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You are currently viewing archive for 01 September 2003Mon, 01 Sep 2003
冷たくなった赤ちゃん
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みんなが変な顔をしていて、いつものようになだれ込んでこないから「変だ」と思った。 竹藪入口に破れた紙袋がころがっていて、そこからチャトラの赤ちゃんが這い出て大声で泣いていた。これだ。 なんてひどい捨て方だ。 紙袋の中は汚れていて、赤ちゃんは冷たくて、手を擦って熱くして、撫でても撫でても温かくならない。ウンチが少し出たまま乾いていて、拭きながら叩いたらオシッコをした。 こんなに冷たいのに強い子だ。大きな声で泣き続けていた。 昨夜投げ込んでいったのだろう。 一匹だけということはないはず。 袋が破れているから、カラスか、他の何者か、 他の赤ちゃんは見あたらなかった。 ああ、時間がない。 入口が高くなっているスチロール寝箱の毛布の間にとりあえず入れて、みんなの朝ご飯を配膳した。10匹いたかいないか、それも、ゆっくり確認する間もなくそそくさと原っぱへ行ってしまう。不快そうだ。哀れな捨て子を温めてくれるような寛大な子はいない。 このまま残していけば死ぬだろう。 誰かに拾われるよう別の場所に移す? 誰にも拾われることはないだろう。 うろうろした挙げ句に死ぬだろう。 打つ手無しだ。 布袋にペーパータオルを敷いて、ガーゼのハンカチでくるんで袋の口を軽く縛って、リュックの一番上に入れて仕事に向かった。 拾った仔猫に気を取られて仕事がおろそかになってはいけないと思い、とりあえず、カイロとお湯を入れたペットボトルをタオルで巻いて箱に入れ、調達した猫ミルクを大急ぎで飲ませ、放って置いた。少なくとも、河原で明日の朝死んでいるのを見ることはない。連れてきて良かったと思った。 一日頑張りさえしたら、何とかなると思っていた。 赤ちゃんは、お昼までに死んでしまった。 自分のしたことを順番に振り返って、何度も振り返って気持を整理しながら、ただ、死なせてしまった事に衝撃を受けて、空虚だった。 体をさすっていたとき、ミルクの固まりみたいなのがこびりついていたのだけれど、箱に入れて温めていたとき、それが一斉に広がってこぼれ落ち、動いていた。蝿が卵を産み付けていたのだ。蝿は赤ちゃんが死ぬものと決めて、卵を産み付けた。シラミかと思ってフロントラインスプレーと蚤取りコームで必死で拭き落とした。後で考えたらシラミではなく、蝿だった。 冷たくなった顔の上に蚤が出てきて這っていた。少しでも体温があれば、こうした寄生虫は容赦なくたかり、冷たくなるともう用はないと退散していくのだ。 母猫から引き剥がして紙袋に詰め、、私が世話をしている河原猫たちの竹藪に、ゴミクズを放り込むようにして捨てていった人間・・ 神様 どうかそいつを、地獄に落として下さい。 地獄の入口でそいつが言い逃れしたら、 この赤ちゃんがどんなにむごたらしく死んだかを 見せてやって下さい。 |
