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Mon, 04 Apr 2005

奇跡の一日目


昨日は泣き疲れて寝てしまった。
顔を腫らして
起きたらまた時間との戦いで、何も考えず
夢中で一日を乗り切った。

仕事の帰りに一つ大きな息をして、
サンタの最後を聞きに行かなければと奮い立った。

Uさんの家に寄ると、サンタが持ち直していると
朝先生から電話があって、
また容体が変わったら連絡をもらうことになっているのだけれど、それっきり何も知らせはない。
つまり、
サンちゃんは無事だというのだ。
病院が終わるまで15分。
Uさんの家から病院へ急行した。

昨日横に倒れて、苦しそうにお腹を上下させていたサンちゃんが
こちらにお尻を向けて座っていた。

先生にお願いしてステンレス檻の扉を開けさせてもらい、背中をそーっと撫でて、いつも河原で呼びかけていたように名前を呼んでみた。何度か呼んだら、こちらに向きを変え、香箱を作った。頭をフラフラ揺らしながら、膜の被さった目を開けようとして、両目に涙が広がった。右目の瞳が少し覗いたのが見えて、それに励まされ更に声を抑えて話しかけ続けた。
何か言うとおもったら、口をもごもごさせたあと、しゃーっをやった。シャーでも何でも嬉しくて、涙がダーダー出た。耳の黄疸は薄くなっていて、先生がおっしゃるには、溶血状態が止まって、小康状態だとのこと。

チーコは天国の入口(虹の橋の原っぱ)で、
すこぶる元気に、快適に暮らしている。
長い間つきまとわれた青っ洟ともおさらばして、
きれいな黒白猫になっている。
仲間たちと一通り再会の挨拶も済んでみると
いつも囲まれていたみんながいなくてちょっとさみしい。
サンタが心細いと呼ぶのが聞こえたから
昨日の夜、「ならばいかねば」と迎えに来た。
あの様子を見て心を痛め、
ビエンビエン洟を垂らして泣いてしまった。
あちらこちらから、サンタのために泣く声も聞こえる。
だから、魔法の粉をパラパラーっとサンタに振りかけた。

獣医先生の経験からすると、
昨夜から未明にかけて亡くなるはずだったサンちゃんが
奇跡の小康状態へと持ち直したのは、
およそそんな理由からではあるまいか。
この子に生きようとする意思があるのなら、
引き続き助ける努力をしてみたい、
つまり
治療を続けると言って下さった。

河原へ戻れるようになるとか、すっかり良くなるとか、
そこまでの期待はしないで欲しいし
これからまた、いつなんどき
昨夜のような状況に陥るか分からないので
心の準備はしておくよう言われた。
この奇跡が何日続くのか、誰にも分からない。

今日また、「サンちゃん」と呼べて、
嬉しかった。

  台所で ヒヨシを抱いて へたり込む
   今日の奇跡に 力抜けたり


河原では
ピンちゃんが先頭を切って出迎えてくれた。
でも、じっと見つめられると、
サンタはどこだと聞かれそうで
何はともあれ、ごはんごはん と走った。

確認猫数 
ミス河原、マダラ、ガチャ、はっち、ヨーコママ、白ママ、コキジ、ピンちゃん、コシロ、ロボ、黒長、ビータン、洋ちゃん、アミちゃん、ケイちゃん、まさおくん、クニクニ、キジオ、トラちゃん。19。
猫缶大9個+現場で追加ごちそう缶2個。ドライ1kg。
猫ミルク500ml。カイロ10枚。
朝の雨、昼には上がって、日がさした。




河原猫の日記



    
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