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Thu, 15 Feb 2007

さよならハッチ

汚れた手
病気と闘って汚れた手
痛みにもがいた毎日から解放されて
ほっとしたのか力を抜いている

しっかりした足取りで餌場へ来て
あんなに力強く
食べていたのに
ハッチの魂は
西風にさらわれてしまった
命が終わるなんて
まるで考えてもいなかったろうね

2月は土手にも原っぱにも花はなく
新芽の吹き出しかけた常緑樹の先を摘んで
それから竹の穂先を摘んで
シキミのかわりに緑を手向けた

花がなくてゴメンネといいながら
竹藪を出て
欅の麓にスコップを立てた。
根っこの少ないところを選んで
欅に詫びて根っこを切りながら
必死で掘った
土に返るまで
どうかハッチをそっと休ませておくれ
それから少しずつ、柔らかい根で包んでおくれ

ハッチの顔のまわりに
スチロールの屑が少し散っていた。
最後は少し苦しかったのだね。
良く頑張ったね、ハッチや、
ほんとうに良く生きたね、
一つずつスチロール屑を取って
手を乗せてお別れした。
体の下でカイロがまだ温かく、
ハッチの亡骸を温めていた。
それが悲しくて
カイロがあたたかく
ハッチがあたたかいのが悲しくて、
声をあげて泣いた。


カイロ交換の最後に、コキジハウス列へ進もうとしたら、アミちゃんがコキジハウス前にしゃがんだ私を、屋根の上からじっと見つめてゴロゴロし、撫でると目をぱかっと開けて、意味深にまた私を見た。後ろにぴんちゃんがいて、その後ろには、ピンちゃんに押しのけられた小夏が数珠繋ぎで並んでいた。みんな妙だった。

あれは
「これから辛いことがあるからボクたちが
キミの心にお薬を塗ってあげましょう」
だったのかな。
真ん中のツインハウスのシートをめくって発見した。
昨日影丸が不調だったので、最初は影丸かと思った。
黒白の柄がそっくりだということに初めて気づいた。
ハッチの箱を覗き込んでいた子達も、
埋葬を見守っていた子達も、
一緒に竹薮へ戻るとまたごはんの続きにかかり、
胸が詰まって苦しいのを
どんどん叩きながら
カイロ交換の続きをする私を
心配そうにチラチラ見ていた。

よりによって花のない2月
ハッチは逝った。

 さようなら ありがとう

ミス河原、ブー、ズーズー、小夏、筆、マダラ、ヨーコママ、シロママ、ミルク、トラピン黒長、シンクロ、コシロロボケイちゃん、洋ちゃん、アミちゃん、サリー、ムギ、ララ、ヒゲゾウ、キジマル、花子、トット、黒丸、クマちゃん。
確認猫数27。保護中 曲がりしっぽのクロ。

猫缶大7個ごちそう缶3個、薬入り1個+現場で追加ごちそう缶3個、レトルト6袋、モンプレ缶3個a/d缶1個。ドライ1kg、ミルク500ml。
カイロ28枚。



河原猫の日記



    
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