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Thu, 25 Sep 2003

黒い花火とシロサギ


曇り空の河原を急ぐ。
鳥の隊列が、すぐ目の前で、頭上で、様々な形で花火のように、あちこちから打ち上がる。灰色の空に黒い花火だ。
気持ちよさそうにぱっと空に広がって、またどこかへ消えていく。
川の浅瀬に、白サギがツ・・と立っている。
足が冷えて寒かろうに、意に介す風もなくじっと水の中に立つ。日だまりを大事にする猫、空の鳥、水の鳥。順番に咲き乱れる野の花。互いの領分を上手に分けあい、その棲み分けバランスは絶妙。生きているものたちの営みは静かだ。根底にあるのは命の儚さなのか、儚いから美しい。
ミス河原ポイント、全員確認。
竹藪はにぎやか。寡黙なアイ子ちゃんが何やらニアニア言いながら落ち着かない様子。マダラがいない。ノコちゃんを捜しているのではあるまいね。だとしたらゴメンヨ、まだら。怪我は治っていたんだって。自分で治したんだから偉かったよね。抗生剤を飲ませたから、化膿しないで済んだんだって。元に戻らなくても、それを残念に思うのは私の勝手。ノコちゃんなりにここまで来たのだからね。明日お迎えに行ってくる。

電車の中でのこと。
4人掛けの席に3人いて、そのうちの一人、青年が大きく足を組んでゆったりと座り、一心不乱にチコチコチコチコメールを打っていた。崩れた格好の若者ではなく、外見から見ればむしろ礼儀正しい。電車が混み始め、小柄なお婆さんが乗ってきて青年の横のスペースに気づき、まず荷物を置いて「すわりたいのです」と謙虚に意志表示した。青年は眉間にしわを寄せて嫌々足を下ろし、少しだけ座り直した。気持ちよく譲っているわけではない。眉間にしわを寄せたまま、横に座ったお婆さんを何度もにらみつけ、窮屈そうに舌打ちしながらメールを続けていた。
この前は、シルバーシートでお喋りに熱中していた看護学生。看護学のノートがバックから飛び出して見えていた。側にお年寄りがやっと棒に捕まって立っていたのも目に入らなかったのか、一人下りたら残った方が下を向いて寝始めた。何のためにその職業を志し、勉強しているのだろう。
どちらもなんと見苦しい光景だったろう。かなしくなった。弱い人を思いやる気持のかけらも見えなかった。人に対してさえこうだから、もっと弱い立場のものに、優しくなれるはずがないよね。

写真は、
ゴロママが保護し、親子で新しいお家に行ったちゃちゃとこどもたち。あたたかいきもちになる。





河原猫の日記



    
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