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Wed, 02 Jul 2008

猫を捨てるとき

5匹の猫を連れて対岸へ移った二人
ずっと前、イチゴちゃんの手術を私に頼んだあの二人が
助けを求めて電話をしてきた。
福祉の世話になり、ついに河原暮らしを終えることになったのだそうだ。
生活保護を受けるとなると猫の飼えるアパートには住めない。
目の見えない猫だけこっそり連れて行くのがやっとだ。
残りの3匹を河原の猫たちと一緒に見てくれないかと言う。

 
4匹のうちの一匹は、しんちゃんだ。
しんちゃんは人間にはべたべただけど
他の猫たちにはぎくしゃくし
特にトラ地蔵様に嫌われていた。
河原の猫たちの群れから出て、緑地を彷徨った末
彼らの小屋に行き着いた。
本当に連れて行ってくれたのかどうか
半信半疑でいた。置き去りにされているのではないか
通るたび探した。
しんちゃんが元気で二人に甘えて暮らしてきたのを知り
嬉しかった。
いつか薬を届けた長毛の仔猫は、一月にさかりが来て
何度か帰らない日が続き、
探しては連れ帰る事を繰り返し
ある朝、探しに行った彼女の目の前で車にはねられ
命を落としたそうだ。
分かっていることなのにどうして手術してあげなかったのか
こちらの岸に今まで通り暮らしていたらきっと
私に頼みにきただろう。
発情の不可抗力を分かっていて死なせたことが悲しかった。
そして、
せっぱ詰まった声で「連れて行けない」を繰り返し、
3匹を捨ててアパートに入ろうとしている彼らが
無性に腹立たしかった。
人慣れした捨て猫は、こんな風にも発生するのだ。

これから捨てられようとしている3匹を
どうしてあげたらよいのだろう。

人と猫は共に生きる。
猫は人をたよりに生きる。
河原でわたしが出会ってきた猫たちの中で
人を恋しがる猫はとくにかわいそうでならなかった。
住宅地から捨てられ、ホームレスに救われる猫がいる。
そしてまた捨てられる・・・

花子、シロママ、ヨーコママ、ズーズー、トラ地蔵さま、クロスケ、
ハッチ、コハチ、ビータン、ムギちゃん、ミルク、キジ丸、ブー、とっと。
確認猫数14。



河原猫の日記



    
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