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胸騒ぎの河原
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エサヤリさん情報で、今日はちょっと不安になった。 大きなスポーツバックとカリカリを持った若い男が、昨日の昼ごろ竹藪に来て粘っていたのだそうだ。人懐っこいサビちゃんを撫でていて、その猫はおばあさん、と聞いてすぐ関心を失い、ノコちゃんをなんとかエサで釣ろうとしていたとか。未去勢の若い雄猫を連れて帰って、家にいる雌猫とつがいにして仔猫を産ませたいと言い、猫は一度に5匹も6匹も産むけど全部飼えるのかと聞くと、そんなに産むんですか、一匹でいいんだけど、って。 怪しい。雄の仔猫が狙われている。 簡単に捕まるものか、私だって苦労しているのだ。 でも、何をされるかわからないので不安になった。 ビルの谷間で増えている猫たちの手術に着手した友人夫妻が、連日の出動の合間に立ち寄ってくれた。二人とも手に怪我をしていて、レーコさんの方はもう、もう、見るも無惨に腫れ上がっていた。 このままでは仕事にも差し支えがあるだろうに、今日もめげずに出かけていくその根性に、背中をさすりたくなった。 そして、河原の子ども達の保護も急いだ方がいいかもしれないので、適齢期になったノコちゃんをはじめ、チビまゆ、コキジ、コクニなど、明日、どこまでできるかわからないけど挑戦してみようということになった。 ビル猫と河原猫で、友人夫妻の休日は無くなる。 |
Fri, 29 Nov 2002
木の葉のこ
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桜並木に面した住宅地では、このところ毎日、落ち葉掃きしている人を見る。アスファルトの上に落ち葉が積もると、歩行者が滑ってアブナイし、ゴミ混じりの吹きだまりや車に轢き潰されたこなごなも汚いから、みんな片づけられていく。 河原の葉っぱは落ち放題。 とてもきれいだ。 踏んで歩くと音が優しい。それでもって楽しい。 猫みたいにかき回して遊びたくなる。 春の花は、この積もった落ち葉に包まれて芽吹きまで眠る。 残念ながら、猫が包まれるだけの量がない。 |
Thu, 28 Nov 2002
がちゃゲット
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寝過ごして河原に立ち寄る時間が無く、支度だけして職場へ直行。今日どうしてもしなければならなかった仕事を済ませた後休暇を取り、河原に行けたのはお昼頃。久しぶりの大集合をじっくり見た。寝箱の中を整理して、毛布を日に干し、カイロを入れた。いつもの朝にはできない事ができて、「怪我の功名」かもしれない。久しぶりに小夏にも会えた。元気そう。 猫舎の中に置いてあった折りたたみケージを組み立て、できれば誰か、と思っていた。 ごはんが足りなくなってごちそう缶を追加する。 集まった食いしん坊のなかから、ガチャをゲット。 今日はいつも行く動物病院が休みなので、友人の家に向かい、ガチャの一時預かりと不妊手術の日時問い合わせをお願いした。快く引き受けて下さって、ありがたかった。ガチャを託した。 友人宅に、この前里子にいった「赤ちゃん」が「もみじ」ちゃんに成長した頃の写真が届けられていた。 私が自転車を置いた原っぱの隅は、昨日の強風で落ちた落葉樹の葉っぱが厚く積もっていて、コキジ、ノコちゃん、チビまゆこちゃんたち腕白組が集まって、木の葉の中でカサコソガサゴソ。ガチャを連れて河原を出るとき、あんまり楽しそうに遊んでいたので、自転車を止めて見入ってしまった。ちょっと年上のノコちゃんが、はっしと木にしがみついて小さい子達を見下ろした。チビまゆは男の子だった。 |
Wed, 27 Nov 2002
捨て猫の被害者
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Kちゃん経由で読んでいる本の中に、捨て猫の被害者、というのが出てきた。生まされて捨てられて、飢えや病いや虐待や、これでもかというくらいの危険に晒された日々を経て、そうしてどこかで人知れず私たちの想像を絶する最期を迎える猫たちが一番の被害者だ。これは間違いないのだけど、糞が迷惑、ゴミを荒らして迷惑、目にするのも不快、といった苦情を言う人々がいわゆる一般的な「被害者」だと思っていた。この捨てられた猫たちを不憫に思い、周囲に遠慮しながら、時に罵倒されながら、身銭を切ってエサを与え、不妊手術をし、大変な思いで里親捜しに奔走し、あるときは探せずに抱え込む、こういう人たちだって被害者なのだ、と。 ふっへえーー、私は全く捨て猫の被害者だと判明してしまった。 捨て猫を見ないで平和に心静かに幸福に生活できるようにしてくれ! 幸福を追求する権利は、憲法で保証されているのだからね。 糞害の苦情電話する人みたいに、愛護センターとかにみんなでガンガン言っていきませう。とまではいわないけど。 目から鱗だった。 自分が出会った所で安楽死させるのが猫のため、と言った知人が関わっている公園のことも出ていた。湾岸戦争の頃、ここでは子ども達による猫の虐待事件が続出し、ニュースになったそうだ。 その手口と内容のひどさに今更ながら絶句した。本人から聞いても現実感が沸かなかった虐待の事が、本の中で、第三者が間接的に叫んでいるのを読んで、今更ながら胸に迫ってきた。 私の想像力はかなりレベルが低い。知人のやけっぱちで乱暴な表現が輪を掛けて、事の重大さをその大きさまで伝えきってくれなかったのだ。 彼女は絶望していないからこそ今でもやっている。 あまりのひどさに怒っていたのだ。 こうした現場で猫の保護を経験したら、私はどうだろう。私の精神は持ちこたえられただろうか・・ 今朝は日が射して、食後の猫たちが集う原っぱの風景が、とても穏やかだった。 カレンダーに応募したピンちゃんの写真、できあがったものを紹介するチラシの中に発見。うわ、これ、ピンちゃんだ。 ピンちゃん、薬を用意して待ちかまえていたのに、昨日と今日とエサ場で会えなかった。明日は来て下さいよー。 この写真二度目だったらゴメンナサイ。 今年の夏「昼寝のピンちゃん」 |
Tue, 26 Nov 2002
もぐら塚
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顔が合うたび声を掛けて「コクニ」を励ましている。 コクニが、ごはんの時一番に集まる子達の中にいることはない。みんなが食べていると後方に現れ、目立たない所に座って見ている。そばへ置きに行くと逃げる。でも、逃げ方が少し緩慢になってきた。自分用のごはんなのだと思ってくれたのかどうか、戻ってきて静かに食べる。今日は逃げないと喜んだら、大きなムカデが歩いているのに気を取られていただけ。ノコちゃんも気がついて食事中断。二人で夢中で見ていた。 恒例の「もぐら塚」を土手のあちこちで見る季節になった。 あの黒い土盛りは、この河川敷で、モグラの事情に適った暮らしがモグラによって営まれている証拠なのだ。 猫たちを猫だけにして放っておいたら、どうだろう。 「想像を絶する悲惨な最期・・・」 この言葉を何かで見て、たまらなくなったことがある。 それなりにたくましく生きていくものさ、なんてのんきに言う人もいる。想像しない人は楽だ。 本当にそうなら。 |
Mon, 25 Nov 2002
いとおしいクロボス
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出がけにいきなり雨足が強くなり、慌ててレインコートと長靴を出して雨支度。 到着と同時にサビちゃんが材木置き場からヌッと現れ、向こうの茂みからソックスが走ってくる。 急げ急げ、雨の日は忙しい。 足の間でゴロニャンボスがブツブツ言っている。 雨が降ったのは私のせいじゃないよ、 寒いのも仕方ないよ。さあ、いいから食べなさい。 顔の前に置いたごはんに口も付けず、私を見上げてゥニャウニャ止まらない。この前顔を拭いてあげたのがとっても気持ちよかったのか、鼻水を垂らした顔を上げて催促の体。 ぱっと見で猫を判断してはいけない。 ごっついボスをこんなにかわいらしく、いとおしく思えるようになるとは、夢にもオモワナンダ。 ちなみに、このクロボスの歯欠けは、上下一本ずつだった。 ボス、黒叔父など4匹は確実に見分けられるけど、どうやら黒猫は他に少なくとも3匹はいて、ごたまぜになって走り抜けていくと、さっぱりわからない。分身の術・・みたいだ。 |
Sun, 24 Nov 2002
藪の中
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電気もなくて、夜は月明かりだけの河原。 月の無い夜は真っ暗だ。 野生の生き物には当たり前の自然環境だけど、人の家で生まれたり飼われたりしてきた猫がこの河原で明け暮らすのは、さみしいだろうな、恐いだろうな。 竹やぶの中に一番最初に作ったのは、ころがっていた風呂桶を芯にして、手頃な板がなかったのでこまつのおじさんと一緒に竹を編んだ天井を付け、廃材で囲みを作ってグリーンのシートでくるんだ猫舎だ。その後、ビアハウスが閉店した時もらった“ガーデンテーブル”や“ベンチ”を運び込んで、大きな猫舎と小さな猫舎と、にぎにぎしく置いてきた。その時々のありったけで作ってきた猫たちのための「雨風しのぎ」で、知らない人が見たらホームレスの人の住処にも見える。中を覗くと「なんじゃこれ?」だ。寝箱がいっぱい入っている。 日曜日だったので、中をいくつか更新してきた。作業が終わり、ごはんの片づけも済み、ベンチに座ってその空間をぐるり眺めながら、ここに入らず夜を過ごす猫たちのことを考えた。 私はここの猫たちと一緒に生きているつもりだけど、彼らは私と一緒に生きているとは思っていないだろうなって。 茶色の笹の葉っぱが落ちてくる。竹藪の周りの大きな木からも、いろいろな葉っぱが、落ちてくる。竹やぶの中をかさこそ行き交う猫たちの足音が、静かな夜に響くのかも。 |
Sat, 23 Nov 2002
にゃんにゃん感謝の日
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薬の仕込みを変えた。 ごちそう缶だけで小さく包む。この前より成功だ。 風邪小僧ピンちゃん、竹藪につむじ風を拵えそうな勢いで突っ込んでくる。元気だ。 小さなお皿にごちそう缶をあけ、薬を混ぜて勧めたらちゃんと平らげてくれた。 水っぱなの鼻ちょうちんにしょぼしょぼ目のコクニ。 ごはんは食べていったけど、元気なし。人目につかない畑に回り込み、里芋の葉っぱの下で、寒いのに一人でうずくまっていた。 畑と原っぱを仕切る茂みで、コキジといっしょに丸くなっていたノコちゃんを見つけた。 チーコは早々に寒い外を諦め、猫舎の寝箱に入った。青っ洟が出ている。 2時間余り猫たちのそばにいて、うー、芯まで冷えた。 サビちゃんばかり抱っこしたり肩に乗せたりして、お母さんが「エコひいきじゃ」と非難の目で見るから、交代。下ろされたサビちゃんが私から離れず、隙あらばもう一度、と顔を伸ばしてきてお母さんに叩かれた。 ソックスやガチャも甘えん坊だけど、ピンちゃんやサンタが彼女たちの長居を許さないのだろう。いつの間にか消えている。 昨夜、こつこつと河原猫のための買い出しを続けて下さっている友人夫妻が、車で大量のフードを運び届けてくれた。 河原猫40数匹の世話、多方面から励まされて、細々ながら平和に続いている。にゃんにゃん(ありがとう)。 |
Fri, 22 Nov 2002
カイロ交換
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寝箱の敷物の下に手をさし込み、昨日のカイロを出して新しい物と交換する。効力は無くなって(もう冷たくなって)いるはずなのに、まだ暖かいのは、つい今し方まで猫が居たということ。 実はまだごはんに出陣していない猫が箱の中にいて、奥の方で身を縮め息を詰めていて、がさごそされてたまらなくなって飛び出してくる場合もある。 なんでだか、こんな事でカンドーしてしまう。 早朝、河原へ行く途中、冬枯れた草藪でうずくまる猫や、ゴミ集積所でこそこそしている猫など見かけると、ああ・・と思う。 何もしてあげていない場所からエサ場に通ってくるソックスやタビちゃんが歩いてくるのを見ても、同様だ。 あれっきり会えないでいる小夏はどうしているのだろう。 |
Thu, 21 Nov 2002
薬オニギリと親衛隊
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いつもの「ねこまぜごはん」から、本日は特別に「お薬オニギリ」を作った。 皮膚疾患用粉薬を芯にしたのと、目鼻くしゃみの風邪薬粉と2種。みんなの顔を思い出しながら、2コと4コ、別にラップで包んだ。皮膚疾患組のまさおくんとクニクニは鼻がしっかりしているためか、オニギリのだんご形を怪しんだのか、首を引いて目をしばたたき、そっぽを向いた。さらにしつこく、どうぞどうぞ遠慮なく召し上がって、と迫ってみた。嫌々口を付けたまさおくんはちょっと食べて場所変えした。 クニクニは頭を振って食べ始めたものの、薬の核心に近づいた所で放棄した。 お目当ての風邪ひき小僧ピンちゃんは現れず。 風邪組は、鼻の詰まった子が比較的だまされて食べてくれた。 食べ始めを注意深く見ていても、ちょっと目を離した隙に他の子と入れ替わっていたりする。もっと時間のあるときに出直しだ。とても大事なことなのだ。猫たちに薬を飲ませるのは難しい。今日迷ってやめにした手法は、まんべんなく薬を混ぜ込んで、トッピングに「ごちそう缶」。 いつものごはんで包んで、「一生懸命食べているうち薬も飲んじゃった」を目論んだ今日の手法は、最終的には目標を達したのかどうかわからなくなってしまった。もっと小さなオニギリだったらいけたのかも。 食べ終わったチーコが、朝日の当たる所へ出ていった。東向きに香箱作って目を閉じる。 ノコちゃん、頭一つ下がって、同じ姿勢でチーコに倣う。 ノコちゃんがチーコに寄り添う姿はこの所頻繁に見ていて、猫にも人(猫)恋しい秋なのか、寒いからただなんとなく誰かにピトしたいだけなのか。 その対象が何でチーコなのか。 チーコも寄り添われて、満更でもなさそうだ。 かといって嬉しそうでもなく、いつものように愛想無しで、その時向いた方向のままじっとしている。 「チーおねいさん・・今日のお日様はありがたいですね」 「・・」 「・・なんだか神様に会っているみたいですね」 「・・」 しばらくしたら、今度は「尊敬しちゃうなー」のコシロが増えていて、なんともまた無神経に、チーコの顔を斜めに見る格好で対峙していて、でかい体で日射しを遮っている。 それでもチーコは動かない。怒ってもいない。 この3人の奇妙な固まりにチビまゆこちゃんが加わり、後ろに回ってチーコのおしりの方にうずくまった。目を閉じた3人の後ろで、どうしたら良いか考えている。 3親衛隊に囲まれて、なんだか幸せそうなチーコだ。 猫たちが神々しい。 |
Wed, 20 Nov 2002
ほかほか寝箱
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土手の上に自転車を止めた私に気が付いて出迎えてくれたのは、サビちゃんだけ。 近づくにつれて、右往左往の猫たちのしっぽやら頭やら、ちらちら見え隠れし、猫舎がにぎわっていたことが嬉しかった。あっという間に集まった子達が、つまり、寝箱に入っていた子達だ。 カイロのぬくぬくに気が付いたのね。 全員に行き渡らないから、気がついた子だけだ。 知らないみんなに「ゴメン」。 何が嬉しかったかって、チーコがのんびり出てきて、二三回ぐぃーんんと伸びをして、一番にごはんを食べたこと。 ガオが来たこと。 朝7時に入れるカイロは20時間後、明け方3時に効果が無くなる。本当は明け方まで暖かかったらいいのだけれど・・ |
Tue, 19 Nov 2002
Leave me alone !
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この時期に体調を崩す猫が出るのは毎年のことだ。 乗り越えられない子というのは、近づけないので薬を飲ませることができない。やっと飲ませることができるときにはかなり弱っていて、まるでそれが引き金になったみたいにふっつりと消えてしまう。3年前の「はんぺん」がそうだった。一度も触れたことのなかったはんぺんがどうにもこうにも悪くなって、日に日に元気がなくなっていくのを見ていて、ごはんも食べずに箱の中で寝ていたのを、引っ張り出して薬を飲ませようとした。どこからこんな力が出るのかと驚くくらいの力で抵抗した。負担をかけるのはわかっていても、何とかしてあげたいとこちらも一生懸命になる。苦しみを少しでも和らげてあげたい、元気になってほしい、それだけなのに、構われるのを嫌って暖かい寝箱を捨て、どこか静かな場所へ行ってしまったのだ。 注射の間、押さえ込んだチーコが出したエネルギーの凄さが、まだ手のひらに残っている。 どうしてあげたらよいのかわからなくなる。 外で生きる猫たちには、何をしてあげてもそれで十分だと思えることはない。逆に、彼らは何を私に求めているか耳を傾けると、好きにさせて置いてくれ、そっとしておいてくれ、だったりする。私は、河原の猫たちが毎日を送りゆく環境の一要素に過ぎないのだという思いをかみしめた。 風邪薬を飲んでうとうと眠り、チーコが死んでしまう夢を見た。 |
Mon, 18 Nov 2002
抜糸
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マルちゃんの抜糸無事終了。 口の中の抜糸は通常麻酔が必要なんだけど、実におとなしく固まってくれていて、先生にほめられた。3人がかりで押さえ込まれて観念したらしい。あんなに連れて行くときキャリーケースにはいるのを嫌がったのに、処置終了後、それを置いたとたん自ら入って、それも大あわてで、一刻も早くお家に連れてってと体中で哀願していた。それにしても、「開口器」なんてものがあるのね。初めて見た。 安心したせいで力が抜け、帰ってから何もしないで寝てしまった。風邪気味で薬を飲んだからかも。夜中に汗びっしょりで目が覚め、今日の日記に取りかかっている。 ヨーコママが離れの猫舎寝箱の中に居るのを、カイロの交換で手を入れたとき確認した。いつもどこにいて、どこから来るのかわからない子だったし、寒々と座って佇む姿しか見たことがなかったので、暖かい寝箱に入っているのが確認できて嬉しかった。 近所のお友達から、河原の猫たちに毛布をいただける。 敷物の更新ができて嬉しい。 明日、チーコに医療の提供が。 これはさらに心強い。多少荷物でも、ケージを積んで行こう。 |
Sun, 17 Nov 2002
あっ お母さん!
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猫たちの大好きな日射しもなく、また寒い日だった。少しでも元気を出してもらおうと、マグロの血合いを茹でて、温かいほぐし身を持参。ちょっといつものごはんより興奮したかも。 お兄ちゃんが、配膳の右腕下に戻る。ゴーンと頭を突いてもだえた。小夏今日も現れず。 食べ終わった子達が、いつもの習慣で原っぱへ(食休み散会)。 隣のキャンプ場に人の大群が押し寄せていたため、かんしゃく玉を爆発させたような大騒ぎで、猫だ!ねこだ!と、ただ猫であるために子ども達に追われ、おいそれと座ってはいられない。キャッチボールを始めた親子がいて、取りはずした玉も飛んでくる。 どうせどん曇りだ。 みんな諦めて、早いとこ寝箱に避難しなさい。 どこに入っても暖かくなってるよ。と、無言で招集を掛けた。 ひょこひょこ竹藪へ入ってきた「ノコちゃん」がお母さんの「ヨーコママ」とばったり出くわし、お母さんは無表情に行ってしまう。ストップモーションがかかったままで後ろ足を一本持ち上げ、ノコが自分の体をその足で掻いた。どんなカンジなのだろうか。 ばつが悪いものなのだろうか。きっと「あ、お母さんだ」と思っちゃったんだろうな。そう思っちゃいけないって、すぐに気が付いたんだろうな。頭を斜めにしてさらに体にケリを入れているノコちゃんの後ろ姿を、ほろ苦い思いで見ていた。 昨日、食べ終わってからしばらくテーブルの上にいた「ガチャ」と、エサ場に戻ってきた「サンタ」が目を合わせたとたん緊張が走り、ガチャが飛び降りサンタが猛然と追いかけた。エサ場の追い出しだ、と思う。 来ない子を探しに周辺を歩いて、破れたビニールハウスを背に草の中に埋もれて寝ていたガチャを見つけ、「がちゃ、ごはんだよ、おいで」って呼んだら、顔を上げて返事をしたけど、エサ場には来なかった。 片づけ終わって行こうとしたら、ガオが来た。 自転車をそのままに、ガオに「おいで」と声を掛け、エサ場へ戻る。付き添ってやらなかったら、入れないこともある。 それも済んで走り出したら、こんどはソックスハチコがぬっと出てきた。一緒に歩いて戻って、まとめて置いた所から、ソックスの食事を別分けして出してやる。午前中しかやっていない病院へ、マルちゃんの抜糸に行くつもりだったのに、これで間に合わなくなった。 |
Sat, 16 Nov 2002
試練
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どんより曇った寒い朝だ。 今日は長い時間いたから、沢山確認できた。 まさおくんとクニクニの背中に同じようなトラブルがあり、毛が薄くなって血が少し滲んでいる。寒そうで可哀想だ。 エサ場に来ないチーコを遠くに見つけ、病院食のペースト缶を混ぜたごはんを配達した。食べてくれたのでそっとしておいたら、カラスがチーコの残りを、トレイごと持っていってしまった。どのくらい食べてくれたのかわからなくなった。 エサ場の竹藪へやってくる途中、チーコが黒おじさんとピンちゃんの足下にうずくまって、ほのぼの3ショットになっていた。 黒おじさんは優しい。 その後、のそっと竹藪に入ってきて、私にかまわれるのを避けて素早く猫舎の下に潜り込み、残ったごはんを通り過ぎて水だけを飲み、ゲホッグホッと重たい咳をし、それから苦しそうに吐いた。 大人だけでなく、小さい子達の不調も確認した。 コクニは目を開けるのがやっと。 コキジも目がおかしい。 ノコちゃんも元気がない。 携帯用カイロを寝箱に仕込んできた。曇り空で毛布が干せないから、今日あたり必要だろうと持参した。 本格的な寒さはこれからなのに、試練はもう始まっている。 |
Fri, 15 Nov 2002
ちんすこう
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チーコは遅れてやってきて、ニオイ嗅ぐばかりで全く食べない。 チーコのためにごちそう缶一個追加。 他の子が食べた。 ガオがきて騒いでいたから、ガオの食事を優先した。 珍しく、台の下に「コハチ」の姿が見えた。 昨日と同じに、足下にいたクロボスの顔を「おにぎりオニギリ、ナデナデ」撫でる。ついでに口を開けて中を見た。何で見たのか、よくわからない。そんなことだってできちゃうくらいに、あの凶暴だったボスがおとなしいということで。 猫の下あごって、沖縄のお菓子「ちんすこう」みたいだ。(あの素朴な味わいは私のお気に入りだ。) 鼻水を派手に飛ばしているうちの子「ひよし」の白いアゴも、ちんすこうだ。クロちゃんは例外的にアゴが短く、こうはみえない。 ボスのあごはあまりおいしそうじゃないね。 さしづめ・・黒カビの生えた黒糖味・・うへえ・・ ありゃ、キミは前の牙が一本無くなっているね。 激しい時代を生きてきたんだね。 良くここまで生きてきたね。 よく頑張った、うん、うん。 てな場合じゃないんだけど、僕らみんな待ってるんだけど・・・ 集まったみんなの視線を感じて、猛スピードで配膳再開。 背中の皮膚炎、回復に至らず「いまいち」のまさおくん。 片づけの合間、ベンチに座って、膝に乗ったサビちゃんを落とさぬよう抱きながら、古メンバーの健康状態について思い巡らす。 座っているうち、消えた猫たちの気配でふわっと暖かくなった。あちこちから懐かしい顔がのぞきそうだ。 昨夜、撮り貯めた写真を遡って見たからかもしれない。 最後にソックスが走ってきた。 自転車を土手の上に置いたから、私の到着に気が付かなかったみたいだ。不満そうに走ってきた。付き添って竹藪に戻り、ソックスにソックスの分を置いてやる。 食べ始めたのを見届けてから仕事に向かった。 |
Thu, 14 Nov 2002
お兄ちゃんの変
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明日もまた会おうねって一生懸命伝えたつもりだった。 小夏、今朝は会えず。 ちょっと前まで、私の両の腕の下に入って、ごはん催促の頭突きをガンガンしていたのはチーコとお兄ちゃんだった。 不調チーコはまだ本来のチーコじゃない。とにかく食べてくれるだけで、よし、と思うばかり。お兄ちゃんここ3日私がいる間にエサ場に来ない。ソックスやガオで荒れるエサ場を嫌って避けているとしても、今日はどちらも居ないのに来ない。しゃがんだ足の間にすっぽり潜って、ゴロゴロゴロゴロクロボスが甘えているのがなんだか当たり前になってしまって、改めてそんなボスを眺め、手のひらで顔を包んで頭を撫で、「キミはずいぶん変わったねぇ」と言ってみた。一段落してから兄ちゃんを捜し当て、声を掛けた。 「お兄ちゃん、ごはんなのに何で来ないのじゃ」 なにか変だ。さっと逃げて、止まった所で頭をぶるぶる振って、振りすぎて仰け反って倒れ、立て直してから斜めに座った。・・・相変わらず・・と言っていいだろな・・変だ。 ごはんに意欲がなくなったのか、人間嫌いに趣旨替えしたのか、その辺の所を聞かせてほしかった。 |
Wed, 13 Nov 2002
小夏無情
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朝の挨拶にぎにぎしくしながら、あっちこっちに首を振ってみんなを確認。クロボスがハナをたらしながら走ってきた。ゴロリにチーコ、まさおくん、コシロ、サビちゃん、ハッチ、ピンちゃんサンタ、クロジジ、お母さん、ノコちゃん、クニクニ、チビまゆこ、コキジに片目。ざわざわ音もなく竹藪へ流れてくる。 もう覚えられない。とにかく猫がいっぱいなのだ。 誰が居なかったかは後で判明する。 小夏が来た。振り返ったら居た。 何事もなかったかのように静かに食べていて、次に見たときはちんまりと、行ったり来たりする私の通路の真ん中に、じっと座っていた。顔は下向き加減で、積極的に私にまとわりつくわけでもないし、期待でじれているふうもない。 私が河原でみんなに会う短い時間に確認できなかったからといって、その子が河原から「消えた」「エサ場からはじき出された」と気を揉むことはない、「後からそっと来て食べているのかもしれないのだから」 昨日そんな風に励まされた。 久しぶりに小夏が出てきて、ホントにその通りだと安堵した。 甘えん坊の小夏がただ佇む姿を見て、いじらしく思った。痛ましく思った。 甘えさせてあげるだけの時間もないのに、立ち去る寸前に、小夏の頭を撫でた。「また明日ね、明日も来てね」 突然小夏がほどけてしまって、自転車に向かう私を追いかけた。 こういった振り切り方、見捨て方が、彼女の気持ちをどのくらい傷つけるかわかっているつもりだ。 だけど、私は小夏を心配していたのだと、来てくれて良かったと思っているのだと、伝えずに行くわけにはいかなかった。 仕方ない。 やい! 小夏を捨てたやつ! 何でこんな良い子をこんな目に遭わせるんだ! |
Tue, 12 Nov 2002
“立て直さないと潰れるぞ”警報
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仕事関係の提出書類を仕上げるのに午前3時までかかったり、 夏物を片づけて冬の衣類を出すために、山積みの荷物と格闘したり、ベランダの草花の手入れをしたり、未整理の通信物や文書レシートなど、積もりに積もって「もはや“山”だ、わけがワカラン」「そう思うなら捨てるなり整理するなり何とかせよ」、だし、 いよいよ限界に来た水槽のお掃除で寝られなかったり、 これでもかというくらい、寝られない日々が続いている。 何にもしないでパッと布団にはいれたらどんなに良いかと、そればかり切望する毎日。何でこう事々を抱え込むタチの人間なのかと、我ながらうんざりだ。 目覚まし以上に確実だった我が家の大将「ヒヨシ」が、昨夜から風邪の症状が顕著で元気がない。寝過ごしてしまった。 立て直さないと潰れるぞ警報を発令。反省する。 チーコが食べてくれてどんなに嬉しかったか。 苦労しないで薬も口に放り込んた。 無抵抗だったのがチーコらしくなくて心配だけど、とにかく飲んでくれたので、少し気持ちが楽になった。 ソックスハチコ、配膳待ちのあいだ大騒ぎ。このくらい気合いが入っていないとはじき出されてしまうのだろう。私の足下でべったりだったクロボスと、ごはん欲しさに接近しすぎたゴロリが、ソックスハチコのパンチを浴びて「ギャッ」と短い悲鳴をあげる。チーコはなんとか守ってあげたから、無事だった。 ノコちゃんも元気がない。エサ場に来ないで原っぱの隅でうとうとしていた。屈強な若者というより、色白の優男タイプ。トーマス・マン「魔の山」で、胸煩って療養生活を送る青年、ノコちゃんと重なる。 彼には初めての冬になる。 構想が浮かんできた・・「魔の河原」主人公アンニュイ「ノコ」ちゃん |
Mon, 11 Nov 2002
チーコ危うし
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昨日竹藪を出て帰ろうとしたとき、向こうの草の中でチーコが、“おなじみの”ポーズで力んでいた。 こちらもつい立ち止まって眺めていると、なんとも正体のないウンチをタラタラして、つらそうに見えた。そこへコシロがいそいそと近づいていって、顔の方から挨拶した。無神経なやつだ。 いつの間にかチーコの1.5倍に成長した。チーコはいつまでもやせっぽちで小さいから追い越されてしまった。 「チーおねえさん、こんにちは。何してるんです?」 「・・・」 「だってホラ、今日はお天気も良いし」 「・・・」 「存在感って言うのかな、ボクなんかにはとても真似できないナ、尊敬しちゃうなー」 チーコは憮然と、振り返ってニオイなど確かめることも、砂掛けもせず、去っていき、代わりにコシロが頭を下げて匂いを嗅いでいた。 そんな事があった翌朝なので、チーコの不調は予定通りなのかもしれない。でも、ごはんに出てこない、それどころでないなんて事は本当になかった。誰かいない、重要な誰かだ、誰だっけ?と猫舎を覗いてみたら、真ん中の見晴らしの良い箱から顔を出して、けだるそうに私を見た。 お母さんの子、クロちゃんの妹、不治の病、青っ洟、小さいけれどしっかり者で、誇り高き裏ボスチーコ、 復活してほしい。 |
Sun, 10 Nov 2002
小夏やーい
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小夏が姿を見せてくれない。 一週間になる。心配だ。 猫缶14個+カリカリ500g、カリカリ1kg、ミルク1?、水1.5リットル。 この支度で30分はかかる。薬、ペーパータオル、除菌スプレー、猫拭き用濡れタオル、出席簿。これから寒い日は、寝箱に入れる携帯カイロ20枚ずつも加わるので、毎日の荷物はかなり重い。 早く行ってあげなくちゃという思いと裏腹に、休日はあれこれたまった家事をしてから河原へ行くので遅くなってしまう。今日は特にタイミングが悪くて、まさおくん他、常連さんでも会えない子が多かった。用意したごはんが残ってしまって、無念じゃ。 猫たちは、洗濯も掃除もしないで、ただゴロンゴロンして、駆け回って、汚れた体をせっせとなめるばかり。いつだってゆったりして見える。私はといえば、髪振り乱してわさわさしていて、情けない。猫を見習って身だしなみに気をつけよう。 もうちょっとなんとかユックリ生きられないものかと、心から思った。落ち込む。 昨日の夜のテレビで、仙人のような画人(熊谷)の猫を見た。その人の作品、生き方、毎日の過ごし方、ただただ圧倒された。 キャンバスの中の猫のすばらしかったこと・・・ |
Sat, 09 Nov 2002
ほすぴす
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口の中の傷なので、予定通りに抜糸の運びには至らなかった。 マルちゃんのパラボラ生活は後数日続く。 河原の猫たちに大急ぎでデリバリーサービスしてから、ホスピスでまどろむ叔母を見舞う。付きそう従姉妹に、コーヒーの好きな叔父に、と、包んでいったセットを渡した。 しばらくしてから叔母が、「コーヒーをありがとう」と。ほとんど声にならない声でささやいたのを、従姉妹が通訳してくれた。 不覚にも、胸が詰まった。 何も気力が起こらず、夜になってやっと洗濯物をベランダに干した。 寒い夜で、すばらしい月夜だった。 |
Fri, 08 Nov 2002
三日月
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今日帰ったら、マルちゃん抜糸だ。 帰り道を急ぎながら、前方の空に浮かぶ三日月を見た。 猫の爪みたいに白くて、とんがっていて、一癖ありそうな月だ。下向きにしたら薄ら笑いだし、上向きにしたらニンマリだし。 マユちゃんが体を張って守っていた2匹の仔猫のうち、白黒のグルーチョはとんと見ない。キジ白柄のチビまゆこちゃんは、毎朝日だまりに集まるみんなの中ではね回っている。お母さんと別行動している、ということは、あんなに小さいのにもう独り立ちしたってことなのかな。お母さんも小さいから、チビまゆはけっこうあれで、一丁前になっているのかも。 洋ちゃんの耳アレルギーは、寒くなって終息した。 相変わらずノーブルな青い目で、じっと見る。 |
Thu, 07 Nov 2002
寒波とサビちゃん
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ごはんが終わって日だまりに移動した猫たちから離れ、あっかんべぇのサビちゃんがとぼとぼとやってきた。 あと少し待って、食べている子たちが離れたら食器を片づけて行かなくちゃ、と思っていた私の膝に、不安定な事を意に介するふうもなく上がってきて納まってしまう。 はて・・ 寒いからこのままぬくもらせてちょうだいね。 チラと見上げた目で言って、あとはすまして目を閉じた。 ちょっと困った。 首を巡らせて、関係のない方角をひととおり見回して時間を稼ぎ、重大な用事を思い出したように立ち上がる。膝の上のサビちゃんをそうやって下ろした。 け 言ったかどうか聞こえないほど小さく舌打ちして、気分直しに毛繕いを始める。 そんなサビコを見ながら竹藪を出たけど、サビコが私の方を見ることはなかった。 |
Wed, 06 Nov 2002
治療
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口の裂傷を縫ったうちの子マルちゃんは、パラボラ猫になって8日目。すっかり憂鬱で、お風呂場の洗面器で水を飲むのに、浸ったカーラーをいかんともしがたく、やけっぱち気味に前足で水を叩いて、またふらふらヨタヨタあちこちにぶつかりながら、こたつへ戻る。今日はくしゃみと涙目。顔の周りを濡らしたのが自分では拭けないからか、風邪をひいたみたいだ。7日から10日ほどで抜糸と言われているけど、神経質な子なので、早めに抜糸したらきっと掻きむしってしまう。心を鬼にして、あと2日我慢させるつもりだ。ごはんを食べるようになったので、胸をなで下ろした。好調に回復。 河原の子は、人間的な発想からのケアーを拒み、顔や鼻や目を拭かれるのを嫌い、薬を警戒する。瀕死状態だったお兄ちゃんしかり、足を引きずっていたピンちゃんしかり、耳からドロドロがでているクニクニしかり、具合が悪いときはいっそう手の届かない子になってしまう。そうやって、自力での解決を選ぶのだし、解決しきれず慢性化し寿命を縮めることにもなる。寿命を延ばすための、彼らにとって不自然な手段を受け入れないこと、不快なことを受け入れないこと、これこそ河原猫たちが河原猫であるための、曲げられない信条なのかも。 うちの子は、飼い主である私の「治してあげたい一心」から、迷惑にも、かなり不愉快なことを強引にされて、口をこじ開けられて薬を飲まされ、何のためにそうされるのかわからないまま過ごす時間がたくさんある。 ごめんね。 生まれて老いて病んで死ぬ。 悪あがきするのは人間だけだね。 本日の写真、マルちゃんじゃなくて、パラボラ猫だったときの「クンちゃん」 |
Tue, 05 Nov 2002
ツゲの木
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みんなが良く登っている木は、イヌツゲだった。 ツゲの木は丸く刈ったり、四角く仕立てられたりしているのを見慣れているので、放っておくとこんな大きな木になるのだと、不思議な感じだ。一周歩いて見上げてしまった。ツゲ、それもマルバイヌツゲらしいと確信した決め手は黒い実だ。とてもかわいらしく光る実だ。 ガチャが日を浴びて幸せそうに目を閉じる。 今日は登らないんだね。 この木の下に、上に、いろいろな猫たちを見てきた。 |
Mon, 04 Nov 2002
もみじ
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なんだかとても疲れてしまって、なにをするにも ゆっくり ユックリ。 猫舎を開いて、寝箱の毛布をあたたかな日射しの中に広げていく。びっくりしたのは、猫舎の天井に毛虫がいっぱいいたこと。猫のためにつくった場所が、他の生き物にとっても都合が良いねぐらになったというわけで、私には迷惑な同居だ。猫たちだって、虫がガサゴソうねうね這い回ったら落ち着いて寝ていられないのではないかと・・一つずつつまんで退去願った。 7月に河原から救出した「タワシ」の「ニャン太」君が、すくすく育って、幸せそうな写真が沢山届いた。手術も無事終了。お別れしたのが昨日の事のように思える。 9月末に保護した赤ちゃんも、今日無事にあたらしいお家へ。 赤ちゃんを迎えて下さった方が、この子がやってくる日を心待ちにしながら用意して下さっていた名前をきいて、胸がいっぱいになった。 「もみじ」 みんなに助けられて命をつなぎ通した女の子。 |
Sun, 03 Nov 2002
赤い日
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キャンプ場の人の賑わいが2日にまたがって続いたため、影響を受けて、猫たちの出足がいつもとは微妙に違っていた。 彼らが片づけ始めた時間に到着し、夕日が沈むまで河原で過ごした。ちょっと寒かった。 サビコ、お母さん、小夏。3人の人懐っこい猫たちがそばを離れず、交代に抱えては、寒くなったから暖かい寝箱に入るよう説得したけど、なかなか聞いてくれない。振り切って行かなければいけない用事もなかったので、ついつい長居になってしまった。 竹藪が急に火事のように赤くなった。 原っぱから、夕日が燃えて土手の向こうに落ちていくのを、ついてきた猫たちと一緒に見送った。 振り返ると、コシロがじっと座って、その燃えさしを浴びていた。 猫たちに「お薬届けていただいてありがとう」 猫たちに「缶詰運んで下さってありがとう」 日記で猫たちを見守って下さっている皆さまへ 「ありがとう」 「今日も一日無事終了」 |
Sat, 02 Nov 2002
もうすぐ木枯らし1号だって
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隣のキャンプ場で、朝から大勢の人が集まり、子ども達が賑やかに遊んでいたので、猫たちはひっそりとなりを潜めて散っていた。 お母さんは潜ったまま外に出てこない。 このところよく見る悲しげな「あきらめ顔」だけど、お母さんの場合、突然、予想だにしなかった突飛な行動や表情を見せてくれるので、大丈夫そうだ。 今河原にいる小さい子は、親離れしたばかりのコクニ、マユちゃんの子キジ白、色の黒いキジ猫コキジ、それから片目。4仔猫たちは今日確認できた。グルーチョは全く見ない。真っ黒クロ助も見ない。先ゆきの心配な子ども達だ。 |
Fri, 01 Nov 2002
無病息災
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猫たちが高い所にのぼるのが好きなので、我が家では、猫タワーなど専用猫台の他、冷蔵庫、食器棚、本棚、箪笥、家にあるほとんどの箱ものの上は猫の場所になっている。アケビの籠やインドネシアの籠や、いろいろな籠に柔らかい布を敷いて寝心地の良い猫ベッドを拵えてきた。特に誰の専用でもなく思い思いに入っているのだけれど、時々それぞれの「虫の居所」で追い出しの掛け合いもある。 家の中で考えられる“猫にとって危険な事態や事故”には注意を払って暮らしてきたつもりだったのに、今回のマルちゃんの裂傷は、どうやら籐かごの編み込みからはずれた部分が原因らしく思われてきた。落ちた籠は堅めの蔓で編まれていて、材料の端は切り口が斜めになっていた。この危険性を見逃して置いていた私の責任だ。 寝ていたマルちゃんにヒヨシが襲いかかってもみ合った後、籠ごと墜落したのかもしれないし、先に入っていたクンちゃんにマルが追い出し掛けて、落ちる籠でマルちゃんが怪我をしたのかもしれないし、いずれにしても、彼女が怪我をした火曜日の部屋の荒れ具合はかなりのものだった。口の中を何針も縫うひどい傷だったので、退院後全く飲めず食えずで、見ている私にも辛い日々だ。今日点滴と消毒に行ってきた。 弟も、私も、小さい頃顔に怪我をしたことがある。弟は目の下を道路の縁石にぶつけて切った。私は玄関の上がり框に躓いておでこを切った。両親はうろたえ、あわてふためいて、病院へ走った。フラッシュバックする。 猫たちに怪我をさせないように暮らすのは至難の業だと思う。 外にさえ出さなければ生涯安全、ではない。 心配は尽きない。 わたしのばあい、心配する家族といえば家に5匹、河原に40超のモノ言わぬ猫たちだ。 痛いも辛いも、その原因についても わからない分だけ はらはら、はらはらと気を揉む。 |
