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Sat, 05 Jun 2004

スカ井戸




草深くなった土手下の薮からミス河原が飛び出し、大きな体の一ちゃんと、いつまでも子どもっ気の抜けないサム君とがその後ろに待機。律儀さや必死さが伝わってくる。3人分のごはんを自転車の籠の荷物から出しながら、ほのぼのと愛おしい気持がこみ上げてくる。さわやかな日射し。朝の風。
ごはんにかかれば、もう私など眼中にない。
それぞれごはんしか見ていないのだ。
このまっしぐらさも、好き。
嬉しい気持で土手を上がって次へ向かう。
松林を過ぎて駐車場への滑走路を下ってガオの道に入る。このあたりで、原っぱのみんなは私が来たことがわかるらしい。
土手の草の中に埋まっていた白ママ。
物憂げに顔を上げて「あら。来たの」
流し目で私を見た。
お待ちかねだったマダラ。
待ち伏せのハッチ。
ごはんの待ち場所が定まらなくてオロオロするヨーコママ。
ここらあたりまで来ると、
眠くてだるくてなかなか支度が進まなかったさっきまでが嘘のように、私もすっかり元気になっている。
せっかく来たのに食べられない、なんて子がいないように、見回して気を配り、みんなの食事を邪魔しないように静かに立って、あるいは座って、順に眺める。

チーコとまさおくんは、少ししか食べなかった。
まさおくん 何しているの・?
いや、ギコギコ井戸がスカになって久しいから、
出てくれって頼んでいるんだよ。



河原猫の日記



    
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