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Wed, 31 Mar 2004

まっちゃん・・・




雨が上がって明るくなった空に、
また雲がかかって暗くなった。
ミス河原ポイント3名様、みな達者。
次の薮に一番乗りはヨーコママ。
原っぱは皆様おそろい。
兄ちゃんもズヒッズヒ言いながら、いつもの軽やかではない足取りでやってきた。その姿を見て、昨日の心配はとりあえず飛んだ。まっちゃんは、いよいよの有様になっている。じっと見ていられぬほど、痛ましい。本人はどうってことないからそう騒ぎなさるなと言わんばかりに、淡々として立派だ。
早々と寝箱にお籠もりになったので、カイロを一個追加した。あんまり温まりすぎて煮えてしまってもいけないけれど、夜は冷えるからね、具合の悪さを思うと、このくらいは良いのではないかと・・。顔と口と目と、そーっと拭いた。気持ちよさそうに目を閉じて、ぐっと首を伸ばした。まっちゃん・・・

本日の「おっ!」は、竹藪に花子が来たこと。ペレ君が来たこと。

最初の夏、原っぱは背丈まで草が茂って、猫の姿も見えなかった。餌台にしていた所だけ苦労して鎌で刈り、あとは猫たちが隠れて涼むために草は必要なのだと気が付いて止めた。除草剤散布は少なくとも4年前は行われていなかったのだ。

Tue, 30 Mar 2004

兄ちゃんの「変」




最近どうも変なオヤジが来る。
エサは持ってない。いつも来るエサと反対方面から来る。
そいつにいきなり呼ばれてしまった。
「おにいちゃーん」

はて?私を呼ぶのはだあれ?
と、いつもの茂みで考えた。ま、
考える間もなくオヤジの顔は見えたわけで、
いつものあの、鈴を転がすような清らかな声だったら、
出て行ってやらないでもなかったけど、
ちょーしも悪いことだし、香箱作って縮こまっていたんだわよ。
オヤジはたいしたもんで、一発でここと決めて呼びにきた。
しばらくして、エサが来て、とんちんかんな所で叫んだ。
「おにぃちゃーん!」
うほ、いつもの呼び声だ。
でも、出ていかなかったのサ。ごはんたべたくないきぶんだったし。黙っていたら行っちゃった。しばらくして、今度はオヤジがエサ連れてきて、
「兄ちゃんの場所はここに決まっているじゃん」
とか威張ってる。エサはしきりに感心した。
で、二人で並んで兄ちゃん兄ちゃんと言い、にちゃにちゃ五月蠅い。
鼻も、まあ、固まっているけど、今日はほっといてくれていいよ。
とにかくなぁーんにもしたくないんだ。(兄ちゃん 記)

エサ場に兄ちゃんが居ないとき、原っぱの横にこんもりと茂る薮に近づくと、兄ちゃんのウシガエルみたいな息の音が聞こえる。今日はどうしたことか何も聞こえない。
呼んで気配のない時も、竹藪へ戻りながら振り返るといつの間にか後ろを歩いている。今朝はそういう兄ちゃんじゃなかった。
シンパイダ・・
(変なオヤジ=M氏 カイロ配りと洗い物の応援 万が一事が起こったとき私が暴走しないかと心配している)

ミス河原ポイントは4名様フルメンバーだった。ガオの道の薮は、マダラが一人で一番乗りだった。

写真上 お兄ちゃん
写真下 キャンプ場で復活したキャットニップ

Mon, 29 Mar 2004

アリガトネ、猫たち




ミス河原ポイントとガオの道の薮の中間地点に、うろうろするペレ君を発見。ミス河原のポイントでは、会えた3人分しか置いてこなかったので、薮に置くごはんを急遽増量した。あちらへ戻ってもキミの分は無い。無かったらまたこちらへおいで。

原っぱにまっちゃん。ぐぐっと首を伸ばして私を見、いそいそ歩いてみんなと合流し竹藪に入った。兄ちゃんの鼻は酷い。このところいつ見てもこうだ。配膳前にきれいにしてやる。
兄ちゃんが身もだえる。痛気持ちいいのだろう。
まただらり出てくると、一度出かけた原っぱから、その鼻を持ちあげ気味に見せながら戻ってくる。出ちゃったから拭いて、と言う。
まさおくんはごちそう缶で食べてくれるのに、チーコもまっちゃんもほとんど食べなかった。じっと座って、一点を見つめており、足元に置いたごはんを見ることもない。まっちゃんのゴツゴツした背中をそっと撫で、お願い食べてね、と呪文を唱える。なんだか気恥ずかしそうに、スチロールの板でいきなり爪研ぎだ。チーコ同様、まっちゃんの爪研ぎも結構な迫力だ。ふとおかしくなったりする。まっちゃんは真面目な表情でニコリとも、しないと思ったら、口元が笑っているのだ。ワカッタワカッタ、と濡れティッシュで口と目と鼻を拭いた。気持ちよさそうにうっとりする。
元気ではない。
だけど、なんとまっちゃんの精神は清々しく澄んでいることか。
なんとはなしに励まされた。
黒長のうっふ縲怩Aにも、
アミちゃんの律儀なお返事にも、
ピンちゃんの疾走疾駆にも、
励まされた。本日は私から、

「ありがとね、猫たち」

金ちゃんは見つからず。

Sun, 28 Mar 2004

お別れの哀しさ・・




金ちゃんは見つからなかった。
昨日の朝、私が河原に着く前に消えた。
吐いた血が新しかったから、そう思う。
最後の力を振り絞ってヨロヨロと、落ち着ける場所に向かって歩いていったのだろう・・昨日の蒼空はすばらしかった・・あの空をどんな風に見ただろう・・いたたまれない気持になる。竹藪でウグイスが飛び交いながら、甲高い声で啼いていた。ク縲怎sキョッ、ペキョ、チュクチョコ、ピケキョッ・・空へ登っていったのか、神様のシェルターへ避難したのか・・金ちゃんが苦しみから解放されて安らかでいるのなら、悲しいばかりではない。でも、何もしてやれなかった無念さは、どうしたって残るのだ。
お別れさえできなかった無念さは、どうしたって悲しいのだ。
一人で死なせてしまったのだろうか?

午後になって、M氏が金ちゃんを捜してくれていたのでもう一度河原へ行き、暖かい日射しが降り注ぐ原っぱの縁に座って、ピクニックして猫たちの様子を見ていた。朝確認できなかった子達をなんにんか見つけた。ガチャも居たし、マダラも、クロスケも、見つけた。猫たちには追加のおやつ(なまり)を用意した。チーコ、まっちゃん、兄ちゃん、まさおくん、コシロ・・みんな具合が良くない。でも、とても幸せそうだ。振り返るとまさおくんが土手の青い草を背に座っており、その草の青さがまぶしかった。眼前に色あせたナズナの原っぱが広がり、猫たちがてんでに散らばって遊んでいる。
まっちゃんは私たちの足元から離れない。
まるで何もなかったかのようだ。
黒長はカラスの止まっていた木に駆け上り、順に襲いかかっては逃げられていた。

草は一週間で見事に倒れ、すっかりのっぺりしたはらっぱになるだろう。


Sat, 27 Mar 2004

対決


猫舎の覆いをめくりあげて、息が止まりそうになった。
吐血だ。その猫が上がって休んだ所と寝箱の一つが、血だらけだった・・
誰かが怪我をしたのかと、居た子達をみまわす。
とりあえず無事に見える。
・・・金ちゃんがいない。

直感で、死んだのだと思った。

カイロを替えていくうち、どこかの寝箱で冷たくなっている金ちゃんを見つけることになるのかも知れないと覚悟した。

原っぱの一段上に止めてきた私の自転車の所へ、いつの間にか地主のおじいさんの一輪車が来ていた。昨日の続きを撒きに来たのだ。自転車で私が来ているのは分かったはずで、昨日撒いた所へ重ねるように、わざわざ竹藪入口の所から猛然と散布が始まった。あの人は、昨日、草の中で動かなかった金ちゃんに除草剤を浴びせた。追い払いもせず、黙って撒き進んだ。浴びたとしてもそこにいるのが悪いんだ、くらいの感覚だったのでは無かろうか。それすらなかったかも知れない。邪魔な猫、目障りな猫が死のうが生きようが知ったこっちゃ無いのだ。元気な子なら何とか凌いだとしても、具合が悪くて食べられず、悲鳴をあげていた金ちゃんに、具合が悪くて仕方なくうずくまっていた金ちゃんに、あの人は草を殺す薬剤を浴びせたのだ。逃げるまでそこに猫がいたなんて気が付かなかったというかも知れない。私はそれを見ていて、何も言えなかった。そして今朝だ。
やり場のない怒りがこみ上げてきて、気が付いたら原っぱに出ていて、じーさん(略:地主さん)にカウンターパンチを一発浴びせていた。といっても、実際パンチを食らわしたのではなくて、撒いているおじいさんの側まで行ってこう言ったのだ。
_何の薬を撒いているのか知りませんが、猫が血を吐いて死にました。
この一言で彼は目を三角にして激怒した。
_何言ってんだ、そんなこと関係ないよ
(関係ない?猫が死のうが生きようが、俺の知ったことか!ということ?)
_地主様かも知れませんが、ここは河川敷の中ですから、毒はそのまま川に流れていくんですよ。

それだけ言って竹藪へ戻り、カイロ交換を続けていたら、ふらつく足取りで「あんたねぇ!」と追ってきた。
_何度も言ったけど、ここで猫なんか飼われたら迷惑なんだよっ、自分ちの近所でやってりゃいいじゃないか、
_飼っているのではありません。ここにいた猫たちです。私はのたれ死にしないよう世話をしに来ているのです。触れない猫ばかりです。ここしか生きる場所がないのです。どうやって別の場所へ連れて行けと言うのですか、人間以外の生き物は生きていたらいけないのですか?
_俺はそんなこと一言も言ってないよっ、犬だって猫だって好きだ、ここでエサやって飼うなと言ってるんだよっ!あんたみたいなのがエサやるから集まってくるんじゃないか!
_ただ一生懸命生きているだけです、何が迷惑なのですか?

時間が無くて、かみ合わない言い合いはそっぽを向かれてお終いだった。自転車の所へは原っぱを歩かずに回っていき、もう一度、怒りに震えながらムキになって撒いている人をじっと見、一輪車の中の薬剤のラベルを見た。
「ラウンドアップ」
一般的に市販されている。葉から根に運ばせ、草の根を殺す薬。以前製造元へ、危険性について問い合わせたことのある製品だ。あとで探してみよう。

今日一日、金ちゃんのこと、河原の猫たちのこと、地主のおじいさんに言われたこと、自分の言ったこと、一つずつ考え続けた。何も結論は出ない。
頭がヅキヅキし、ひたすら悲しかった。
夜になって、午後河原へ行ったM氏が、金ちゃんが居なかったと電話をくれた。

金ちゃんを苦しめたのは私だ。 

Fri, 26 Mar 2004

除草剤散布(2)


やっと咲いたばかりだったのに
浴びせられてしまったわ

短い春だった・・
でも。雑草は強いのよ。
私が潰れても、
また地面の中で弾けた種から、次の子達が出てくるわ。

サヨナラみんな
サヨナラ

_なずな_

Fri, 26 Mar 2004

除草剤散布


早朝降っていた雨が止んだ。
濡れた道を河原へ向かった。強い向かい風で、とても寒い。

ガオの道の先に、緑色の一輪車があった。
地主のおじいさんが除草剤を撒きに来ているのだと察し、駐車場へ下りて裏側からキャンプ場へ上がった。竹藪の裏手に自転車を止めてガオの道の方を振り返ると、ヨーコママが畑の中で右往左往していた。除草剤は容赦なく撒かれている最中だ。竹藪から「ごはんだ!」と原っぱに飛び出した子もいた。向こうから散布しているおじいさんの横を走り抜けてやってくる子もいる。脱力感に襲われながら歩いてガオの道の薮へ、はぐれ者たちのためのごはんを置きに行った。その間に、原っぱには更に猫たちが出てしまっていた。口を押さえ、声にならない悲鳴をあげた。私に気づいたおじいさんは、相変わらず底意地の悪い顔で振り返り、ニコリともせず休みもせず、黙々と散布を続ける。猫たちを竹藪へ入れた。
泣きながら配膳し、カイロ交換を始めた頃、土手の上にM氏の自転車が止まるのが見えた。キャンプ場を抜けて竹藪裏手からエサ場に入ってきて、二人で黙ってカイロ交換の作業を続けた。
金ちゃんとまっちゃんがいつものように原っぱへ出て行こうとするのを、竹藪入口で両手で押さえた。まっちゃんは寝箱に収まってくれたけれど、あとはどんなにしても出ていく猫たちを止められなかった。兄ちゃんも、チーコも、まさおくんも、ピンちゃんも、出ていった。金ちゃんは隈無く撒いて行くおじいさんの前方の草の中に埋まって休み始めた。竹藪から見ていると、おじいさんはノズルから薬剤を噴出させたまま左右に振って近づいて・・浴びせられて初めて、金ちゃんは逃げた。
たまらなくなって、みんなを追い払いに飛び出して行った。

逃げて!逃げて!
あっちへいけ!
コロされる!コロされてしまうよ、、
言っても猫には意味が分からない、
追えばなおのこと、薬剤でびっしょりと濡れた草の中を
あちらへこちらへ、逃げまどう。
そして、
なんなんだよっと言って、濡れた体を猛然と舐めて毛繕いする。
竹藪の入口へも、おじいさんは向かってきて、縁の縁まで念入りに撒いた。俺の土地だと体中で主張している。竹やぶの中から、二人で立ちつくしその様子を見つめた。

おじいさんはマスクも手袋もしていなかった。長靴の足に腿までビニールを巻いていただけだ。
嫌な臭いが風に乗って竹藪にも流れてきた。
撒き残しの無いよう、線を引いた竹の棒を、素手で掴んで次の区画に置いていく。素手だ。
薬剤がもしも強い毒性のあるモノなら、あのおじいさんだってただでは済むまい。そんな風に考えてみた。危険ではないから素手なのだ。それとも除草剤の害に無頓着なのか。どちらだろう。
草を殺して、他の生き物に無害な薬なんてあるのだろうか・・
毎年毎年、何度撒かれてきたことか、
猫たちは生きる。大丈夫だ。
そう思おうとした。
今日は病院へ行く予定だったのだけれど、
ひどく疲れて家に戻ってきた。
惨敗だ。

Thu, 25 Mar 2004

ちょうちん迂回


ミス河原の元気な出迎え。サム君もピタリママの後ろについて土手を上がってきた。私を先導して土手を下りていく後ろ姿のムチムチした所も、歩くリズムも、実によく似た親子だ。
しっかり食べて元気でいるのだよ。
ガオの道の薮。自転車を止めている間にヨーコママが来ていて、ごはんを滑り込ませたら上目遣いにちらっと、私を見た。
こんな薮で一人でごはんを待つ、なんてことに、他でもないヨーコママが、なるなんて、どう考えても納得がいかない。
消えるより良いに決まっているのだから、まぁいいか・・
しっかり食べて、
元気でいるのだよ。

竹藪はそれなりに盛況。
まさおくんはごちそう缶に慣れて、普通のごはんだとそっぽを向いて行ってしまう。口の周りが汚れている。シンパイダ。
元気のないチーコが、私に捕まらぬよう用心しいしい通り過ぎ、転がっていた角材に捕まって、バリッバリッバリッと、けっこう激しく爪研ぎした。芯の強い子なのだ。その音と一心不乱さが頼もしく思われ、重い気持ちが少しだけ晴れた。

カラスが小枝を銜えて高い木の上に運んでいる。
子育てに備えて巣作りが始まったのだろう。
桜の花を毟って遊ぶ鳥がいる。
花が咲くと、木の高みで鳥たちがはしゃいで遊ぶのだ。
潜ったりくぐったり、どんなに楽しかろうね。
人間はずらっと桜の木にちょうちんをぶら下げて、飲めや歌えの酒盛りだ。しばらく並木は迂回しよう。

Wed, 24 Mar 2004

金ちゃん・・


配膳の最初を見ることもなく、どこからかそっと出てきて猫舎台の下に潜り、そこでごはんに口を付けてから慌てて外に出て、首を曲げて口をしきりにクチャクチャした。
ずっと見ていた。
それから金ちゃんは猫舎上に飛んで、更にクチャクチャした。
口の端から血が流れる。
ああ可哀想に、どうしてあげることもできない。
口の周りを拭いて、薬を1錠飲ませた。

草の中に埋まってじっとしている金ちゃんを見ながら、河原を出てきた。セツナイ・・

Tue, 23 Mar 2004

今日も冬日




量販店で買いだめしてもらっていた特売のカイロを、仕事の帰りに待ち合わせして受け取ってきた。
(買い出しの応援ありがとう。レーコ様)
これであと一週間くらい持ちこたえられる。
何とか暖かくなって欲しい。
天候不順が続き、寒くてかなわん。
猫たちもプルプルだ。

朝、いつになく元気だったミス河原が、土手を駆け上ってお出迎えしてくれた。手元で3匹がダンゴになっているので、配膳が困難だ。待っていたよー、ウレシイナー、早くしてー、で、狭い所で身もだえするものだから、手元が見えない。頑張って仕込んできた苦労が、報われる瞬間でもある。
それからガオの道へ進んでいくと、いつもハッチが見張っている積み木の上にアイ子様がいた。オデブさんになったコキジは竹藪エサ場に毎日現れるのに、アイ子様は滅多に見ない。愛想のない子なので、楽しみに待っていたとは思えない顔で身構える。元気でいるならそれでいい。会えて嬉しかった。
金ちゃんは、ついに最初の「早くちょうだい」メンバーから下りてしまった。出迎えに出てきて、そのまま原っぱでしょんぼりしている。口が痛いのだ。涎も出ている。行って慌ててごはん食べても、ボクはギャッと言ってまた飛び上がるだけだし・・
そういう感じの情けない顔で、原っぱから竹やぶの中の賑わいを見ている。あとでゆっくり猫舎台下のごはんにかかるのを知っているので、無理に呼ばない。
マサルさんとクロスケがいた。
カイロ交換でシートをめくると、定員4の猫舎から白ママが飛び出して来た。彼女もなかなか神出鬼没。
今朝のカイロは、昨夜雨の中を、M氏が走って買ってきてくれたものだ。
(洗い物の応援ありがとう。M様)

竹藪でウグイスの声を聞いた。

Mon, 22 Mar 2004

もう撒かれた除草剤・・




今にも降りそう。
でも、空は持ちこたえて待ってくれた。
ストックが置いてあるからと安心していたら、いつの間にか残りカイロ20枚!
どの箱により必要か、毛布の汚れ具合を見ながら選んで20枚入れてきた。雪の予報もあったらしい。冷たい雨が夜になっても降り続いている。

原っぱの黄変は、やはり除草剤だ。撒かれたと思われる所の色が、きっちり他と変わっているのだ。そこでいつもチーコが草に埋まって苦しい息をしている。それを思っただけで泣きそうだ。チーコのことなど、その人にとってはどうでもいいのだし、なんとしてもそこに草があってはならないのだろう。猫がいてもいけないのだろう。人を憎んでも仕方ないし、人を憎むという精神の在り方だって、美しくない。だけど、どうしてもワナワナ震えてくる心は抑えられなかった。自分はなんと力のない人間なのだと、ただひたすら悲しかった。
12日にしっかり確認して以来姿を見られなかったガチャが、今朝、ガオの道の薮の近くにいた。薮にごはんを滑り込ませたら、目が合った。
ああガチャだ。ちょっと警戒モード。
「安心して食べなさい。4人くらいいける量はあるよ」
花子と、ヨーコママも見えた。ハッチもそこで食べるだろう。
あっ、マダラもだった。(足りない・・)
みんな仲良しではないから、誰かが食べている間じっと待つ。ヨーコママは、竹やぶの中に暖かい寝箱があることも、そこでミルクが飲めることも知っているのに、出たままもどらなくなった。ひょっとして、子ども(元気印のチビチー、もうすぐ満1歳)にエサ場を譲って自分が定員外になろうとしているのだろうか。あえて避けている理由が分からない。

Sun, 21 Mar 2004

淋しそうなマダラ




まだ仔猫だったチーコやクロちゃんを河原で見つけたのは、今くらいの季節だったような気がする。あれから4年・・
チーコも、クニクニも兄ちゃんも3つ目の冬を外で無事越えた。苦しい息をしながら、日向でまったりしているチーコを見ると何とも言えない気持になる。今朝も寒かった。明日も更に寒いらしい。まさおくんも危うげだけど、竹藪の外でだらんと気持ちよさそうに伸びていた。こらこら、そんな格好で転がっていたら、死んでしまったのではないかと驚くじゃないの。言ったら薄目を開けて、例のほほえみ顔持ち上げた。

そこかしこで生き物が力強くわき起こる春。
弱っている子達が負けてしまうのではないかと、気が気でない。
がんばるのだよ、みんな、
今が気合いの入れ時じゃ。
ぐうたらぐうたら寝ているみんな、
そんなんで・・ダイジョウブカね・・

まだらは、竹藪から遠く離れた高圧鉄塔下あたりから、ガオの道へ出てきていた。一人で淋しそうだ。薮の下のごはん、マダラにも残っていただろうか。今朝、タビちゃんが、食事のあと誰かに追い出され慌てて逃げていくのを見た。マダラも追い出されてしまったのかな?来たくても来られなくなってしまったのかな?

日記の最初の一行取りかかった所で、他の子に意地悪しようとしていたヒヨシを抱えて布団に潜った。私の腕にあごをちょこんと乗せて寝た顔を見ていたら、私こそグウタラグウタラ寝てしまった。誰かがすかさずやってきて足を枕にして寝ていたものだから、なおの事動けなくなった。暖かくなると誰も寄りつかなくなるので、この時期ならではの「シアワセ」に、ついつい浸ってしまった。

写真上 チーコ
写真下 マダラ

Sat, 20 Mar 2004

気になるサンタ




寒い。
なんだかとっても寒いぞ。
桜の木の太い幹にぽっと出た早咲きの花、
身を寄せ合って後悔している。
ダレよ、もう良いね、なんて言ったのは。
アンタだって「ウム十分アタタカイ」って同意してたじゃないの。
あー、あーー失敗した。
失敗した。

真冬の寒さで河原は冷えた。雨も降り出して、最悪だ。
猫たちは予測外の事があっても、そもそも何かを予測するなどといった無駄なことはしないため、恨み言も言わない。ニコリともしないで、まっしぐらに「ごはん」だ。

サンタという子は、ピンちゃんと対の兄弟で、つき合いも長い。
いつもいる。あまり日記に登場しないのは、何も言いたがらない子だからだ。人とは関わり合いを持たないでいたいのだと、そう思ってそっとしている。不妊手術が済んで病院から引き取ってきたあと、我が家に一週間居てもらった事もある。とても居心地悪そうに、何でおいらをこんな目に遭わすんだ、みたいな目で、しかも涙目で、ふてくされていた。懐柔作戦を切り上げてのリリースだった。
そのサンタがここ数日、テーブルの向こうから首を伸ばして、じっとこちらを見ている。妙な声で鳴く。こちらも首を伸ばして「なあに?」と聞く。目が合うのも嫌がって逃げていたサンタが、フニャラフンニャラ、意味不明の猫語で訴えてくる。
なんだろう?
何か辛いことでもあるのかな?
甘えん坊宣言ではない。
無口なサンタが喋っているといっても、
趣旨変えとは違うようだ。
サンタは大事な常駐メンバー。
「旅に出るよ、世話になったね」、
だったらどうしよう、なんて、妙にざわついてしまうのだ。

雨だと猫舎が賑わう。
カイロ交換はまだ続く。

写真上 桜
写真下 サンタ

Fri, 19 Mar 2004

ペレ君復活確認




雪の日のあとのように空気がピンと張っていて、冷たい。
昨日書き忘れたのだけれど、
ミス河原ポイントに一ちゃんがいなくて、ペレ君が、居た。
あの埋葬でお別れしてから、何度か見ていた。
キャンプ場や竹藪で見たときは、また別の大柄なキジ猫の可能性もあるため、はっきりそうと言い難い感じがしていたのだけれど、ミス河原の薮で「俺にもくれ」と後方の藪の中で唸っている所を見たら、もうマチガイナイ。
彼らの宿主であるところのおじさんに「ペレ君が・・」と報告しなくて良かった。健在だ。
じゃぁ・・M氏と一緒に埋葬したペレ君はダレ?という事になる。
シーズンで住宅地方面から動いてきた、たまたまペレ君に似ていた未去勢のオス猫が事故にあって、ガオの道まで来て息絶え、われわれに発見されたのだと結論した。
で、今朝、ミス河原ポイントはいつも通りに一ちゃんとミス河原とサム君が揃った。そして竹藪にペレ君らしき子が出た。なんだかこの移動は尋常でない。昨日あちらで今日こちら?
慣れていない黒猫キジ猫は特に識別がムズカシイので、じつは違うペレ君がそれぞれの場所にいたりして。どちらもカメラを出しただけで逃げるので、写真もなかなか撮れないのだ。

兄ちゃん元気で登場。
不在だったまっちゃんも、遅れてトコトコやってきて、金ちゃんと並んであっちへヨレヨレ、こっちへフラフラ。つまり・・それなりに元気だ。金ちゃんの顔を拭いた。兄ちゃんは・・拭く前に逃げた。トラちゃんまた皮膚にトラブル。黒長がそのトラちゃんをいじめたので、コラッと叱った。
まさおくんも、小康状態だったのに、また赤くなった肌が数カ所見える。コシロの激痩せはひと頃のリエちゃんみたいで痛ましい。大丈夫かっ、と言いたくなる。可哀想なコシロ。
2000年関わり始め当時、長くないだろうと思ったクニクニが、とても元気だ。頭は(相変わらず)振っている。
夜に備えてカイロを入れ、万全。

写真上 金ちゃん
写真下 ユキヤナギの花

Thu, 18 Mar 2004

女心と春の空・・




暗い雲の固まりが空を覆い始めていて、せっかく出ていたお日様も、青空も、あららら・・目をぱちくりさせて後ずさり中。犬の散歩の人に、おはようございますの挨拶をし、降りそうですね、と声をかけたら、もうポツポツ来てますよ。自転車をぐいと漕ぎ出したら、本当に降っていた。前方に日射しがあるのに、頭上は真っ暗。まるで今の私みたいな・・いやいや、先を急ごう。
風が強く吹き、河原まで天気の崩れと競争だった。
気温は高めだったように思う。はてどうしたものかと考えて、急いでいたこともあって止めにした。カイロの事だ。昨日の気温の高さを振り返っても、妥当な「取りやめ」だったと思う。
幸い雨は待ってくれた。配膳の妨害は風。お皿を並べて乗せようとすると吹っ飛ぶ。金ちゃんの涎が口の周りを汚していて、まぁまぁどうしちゃったの、こんなになっちゃって、と言いながら拭いてあげた。まっちゃんも、ミルクほどには、ごはんが口に入っていかないようだ。昨夜Mさんが、卸値で仕入れてくれたミルクを、ドンと届けてくれたので助かった。手のイタタがもう一息なので、M氏が寄ってくれて、洗い物を手伝ってくれた。そのM氏が「にいちゃーん」と遠くの子を呼んでいるので見に行ったら、花子だった。兄ちゃん現れず。

天気予報通り雨になった。夕方には止んだものの、風が冷たくなって酷く寒くなった。薄着だったから歯の根が合わぬほどがくがくし、ああ、よりによって・・と空を見上げた。ゴメンヨ河原の猫たち。

ポップコーンが弾けるみたいに桜が咲いた。
慌てて弾けて寒かろうと、桜並木を抜けて帰ってきた。

写真上 桜並木のある用水路 昨年春桜の終わる頃に撮ったもの
写真下 遠くから見たら兄ちゃんに見えなくもない「花子」

Wed, 17 Mar 2004

春到来




強風。高温。
桜の蕾が一気に膨らんで、弾ける寸前だそうだ。

サム君はずっかり甘えん坊になって、
ミス河原そっくりの顔でくにゃくにゃする。
一ちゃんの巨漢ぶりはちょっと心配な域に達しており、
ミス河原の元気は今ひとつ・・
最初に寄る薮で3様の3名様、滞りなく確認。

竹藪の中は大荒れ。
猫舎のシートが風に唸る。
竹藪を出て風の来ない畑側に避難していた猫たちが
エサの到着を察知して戻ってきた。
だいたいいつも通りの顔ぶれで、
おっ
という子はいなかった。
兄ちゃんもいなかった。
鼻炎の薬がいくらかでも効いているのかどうか、
確かめられなかったのが残念。
缶切りを使う缶詰だとちょっと困難な事情があって(詳細省く:イタタ・・なのだ)、
今日は特別に、プルトップのごちそう缶を多用して仕込んだごはんだ。みんなには嬉しいごはんになったはず。
取り急ぎ河原を出ていくけど、
みんな元気でね、
また明日ね。
この陽気だけど、応援して頂いたカイロがまだあるから、
今夜もあったかに過ごせるよ。
写真は ヒメオドリコソウ サム君

Tue, 16 Mar 2004

気のせいか黄色い・・




おっタビちゃん、ひさしぶりっ。
しばらく見なかったね。調子はどう?
フムフム、見たところ悪くなさそう。
まぁ、まぁ、そんなに慌てて食べなくったって、
なに?黒長が来ると追い出されるから?
ささっと食べたらとっとこ行くのじゃ。
そうか・・力になってあげられなくてゴメンヨ。
べつに・・お構いなく、私は私の道を行く、だわサ。
というわけで、何日ぶりかで確認できたタビちゃん、
あっという間にいなくなった。
マサルさんも来た。
結構気を入れて、がっがっ食べ、ミルクもしっかり飲んでいた。

原っぱがなんだか黄色い。
除草剤が既に撒かれてしまったのだろうか?
気のせいなら良いけど、いずれは来るのだろう。
執拗に撒く地主のおじいさん・・
なんだかこの場所に限界を感じる。
といっても、猫たちは毎日をここで明け暮らすわけで、
私の思いなどと関係無しに、
ひなたぼっこして、ウツラウツラしながら
安穏だけを願っている。

世話人である私は、何をポイントにして、
誰を相手に闘っていけばいいのだろう。



Mon, 15 Mar 2004

ごはんとお日様




ムズムズする季節。
鼻も気持もムズムズ。
草花や樹木の芽吹きは、ヒトや動物たちを元気にするものの、弊害もあって、あまりの力強さに圧倒され、負けてしまう事だってあるのです。体調不振の子達ががっくり負けてしまわぬよう、ちょっと気をつけなければいけない時期かも・・
自転車で走っていて、湧き出たブヨの群れに突っ込んだり、向かい風の砂埃に見舞われたりと、そう気持ちの良いことばかりではないわけで。。

まっちゃんはいつもいて、なにか言いたげにじっと私を見ており、ああ・・不振で辛いのだろうなと察してあげることはできても、そのさきは何もできない。痩せた背中が痛ましい。ひょいひょい歩いて日向へ出て行くのを見送った。外猫の幸せは、ごはんとお日様、それに尽きる。

夜ちょっと発熱。
私は今夜は絶不調なので、明日のために早めの就寝。

写真上 西洋たんぽぽ
写真下 ガチャ遭遇時いじめっ子になるピンちゃん(左)

Sun, 14 Mar 2004

赤い目の黒猫・哀れ




昨日クロスケのしっぽ、先がちょこっと曲がった黒いしっぽを、竹やぶの中で久しぶりに見た。私の出席簿では、1月に確認できたのは23日だけ。2月は一つも○がない。そのクロスケがいた。
日射しは春なのに風が冷たい。
午前中、ベランダの植物の整理をした。鉢が強風でひっくり返ったままだった。近所の猫の侵入で乱闘もあったかもしれない。とにかくずっと掃除していなかったので気になっていたのだ。
このところ毎日のように首輪をつけた黒猫がベランダに来る。片目が血の色で、ずっと怪我をしたまま放置されている。飼い主は一体何をしているのだろうと、気の毒でならない。猫タワーの上で誰かが騒ぎ始めると、みなサッシ戸に集まって唸る。たいていその黒猫がいる。家の中でわめいている猫たちを、首をかしげてじっと見ている。少し前は鈴の付いた首輪をしたキジ白が来て、姿を見るたびヒヨシがわめいた。その子は捨てられた飼い猫だと聞いた。しばらく見ないな、と思っていたら、酷く足を引きずっていて、呼びかけたら必死で逃げていった。できることなら病院へ連れて行って治療してあげたい。どうしたらいいか分からない。ただただ哀れだ。
明るい時間に見たら荒れ放題だったベランダ。少しだけすっきりした。
オニギリを作って、河原に向かった。

ガオの道の薮にハッチが待っていた。
首を伸ばして後ろのはたけを見ると、ヨーコママがいた。

あちこちに散らばって遊んでいた子達を呼んで、ユックリと配膳。一通り済んで自分もお昼を食べ、ゴミを捨てに行って、ぐるり歩いてガチャを探した。駐車場は日曜で人が多く、ガチャには会えなかった。高圧鉄塔の下にマダラを発見。まだらも居場所を替えたようだ。一人でぽつんと座っていた。確認猫数28。

白ママとミルクとコキジは太ってぷっくぷく。
まっちゃんとコシロはげっそり痩せた。

朝まだ立ち直っていなかったチュンも、マルちゃんも、夜になってやっとごはんを食べてくれた。これでなんとか全員復調の兆し。保護者、安堵。
写真上 痩せても枯れても親衛隊 チーコのそばのコシロ
写真下 3月の夕方 河原

Sat, 13 Mar 2004

悲しい知らせ




2001年冬に河原から保護し里子に出た、甘えん坊の天才 クーちゃんが、3月8日突然死んでしまったという知らせが届いた。いつものように足元をちょろちょろしたあと、いつもの場所で、いつものように丸くなったまま、気が付いたら息絶えていたというのだ。家族は悲しみで言葉もなく泣くばかり。こんな事ってあるのだろうか。
猫の神様は忙しく、幸せに暮らしているおうちの子には、どうしても目が届かなくなる。
まだ3歳にもならないのに、
とても元気だったのに・・
あんまりだ。
クーちゃんは帰らない・・


昨夜のワクチン接種の影響で、我が家もどんよりしている。
今朝、未接種ヒヨシ以外の5匹は誰もごはんに来なかった。
夜7時近くになって帰るといつも、みんなで右往左往出迎えてくれるのに、今日は誰も、だーれも、来なかった。慌てて見回ると、それぞれの場所で元気なく寝ていた。朝置いたごはんは手つかずでそのまま。夜のごはんも、出てきたのはヒヨシだけ。それも、口が痛いので、恐る恐る食べてまた潜ってしまった。ワクチンが肉腫になる可能性もあるそうで、みな、左足大腿部に接種した。チュンがその足を引きずって、具合悪そうによろよろ出てきて、何も食べぬまま、苦労して飛び上がって押入の奧に潜っていった。3種ワクチンでは、ここまで元気を無くしたことはない。
経験のないことは予測が付かずとても怖い。
心配で何をする気も起こらない。

明日は、今日の事が夢のように
みんな元気でいてくれますように・・

Fri, 12 Mar 2004

お帰りガチャ(涙の再会)




姿を見たとたんに
胸が詰まって涙が出た。

ガチャが河原へ戻っていたのだ。

いつも通りに配膳とカイロ交換と
兄ちゃんの鼻拭きと、
みんなをしみじみ眺めてから
意を決しておじさんの所へ向かった。
昨日涎を流して全く食べなかったその猫、
今日は幾分元気にしているということで
香箱作ってウツラウツラしていた。
涎、といえば、一時ミス河原にもそういうことがあった。
病院へ行けないのだから、様子を見るしかない。
気休めかも知れないけれど、抗生剤を渡してきた。

そこから原っぱへ戻るとき、ガオの道にガチャを見た。
幻ではない。
全くガチャだった。
私の家からお正月に逃げて、河原までどうやって辿り着いたのだろう。
道路を越え、
線路を越え、
また道路を越え、
河川敷の土手を越え、
河原を歩いて歩いて、ガオの道に帰ってきたのだ。

竹藪に走ってごはんを持って引き返し、
逃げ腰で顔をこわばらせていたガチャに呼びかけた。
しっぽをピン!と立てていそいそと近づいてくる。
私の近くまで来て、なにか思い出したようにクルリ
向きを変えてスタコラ逃げた。
ああ、この前月夜に見たキジ猫、
やっぱりガチャだったのだ。

もう何も言うことはない。
無事で、元気で、ガチャが河原にいた。

夜、うちの子達に、
出前5種ワクチンをお願いした。
ヒヨシは口が痛そうなので延期。
難儀したのはチュンとガオ。
ネットに入れても大暴れだ。
うちに来てから1年と8ヶ月になるチュン。
一度も爪を切ったり抱っこしたりしたことがない。
家庭内ノラの道を貫いている。
もの凄い暴れ方だったので、何か別のモノが入っていると勘違いしたヒヨシがそれを見て狂ってしまい、ネットの上から襲いかかろうとした。ネットから飛び出した爪を切った。手に汗握る大仕事、大変な騒ぎだったけど、ヤレヤレこれで一安心。

写真上 自転車に張り付くガチャ
写真下 ガオの道で ガチャと金ちゃん

Thu, 11 Mar 2004

犬よりコワイ伝染病




ぬるい風が強く吹いて暖かい。そして、埃っぽい。
確認できたのは、行けばいつもそこにいる常駐組だけ。あとは全く気配もない。兄ちゃんもいなかった。カイロ交換を始めたら、このところ多忙のM氏がひょこっと、応援に来てくれた。土手の上に座っているおばさんを見てくれと言う。犬を放す人だった。間もなく彼女の犬が原っぱをとことこ横断して過ぎて行き、飼い主は土手上から犬の名前を呼びながら一緒に歩いて行った。
猫を追いかけたり、竹藪に飛び込んで来たりはしないけれど、猫たちを怖がらせるには十分の大きな犬だ。
困ったことだ・・思いながら竹藪へ戻った。
ミルクが砂だらけになったり、ツインルームのシートが吹っ飛んだり、風には難儀した。
あとをM氏に頼んで仕事に向かった。

夜、なるせのおじさんからSOS。
これまで5匹の猫を手術した河原のTさんのところへ、なるせのおじさんが運んで育ててもらっている仔猫が具合が悪く、上を向いて口を開けて苦しそうな息をしている。死にそうだと。
薬(抗生剤)をもらえないだろうかという電話だった。
手術の時ワクチンを接種してある猫は元気らしい。
一瞬頭に「パルボ」がよぎった。
おじさんは、そこで面倒を見ていたカラスが帰ってこない事から、問題になっている「鳥インフルエンザ」がカラス経由で猫に移ったのではないかと心配している。
経験がないので、素人の私が見たってわからない。
病院へ運べと突き放すわけにはいかない、
寄る辺のない猫なのだ。

さあ どうしよう。。
とても恐い。

写真上 毛繕いに余念のないトラ地蔵
写真下 ここ数日枯れたままのギコギコ井戸

Wed, 10 Mar 2004

冒険




生涯一つの村から一歩も出ずに過ごした人・・ちょっと昔にはいくらでもいた。世界を飛び回って仕事する人などはまだまだほんの一握りで、今でも、パスポートを取得して飛行機に乗って外国へ行くなんて(増えたけど)考えられないという手合いはいくらでもいる。
いろいろな人間関係や、モノへの執着で身動きならない人もある。私は本来動きたがらない性分だ。散々動いて「もういいや」になった。人は、基本的には慣れ親しんだ環境から動きたがらないのだと思う。冒険する人は特別なのだ。英雄になる。動けずにいる人たちの中から外へ出かけていって、なにがしかを持ち帰る。だから英雄だ。

猫には、戸籍も住民登録も財産もない。
地面(土地)を所有することもない。
家具もない。親子関係だって、ある一時期を除いて、ほとんど無いに等しく、つまり何事にも縛られていないのだ。フワフワの毛皮に包まれた身一つで生きる。毎日のごはんに若干の執着はあっても、居心地の良い仲間たちと寒い日に身を寄せて温め合う事はあっても、ある日突然姿をくらます者があることを考えると、流れていった先で考えればよいこと、どうとでもなるように思っているのではないかしら、なんて、考えてしまった。ムラムラッときたらそのままズンズン行ってしまうのだ。行ってしまったら、もう帰らない。帰れなくなる。
ひと頃、40どころか50に届く勢いで個体確認していた河原で、21しか見あたらなかった今日など、半減しているではないか、この半減の意味するモノはナンジャラホイ・・考えてしまった。去年の同じ時期も、消えた子達が沢山でオロオロしていた。ここは猫たちが安穏と暮らせる場所ではない。場所替えしようと思い立つ子がいたって不思議ではない。チーコ&兄ちゃん兄妹やサンタ&ピンちゃん兄弟など、ここで産まれてここから動かない常駐メンバーは、人間で言うところの「動きたがらない」手合いなのだろう。トラちゃんはふらっと来た。どこから来たのか誰も知らない。コージ君もふらっと来た。誰も素性を知らない。そしてまた消えた。
先日手術に運ばれた洋ちゃんモドキ、ふらっと来てオソロシイ事になって、戻ったとたんにどこかへスタコラ・・消えた。

だれかが私のように「あら、この子新参だわ」「どこから来たの?」「遠慮は要らないから沢山お食べ」と、消えた子達と出会っているに違いない。
虹の橋のたもとでみんなと再会したら、根ほり葉ほり聞いてやろう。今から楽しみだ。
どんな冒険してきたの?って。
写真上 昨年春消えた「ジエム」
写真下 コージ君 復活してまた・・消えた。

Tue, 09 Mar 2004

戦え!猫たち




久しぶりに、随分と久しぶりにマサルさんが、エサ待ちメンバーと一緒に居た。ふーむ、、あっち(おじさんの所)の女の子たちみんな手術が済んで、言い寄り甲斐が無くなっちゃったんだね。「なにそれ!」とか「アンタはなんて下品でいやらしい男なの!」とか、さんざんな応対にあって、しょんぼりこちらへ戻ってきたに違いない。見れば、風邪をひいてげっそりだ。目はウルウル、洟垂らして、肩を丸めて、精彩がない。あまりにも気の毒な久しぶりだったので、ごちそう缶に抗生剤を入れたのを、ミルクと一緒にそぉーっと寄せてやった。生涯キミは私の手には落ちず、未去勢猫としてのっしのっし生きていくのかも知れない。でも、淋しいね。ワクチンだって打ってあげたいんだよ。少しでも楽に生きていかれるように、助けてあげたいんだよ。分からないだろうねぇ、キミは人間に対して、がっちがちの不信感の固まり持っているんだものね。

寒さが戻って夜が冷え込むためか、メイン猫舎隣のサブ猫舎、猫の出入り穴を塞いで誰かが泊まっていったみたいだ。マッタクほとほとうんざりだ。元に戻しながら、そのヤドカリがこのスコップ握ったのだと思ったら、ウゲゲゲーだった。
みんな見ていたんだよね。一致団結して、ブレーメンの音楽隊みたいに追い払えないものかね。お化けの仮装一式、置いておこうか?
みんな謙虚だから、スミマセンでした、と頭を下げて出て行かなくちゃいけないように思うかもしれない。ごはんを持っていったらヤドカリがいた、なんて事になったら困るのだ。
やい!ヤドカリ!
お願いだから
猫たちの場所を取らないで。
写真上 サンタ
写真下 まさおくん

Mon, 08 Mar 2004

寒いじゃんヨー




もう春だね
なんて言ったの誰サ
ぜーんぜん寒いじゃん
ぜーーんぜんぜーんぜん寒いじゃんヨー

おいらスリムで
皮下脂肪っつー蓄えがないから
ぶへぇ、ブヘックヒョン
さむいんだよぉー

落ち着きなく走り回りながら
ピンちゃんが文句を垂れていた。
朝鮮人参を溶いた水入りごちそう缶のトレイを
どんぴしゃりゲットし、バクバクかっ込んで
元気いっぱい走っているので、
とりあえず大丈夫。
ちょっと涙目なのは興奮して走るから、でしょ?

金ちゃんが積極的にごはんに向かっているのを見て安堵。
ジンチョウゲが匂い始め、モチノキの芽吹き、アジサイの芽吹きを見た。あちこちで弾け始めた春。。
この寒さを越えるには、もう一息だ。
ぴんちゃん、
あせってはいけません。
走っても走っても、時間は飛び越えられないもの。
チーコみたいにじっと待つのが賢いのよ。

「ってやんでぇ」
写真2枚とも ピンちゃん 

Sun, 07 Mar 2004

救いの注射




つめたーい風が日射しに勝っていて、ダンゴムシみたいに体に力の入った1日になった。自転車にケージを積んで出発。目標チビチー。マサルさんでもいいし、件のキジ猫でも良いし、ゴージャラスな長毛猫でも良いし、勢いのある時が捕まえ時!という感じだ。唐揚げ、なまり、などなど荷物に追加。長居に備えて、こちらのエネルギー源も追加。そして、通常メンバー猫たちのためにまとめたセット。思いの分だけずっしり重い。
河川敷には、野球やサッカー、ボール遊びでやってきた大小グループが溢れかえっていて、駐車場は満杯。ガオの道にまではみ出した車が列を成していて、通せんぼになっていた。薮のところまで、土手から自転車を引いて斜めに下りていった。具合の良くない金ちゃんは前回の注射からそろそろ2ヶ月だ。救いの神現る。獣医先生の来訪あって、明日からまた食べられるようになるだろうとのこと。
よかったね。何しろ痛いんだものね。食べられなかったらどんどん痩せてしまうし、痩せた体にこの寒風は浸みるものね。

兄ちゃん恒例の鼻拭きで、血が出てしまった。
本人(にゃん)はあまり気にしていないみたいだけど、毎日だから鼻も弱っているのだろう。慌てて詫びた。

捕獲作戦敗北。先生も帰り、フリマ帰りに河原へ来てくれたレーコさんたちと遅い昼食に行こうという事で片づけたら、なりを潜めていたチビチー元気に登場。通常配置にもどったごはんに、ゆったりと取りかかった。あ奴は、私の行動をじっと見ていたに違いない。実に見事なタイミングだった。
確認猫数29。
リリースしたおじさんの猫たちの様子を聞きに行くと、みな元気、とのこと。おじさんも嬉しそう。立ち話していたら、マミちゃんがやってきた。ワタシモウレシイ。
写真上 おじさんの三毛 マミちゃん
写真下 はにかみ顔のまっちゃん
「きっと長くは生きられないだろう、なんとか河原ではなく暖かい場所で死なせてあげたい・・」と、レーコさんがしみじみ言って、悲しかった。

Sat, 06 Mar 2004

後かたづけ




目が痒い。
花粉のアレルギーと縁がなかった頃は、人が苦しんでいるのを見聞きしても実感が無かった。去年だったか、一昨年だったか、風の強い日にいきなりそれらしき症状が起こって、同様に苦しい思いをしている人たちと足並みが揃った次第で。
眠くて寒くて(これは花粉のせいじゃないけど)、目が痒い。

金ちゃんがごはんを食べないので、可哀想でならない。
食べ終わった子達が散会してからやっと、お皿に手を突っ込んでこねはじめる。寒さが戻って冷え込んだ朝の河原で、しかも今朝は雨上がりで、どこもかしこも濡れていて、金ちゃんの様子がいっそう哀れだった。金ちゃんの目と口の周り、兄ちゃんの鼻の周り、時間のない朝でも何とか拭いた。
どこへ行っても寒いから、まっちゃんは寝箱に入った。寝箱の暖かさを頼りにしているまっちゃんみたいな子がいる限り、カイロはやめるわけにはいかないのだ。買い出しの応援をしてくれているゴロママやレーコさん夫妻も、そういう状況と心境を案じてくれて、しみじみ有り難かった。

今朝のリリースには立ち会えぬまま、仕事に向かった。リリースまでの送迎では病院にお世話になってしまった。夜、レーコさんたちと竹やぶの中に積み置いてもらったケージを回収に行った。とにかく寒い。おおきな月が空にかかって見上げると明るいのに、河川敷は暗い。
夜は閉鎖されているはずの河川敷駐車場に車が入れたので変だと思ったら、キャンプ場にテントが張られ、自転車と車があった。子ども、ではなく、青少年たちだ。10名ほど、テントの下の薄明かりの中に並んで座っていたのが見えて、なんだか不気味だった。誰も笑っていなかった。ケージを抱えてそばを通ったのだけれど、音楽も話し声もなく、ただテーブルを囲んで座っていただけだった。何か明日の活動の準備なのかな?打ち合わせ会議なのかな?そこを怪しい人間が二人通ったので、向こうもぎょっとしていたのかな・・
車に向かって進む私たちの後ろを、しっぽの長いキジ猫が追ってきた。サンタのようでもあるし、違うようでもあるし・・月明かりだけでは良く見えない。
ガオの道から、駐車場への道を横切って、松林の畑に入り、
「ガチャ!」と呼ぶ私を少し止まって見てから、松林の闇に消えた。

がちゃに似ていた。
月夜のキジ猫・・・

Fri, 05 Mar 2004

無事終了




早朝、マグロの血合いをぐつぐつ茹でて、鰺を焼き、いつもの朝の通りの支度も済ませ、自転車に捕獲器一台積んで出発。

金ちゃんの片目は目やにで固まって開かなくなっていた。
濡れタオルで一生懸命拭いた。
どうしようどうしようこんなになっちゃって、と拭いた。
兄ちゃんの鼻も良くない。固まった洟を落としてやるまでは痛いので抵抗する。でも、逃げずに踏ん張る所を見ると、兄ちゃんだって取って欲しいのだ。すっかり取れるとちょっとは気分が良いみたいで、頭を振ってふんっふんっ、鼻をもっと通そうと頑張る。
おじさんはインディアンみたいにボウボウ火を焚いていて、
取り逃がした残りの一匹、
既にケージに入れて待っていた。拍子抜けした。
捕獲器は原っぱに置いた。チビチーが元気に走り回っていて、あともう一歩の所で捕まりかけた。
先日見つけた洋ちゃんモドキが思いがけず捕まってしまった。
洋ちゃんよりグレーが濃く、模様も濃く、目の青さも深く、ちょっと不細工。というか、洋ちゃんの方が美人なだけ、なのだから、彼に落ち度があるわけではない。
時間切れで今日は8匹を手術に運んで頂いた。
♀5、♂3、メスのうち2匹が妊娠していた。
放っておいたら、一ヶ月後に10匹生まれた。
特に何の問題もなく終了し、全部にワクチンも接種し、明日の朝リリースだ。決意してからの一週間が激流のように流れた。
力を貸して下さった皆様、
貴重な時間を割いて応援して下さり
ほんとうに
ありがとうございました。


一昨日見たときは幻かと思って頭を振ったけど、
今日も見たペレ君。未手術の大柄キジ猫。
この前埋葬した子は・・
誰?

なんだかとても疲れたので、
ペレ君の顛末については
後日じっくり考えます。

写真上 洋ちゃんモドキ ごく最近現れた子
写真下 おじさんの所から預かった三毛ちゃん

Thu, 04 Mar 2004

別世界の猫たち




早朝、河原猫たちの世話を急いで済ませ、おじさんを訪ねた。
川から2段目の河川敷の縁に引っかかるように拵えた、平べったい小屋。その周りにはにぎにぎしく色々なものが転がっていて、そばで見ると息を呑む。怪しいハトの群れが、おじさんの小屋の入り口に向かってひしめき合っていて、そして猫が居る。おじさんの所から逃げていった白いウサギと黒いウサギが隣の公営ゴルフコースで走り回っており、昨日立ち話した管理のおじさん、しかめっ面で、忌々しそうに、ウサギを捕まえられない腹いせに、ウサギの入った穴を塞いだりして、暗い楽しみにふけっていた。
フェデリコフェリーニの奇妙な映画の世界だ。あるいは、「ミラノの奇跡」に出てくる小屋掛けの人々に通じる、不思議な別世界ができあがっているのだ。昨日はべろべろのおじさんを励まし、吹きっさらしのそのゴミの山の中で、猫の捕まえ方をあれこれと話し、何を言っても伝わったような気がしなくて内心焦り、そんな自分もおかしかった。おじさんは、朝炊き出して届けたオニギリをぞんざいに(それなりに美味しそうに)ほおばり、聞いているのかいないのか、見当はずれな事ばかり言ってさらに私を不安にした。
今朝も昨日とたいして変わりはない。猫は誰もケージに入っていなかったし、4台のケージは空のままあちこちに転がっているばかり。
あのね、おじさん、私のお友だちが3時にね、車で来てくれるから、入れて置いてね。はいはい、3時ね、分かった。うんうん頷くおじさんを後に、仕事へ向かった。
生憎お天気が急変して、3時頃強い雨がザザっと降った。5時に職場からUさんにどうだったか聞くために電話。おじさんは留守だったし、ケージは雨に濡れて転がっていたし・・どうにもならないから引き上げてきたけど、またこれから行ってみるから・・

おじさんはあてにならないので、明朝捕獲作戦決行するしかないと思い、その準備と段取りをした。帰りにUさん宅へ寄ってみたら、3匹増えて6匹並んでいた。
あれれ?

私と電話で話した後、Uさんが河原へ行ってみたらおじさんが居て、ひょいひょいケージに入れたのだそうだ。一匹だけ取り逃がしたのを、明朝迎えが来る迄に入れて置くよう言っておいたから、との事。
いやはや・・おじさんは大変だ。
6匹のおじさんの所の猫たち、みな神妙な顔で不安げだ。
大丈夫、ちゃんとまた戻れるのだから、がんばって。
Uさんには本当に頭が下がる思いだった。

鰺の干物を沢山買った。丸干しで、開きではない。
あした河原の子達が喜ぶかどうか、お目当ての子達が目を輝かせるかどうか、うちの子達で試してみた。夕食のおかずに焼いて、半分をチュンチュンとヒヨシに食べられてしまった。大変興奮し、顔のそばでプルプル震えるくらい所望した。柔らかい所を歯のないガオちゃんにも届け、喜ばれた。マルちゃんも興味なさそうにハスに構えていたくせに、届けたら喜んで食べた。
明日うまくいきますように!

写真は、まな板の上のものを全部ひっくり返した後のヒヨシ、
お刺身と鰺で興奮するチュンチュン
この子たちもまた、河原の猫たちと別世界なのかも。


Wed, 03 Mar 2004

おじさん待ち


捕獲の心得
一に忍耐
二に忍耐
静かに息を凝らしチャンスの到来をじっと待つ
これが全てだ。
今日はちょっと変わった捕獲で、猫ではなくひたすら「おじさん待ち」だった。2回に分けて運んである7台のケージに、おじさんは曲がりながらにも飼い主であるから、目標の7匹を入れてもらい、一時預かりして頂くUさん宅まで運ぶ。それだけに賭けた目標は、朝から夕方までかかって半分も達成できなかった。早めに準備をと思って訪ねた朝、肝心のおじさんがいなかったのだ。
日曜日に約束していたのに、どうしたことか・・
ノラちゃんの捕獲、特にビル猫町猫で苦労を重ねて来たれーこさんが、一人ではなにかと大変でしょうと、はるばる応援に来て下さった。一緒にケージを万端準備し、ネームプレートをセットし、あとはおじさんの帰りを待つだけ。猫はちらほら姿を見せては隠れてしまう。3時にUさんが車で到着。しかし、おじさんは帰らない。4時過ぎてやっと帰ってきた。相当酔っぱらっていた。ざっと要領を説明したけど、なんだかフラフラしていて頼りない。励ましながらなんとか3匹まで入れてもらって、こちらにも都合があるのでもう少し頑張って欲しいと懇願した。うんうん言いながら、その気になってくれた。私が居ては猫が近寄らないので、また少し離れて待つ。様子を見に行くと寝てしまっていた。おじさん!おじさん!連呼して起こし、もうダメかと聞くと、小屋の中に2匹いるという。中にケージを入れてしっかり入れてもらおうとしたら、ごちゃごちゃしていて中では無理だという。入口の外でケージを縦に持って待つ。首根っこをしっかり掴んでお尻からすとん、だよ、って言っているのに、頭から突っ込もうとして暴れて逃げられ、手を引っ掻かれ、あちこち痛い、捕まえられないと、弱腰になってしまった。それを2回繰り返して今日は断念した。
簡単ではないと覚悟はしていたけれど、前途多難。先行き不安。明日朝7時におじさんが果たして猫を捕まえてくれているかどうか。おじさん抜きで勝手に捕まえるわけにもいかないし、ほとほとマイッタ。ここで一つはっきりしたことがあった。2001年に手術が済んでいたのに、ミルクと間違え「未手術」と認識していて、昨年春にまた運んでしまったクニクニモドキ。やはり、このおじさんの猫だった。赤いピアスがまだちゃんと着いていた。おじさんも触れないのだそうだ。7匹の中には入っていない。
月に1回とか2回とかしか会えない子だけど、おじさんの所で食べている子なら心配要らない。マサルさんが行動半径広いのは納得だけど、クニクニモドキ、キミも「野を越え山を越え」食べに来る子だったのね。

Tue, 02 Mar 2004

ヨーコママへ一言




上着を薄いのに替えて出発。
荷物を作りながら夜の外の寒さを考えた。昨日ミゾレが降ったことだし、具合の良くない子にとって寝箱の暖かさはささやかなシアワセかもしれないので、カイロはまだ続けようとリュックに入れた。11月から入れ始めたカイロ、12月に入ってからは欠かさず35枚ずつ、ときどき奮発して増量したりしながら、使い続けた。ざっと3400枚は突破した。

(本当に沢山、猫のために、猫たちのためにと買って送って下さったみなさま、河原の猫たちを温めて下さってありがとうございました。カイロ以上に、お気持ちの暖かさに、猫も私も温められました。)

ごはんを配りながら、確認できた子20。
ヨーコママは、ガオの道から覗いた畑の隅に、ハッチと一緒にいた。場所を変えた理由・・きっとなにかあるはずなんだけど・・さっぱりわからない。ごはんを、置いたからね、ちゃんとたべるのよ。声をかけ、自転車を引いて行こうとする私を、疑わしげな顔でじっと見ていた。

去年の今頃は、なかなか捕まってくれない手強い子達のお腹が、日に日に膨らんでくるのを見ては呻いていたっけ。ヨーコママとミルクが最後の大捕物だった。今年は産まない。
ヨーコッコの3仔猫、トンキニーズのシャンパンポイントだったっけ?あの素敵な女の子ね、とても元気で、先住チョコレート色のチョコちゃんと、カラスにつつかれていた所を保護されたという白チャトラのバナナ(ナナちゃん)と、仲良く暮らしているって、人間のヨーコママから、うれしいお便り来たよ。良い子を生んだね、シアワセそうで良かったね。
これからは
自分の身を守る事だけ考えてね。
河原猫の長生き記録を更新するのだよ。
世間をあっ
といわせるくらい、しぶとく長く、生きるのよ。

Mon, 01 Mar 2004

ミゾレ




お願い
もうちょっとだけ堪えて、

厚い雲からぽつりぽつり、落ちてくる中を出発した。
ミス河原ポイント3名様、いつも通り集合。
少し様子が変わったのは、真っ先に食べていたミス河原が一歩後退して待機し、土手を駆け上がるのがサム君になったこと。ミス河原は足の間に入って一緒に土手を下りたけど、サム君はまだそこまでしない。上がって来て、ぴゅーっと先に下りてしまう。
ガオの道の薮に用意して持参したトレイを差し込むと、花子がそばまで来ているのが見えた。
原っぱに着くと、まっちゃん、サンタ、ピンちゃん、金ちゃん、そしてチーコが出てきた。配膳中に空から落ちてくるのがミゾレだと気が付いた。3月に入って初日にミゾレ・・!
まだ寒いんだね。
カイロ35枚猛スピードで交換。
切り口を揃えて、一度に4,5枚開封できるようになった。順番に替えていくと、、最後のツインルームの寝箱に、さっきまで一生懸命食べていたまっちゃんが、早々と収まっていた。
そうこうしていたら、柴犬を連れたおじさんが竹藪前を通りかかって、覗いていった。こまつのおじさんのお友だちなのだとか。

サブ猫舎の屋根は、板がなかったので竹を紐で編んだ。こまつのおじさんと一緒に編んだ。
次の5月が来ると、亡くなって丸2年になる。
あの人は猫が好きで・・と思い出話を少しして、こんな寝場所があるなら猫たちも安心だと、笑った。
儚いのは猫だけではない。
そんな風に思いながら、先を急いだ。



河原猫の日記



    
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