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Thu, 03 Jun 2004

ガオちゃんが動いた




クニクニの青かった瞳は、出血のためか真っ黒になっていて、右目の瞳よりひとまわり大きくなっている。日向で一心不乱に毛繕いしているのは、まったく前と変わらぬ穏やかな様子だったのに、そーっと近づいて「・・クニクニ、クニクニ・・大丈夫?」と呼びかけ、こちらを振り返った時の顔を見たら、痛ましい怪我の目はそんなふうで、転げるように逃げていく姿もまた・・哀れだった。
マサルさんの涎は酷い。
舌も少し出ている。だらしない顔だ。
手足の先が汚れている。
抗生剤の薬を入れたごはんを寄せてやった。疑わしそうに私を上目遣いにじっと見、離れるのを確かめてから食べ始めた。
それからミルクを随分飲んで、他のごはんも果敢に食べていった。
チビチーが久しぶりに竹藪に現れ、大急ぎで食べて逃げていった。排斥されているのをしっかり自覚しているような感じだった。なぜチビチーが?・・私にはわからない。
帰りがけに通ったガオの道で、白ママが何か訴えるように飛び出してきた。白ママも口の下に涎を溜めていた。
白ママ、キミもか・・
しばらく見合ったまま絶句し、大丈夫なのか、ごはんは置いてあるからね、食べるのよ、とか、話しかけてみた。無愛想だった白ママが悲しげな顔で返事をするので、心底マイッタ。
みんな触れない。近づけない。
どうしてやることもできぬまま、
悪くなっていくのを見ているばかりだ。

保護した仔猫は、思った以上にしっかりした子で、
砂トイレでウンチしたし、
お皿からごはんも食べる。
ちょっと姿が見えると
心細さからか、だみ声で泣き叫ぶものだから、
同室のガオばあちゃんがすっかりへそを曲げてしまった。
ガオちゃんを河原から連れてきたのは昨年6月初旬のこと。
北側の箪笥部屋の高い所で、ほとんど動かず過ごしたガオちゃんの一年の平穏を、
仔猫が破った。
今朝までは最上部の段ボールの上に頭を突っ込んで、こちらに尻を向けて唸り続けていたガオちゃん。朝ご飯で降りた勢いで、部屋を脱出。仔猫に明け渡し、うちの子達のエリアに突撃してきた。他の猫が近くを歩くたび、ここでも唸っている。
仔猫の泣き声とガオちゃんのうなり声で、こちら5匹の平穏も破れ、我が家は現在どんよりしている。ミルクを飲んでおなかがパンパカパンの仔猫は、現在わたしの懐でゴロゴロいいながらパソコンの画面を見て「社会勉強」中。

写真上 河原にいた頃のガオばあさま
写真下 保護中の仔猫



河原猫の日記



    
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