めてはいけません。猫も・・舐めません。まるで生き物のように勢いのある植物です。暦を裏切ることのない、律儀な花です。

長く河原にいたらほんの少し日差しがあったので、慌てて干した毛布。ノコちゃんが遊んで何度も落とす。これこれ。
ソックスあまえんぼが、行ったり来たり戻ったりで、草刈りを始めた原っぱにいた。強い草がもりもりと出ていて、あっというまに鎌を持つ手が痛み出す。草ってなんて強いのでしょう。

草の上にナナホシテントウ虫がいてきれいだった。

マユちゃんの仔猫が、鳴いてお母さんを確かめながらうろうろしており、キャンプ場の向こうでガチャがカラスの大群に囲まれていたので救出に行く。サビちゃんとお母さんが、競争で自己主張する。ノコちゃんが杭の上に器用に止まっていて、あまりのかわいらしさに慌ててカメラを取りに行った。シャッターを押す前に下りてしまう。残念。
まだリスト入りしていない「片目」も入れて、
本日の確認数30。

Sun, 22 Sep 2002

遅くなってごめんね




彼岸花が咲いた。
竹藪の地面に、白いキノコが出てきていた。
遅くなって行ったので当然の事ながら集まりが悪く、帰った子には申し訳ない気持ちでいっぱい。
白猫が奥の方に現れた。首を伸ばしてよく見たら、クニクニでも鈴でもなく、「クニクニモドキ」という変な名前を付けられている子だった。確認頻度は月に3,4回。全然慣れてくれない。
片目が、猫舎下で黙々と食べていた。
サビちゃんにステロイド半錠。
ミミちゃんに飲ませようとしたら、察知されて逃げられた。
チーコの鼻は拭いても拭いてもすぐ塞がる。
自分でもいよいよになったら体にこすりつけて拭いているようで、放っているときは「いよいよの時」ではないらしい。クロ長しっぽは猫舎に置いていくペーパータオルで遊ぶのが面白いらしく、ロールを抱え込んでケリケリする。すっかりボロボロになっていたのを見つけて、唖然としてしまった。
ノコちゃんは撫でられるのに慣れて、パンチが来なくなった。
猫舎をそろそろ冬支度しなくちゃと思う。
その前に一度ゴミの片づけと大掃除、かな?

Sat, 21 Sep 2002

片目




土曜出勤、残業してやっとこさ我が家にたどり着く。

なんだか書くのが恐いような気もするのだけれど、
おとといから竹藪のえさ場に、にょっきり出てきた子がいる。
朝のラッシュ時、ハラ減ったヘッタあたしにもタベサシテ、ちょこまかうろうろしたあげく、食べている子のそばで逆上して吠えているのだ。片目がつぶれかかった小柄なキジ猫で、鼻が黒い。旺盛な食べっぷりからすれば、まだ体力気力ともに十分ありそう。できることなら何か薬を塗ってあげたいけど、今のところ可能性無しだ。昨日もいて、今朝もいた。片目が完全につぶれていて痛ましかった。
去年の秋だったか、やはり片目をひどく腫らしたカギしっぽの黒い仔猫がいて、何日か気を揉んだ末やっと取りおさえて目を拭いたら、どっと膿が出た。ご飯に抗生剤を混ぜて様子を見ているうち姿を見失い、寝箱の中で果てているのを見つけた。思い出すのも苦しい。あの子と重なって、具合の良くない子を発見したときは見なかったことにしてしまいたくなるのかもしれない。弱気で我ながら情けない。
「片目」は、食事が済んで広い所で休憩中の「まさおくん」にゴロニャンしてうっとおしがられていた。女の子たちは、彼に認められることが重要らしい。(嫌われているガオが苦労している。・・そういえばガオ、今日で未確認日13日。明日あたり会えるはずだけど・・)
鈴子が9月1日を最後に、えさ場に来なくなった。
胸が痛むばかりなので、鈴子のことは考えないようにしている。
明日会える可能性だってまだあるのだ。そう思っている。
ソックスハチコが決死の覚悟で竹藪に入って来て、ガオ状態。ノコちゃんが後ろからおしりの匂いを嗅いで張り飛ばされた。
またまた恐いおねいさんだ。クワバラクワバラ。

「気をつけよう 暗い夜道と 新しい女の子」 ノコ

6月、450gほどで保護し里子に出た「ライちゃん」が2.6kgまで成長。いよいよ不妊手術となったそうだ。元気でウレシイ。

Fri, 20 Sep 2002

あまえんぼ




みぃちゃんは甘えんぼで、河原から2番目に救出できた子だ。人にも可愛がられる子だったけど、猫たちにも愛されていた。

うーちゃん(現在くーちゃん)は人間大好き猫だ。どこから降ってきたのか、一人である日忽然と河原にいて、最初から膝の上に丸まってしまった。秋が深まる頃の事、風邪をひいて瞬膜が出て元気がなくなり、人を追ってうろうろ歩くものだから心配でたまらず、保護を急いだ。できることならずっと一緒にいたいくらい可愛かったのはみぃちゃんと同様だったけど、あっという間に新しいお家が見つかり、救出組リストの10番目に名前を刻んだ。

人に甘える子とそうでない子といるのは、お母さん猫の影響や生まれ落ちた環境ばかりでなく、素質もあるらしい。
みぃちゃんとうーちゃんは、天才だ。

Thu, 19 Sep 2002

際限なし




99年の秋に友人が撮った、河原猫ポイントの写真が残っている。一ちゃん、まさるさん、みみちゃん、洋ちゃん、そして当時まだ幼顔のお母さんやタビー、今は亡き虎吉がいる。古株オリジナルメンバーは、少なくとも4度目の秋を迎えることになる。まさおくんや白ママの祖先、クニクニ姉妹の祖先、まっちゃん柄の三毛・・みな恐い顔で人を拒絶していた。当時時々自転車を止めて見た覚えのある、捨てられたアメショーの雄猫もいる。私が関わり始めた翌年2000年の春には消えかかっていた子達だ。草藪の中に隠れていて、ほとんど出会えず消えた。

毎日会っているので、今の河原の子達に不幸を感じる感覚が麻痺してしまった。
お母さんを皮切りに、2年かかって42匹不妊手術した。メスは29匹。もし未手術で5匹ずつ年に2回子を産んだとすれば、290匹。天文学的な数字だ。冷や汗が出てくる。
近所で、多頭飼育崩壊寸前が発覚した。1匹の妊娠猫を飼い始めた家族が、2年あまりほおって置いたら47匹になってしまったそうだ。死んだ数も相当らしく、飼われていた猫たちの状況は想像を絶する。不妊手術は、主義や好みの次元を越えて必要不可欠と思われる。動物の生きる目的が子孫を残すことであったとしても、ペットオーバーポピュレーションとなったこの社会で猫族が人と平和理に共存するためには、やむを得ない処置だと思う。
補助金は飼い猫のみ、一人一匹、などと心の狭いことを言っていないで、本当に野良猫問題を解決しようと思うなら、行政は野良猫にこそその取り組みを進めていってほしいと思う。私は一度も行政区からの補助金を受けたことがない。限られた低収入の中から、馬鹿じゃないかと呆れられながら進めてきた。
まるで苦しむために生まれてきたような子を見るのは耐え難い。際限がないとか、もっと自分の生活を、とか、いろいろ言われ立ち往生する事はあったけれど、できる範囲で頑張ってきた。人懐っこい子と平行して、オリジナルメンバーをさておいても、ぽつんと紛れ込んできた子達は、えさ場を追われて見失う前に保護してきた。18匹が河原から暖かな家族に迎えられていった。沢山の人たちに助けられた。でも、たったの18匹だ。
現在のリストには43匹・・。マユちゃんの仔猫はまだ入っていない。

昨日そっと入れておいたトレイが空になっていたのに気づき、出すために、メイン猫舎隣接小屋の扉を開けて中を覗いた。マユちゃんの仔猫たちが二匹でぷるぷるかたまって私を見た。また戻っていた。
新たに生まれてくる子や捨てられてしまう子をゼロにできない現実を思うと、無力感がどっと被さってくる。


Wed, 18 Sep 2002

やさしいおじさん


青く晴れた空に、ちぎった綿みたいに散らばった雲の縁が光っていた。
この所続いた悪天候にうんざりしていたからか、深呼吸したくなるきれいな朝だった。
原っぱには猫が散らばっていた。「自分たちはこれからごはんを食べるのだ」という意志の漲った体が妙に存在を主張していて、ただ草がないから目立つだけではないように感じた。
ぼーくらはみんなっ、いぃーきてぇいるぅ、だ。一緒に歩けば元気いっぱい。うっかり蹴り飛ばさないように気をつける。ソックスハチコ確認。えさ場に入ってこないので、境界線の茂みまで配達してあげた。
片づけ終わる頃、ノコちゃんに惚れちゃったおじさんが、いそいそと土手を下りてくるのを確認。ノコちゃんがおじさんの気持ちに応えるべく、ゆっくり歩いていく。食べ終わった子達まで、あっちのメニューは何だという感じで寄っていった。囲まれたおじさんを見て「はまっちゃったな」って、可笑しくなった。

3年前にいつも来ていたコマツのおじさんは、足が痛くてもう来られないと私に猫の事を託した後、事故にあってしばらく入院し昨年5月に亡くなった。犬の散歩の人から聞いたのは夏で、河原の猫たちの写真を持って家を捜し当てお悔やみに伺った。病院で「白い猫はどうした?」と気にしていた、うちには白い猫はいないから変だなぁと思っていた、と奥さんが話してくれた。まさおくんのことだと思った。遺影を見ながら、猫には本当に優しい人だったと言う。河原から連れてきたい猫がいたらしく、何度も奥さんに頼んでは、これ以上はだめだと止められていたのだそうだ。

コマツのおじさんは元大工さんで、土手を歩いたのは、脳梗塞で麻痺した足のリハビリをかねた散歩のためだった。木の下で雨に濡れた二匹が寄り添っていたのを発見し、翌朝、そのうちの一匹がそこで死んでいたのを見、通うようになったと話してくれた。雨風しのげるように私が猫のためにするあれこれを、いつもありがたがってくれた。奥さんが茹でた魚や、蓋を開けた猫缶を持ってきていた。
猫に囲まれて何時間でも座っていて、当時仔猫だったクロちゃんなど、背中に張り付いたり、帽子の上にしがみついたりして甘えていた。
やさしいおじさんというのは、忘れた頃にまたあらわれるのだ。


Tue, 17 Sep 2002

忠猫ハチ子


朝、土手を下りていく道(滑走路)の分岐点近くに、その道の真ん中に、ソックスがちんまり座っていた。急ぐときは猫ポイントまで土手を走って自転車を止めるので、下の道は通らない。
目があって、私(えさ)が来たのを無表情に見た。少し通り過ぎてから、動かないソックスの後ろ姿に声をかけた。「ソックス」はただ識別のために便宜上つけた記号なので、自分の事だと思っていない。一体何を待っているのだろうと思いながら振り返り振り返り、猫ポイントへ行く。
いつものみんなにいつも通りに配膳した。チーコの鼻を拭けた。クロ長しっぽや兄ちゃんや叔父さんやノコちゃんサビちゃん。それにまさおくんまで撫でた。
「ガチャ」「ソックス」は、来るときはよほどの覚悟で入ってくるのだし、タイミングが悪いと入り損ねて、原っぱの境界線に配達してやらないと食べられない。新参というのはなかなか大変だ。今朝は私のいる間に来なかった。

ソックスのあの姿は、帰らない主人を待つ「ハチ公」を彷彿とさせた。松林出身のノラではなく、成猫になって捨てられた事も考えられる。
「ソックス」改め、「ハチ子」にした。白いソックスをはいたキジ猫ハチコだ。
慌てて撮った食事中の写真しかないので、可愛いアップは近いうちに。。

Mon, 16 Sep 2002

連休ずっと晴れ間なし


雨の日用フル装備で河原行き。
冷たい秋雨前線の雨で、猫たちも寒そう。猫舎の中でひしめき合っていた。
私も冷えて、とても長い時間はいられなかった。

猫舎に入らないメンバーが雨の中を帰っていくのを見送った。
帰りみち、破れたビニールハウスのある茂みから松林出身の「ソックス」が出てきてクネクネした。この辺がガチャと二人のねぐらなんだと思う。昨日とおととい続けて会っているので、甘えんぼだって事は知っている。不憫だ。

Sun, 15 Sep 2002

役者根性


日曜日は人が多い。河川敷にも土手の上にも人がいる。
草が無くなって見通しが良くなった原っぱで、猫も無防備に寝そべるのは危険だと知っているのか、木の下や空いた土地の縁に、何かあったら逃げられる格好でくつろいでいる。

作業道具を持参して、新しい草を刈ってきた。黙々と草刈りしていると、行き交う人が土手の上から猫を見つけ、立ち止まって眺めたり呼んだりするのが聞こえてくる。子どもに猫を見せて話しかけている家族連れもいた。ほら黒い猫ちゃんと白い猫ちゃんといるわね、小さい子もいるわね、可愛いねー。

これは「とても平和な光景だ」と言えないでもないけど、無性に不安が募った。ピンちゃんはいい役者根性を持っていて、土手の草の中を駆け回って注目を集めていた。寄ってくるのがおもしろいからか、可哀想に思うからか、時折おひねり(食べ物)が投げられる。食後のピンちゃんは空腹ではない。好奇心から飛んでいく。私のように「ねこまんま」携えて通い詰める常連客がいなくても、ピンちゃんだったらやっていけるかも。

しかし・・
想像するのは容易だ。食べ物に見せかけて、石ころやゴミを投げつける人も出てくるだろう。いつだったか、河川敷のゴミ拾いに来ていた近所の中学校の生徒が、ゴミ拾いに飽きて、二三人で鳩の群れに石を投げて遊んでいた。自分の行為の結果を、倒れるか死ぬかした鳩に見いだしたいのだろうか。咎めれば「悪気はない」と言うだろう。時折人は、生き物の営みをただ見ているだけではつまらないと、高見から手を出して楽しみたがるのだ。
残酷な遊びに発展する。

みんなが無事で生きること、それだけを願っている。

クロボスにフロントラインスプレー。一吹きしゅっとかけただけで遙か彼方へ逃げていった。
息もせずに「てっテメーオレ様に何スンダヨっ」とちっこい目を見開いて振り返った。。ボスの肝っ玉は蟻さん並かも。
当分シラミにたかられたままかな・・ヤレヤレ・・

Sat, 14 Sep 2002

あおっぱなチーコ


隣のキャンプ場にも草刈りが入ったようで、一面平らになってしまった。遊んでいる猫たちの目立つこと。
ねこ原っぱ隅に積んだ草の三角山は、ずんずん朽ちて小さくなった。新しい草がそこかしこに吹き出した。草は強い。

煙草片手に若い青年が猫舎をめくって覗いており、後ろから挨拶したらびっくりして一歩下がり、ずいぶん猫いますね、だって。
中の猫たちは怯えて隠れていて、声をかけても半信半疑だった。

いつ雨が落ちてくるかわからないような暗い空で、猫たちも元気がない。集まりは悪かったけど、一通り済んでから掃除を始めた。かまぼこロッジを中と外と作り直し、毛布を敷いた。黒叔父さんが入った後、狭いのにサンタが追うように入って添い寝していた。ピンちゃんとサンタはいつも叔父さんで暖を取る。

珍しくチーコがいないので探し歩いた。声に反応して出てきた顔を見たら、青っぱなが二本柱になってたれている。
ご飯時しか甘えない子なので、手に隠し持っているタオルをちらっと見て逃げの構え。遂に拭けず諦める。
昔の子どもはみんなこんなだった、といえばそれまでだけど、なんだか息が苦しそうで可哀想だった。
お母さんとサビちゃんと代わりばんこに拭いて撫でて櫛ときしてきた。やきもち焼きのお母さん、サビちゃんの番になると怒った顔になって背中の毛がざわっと立つ。サビちゃんはアゴの下のリンパ腺が腫れていて、口の中が痛いようだ。食べるとき首を振るのはそのためと思われる。
何もしてやれないけど、痛みが少しでも和らげばとステロイドの錠剤を飲ませた。

Fri, 13 Sep 2002

お別れ


もう行くぞ。皆のもの、よいか、拙者何があっても、誰がなんと言っても、もう行かねばならぬのじゃ。
「いざ」と、荷物を手にした所で、「出遅れちゃった出遅れちゃったあ」といいながらお母さんがあたふた駆け込んできた。
(これは「きーっ」というお母さんの猫語一言を、私の勝手で翻訳したもの)
今日の第一目標「お母さん」がいなかったので、いよいよ何かあったのかもしれないって落ち込んでいた所だったから、拍子抜けしてしまった。ミルクとご飯をさっと並べて、忙しく「なんで来ないんだよお」と撫でて、仕事に向かう。

お別れというのはいつだって準備なしだ。
あれ?今日は来ない、今日も来ないどうしたのかな、ホントに来ない・・・そして、長いこと会えない日が続いた後に、絶対にもう来ないのだと諦めてきた。
つき合いの長くなってきた子達との「お別れ」は、想像しただけでつらい。自転車を漕ぎながら鼻が赤くなってくる。

Thu, 12 Sep 2002

暑さ復活


昨日河原ねこポイントを後にするとき、自転車をこぎ出す前にちょっと振り返ってみんなを見た。何匹か立ち去る私を眺めていたけど、お母さんが妙にさめた顔でこちらを見ていて、怒っているような、諦めたような・・お母さんだけ撫で損なっていたことに気が付いていたからそう見えたのかもしれないけど、引き返す時間はもう無かったので振り切って仕事に向かった。もう一日乗り切れば連休。休みの日にゆっくりお母さんを拭いて梳かして過ごせるので、勘弁してもらおうと。
でも、今日姿が見えなかったことに後で気が付いて、とても心配になってきた。明日会ったら、何をさておいても必ずお母さんにさわること。

クロボスのゴロニャンは、あの日を境にいよいよ本格的になってきた。せっかくの趣旨替えなので、応えてあげようと思っている。頭も撫でて声をかけてみた。背中の黒い毛に白いものがついている。シラミ、かもしれない。退治が難しいとの事。フロントラインスプレーを今度持ってこよう。他の子には見あたらないので、ボスだけがたかられているのか。気の毒なことにハゲもある。

マユの仔猫が姿が見えなくなった。場所替えしたのかも。

「秋だ」と思った昨日の今日がこの暑さ。まいってしまった。

写真は、お母さんが産んだ最後の子、はんぺん。もういない子。

Wed, 11 Sep 2002

秋到来


配膳前のお片づけ中、チーコをつまみ鼻を拭き、ノコちゃんをつまみ顔を拭き、兄ちゃんの背中を撫で、黒叔父さんの背中を撫で、出席表に○をつける面々を確認する。短い朝の時間で確認する皆勤組は20匹前後。後から誰が来て食べていくのかわからない。
気が立っているのは大人の単独行動の女の子達で、今朝は特に洋ちゃんが荒れていた。ぎゃおん、ひーっ、はぁぁぁーっといった調子で声が高くなっていく。被害の拡大前にトレイを配らないといけない。

大分しのぎやすくなって、晴れた朝は気持ちが良い。
朝日を受けた川面が鏡のように光り、草刈工事の終わった土手一面に、新しく伸び始めた草がそろってピンク色の花をつけているのを見た。彼岸が近づけば、赤い彼岸花があちこちに群れて咲く。
ねこに会いに行く日課がなければ、見ることもなかった「季節」だ。

Tue, 10 Sep 2002

自由へのサッシ戸


私の朝は、ヒヨシの大騒ぎで始まる。うちで一番偉い猫だ。これがまた目覚まし時計より強烈で、とても寝ていられない。いつも4時半と決まっている。
なんだか静かな目覚めで、5時半だ。変だと思った直後、青くなった。
サッシ戸が開いていて(ヒヨシはこじ開ける)誰もいない。すずめもいない。あってはならないことが起こってしまった! 
ああああ
あああああ
ああああああ
うろうろしながらとにかくいつもの支度をして、ゴミを出しに行って探す。家の子はすぐ回収できるから問題ない。

開けたまま仕事に出かけて、スズメが戻るかどうかだな、と気持ちが決まった所で、もう一度外を探しに行ったら、すぐ前の車の下にいた。ヒヨシが、見てはいけないものを見てしまったような顔でじっとスズメを見ている。連れて帰ってきてって頼んだってヒヨシだからなぁ・・そういう高等な思慮とか技とかないだろうし・・とりあえずうちの子最後のヒヨシを回収し、家の中から外に向かって「チュンチュンご飯だよー」と、だめ元で呼んでみたらベランダに上がってきて、ネズミのおもちゃをスズメに見えるように投げたら、駆け込んできた。ご飯をばくばく食べた。
あースズメが単純な子でよかった。

ここで行方不明にしたりノラちゃんにしたら、一生後悔する所だった。
保護して2ヶ月。外にいた子なのに、家の中だけで暮らしてきた。みんなに甘えて自分をアピールする日課は、嫌がられてもはたかれてもたゆまず続いている。私からは相変わらず逃げていて、抱っこも櫛ときもできないけど、ここが目下の彼女にとって食べて寝る安心な家であり、自由への脱出がかなっても、どこへ逃げていったものか思い浮かばないまま、出たサッシ戸まで結局自分の意志で戻ってきた。

戸締まりは気をつけねば。

Mon, 09 Sep 2002

ナメクジがいっぱい


一体どうしたことか、「なめくじいらっしゃーい」という退治グッズを設置したら、置き餌(かりかり)が占領されていた。と思うくらい凄い数のナメクジを見てしまって、うへぇきもぢわるいよー。カリカリ諦め、仕方なく捨てた。
置き方が悪くて呼び集めてしまったのかもしれない。

今朝も高湿度で雨降りの河原。
確認猫数16。
ノコちゃんをどさくさにまぎれてつまみ上げ、顔をきれいきれいしてあげた。うっとりとおとなしくしていたのに、下ろしたら、態度が急変。むっとした顔で、びしばしパンチが来た。季節の変わり目の風邪を心配していたけど、この分なら、だいじょうぶだ。慌てていてお母さんの姿を確認できなかった。猫舎の中にいたはずなんだけど・・・

Sun, 08 Sep 2002

アレルギー耳


河原でひさしぶりのM君。私より早く着いてしまったので片づけしていたら、期待したみんなに取り囲まれてしまったらしくSOS。現場に急行した。ガオご機嫌非常に悪く、修復に時間がかかった。ずいぶん前に確認した松林出身の2匹のうち、「ソックス」が来ていた。ミミちゃんのアレルギー耳は毛が抜け、血が滲んで悲惨だ。M君が驚いて、気の毒がっていた。ご飯に混ぜて薬を飲ませてきた。

午後、花火の夜に500gで保護した仔猫「ももちゃん」を、3週間もの間お母さん代わりになって育ててくれた友人に同行して、里親さん宅へお届けしてきた。
出かける前、ももちゃんが猫ベッドの毛布にしがみついてモミモミちゅぱちゅぱしているのを見た。元気が無くて、どこかに連れて行かれるのを察しているのではないかと不憫だった。
800g。まだまだ小さい子だ。
新しいお家では、もしゃっとしたシュナイダーのブラッキーという老犬が、ももちゃんのパートナーだ。良い子で元気で暮らしてほしいと祈りながら、お別れしてきた。

Sat, 07 Sep 2002

グルーチョ




雨は上がったけどどんよりとした曇天。黒長靴で出かける。

みんなが食べ終わった頃、隠れ場所からニオイにつられて出てきた仔猫は一人だけ。
髭模様が、マルクスブラザースの「グルーチョ」みたいだ。
カメラを向けた私に気が付いたマユちゃんお母さんが回り込んで、仔猫を隠すような態勢になった。フムフム。

昨日のごはん、雨で餌場に来るのをやめにした子が多かったみたいで、沢山残っていた。
食後のお散歩で土手の上を見上げていたピンちゃんが、自転車を止めた人に何か放ってもらっていた。あっという間にカラスが十数羽舞い降りてきて、あの大群にピンちゃんがどうにかされてしまうのではないかと心配した。一瞬のことだ。
無事だった。

Fri, 06 Sep 2002

雨の日の朝ご飯


朝から雨にたたられて、今日こそは出迎えなし。
猫舎離れの「かまぼこロッジ一人用」の覆いが落ちかかっていたので、ずるずるっとかけ直したら、まさおくんが慌てて出てきた。
彼がねぐらにしていた。
メイン猫舎に雨よけを作るため前垂れをめくったら、おなじみのメンバーが顔を集めて、どうしたものかとうろたえだした。
そのままそこで待っていてくれたらいいのに、準備の私をマークして追いかけるからどろどろだ。
通いのメンバーには会えなかった。クロボスが濡れて、情けない顔をしていた。
猫のご飯を、カタツムリとナメクジが狙っていた。

Fri, 06 Sep 2002

手で包むガオ




甘えん坊の女の子が、一人でノラをしているのはかわいそうだ。
ホントにかわいそうだ。

Thu, 05 Sep 2002

若い二人




要らぬ心配をかけぬように(かどうか)ガオが今日も来てくれたけど、そばを通過したばっかりに強烈な一撃を浴びて悲鳴をあげた子数知れず。みんなに嫌われたまま退散するのでは可哀想なので、ガオをなだめながら、声をかけながら後を追って、土手まで行った。顔に手が届けばもうこっちのもの。力が抜けて安心ガオになり、目を閉じて身を預けてくれる。
帰りがけ、自転車のそばで待っていて、「もう帰るのか」「置いていかないでくれ」と言いたげに、恨めしげに私を見た。

シャーのコクニは畑の小屋まで一人で遠征していて、ノコちゃんが途中からチビの探検に合流した。時折二人でじゃれて遊んで、見ていて飽きない。コクニは女の子だ。ノコちゃんは男の子だ。

大人の猫たちから河原暮らしの「いろは」を学び、一通り渡りが着いたノコちゃん。6月ヨーコママに連れられて餌場デビュー、7月兄妹と別れ、ママから突き放され、8月の過酷な暑さを元気で越えた。
今日見たら、目やにが出ていて、片目が少し開かなくなっていた。どうしたんだろう。急に悪くなった。
お母さんのオッパイからもらっていた病気に対する抵抗力が無くなる頃だと思い当たった。
保護してワクチンが必要かも。ノコを、若くして消えていった「はんぺん」の二の舞にしてはいけない・・

Wed, 04 Sep 2002

モテモテノコちゃん


お出迎えの猫たちの中から、ガオが土手を上がってきた。2週間に一度の頻度でしか会えないので、どうしているのか不思議でしょうがない。他の猫に排斥されまいと気が張るのだろう。大きな声で騒ぐのも変わらない。
ガオ用のご飯を置いたのが昨日仔猫たちが食べていた場所だったから、きっと出てきかけたのだと思う。ガオが顔を斜めにして出入り口をのぞき込んだ。最後まで姿を見せなかった。マユ母さんはそわそわしていた。

お昼寝のおじさん(ずっと前涙ぐんでいたヒト)が、朝もキャンプ場に来ていた。板の上に猫のためのご飯を置いていた。ノコちゃんの昼の楽しみは確か「おじさん観察」。ノコちゃんがいつもそばに行っていたので、惚れちゃった?のではないだろうか。

Tue, 03 Sep 2002

マユの仔猫




昨日のトレイを集めて積んで、一枚々アルコールスプレーしてぺーパータオルで拭く。配膳前にいつもするヒトシゴト。
みんなの食事を見守れる日は、いる間におおかた片づけられるので置き餌はカリカリだけだけど、仕事前の朝は、ある程度まとめたら見届けられずに立ち去るため、翌朝はこうなる。猫たちにはじれったい時間になる。
右手に兄ちゃん、左手にチーコ、後ろにサビちゃん、クロ長しっぽ1、ぴったりついて離れない。そこへ後方から割り込んできた新しい感触の体当たり、振り返るとなんと!黒ボスが上目遣いに私を見た。体をぴとっと寄せている。
おおっ!キ、キミもかいっ

わめくよりゴロニャンだ
ボスは昨日しみじみ「学習」した。

配り始めの一番は当然の事ながらチーコだけど、これに遠方からくるタビーがはち合わせとなり、チーコいきなりひっぱたかれる。単独通いの子は強い。タビーに譲って、次の皿に身を返すうち出遅れる。ボスは作戦・首尾上々で、チーコより早く自分の分を確保した。

この所「マユちゃん」が皆勤、と思ったら、メイン猫舎隣のサブ猫舎(今は冬用の毛布やスコップやらで物置状態)へ、どこからか子どもを連れて移ってきていたことが判明した。黒白と白エプロン白足袋のキジ、2匹のチビ猫が出てきて、マユちゃん母さんが守っていた。仔猫の写真を撮り始めたら、間に立ちはだかって邪魔した後、中に駆け込んで低い声でグルルル仔猫を呼んだ。
聞いた仔猫が飛び込んだ。アブナイから帰っておいで、だったようだ。

Mon, 02 Sep 2002

ボスの催促




餌場に朝一でクロボスが来ているときは焦る。オレ様は腹減って腹減って、もう我慢できないぞ、ガー、早く出せー、みたいに喚いていて、同様に落ち尽きなく集まった誰彼構わず近くの子を、ひっぱたいたりするから困る。黙ってはいても、青っぱなに笹の葉っぱなどつけたチーコが、並べたトレイの上を踏みつけながら、どこに盛られようとまず自分が食べるのだと、熱狂カルタ取り腕まくりで頑張る人、みたいに神経を集中していて、ただ気が立っているだけのボスなど及ばない。気が付けばかぶりつきの子達の後ろで、取り残されている。どうしてそうなるのか、ボスはちょっと考える。目が奥に引っ込んで情けない。そこにさっとご飯を配る。何もかも忘れたみたいに、安心して食べていく。「この時間だけはご飯と私を一つにまとめて認識する」子達と、「ご飯と私を区別しないではいられない」子達とで、食べ始めの時間にちょっと差がでるわけだ。

夏に消耗した体力を、しっかり食べて立て直しして、冬に向かうんだよ。

Sun, 01 Sep 2002

長居



ノミ退治の薬をみんなに無事飲ませることができた。

草刈りから一週間。刈られるときに一斉に落とした草の種が発芽して、小さな芽がそこら中に育ち始めている。猫が多産なのと同様、草も「数で勝負」の世界だ。一時間ほど一人でのんびりと鎌を使う。しゃがんだ私に、サビちゃんやお母さんがついてくる。そうこうするうち、みんな出てきてしまった。

クニクニは大分良い感じで、しっかり食べていった。
ノコちゃんは魚みたいに、誰かそばにいる猫さん達と同じ向きで動きたがる。おかしな子だ。
午後になると、朝と違った雰囲気で猫たちが過ごしているようすが見えて、ウォッチング&草刈りで長居してしまった。
スズメは連れてこなかった。



河原猫の日記



    
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