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Fri, 10 Oct 2003

箱のノコ




私の姿をみつけると、黒い矢のように、弾丸のように、ミス河原は走って土手を駆け上がってくる。
竹藪の配膳が一段落してから、来ないお兄ちゃんを捜しに歩いて、畑入口にもっさりと茂ったカラスウリの薮に向かって呼んでみた。
・・待ってもシンとして気配もない。
仕方なく歩き出すと、すぐ後ろに、いつどこから出てきたのか、兄ちゃんがいたりして。
駆け寄ってくるミス河原も嬉しいけど、兄ちゃんの登場の仕方は、また、そこはかとなく嬉しい。自分が呼ばれたことが判っているのだ。
ノコちゃんも見つけたので声をかけると、兄ちゃんのあとに渋々ついてきた。日射しがないから退屈していたのだろう。当然マダラも後に続く。
アイ子様に寄せてやったトレイに、あとから来たケイちゃんが譲れと迫った。アイ子様、プレッシャーに耐えきれず退散。他にも沢山置いてあるのに、我が儘なお姉様、どうしてもそれでなくちゃ駄目だという。
まだ整備していないスチロールの箱にいつの間にかノコちゃんが入っていて、対面に座っている私をじっと見ていた。
取り残されたマダラは、箱の後ろからノックしたり、屋根に上がって爪研ぎしたり、困った顔でうろうろする。あとで一緒に入るだろう。
新しい箱をいくつか作って、暖かくしてあげねばと思う。

ガチャの道で待っていたガチャ。後ろの畑で、チビ猫が走っていた。姿が見えたのは一瞬だったけど、元気だった。



河原猫の日記



    
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