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Tue, 23 Sep 2003

萩の花




坂道で、石垣の上から無尽に萩の枝が垂れ下がって暴れていた。ちょうど顔のあたりの高さに、ぎっしりついた濃い桃色の花が揺れていて、どんな香りかと立ち止まってフンフン嗅いでみた。
秋の匂いだ。
数珠玉の草にも郷愁がある。
淋しいことにとんと見なくなった。
1200年も前に、清少納言という感性の豊かな娘っこがいて、ぎっしゃ(牛車)に乗ってお出かけしたとき、車輪が踏んだ萩の枝がからから絡まって、窓にかかってくるのをフンフン嗅いだ、楽しかった、と日記(枕草子)に書いていた。こんな匂いだったろうか。
ああ面白い、ああ可哀想、まあ素敵、なんと言うことでしょう。。・・人間というのはそうやって毎日を送り暮らす生き物で、動物や植物と交感する楽しみを無くしてしまったら、きっと、味気ないだろうな。

台風が過ぎていったあとの空は、すっかり洗われたように青い。
猫たちは朝の日射しを夢中で浴びていて、ピンちゃんノコちゃんお兄ちゃんなど、呼びに行かなければごはんも忘れてお日様の中にいたかもしれない。
急いでいたので確認数を伸ばせなかった。
あちこちでたっぷりこのお天気を満喫して、
「あ、そうだ」と思い出し、
いそいそ食べに来ていたら良いのだけれど・・



河原猫の日記



    
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