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Fri, 29 Jul 2005

最後に


「このかわいそうな幸薄かった子を案じてくださった方々に
せめて写真を見ていただきたいと思います。
最期はとても安らかでした。」

Uさんが、花を手向け写真を残して下さいました。

シッポの先がダンゴになっていて、
細い皮の首輪は、もう色も分からないくらい汚れていましたが、お財布につける鈴みたいな玉が下がっていました。
河原の「一ちゃん」によく似たシロキジの、1歳前後の若いオスです。そういう子を迷子にして、一生懸命探していた方がもしもいたら、ご連絡下さい。

頭も心も行き倒れの猫さんのことで埋まっていましたが、ここでやっと河原猫日記。今朝も河原は盛況。
白ママ、ヨーコママ、タビちゃん、マダラ、ハッチ、花子・・
ガオの道に入って自転車を止めると、あっという間に集まった。
早朝にもかかわらずにぎにぎしくお出かけ頂き・・と見回しながら、6つのお皿に一人分ずつ、ごちそう缶多めの混ぜごはん。カラスに引っ張り出されない所のお皿には、後から誰か来るかもしれないので、多めに盛った。混ぜたドライは銀のす○ーん。これでどうだ!という豪華さだ。 ミルクも多めに一皿置いた。しっかり食べて一日元気に乗り切るのだよ。
新人黒猫(短くしてシンクロ)、今朝は会えず。

竹薮で待っていたのは
まさおくん、ピンちゃんトラちゃん、コシロ、クニクニ、ロボ、きじお。アミちゃん洋ちゃん、マサルさん、キジ丸。少し遅れてケイちゃん。原っぱからじっと見つめる白猫ミルク。今日はミルクにも一皿届けた。
時間差で応援に来てくれた友人が、下の水場で小夏にごちそう缶弁当を配達してくれた。ついてきたのはなんと、アミちゃんと洋ちゃんだったんだって。洋ちゃんはずっと、アミちゃんが洗い物について行く様子を見ていて、いつかじぶんも、と思っていたのかもしれない。まさおくんは竹薮で食べ過ぎて、小夏のお裾分けは遠慮したようだ。
確認猫数 20。

猫缶大5個ごちそう缶2個小2個+現場で追加ごちそうレトルト2個。ドライ1kg。猫ミルク500ml。

Fri, 29 Jul 2005

緊急保護(3)


仕事の帰りにUさんの家に様子を聞くために寄り、あの子は亡くなったと、病院から連絡があった事を知る。Uさんは不在で、詳しくは分からなかった。ご主人から頂いたその情報をひとまず家に持ち帰って、病院へ出直した。

真夜中に処置が終わり、点滴が済むと、ステンレスケージの中で座っていたそうだ。顔の半分と肩にかけて、筋肉が露出して酷いありさまだった。衰弱して脱水症状。おそらく首輪は仔猫の時につけられたもので、迷子になって帰れなくなったのか、捨てられたのか分からないけど、その首輪をつけて成長期にさまよった。
その首輪だけでも、ずっと苦しんだ。
もっと早い段階で誰かに保護してもらえたら、命を落とさずに済んだはずだ。
あんなに人懐っこい子なのに、残念なことにそういう人間に出会えぬまま放浪し、傷が酷くなってからはいっそう拒絶され続けたことだろう。下手にごはんをやると居着かれる、とか、汚いから触らない方がいいとか・・想像すると私も苦しい。
だからずっと保護されることを願っていた。
保護されて安心した。
もし昨日見捨てていたら、彼は絶望の中で死を迎えねばならなかった。最後に、頭を撫でてもらい、かわいそうに苦しかったろうねとみんなに声をかけてもらい、遂に私に抱き上げられてお家に入った。懐かしい感じの段ボール箱にうずくまって、僕は帰ってきたのだと思ったに違いない。しっかりした声で返事をしたのは、助けを求めて振り絞ったものと思われる。振り絞って願いが叶ってから、ウトウトしかけるたびに声をかけられ、迷惑だけど嬉しくて、ありがとうありがとうを言ったのだ。
病院できれいに消毒してもらって、長い旅を終えた。
もう安心だ。
先生が深夜2時半に見に行くと、座ったままの姿勢で、目を開けたまま、呼吸が止まっていたのだそうだ。
苦しんだ様子は全くなく、表情は安らかだったそうだ。
不思議な亡くなりかただと、聞いて思った。

先生に御礼を述べて出た病院からの帰り道、
突然だーっと泣けてきた。たった昨日の今日のこと。
あの子と過ごした時間はほんのわずかなのに、
かわいそうで泣けてきた。
言葉を言わぬ猫のこと、
なにも説明できない。
切望も絶望も言えない。
ダイジョウブカ? ドウシタノダ?
目前に死を控えて、
あの子は呼びかける声に返事をし続けた。

猫の神様の計らいだと思おう。
あのまま絶望の中で死なせぬよう、
またまた私に「タノムよ」
だったのだ。

発見して首輪を外し、立ち去りがたく見守っていたWさんとお嬢さん。私が通りかかるまでWさんと一緒に立ちつくしていた人達。保護に踏み切るために背中を押しに駆けつけて下さったゴロママ。電話相談で点滴を教えて下さったA先生。すぐ預かりを申し出て、夜中に病院へ連絡して運んで下さったUさんご夫妻。
そして、深夜の処置、最期の様子を見届けて下さったY先生。亡くなったあの子とお別れをして下さったUさん。

ほんとうにありがとうございました。

Fri, 29 Jul 2005

緊急保護(2)

日記をつけ終わった所で、ストンと寝てしまい、気がついたら午前3時・・
あーごはんー、、ウナギー、、みそ汁ー。。 
寝ぼけ眼で つけっぱなしだったパソコンを消そうとして
受信トレイに入っていたUさんからのメールに気がついた。
あの後Uさんは、状態の悪さを見て病院に連絡を取り、運んで下さったのだ。

「先生の帰るのを待って、11時半(P.M)に病院へ運びました。
やはり猫の様子からどうしても今日中に見てもらいたかったものですから。。。

さすがに先生も状態の悪さにびっくり、すぐに応急処置をしてくださいました。
脱水症状がひどく すぐ点滴(補液と栄養剤)、そして抗生剤の注射、
首の周りの傷は損傷がひどく、すぐにどうこうできるものではないため 取りあえず消毒と組織の再生を助ける薬を塗って包帯をしました。
もちろんしばらくは入院です。

去勢のしていない比較的若い子ということが救いです。
明日の朝までに少しでも元気が出てくれれば治療にかかれます。

ただ最悪の場合、明日の朝までもたないかもしれません・・・
黄疸が出ていないということなので一縷の望みはあります。」

第一発見者の女性も、口を開けて泣いたときに見えた歯が白くてきれいだったので、まだ若いような気がする・・と言っていたとおり、若い未去勢のオスだった。
応急処置が効いて、あの子が持ち堪えられますように・・

あの子のために動いて下さったありがたさに
眠気も吹っ飛び、急にお腹も空き、
トンデモナイ時間ながらしじみのみそ汁を作って
ウナギ、食べることにしました。
食べたらこのまま、朝に突入かな?



河原猫の日記



    
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