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Sat, 27 Jul 2002

やさしい風




キャンプ場の風は、たとえようもなく気持ちがいい。
おなかいっぱいの猫たちが、あっちこっちに散らばって転がっている。消えた猫にも、今生きている猫たちにも、そして新参の猫にも隔てなく、ねぎらうように吹き渡っていく風。

しょぼしょぼのクニクニは、元気のない鈴と姉妹そろってやってきた。帰るところを見送っていたら、一人で暑いところにすわってなにやら考えて、いきなり走り出し、葉の茂った低木の木陰の中へ収まっていった。

Sat, 27 Jul 2002

追悼集会




お天気が良いのに誰もいない。変だ、と思いながら自転車を止めると、土手の真下の一段低い所に、みんなの顔が見えた。
下りていくと、最近「流れ者のチャトラ」から二代目「虎吉」を襲名したばかりの子が倒れていた。すでに息はなかった。目立った外傷もなかった。

とりあえず餌場に直行しご飯を配りながら、時間はないけど、みつけた私が今どうにかしなければいけないのだと腹を決めるまで、気持ちが動転していて、いつものようにみんなに呼びかける声も出なかった。
猫たちの追悼集会は、音もなく、涙もない。とても静かだ。
特にとどまる理由もないけどさりがたい、といった感じで、仲間の「死」を囲むのだ。
みんなの見守る中、ここだと思った原っぱ隅の木陰に「えいっ」とスコップを突き立てた。あまりの堅さに泣きたくなった。少し場所を変えて、懸命に掘った。汗がどっと流れた。
何もしてやれなかった初代虎吉の分まで思いを込めて掘った。
虹の橋で彼がこれから待つのは、最初にのどを鳴らして甘えた人なのだろう。そいつがこの子を捨てたんだろうな。
思ったら、なんだかくやしかった。

虎吉二代目、夏ノ朝ニ儚ク散ル



河原猫の日記



    
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