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Thu, 22 Aug 2002

ももちゃんとコージ君


まだ会ったことのない男の子コージ君から郵便が届いた。
キジ猫「ももちゃん」の、この一年の変遷がミニアルバムにまとめられ、手紙も添えられていた。

去年の今頃、大型台風の接近で大荒れの予報が出ていた朝、河原で3匹の赤ちゃん猫を保護した。
縦に置かれた野菜ジュースの細長い段ボール箱から、キジ猫の女の子二人を踏み台にして、チャトラの男の子が必死に顔を出していた。
ももちゃんはそのとき踏まれていた子だ。
まだ静かな朝とはいえ、川の水は既に増水し濁流が迫っていた。最悪竹藪の水没まで考えていた私は、集まったみんなの顔を複雑な思いで見渡し、何とか生き延びてほしいと祈りながら悲壮感漂わせての帰り際だった。
あんな日に母猫から引きはがして捨てに来た人の気が知れない。
無性に腹が立った。

猫の神様は忙しい。
何の落ち度もないのに、健康でいい子なのに、飼ってくれる人がいないだけの理由で殺処分されていく猫たちを慰めに走らなければならないからだ。
赤ちゃん猫は、いくら泣いてもお母さんが来てくれないのでくたびれてしまい、狭い箱の底でかたまって途方に暮れていたのだと思う。ちょうど猫の神様が通りかかって、哀れな捨て子を「このままではただ死ぬばかりじゃないか」と励ましたのだ。女の子達に力を貸すよう説得し、チャトラを縁にしがみつかせ、私に「発見」させた。
手間暇かかる手乗りサイズ仔猫の世話を引き受けてくれたレーコさんを経由して、3匹は暖かい2家族に迎えられた。
ももちゃんは、じいちゃんから孫まで3世代6人に可愛がられ育てられている。コージ君はその「孫」だ。

小さいももちゃんから大きい猫さんになったももちゃんまで、彼の胸に、おなかの上に、腕に、眠っている頭の側に、一緒にいる様子が写っていて、ももちゃんを見つめるコージ君のまなざしから、どのくらい愛されているかが伝わってきた。
手紙の中に「松ぼっくりみたいなしっぽを回して返事をする」と書いてあった。ももちゃんと17日の子はうり二つだ。



河原猫の日記



    
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