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Tue, 25 Jun 2002

不治の病


チーコの慢性化した鼻器官炎が、お天気と連動して良くない。
食べてる時もゼコゼコして苦しそう。本人は慣れっこかもしれないけど、心配。雨の河原。いつもの朝。
チーコが頭突きしたまま止まって、全体重を傾ける。「腹減った、早くしろ」というボディランゲージだ。この甘えぶりは私を不安にさせる。

昨年5月、みぃとクロちゃんを、原っぱ猫台猫舎撤去の際緊急保護に踏み切ったのは、二匹の人なつっこさが桁外れだったからで、あそこでみんなと運命が分かれた。警戒心も強いし、ごはん以外で人間を必要としない子達だから大丈夫だと、心の中で言い訳した。今年に入って、チーコに縁談が来た。ちょうど不妊手術から一年。ワクチン、健康診断、胸を弾ませて獣医さんへ連れて行き、エイズ陽性の結果を聞かされた。一転して「青菜に塩」となる。
家に連れてきても、河原しか知らないチーコには恐ろしいらしく、クロ兄ちゃんとの再会も「それどころではない」と言って、ミシン下の隅に潜ってしまった。
いろいろなことが頭を駆けめぐったような気がする。
夕方、意を決してチーコを河原へ戻す。
こんな時間になんだなんだと集まってきたみんなの中へ、チーコはゆっくり歩き出し、挨拶していた。しっぽをピンとたてて得意げに見えた。まるで英雄の凱旋だった。
生きているものはすべて、いつか果てるのが運命だ。
私も彼女と変わらない。そう思ったら、少し楽になった。

でもね、具合が悪いと、人だって誰かに甘えたくなるものだから、素っ気ないチーコの甘えは、自分でもどうしたらいいかわからないくらい辛いよって事なのかな・・・。



河原猫の日記



    
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