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あれから一年
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ミス河原ポイントで3 ガオの道薮の下3+1(ちょっとはずれてヨーコママ)+1(白ママも出てきた!) 竹藪&原っぱ15 猫が沢山いる場所の群れの大きさとしては 40から50という数は大きすぎた。(と思う) 増えないよう頑張ってきたのだから、 今の数にガックリすることもない。 問題は見失い方にある。 じゃあどんな見失い方だったら納得できるのかと、 聞かれても答えはない。 一生懸命付き合ってきた子達と、 ある日を境にフッツリと会えなくなる。 何かの拍子に思い出しては 胸がキリキリ痛み、 鼻の頭が熱くなる。 元気なマダラを見ると、ノコちゃんを思い チーコや兄ちゃんを見ると、フジコを思い、 何かにつけてセツナイのだ。 去年の5月1日、フジコが消えた。 あれから一年・・ ハリエンジュの花が満開だ。 写真上 匂い立つハリエンジュ 写真下 ノコちゃんとフジコとチーコと私(影) |
Thu, 29 Apr 2004
踏ん張れヨーコママ
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新芽の勢いが凄くて、 薮の下が見えづらくなった。 マダラとハッチと花子を確認し、 原っぱへ行きかけたところを、 ヨーコママが引き留めた。 花子が目を光らせているので 薮に置いたごはんに近寄れないようだ。 ごちそう缶を一つ開けて、 寄せてやった。 大切に思われているなんて とても思えないかも知れないけれど、 どこへも行っちゃいけないよ、 の気持だ。 見失ってから後悔しても遅いから、 会えたとき、一回一回を大事にしなければ。 写真上 みんなに可愛がられていた「チビマユ」 それでも・・消えた。 写真下 ヒメジオンと一緒にいた白い花 うちのベランダで咲き始めたブライダルベルと 花の形が同じなのだ。 じゃぁあれも、ブライダルベル? |
Wed, 28 Apr 2004
滅茶苦茶の復旧
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ヨーコママの姿がなかった。 昨日の今日なのでとてもシンパイダ。 吹き荒れて去っていった嵐の影響を受けて、 竹やぶの中は滅茶苦茶だった。 なんとか復旧した。 さぞかし恐かったろうね、猫たち。 良く凌いだものだ。 兄ちゃんが鼻先に葉っぱをつけて登場。 えっへん 威張っている。 川に飛び込んで遊んだ後だろう、 びしょぬれの猟犬が走ってきた。 駐車場まで飼い主を探しに行くと、繋ごうとしたら逃げられたのだそうだ。走る能力のある犬が興奮して(大はしゃぎで)逃げると、もうどうにも止まらない。しばらく走り回っていた。 何事もなく、ただお日様が降り注いで静かな日、というのは 滅多にこない。 ・・雨にも負けず ・・風にも負けず どうか今日も、 明日も 無事に過ごして欲しいと 願うばかり。 晴れたと思ったら雷が轟いて一雨来た。 空模様は午後落ち着いた。 写真上 私の好きなピンちゃん 写真下 花火みたいに広がった草の花 |
Tue, 27 Apr 2004
嵐
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今日は資源回収日。一週間分の缶を出した。 我が家の猫たちの一回の食事で使う缶は大小一個ずつ。重ねてしまうと一個分の嵩になる。総合栄養食のドライと合わせるため、6つに分けてこれで十分。一週間で28個、缶ゴミとしての嵩は14個だ。 150個も入った袋を出すと、見る人は驚く。やっぱり沢山いると食べるのねぇ、、となる。ええ、まぁ、、と適当に流してホホホと笑って退散する。河原に年中無休のデリバリをしている事は、あまり知られていないのだ。上下重装備のレインコートでゴミ出しに行って、空が明るいのと雨も少しだったので、長靴を止めにして慌てて着替えた。軽いレインコートにした。 ミス河原たちは草の中をくぐり抜けて来たので濡れていた。 元気に現れた。 ガオの道、薮の下にもごはんを置けた。ヨーコママが少し離れて待機していた。ごはんと逆方向に花子が走り、ヨーコママを追い払った。まさかの事態だった。 竹藪配膳後、原っぱへ出ると、ヨーコママがすみっこにうずくまっているのが見えた。ごはんを一皿取りに引き返した。 ちょっと逃げたけど、彼女のために持ってきたのだと伝わったらしく、そーっと戻ってきた。どうしてあげたらいいのだろう。 思いながら河原を出た。 みんなここで生きてきたではないか。 上手に共存して欲しい。 時折強い突風が狂ったように吹いて、 雨もずっと止まなかった。 春の嵐だ。 河原は大丈夫だろうか・・ 写真 ヨーコママと暗雲 |
Mon, 26 Apr 2004
緑が目に染みる
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暑くもなく 寒くもなく 適度な日射しと 少しの風・・ 早朝の土手を健康のために歩く人は 肘と胸を張ってわっしわっし行くので、 なんだかとても威張っている。 力が入って顔も険しい。 苦行に近い日課なのだろうか。 「心療内科」から見ると、 あれではかえって体に悪いのでは? 空を見たり草花を見たりしないで、 ただ斜め前方だけを見つめて黙々と歩いて 楽しいのかな、 勿体ないんじゃないのかな・・なんて。 いやいや、余計な事を言ってスミマセン。 ミス河原ポイント3名様、皆仲良し。 ごはんの順番で、ミス河原のキビシイパンチを一ちゃんが時々浴びるけど、関係は概ね良好だ。 ガオの道の藪下4人娘。 花子とヨーコママは宜しくない。 畑の隅に積まれた木材の山に花子がいて、そこにうっかり飛び乗ったヨーコママ、出会い頭に立ち上がってパンチの応酬となる。キジ白同士でビシバシだった。マダラは相変わらずの人間恐怖症だし、長いつき合いになってきたハッチも、その距離依然として縮まらず。人に対する警戒心の強い子ばかり4者4様、それぞれ一人で気張って生きている。 竹藪を代表するチーコは素っ気ないし、 サンタ、ピンちゃんも輪をかけて愛想無し。 黒長、兄ちゃん、アミちゃん、くらいまでがかろうじて触れる子。 河原は淋しくなった。 竹藪コアメンバー15匹の一周外にいる子達、コキジ、チビチー、タビちゃん、ビータン、クロスケ、キジマル、アイ子、ミルク、ペレ君、ガチャ。 もう一周外のムギちゃん、クニクニモドキ、コハチ、小夏、白グレー短しっぽ・・ 連日姿を確認できず、無事なのか消えてしまったのか皆目分からない。時々でも姿を見られれば、不明期間がどんなに長くても生きているのだとほっとできる。2ヶ月もすると、空白の続く出席簿が辛くて不明者リスト入りとなる。 金ちゃん、まっちゃんを失ったと思うのがただ辛くて、 リストの作り直しができずにいる。 季節の勢いに乗って、毎日を走っているという感じだ。 ホントウに緑が目にしみる。 胸にしみる。 写真上 ガチャ どうしているの? 写真下 モンシロチョウが飛んだ瞬間 |
Sun, 25 Apr 2004
100%の春
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なまり節を細かくほぐしたものを一パック、別に詰めて持参し、いつものごはんに追加した。固まりを引きずっていって、みんなに取られないようにして食べる、というのが好きなチーコは、ちょっと物足りなそう。確認猫数21。 地下水が、気圧の具合でなかなか上がってこない。 ギコギコ井戸で洗い物するのは重労働だった。 黄緑色の小さい毛虫が、ツ、ツ、糸を引いてぶら下がっている。 去年竹藪で踊っていたヤツだ。 洗い物していて気がついた。風に吹かれてくっつきそうになるので、ちょっと糸をつまんで避けさせてもらった。 これから大量にぶら下がる。 土手の草花、樹木の緑、日々動き続ける虫、春まっさかりだ。 写真上 ヤブヘビイチゴの花 真ん中が膨らんできた 写真下 ポピーモドキ + 蜂 |
Sun, 25 Apr 2004
虫
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大きく開いたがに股の後ろ足。 平べったい背中。 木の枝にも 葉っぱにも 擬態できるよう 緑と茶色の2色で構成されている。 誰がデザインしたのでしょう。 |
Sat, 24 Apr 2004
スカの兄ちゃん
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ううー なんだこの寒さはっ。 ついこの前30度とかだったのに、 四月下旬に凍りそうだ。 出発してから気が付いたので、手遅れだ。 もう少し着こんでくれば良かったと後悔しながら河原へ向かった。 メイン猫舎の中に置いている道具箱に、予備カイロが10枚だけあったので入れてきた。誰に当たるか。気が付いた子だけ暖かい。兄ちゃんは何故かハズレの箱を選ぶだろうと思う。もう一歩余計に歩けば当たるのに、手前で止まる。運に見放されているのか、いい思いをしたことがない。何かにつけてそういう猫さんなのだ。しかしながら、悲観する、なんて事とも縁がない。そこがとてもいい。 兄ちゃんの鼻を拭いた。 竹藪に入って一番先にしたこと。 どさくさに紛れて、通りかかったチーコの背中を撫でた。 これが二番目にしたこと。 甘えた顔で転がったアミちゃんの顔を覗き込んで 「おはよう」と言った。 三番目にしたこと。 あとは怒濤の配膳だった。 写真上 兄ちゃんはフジコの子 どことなく似ている 写真下 イチョウの若葉の上のしぶい虫 |
Fri, 23 Apr 2004
いじめられっ子トラ地蔵
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黒長しっぽはトラ地蔵がキライダ。 見るといじめたくなる。 奧の餌台に、音も立てず、誰かさんの気障りにならぬよう(かどうか)、そーっと歩いていくトラちゃんの背後から飛びかかった。 小さな叫び声があがった。 ヌヌヌ、ぬぁんという卑劣な! 「こらっくろっ」 助太刀に駆け寄ったときはもう、ほうほうのていでトラちゃんが 逃げた後で、不届き者の黒長は不遜な顔で「へんっ!」と悪態をついた。 トラちゃんは少し間を置いて出直して来た。 マサルさん連日ご出勤。 もうちょっと嬉しそうな顔をしてくれたら、こちらもウレシイのに。やっぱり「憮然」崩さず。でへへと笑ったらマサルさんではなくなるから、許すことにした。 チビチー不明。 原っぱに出ていた兄ちゃんにペーパータオルをひらひらさせて近寄ったら、一度逃げかけて、思い直したように(拭かれに)寄ってきてくれた。 兄ちゃん、愛しているよ、っと、 気を入れて鼻を拭いた。 死んだ原っぱから最初に復活してきたのは、スギゴケだ。 お星様のように、緑色に輝いている。 写真上 原っぱのスギゴケ 写真下 草の中の蝶 |
Thu, 22 Apr 2004
私のこだわり
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毎日、毎日、 大きいのと小さいのと、猫缶を20個ほど開ける。 週一回の資源回収に出すまで台所に溜めておくので、ラベルを剥がしてきれいに洗う。当たり前のことと思ってずっとそうしてきた。どんなに急いでいても、洗わずに出したことはない。 ゴミの最終処分に関わる人たちの苦労は大変なものだ。 ペットフードの缶が腐って放つ悪臭から、 それを出す人を憎むかも知れないし、 犬も猫も嫌いになるかもしれない。 だから洗う。 いつだったか、ドイツのリサイクルの取り組みが紹介されていた。 誰が見ていなくても、再利用や資源化を意識した出し方が一般に浸透していることに感銘を受けた。 ゴミ収集所に瓶や缶を分けて出すようになって随分経つけれど、きれいに出されているのを見たことがない。ひどいものだ、と、いつも呆れる。自分の所から無くなりさえしたらいいわけで、後のことなどどうでもいいのだ。これでは猫を捨てる人たちと変わらない。 飲料缶を回収している業者の車も、悪臭を放っている。作業する人はしょっちゅう腐った飲み残しを浴びてしまうのだ。 そんな面倒くさいことをいちいちやっていられない、 どうせリサイクルの前に洗う過程があるのだろうから二度手間じゃない? 水の無駄だ、 クサイったってそれが仕事なんでしょ、 等々、言う人があるかも知れない。 それでも、私は洗う。 昨日のごはんに、蚤取り薬を仕込んだ。 混入を察知したのか、食欲が今ひとつだった。 食べ残しは少なかったのでとりあえずほっとし、 今日はいつものごはん。 猫たちに取り付いた蚤が落ちますように。 4月にしては異例の暑さが来るという予報。 猫たちの食欲はさらに落ちる。 兄ちゃんがいたのに鼻を拭いてあげられなかった。 マサルさんが憮然とした顔で エサ場の奧に座っていた。 ケイちゃんが竹藪奥から、派手に泣きながらやってきた。 草の茎に蜂が小さい巣を拵えている。 一部屋に一個、卵を入れて、大事そうにお手入れ中だ。 |
Wed, 21 Apr 2004
通いの母
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竹藪に入ってこなくなった女性陣4人組+せっかく河原に戻ったのにほとんど姿を見せないガチャ、などが隠れている破れビニールハウス群は、相変わらず所有者が放置したまま荒れ果てている。そことキャンプ場との間に広がる畑は、元町会長のおじさんがこまめに草を毟って手入れをし、耕し、自家用野菜を育てている。花も沢山咲く。久しぶりに遭遇したのでご挨拶した。 新聞に、河川敷を有効利用するための開発計画があがってきているって書いてあったけど、もしも行政がこの一帯を買い上げたいと言ってきたら 「おじさん売る?」 「そうさなぁ、売るかもわかんねぇなー」 だそうだ。 大変だ。猫がいられなくなると、私はこれだけの猫引き連れて、どこへ行ったら良いんだろう。 「やるとしたって、そうすぐには来ないだろう?」 と、おじさんはゆったり構えているけど、話が始まったらあっという間に、河原は平べったくのされてしまうだろう。 マダラ、ヨーコママ、ハッチ、花子、みな薮下に来た。 竹藪はすこぶる不振。13メンバーだけ。 蝿がすごい。 兄ちゃんの肩に河原の明日がかかっているわけではないけれど、 なんでちゃんとごはんに来てくれないかと気を揉んで、蝿など追い払いながら、 こんな事では河原が無くなってしまうではないか、 ちゃんと出てこい! なんて、 終いには腹も立ってきた。 腹を立ててもしょうがない。 ごはんを食べろ、お風呂に入れ、と、どこの家でもお母さんは口うるさい。片づかないじゃない、が主なる言い分であって、子どもの都合など2の次だ。 河原のお母さんは義理の母、しかも通いだ。 今来なきゃ帰っちゃうよ、と、冷たいのだ。 写真上 4月の花 名前は分からない 写真下 手前から兄ちゃんまさおくんコキジ |
Tue, 20 Apr 2004
ヒメジオン
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そこら中で草花が元気だ。 特に取り柄のないヒメジオン。 どこにでもあるから、さして話題にも上らない草の花。 繁殖力が強くてしぶとい。 咲く寸前まで蕾はぐったりうなだれていて、 まるで「死んだふり」。 雨上がりなどで勢いづくと、もうとどまる所知らずに咲いて咲いて、しかも、 パッと咲いてパッと散る。 なんという名前の花だか、3枚の白い花びらをつけた可憐な花をお供に従えて、ヒメジオンの群生する一角に立った。 あまりの美しさに、みとれてしまった。 夜降った雨で、朝の河原はしっとり濡れて、 藪の中でごはんを待つ子達は水を滴らせていた。 土手の草はさらに元気だ。原っぱだけ死んでいる。 この対比は強烈。 写真は2枚とも ヒメジオン |
Mon, 19 Apr 2004
卒業
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ミス河原、サム君、一太郎、 マダラ サンタ、ピンちゃん、チーコ、コシロ、 まさお、トラちゃん、洋ちゃん、アミちゃん、 キジオ、黒長しっぽ、ロボ、兄ちゃん、 ケイちゃん、マサルさん、クニクニ、コキジ・・ 今朝会えた子20全部を、順に並べるとこうなる。 原っぱの真ん中に埋まって私を見送るチーコの顔、 妙に醒めて無表情だった。 チーコの無表情は今に始まったことではなく、 思えば会った当初から、ずっと笑わぬ子だ。 最初の春から次の夏頃まで、 遊ぶときは夢中になって他の子達と走っていた。 実は相当運動神経の良い子だったのだ。 病気になって深く悟ったのかもしれない。 深く悟って、己の境遇と、世間との関係、 仲間たちの置かれている環境、 仲間たちの辿る運命 などなど、 その目で見、感じてきたのだろう。 フラフラしている兄ちゃんを遙かに超えて、 チーコは悟ってしまった。 チーコの声、ほとんど聞かない。 泣いて嘆き悲しむことからも、 泣いて甘えることからも、 とっくに卒業してしまったのだ。 小さくてやせっぽちのチーコだけど、 河原猫を代表する大きな猫さんになった。 写真上 頼りない兄ちゃん 写真下 兄ちゃんはチーコに敵わない |
Sun, 18 Apr 2004
見直したい自分
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ボーイスカウトの集まり、野球の試合、サッカー、バーベキューの家族連れ、お友だちグループ・・河原の緑地はほぼ人で埋まっていた。駐車場は満杯。溢れた車がガオの道をふさいでいる。 散会後の子どもたちが原っぱに流れてきて、竹の棒を拾って遊び始めた。竹藪を叩いて収拾がつかない。猫が通ったら追いたくなるだろう。子どもの衝動というのはそうしたものだ。 びくびくごはんを食べる猫たちを見守るうち、ふと思い立って原っぱに出て行き、一人の子どもに静かに囁いた。 ねぇボク、原っぱの草が死んでいるの分かるでしょう? その竹には、草を殺すための薬がいっぱいかかっているから、 触らない方がいいよ、 お友だちにもそう教えてあげなさい。 子どもは慌てて竹の棒を捨て、手を揉みこすりながらキャンプ場へ戻っていった。 しばらくしててんでに手に持った竹の棒を捨てに来た。 竹藪入口にバッテンにして突き立てていく。 こらこら、これじゃ出入りできないよ。 ・・何を考えているんだか・・逃げていった。 呼び水で井戸の水を復活させ、大量の洗い物をした。気圧で引っ張られた感じがして、水をくみ上げるのが大変だった。 新しく取り付けられた井戸の取っ手はざらざらする。 手が赤くなった。 「(水)出たかい?」と声をかけられて振り返り、「はーい出ましたー」と答えてすぐ、ぎょっとした。そのおじさんは竹藪の奥から、大量の竹を切り出して担いでいく所、「竹盗人」だった。 奧の餌台とテーブル下に死角を見つけて、蝿取りリボンを設置。猫がつかないようにすると、蝿もかからない。ストーブみたいに、網でガードする工夫が必要かも。 確認猫数26。長居してやっとこの数だ。兄ちゃんはどこにお隠れになったか、遂に現れず。心配なチビチーも現れず。 久しぶりに見たのは、マサルさん。裏街道を行く渡世人(猫)なので、表情が暗い。顔と体は、いつ見ても大きい。何はともあれ元気そうでヨカッタ。 ごはんを置き残しても蝿がたかるばかりなので、おじさんの所へ届けに行った。8匹中6匹確認。皆元気だった。竹藪へ来ていたクニクニモドキが戻っていた。私のエサ場へ来るのは彼女だけで、ほかはみな、おじさんから離れずに暮らしている。クニクニモドキは、おじさんに「デブトラ」と呼ばれている。 サリー、マミ、トニー、ほら、ごはんだよっ、 と、おじさんが猫にごはんを配る様子を、邪魔にならぬよう座って見ていた。みなおとなしく、慣れている。 おじさんの所の猫たちの名前はハイカラね、 でも、女の子に、デブトラ、とか、トラ、とかは酷いんじゃない? おじさんは、ふっふっと笑うばかりだ。 ノラのママが、できるだけ多くの人に見て欲しい、と紹介していたHP、昨夜じっくり見た。 「貧困に喘ぐ発展途上国の実情を利用して、肉食で太り続ける先進国がその自然を破壊している」 「見直すべきは己のライフスタイルから」 ・・本当に考えさせられてしまった。 冷蔵庫で期限切れになった肉を、私は今日捨てるのだ。 http://www.roy.hi-ho.ne.jp/borachan/index.htm 写真上 このところ皆勤賞のクニクニ 写真下 おじさんの「デブトラ」私の「クニクニモドキ」 最近不調のため、ちょっと痩せたかも。 |
Sat, 17 Apr 2004
松の花
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桜の後、ツツジが爆発的な勢いで咲き始めた公園があって、歩いていたら上の方でふわっ、ふわっと煙が立っているのに気が付いた。 物知りな年配の方が見上げて言うには、おまつの花が花粉を飛ばしているのだそうな。おまつ、というのは黒松のことで、めまつ、は赤松のこと。松の花が一斉に伸び上がったさまを間近で見れば、なんと力強いこと。これが「花」とは驚くばかりだ。形態の不思議なこと。淡く黄色に膨らんで、時折むせ込んだように花粉を飛ばす。 蜘蛛の糸に引っかかった桜の花の赤い「がく」が、傘を広げて空から下りてきたメアリー・ポピンズみたいにまっすぐ立って揺れていて、松の花粉飛ばしをじっと見ていた。 まっちゃんにはあれっきり会えない・・ 今日の河原猫メンバーはいつもの常連さんだけ。 チビチーがこのところ出てこないので、 いやな胸騒ぎがする。 竹藪に、それはそれは大きなミミズがいた。 危うく踏みつぶす所だった。 猫もミミズも、 人間には気をつけてね。 写真上 ミス河原たちの薮の隣に松林があるんだけれど、あれはなんていう松なのかな。おまつかな?めまつかな? 写真下 つくしんぼ ふきのとうのあとふきの葉っぱが茂るみたいに、ツクシが終わるとスギナの葉っぱが茂るんだよ。スギナは薬草で、摘んで煎じたことがある。 |
Fri, 16 Apr 2004
いかなごのくぎに
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五分づきにした玄米に雑穀を入れて炊き、 いかなごのくぎ煮と 丁寧に取っただし汁で伸ばした自然薯で 夕飯にした。 玄米もくぎ煮もお友だちからいただいたものだ。 どのくらい美味しいか言うのは難しいけれど 私にはごちそうだ。 商店街に佃煮やさんがあって、「季節限定!いかなごのくぎ煮」と札がかかっていた。きっと毎年、この季節を楽しみにして求める人があるのだろう。実際に炊いたものを目にするまでは、言葉に実感が無かった。知らないからだ。 「コネコノヒサンナサイゴ」 「ノラネコノカコクナクラシ」 自ら興味を持って問題に入らぬ限り、 あるいは偶然にでも直面してみないと、 ただ文字が並んでいるばかりで、具体的なイメージは湧かないのだろう。素通りとなる。 薮にいなかったヨーコママが、竹藪にいて驚いた。 すみっこの竹の中で きまり悪そうに、 居心地悪そうに身を固くしていて、 配膳を急いだのに 食べずに飛び出して、行ってしまった。 これは昨日の朝のこと。 今朝は薮の下に戻っていた。 同じ猫族、 みんな仲良く生きて欲しい。 写真 いつも淋しげな顔をしているヨーコママ シアワセに生きて欲しい |
Thu, 15 Apr 2004
休息日
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桜の並木道は花殻が積もって赤かった。 竹藪には上空からハラハラ ハラハラ 緑色の星くずみたいな花殻が降ってくる。 自然のままの草地はあざやかな緑。 湿った地面から、これでもかとばかりに草は伸び そして群れ 誇らしげに風に揺れる。 草花も樹木も活力に溢れた日。 圧倒されるばかりだ。 竹藪に置いている青いバケツの底に、 米粒(外米)みたいな白いものが30ほど沈んでいて、 げげっ 良く見たら動いている。 なんの虫だか分からぬまま、 水と一緒に捨てさせてもらった。 サビ色のギコギコ井戸が転がっていて、 緑色の頭にすげ替えられていた。 それでも涸れたまま「スカ」しかいわない。 呼び水しながら上手に押せば、水があがってくる。 でも、その時間がなかったので、下の水道まで下りていった。 木曜日は河川敷駐車場が休み。 人の気配のない河原、とても、気持ちが良い。 空を見上げ、川を見遣り、 両手を広げて深呼吸した。 草が茂り、虫が蠢き、ブヨが飛んで鳥があそぶ。 喧噪の苦手な猫たちには安息日だ。 こちらは生憎休みではないから、 名残惜しく思いながら河原を出た。 カイロは無し。 確認猫数22・・ 写真上 バケツの水を飲む「兄ちゃん」 写真下 バケツの水を立ち上がって飲む「まっちゃん」 |
Wed, 14 Apr 2004
自主規制?
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厚い雲がずっと空を覆っていて、昼頃から雨になった。 寝箱にカイロ、フル投入。 ガオの道の藪下に、花子とヨーコママとハッチがいて、ヨーコママに久しぶりにミルクを勧めたら、ごはんを中断しておいしそうに飲んだ。これが彼女の思い出を刺激したのかどうか、竹藪の配膳が済んで原っぱをふと見たら、すぐ側まで来ていた。あ、と思ったら身を翻して向こうへ戻っていった。子どもに譲って出たエサ場、未練なんか無いわ。なのだろうか。いつでも来ればいいのに。 こちらの思いとあちらの思いには、大きな隔たりがあるのだろう。何を考えているのか、訊けるものなら聞いてみたい。 サンタは奧のエサ台をいつまでも張っていて、トラちゃんにも、キジマルにも、洋ちゃんにも、クロスケにも、白ママにまでも、不意打ちをかけて追い払う。洋ちゃんは追い払われても、またサンタと一緒に戻ってくるので余裕を感じる。貫禄の洋ちゃんには、追われて逃げるのも「リクレーション」だ。他の子は真顔で恐々、逃げる。 サンタに意地悪は駄目だと言うと、 ニヤッと笑った顔で私を見上げ、 自主規制だよ、っと胸を張る。 このところ猫ごはんは、大きい缶8縲怩P0個+ごちそう缶4個+ふやかしたドライ500gほどで仕込む。ミルクは毎日500ml。大幅に減量中だ。3箇所(竹やぶの中限定)に、煮干しを混ぜたドライを大きめの器に入れて置いてくる。 写真上 ヨーコママの息子 チビチー(今日は確認できなかった) 写真下 昨日みんなが猫ダンゴになっていたのは原っぱの隅。死んだ草は藁のように暖かいようだ。キャンプ場の草が後ろで青々と茂っている。 |
Tue, 13 Apr 2004
ねこだんご2
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コシロはとてもシアワセダ。 チーねーさんと ピンちゃんと ロボちゃんに囲まれて、 うとうとするとシアワセダ。 最近守ってあげてないチーねえさんが 「オマエは痩せたのぉ」 「しっかりするんだよっ」って ボクに寄り添ってくれるんだもの。 ああ、思い残すことはない・・ とか言ったら「馬鹿者!」と叱られた。 竹藪の兄ちゃんは、いつもの青っ洟が消えていて、 鼻ちょうちんぷかぷかだ。 「ううさむっ」 |
Tue, 13 Apr 2004
ねこだんご1
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「うう・・なんでこんなに寒いの?」 「昨日の今日だよ?ったく信じらんねーよ」 「こういう場合は 『うっそー』って言うんだよ。」 「うっそー?」 しょうがないからみんなでくっついているのだ。 ピンちゃん、黒猫ロボちゃん、白猫コシロ、チーコ、 なぜか仲間に入れないサンタ。 |
Mon, 12 Apr 2004
原っぱ無惨
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今朝は元気なミス河原、 最初のお皿で鉢合わせした一ちゃんの顔に 一発パンチを見舞わし、 一番にごはんに取りかかった。 一ちゃんは特に動揺した風もなく、 次のお皿を待って取りかかった。 藪の中でウネウネ落ち着きなく歩き回っていたサム君。 やっとボクのが来ました縲鰀 ほいじゃ いっただぁきまーすと、無邪気だ。 土手の上からペダルに足をかけ、 食べている3人を見た。みなかわいい。 兄ちゃんがどうしたことかいなかった。 ほかにも姿の見えない子いっぱい。 昨日の今日だから仕方ないのかな。 メイン猫舎に10枚だけカイロ投入。 そろそろこれが無くても大丈夫になってきたかな・・ 土手の草の青さが胸に浸みる。 原っぱは四角く死んでいる。苦しくなるほど無惨だ。 一面焼けただれたようになった。 写真上 昨秋チビQがいた頃の原っぱ 写真下 除草剤で枯れた草 |
Sun, 11 Apr 2004
テント村
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やややっ!いつのまに・・ キャンプ場に大小色とりどりのテントがいくつも張られて、 制服姿のおじさんおばさん青年少年が、押し寄せて来ていた。 当然の事ながら、猫がいない。 目障りにならぬよう、そーっと原っぱを横断して竹藪にはいると、すまなそうな顔の猫が、これまたソロリソロリ集まってきた。誰が置いていったのか、生の豚肉が、パックのままエサ場にあって困惑した。猫に生の豚肉などかつてあげた試しがない。ごみ漁りのノラネコはこうしたものでも食べるのかな。。 河原の猫は生肉など食べない。 きちんとごはんを運んでいるから、飢えていないのだ。 いつだったか、生の鰺が散乱していたこともあった。 生の鰺も食べない。 困ったことだ。 畑にも人がいて、竹藪はすっかり人垣の包囲網ができてしまった。 通いの子達は足止め状態。確認できた子は少なかった。 兄ちゃんの鼻拭きしていたら、ぴかぴかのはずの黒長が「ボクも」と迫ってきた。 濡れタオルで拭いてやった。 目やにが出ている。少し目が腫れている。 外暮らしでぴかぴかを維持するのはムズカシイのね。 今日は、丸子がお嫁入りした日。 一年前の4月11日、 先に引き取られたソックス(=マーチ)のおうちへ 不安に固まりながらじっと堪えて運ばれてくれた丸子・・ 現在の名前はラブちゃんで、マーチと仲良く暮らしている。二人の元気な様子を見せていただこうと決めていたのに、午前中の時間が押してしまったため中止に。 残念。 これからも変わりなく、 あのこたちがずっと ずっと元気で幸せに暮らせますように・・ 夕方、レーコさんの作戦現場へ応援に行く。 駅前の焼鳥屋さんで、美味しい焼き鳥が食べられる。 写真上 ラブちゃん 写真下 マーチ&ラブ |
Sat, 10 Apr 2004
朝の河原活写
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狭い薮で3枚のお皿に3人分のごはんを分けてあげる間、私を信じて疑わない目が手元を見つめ、待ちかねてときおり頭突きを入れたり、体をぶつけてきたりしながら、これが落ち着いていられましょうや?とそわそわする。一ちゃんと、サム君と、ミス河原、今朝も揃ってやってきた。 脇目もふらずに食べている薮をそっと後にして、次へ急ぐ。 マダラとヨーコママと花子とハッチの薮。 こちらは淡泊ながら、前者二人が律儀にぬっと現れる。マダラはひもじかったのかキュイーンと鳴いた。 何を鳴くのぢゃ。ちゃんと来たではないか。 次へ急ぐ。 日射しが降り注いで明るいので、みんな出ている。土手の草の中にもいる。あちこちで頭を持ち上げて確認すると移動開始。リュックを抱えて、つんのめりそうに竹藪へ急ぐわたしの足元で、みんなも一緒に走る。 わー わー ダダダダダダダ ヨッコラショィ(私) トトトトトトト トットコト(猫) お天気がよいと、 おはよう の朝は、大体いつもこういう具合だ。 要蝿対策。 要毛虫対策。 要寝箱整備。 こちらは何とか策を練ってがんばるから、 猫のみなさまは、元気でいてくれるだけでイイッス。 快眠快食快便、そして日向で丸まっていてください。 本日の写真 黒長しっぽの助 2態 |
Fri, 09 Apr 2004
新しい子
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河原の猫に、これまで長毛の子はいなかった。 2002年8月12日、小さな女の子が忽然と現れ、とてもおとなしい子だったので自転車の籠に入れて連れて帰り、その日のうちに里親さんを決めてしまった。 幸運児「モップ」が、唯一、長毛だった。 あの子と関係があるのだろうか・・ 竹藪の隣に広がる畑の奧にいるのを何度も見た。藪は浅く、すぐ向こう側の駐車場へ抜けてしまう。駐車場に向かって、その藪の中に小屋掛けしている人が何人かいて、そこで飼われているようだ。おそらく小夏もそこにいる。 近くで見たことがなかったので、やっと写真が撮れた今日、その美しさに息を呑んだ。こんなに警戒しながらもごはんを食べに来るということは、妊娠中の♀の可能性大だ。 ドウシタモノカ・・ 今日はいつものごはんに茹でシラスを沢山入れた。 なまり節の大きいのも一本、持っていった。 みんな一生懸命食べた。 昨日のごはん、テーブル下がほとんど手つかずで残っていた。 量を減らした方が良いかも知れないと思った。 蝿も出てきたし、だんだん憂鬱な季節になってくる。 3月7日リリースして以来、 洋ちゃんモドキはどこかへ行ってしまったようだ。 写真上 白グレー短しっぽ 名前は無い 写真下 2年前の夏の「モップ」 |
Thu, 08 Apr 2004
自転車
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自転車を漕ぐことについて、 印象深い絵が2枚頭の中にある。 ジュディ・ガーランドの「オズの魔法使い」という古い古いミュージカル映画の最初の方のシーンで、いかつい顔のおばさんが黒いスカートをなびかせて飛ばしている。あの人が西の国の魔女になる。それからETを籠に乗せて自転車で逃げる少年たちが、あわや、という所で空を飛ぶ、あの有名なシーンだ。合体させると、河原の土手を走る私になる。そういう気分でいつも走っている。往路は必死、復路はいくらか気持が緩んでいる。自転車で走るのはとても性に合っていて楽しい。そういえば母も自転車で走る人だった。母より一歩踏み出して車の免許も取ったけど、こちらはまったりとなじめなかった。オンボロマニュアル車に3年乗って、あれを廃車にして以来ずっとゴールドのペーパードライバーだ。 自転車では何かと限界があって、車で動く人たちに、いつも助けてもらっている。 いつか本気で河原猫たちを連れて飛ぶ日が来るのだとしたら、 何しろ数が数だし、 紐を付けて一緒に走らす、というわけにも 籠の中、というわけにもいかないだろうから、 その時こそは 猫バス一台動かすくらいの覚悟が必要かも。 昨日土手を下りて住宅地を抜けようとしたとき、 除草剤のキンバリーおじいさんと遭遇した。細い道の真ん中を歩いていくその人の横を抜けようとしたとき、私の方へ避けてきたので危なかった。 私が「あっ」と小さく叫んだのとおじいさんが「ドウモスミマセン」と言ったのと、同時だった。通り過ぎてすぐ振り返った私と目があって、互いに気づいた。おじいさんの顔に浮かんでいた笑顔が、瞬間冷却で凍ったのがはっきりと分かった。いつも怒った顔しか見たことがないので、あんなふうにすまなそうに笑う顔を見て、見てはいけないものを見てしまったような、妙な気持になった。 人の歩く道を走るときは、いつも謙虚にと心がけている。けっして、けたたましくベルを鳴らさない。 写真 サンタとピンちゃんと私の自転車 |
Wed, 07 Apr 2004
美人白グレー
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ミス河原、涎、心配。サム君ツヤツヤ、元気いっぱい。一ちゃんブブブ、太って心配。 マダラやマダラ、淋しいマダラ。ノコちゃんに金魚のフンだった頃を思うと不憫。でも、藪下に滑り込ませるごはんの常連さんになったので、少し安心。ヨーコママやハッチや花子と、藪下4人組でガンバレ。 原っぱ方面、それなりに皆元気。 白グレー短しっぽ、は月に一回見るか見ないかの来訪者だったのに、このところ竹藪に来ているようだ。立て続けに見る。今日はとても近くで見ることができた。長毛のキジ白で、かなりの美人。どうも怪しい。♀かも知れない。サンタやピンちゃんは新参にキビシイ追い出しをかけるのに、なぜ、ニャァゼ、この子には寛容・・私にちらちらと落ち着かない視線を投げかけながら、ごはんをバクバク食べてミルクも飲んで、そして逃げていった。 ハテドウシタモノカ・・思案した。写真はまだ、撮れそうにない。 写真上 花子 写真下 サンタ&ピンちゃん兄弟 |
Tue, 06 Apr 2004
ママラッシュの終焉
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ミス河原、という名前、普通に考えたらかなり変だ。 顔立ちのきれいな猫さんだったから、最初の印象(この河原で一番の黒猫)で、ミス河原になった。沢山子を生んだらしく、宿主のおじさんは「黒ママ」と言っていた。薮に向かってごはんに呼ぶときは「みすかわら縲怐vではなく、おじさんに倣って(サム君の)「ママ縲怐vと叫ぶ。河原猫たちの本陣、原っぱ&竹藪には、白ママとヨーコママがいる。ピンちゃんたち兄妹の消えたお母さんはとてもきれいな「黒ママ」だった。白ママも、黒ママも、単純に識別名だ。いつかちゃんとした名前を考えなくちゃと思いながら、ママのまま来てしまった。ヨーコママは、「ヨーコさん」ではなく、河原猫名簿に入れるとき、「洋ちゃんの子ども」、という認識を持っていたのでそうなった。一昨年はノコちゃんたち兄妹のママ、昨年はチャムクロチビチー兄妹のママ、実に毎年子を生んだ。 ヨーコが洋ちゃんたち青い目の兄妹を生んで育てていたのを見たという人が現れ、私が思っていたのとは逆だったと知った。でも、ヨーコママの「ヨーコ」は動かしがたくなっていた。 不妊手術が進んで、これからママになる子はいない。 子連れの流れ者や捨て猫が無ければ、河原の「ママラッシュ」は終わった事になる。 ミス河原、どうやら口内炎があるようだ。 一ちゃんとサム君が猛然と食べているそばで、 ごはんに走って来たはずなのに、 食べずにうろうろすることが多くなった。 写真上 ミス河原 写真下 一ちゃん ・・間違いなく、二人分食べているね 「あっはー、わかるぅ?」 |
Mon, 05 Apr 2004
満月
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空気が冷えていて、顔に当たる風を冷たく感じた朝。 兄ちゃんとチーコが私の足元でダンゴになって身悶えており、 なんだかこの感じは懐かしいぞ、ウレシイナ、背中だって撫でちゃうぞ・・・ そして、チーコの背中がとてもごわごわゴツゴツしているのにあらためてハッとした。先頭を切ってごはんに突撃するチーコだけど、意外に早く切り上げて原っぱへ出て行ってしまい、見ればそれほど減っていない。エサをがっかりさせないようこのように食べてやるのだと、ひょっとすると皆のものに「ごはんの食べ方」の模範を示しているのかも知れない。エサ場のリーダーならではの心意気か。それとも、単にまずくて飽きたのか・・どちらかだ。 私は河原の子達が野垂れ死にしないように世話をしているのだ、なんて、大見得を切ってしまった。見失った子達がどこかでひっそり果てていったのだとしたら、それこそ、その「のたれ死に」ではないのか。風になった、星になった、そういって自分の気持ちをなだめながら、一番恐いことを念頭から振り払っている。 やっぱり一人で死なせてしまったのではないか。 同情するより安心して暮らせる家をくれ、だよね。どんなに愛おしく思っていても、がんばっていても、一番肝心な事ができずにいるのだものね。 許してね、ねこたち。 私はいつだってそれをかみしめて通っているのだよ。 猫たちを取り巻く環境が良くなっているようには到底思えない。じりじりと追いつめられている感さえ、あるのだ。 でも絶望してるヒマはない。 強く願えば叶うことだってある。 突破口はいつ開くか。終わりはあるのか、無いのか。 夜空にすばらしい満月が浮かんでいる。 胸を掬われそうな月だ。 |
Sun, 04 Apr 2004
希望のマーチ
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雨が降ってきて、寒い日曜日になった。 カイロはまだやめられない。しっかり荷物に準備した。 お昼になって行ったから、「お待ちかね」の原っぱ。 ぞろぞろっと竹藪へなだれ込んだ。 金ちゃんを見失って9日。 金ちゃんもまっちゃんもいない河原はさみしい。 原っぱの草はほとんど死にかけていて、色を失っている。 でも、 丹念に見て歩くとスギゴケがびっしり出ていたり、まだ持ちこたえている青いものがあったりして、死にかけてはいても、再生の息吹、というか「エネルギー」が地面の下に広がっているのを感じることができる。 冬を越えた猫たちは「あっぱれ」 原っぱには「がんばれ」 私には「ふんばれ」 河原から里子に行ったソックスが 「マーチ」になって今日で一年だ。 エイズキャリアでも、仔猫でなくても、 しあわせになれた。みんなにも希望のマーチ。 写真上 マーチ 写真下 昨年5月1日消えたフジコ 風になって河原を吹き渡っている |
Sat, 03 Apr 2004
茹でシラス
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いつも行けばそこにいたまっちゃんが、今朝も居なかった。 こうであったらいいと一生懸命頭のなかで思い描いた事が、夢なのか現実なのか・・敢えて区別をつけぬようにしていると、いくらか楽になれる。まっちゃんは神様のシェルターの回復室で休んでいるのだ。 薮に顔を見せてくれたのは、ヨーコママとマダラとハッチだった。お皿の数は2枚まで。あまり増やすと、土手から見えるので色々とマズイ。上手に分け合って食べること。足りないときは竹藪へ来ること。思いが通じたのか、花子が竹藪に来ているのを続けて見た。 兄ちゃんの首根っこをむんずと掴む。 んー?と言ってばっちい顔を仰け反らし、おとなしく鼻を拭かせ、ごはんに取りかかる。ほとんど日課になった。 トラちゃん、また皮膚にトラブル。チャトラの毛皮が薄くなっている。弱り目にたたり目。黒長しっぽに襲われて竹藪奥へ一時退散。 兄ちゃんみたいにどーんとかまえて、逃げないで、なんのこっちゃと見返してやれば襲われることもなくなるだろうに、反応して逃げるから、調子づいて追いかけるのだ。キジマルはサンタに追い払われる。ビータンやタビちゃんも、ちょっと気を抜くと、サンピン黒長、だれかしらかに追い払われる。猫の世界もなかなかキビシイ・・ 遠方より、塩を入れずに茹でた自家製茹でシラスがクール便で届いた。 今朝はそれをどっさり入れて、猫ごはんを仕込んだ。 フォークで潰すとたちまち崩れる柔らかさ。 「金ちゃんやまっちゃんに」と 送っていただいたものだ。 ・・食べさせてあげたかった。 |
Fri, 02 Apr 2004
花まつり
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やな雨がザアザアと ざんざ降りの夜だった。 雨は朝になってあがった。 まっちゃんはどこからも現れず、寝箱を一つ一つ探した。 鼻水で汚れた毛布の箱、これはきっとお兄ちゃん。 もう一個涎で濡れた毛布の箱。きっとまっちゃんが寝ていた箱だ。原っぱを探し、あちこちの薮を歩き、探したけど、見つからなかった。途方に暮れて竹藪に座っていたら、チーコがなんだかぷりぷりした顔で行ったり来たりした。 ----------------------------------- ----------------------------------- ザアザア雨。でも寒くない。 お口が痛くて何も食べられない、 弱音は吐かない主義だけど、 誰も見ていない真っ暗な夜のこと、 涙がつーーっとこぼれました。 だれかがまっちゃんの濡れた顔をそっと撫で、 まっちゃん、まっちゃん、と呼びます。。 「・・だあれ?私を呼ぶのは・・ まあ、コウちゃん!ナツカシイ! あなたとはよく松ぼっくりでお手玉して遊んだね、 ドングリ転がしもやったわね、どうしていたの? なんだかちっとも変わらない、というか、あなたとってもきれいね、ぴかぴか光ってる」 「お星様になったのよ、 ところで、あなたのお顔は一体なぁに?」 「そんなに酷い?仕方ないでしょ、ビョーキなの」 「心配しないで、もう大丈夫、 さぁ、立って、この寝箱を出るのよ、こんな黄色い原っぱで死んじゃ駄目、こんな哀れな有様で死んじゃ駄目」 まっちゃんはすくっと立ち、寝ていた毛布に手を乗せ、「アリガト毛布、アリガトカイロ」小さく言って外へ出ました。 夜が明けて雨も止み、桜の花びらがどこからか強い風に運ばれて飛んできました。良く見ると、風になった猫たちが、星になった猫たちと一緒に花びらに乗って、まっちゃんの周りをぐるぐる回り、ちょっと歩くのもしんどいわ、とぐずぐずしていたまっちゃんをふわりと持ち上げました。まっちゃんは不思議そうにナツカシイ仲間たちを見て、ふふっと笑い、まるでお祭りみたい、と思いました。わっしょいわっしょい! みんなも笑って、声を上げました。わっしょいわっしょいっ! 人が誰も来ない日だまりの青い草の上に下ろしてもらうと、水の流れる音と、鳥たちのさえずりが聞こえます。 「まっちゃーーん、まっちゃんーん」 どこかでエサが呼ぶ声が聞こえる。 でも今はいけない。 「我々のエサは意気地なしだもんね」、「そうさ、べそっかきだしね。あははは」「あははは」 みんなは横になったまっちゃんの汚れた顔を一回ずつ舐めて、良く頑張ったね、まっちゃん、そうさ、キミはとてもえらかったよ、キミは十分頑張った、え、まだまだ頑張る?それはそれは。 僕らは止めないよ、自分で決めればいいことサ、サヨナラまっちゃん、またね、じゃぁ、またね、てんでにそう言って、消えていきました。 このまま少し眠って、起きて元気だったらまたトコトコ走っていってごはんを食べよう、みんながいて見てくれているから、少しも恐くない、悲しくもない、とても安心、とても静か・・・ |
Thu, 01 Apr 2004
忙しい朝
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いつも通りのごはんを、いつもと同じように配って、ワサワサ河原を出た。みんなの様子をじっくり見ることはできない忙しさで、何かを心配しているヒマもない。兄ちゃんを取り押さえ、二日分固まっていた洟を拭き取っていると、まっちゃんが兄ちゃんの腹に頭突きして、私も・・とせがんだ。食べないから日に日に痩せている。そんなセツナイまっちゃんを見ながら、大きく一つ息をついた。 今日のエサは焦っている・・ 猫たちも察してくれるのか、私がごはんに並べて置くカリカリやミルクを持って動くたび、さっ、ささっと無言で逃げつつ、なんとか確保したそれぞれのトレイに向かって気ぜわしくかっ込んでいた。 まっちゃんは竹藪を出たところで、香箱を作ってお日様に向かっていた。どうしてもらいたい?と聞くまでもなく、今はお日様に向かって座っていたいと、背中を波立たせて言っていた。 それなりにシアワセよ。 おうちへ連れて行こうか・・? 病院へ入院しようか・・? ん縲鰀 いまさら? 写真上 出会った頃のまっちゃん 少女時代 写真下 太っていた頃のまっちゃん |
