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Tue, 31 Dec 2002

「大」晦日




2002年最後の日の河原。
 ・・平和だ。
午後から天気が崩れる予報だったけど、空は青く、日だまりで目を閉じてじっとしている猫たちを順繰りに見てまわって、時間が過ぎていくのを忘れた。冷え込みは厳しく、土手の草の下は、霜柱が凍り付いて固まっているとか。夜は寒いぞ。皆の者、ココロシテカカレヨ。

片目が砂場を一生懸命掘って「大」をした。
それからみんながした後のニオイを確かめて、いきなりゴロンしてウネウネした。あれは何だったのだろう・・
その向こうにサンタが枯れ葉の山を掘って「大」をして、もう一度場所を変えて「大」に挑むのが見え、さらに向こうで、クロ長しっぽ二匹が互い違いに向きを変えて「大」をしていた。
あの広い空間一面に「大」の猫、というわけではないのだけれど、重なって見えた方角が面白かった。人間には真似のできない伸びやかな仕草だ。絶妙のバランスで踏ん張る。そして、あとをせっせと埋めていた。慌てて去らねばならない理由でもあったのか、歩いていると埋め損ないを見つける。スコップで埋めてやる。河原から出るとき、枯れ葉の中に誰かが隠した「大」を後ろの車輪が踏んでしまった。枯れ葉と一緒に車輪に乗って、輪鍵のところで葉っぱ一枚と一緒に引っかかって止まっていた。
嫌いな人はこれで怒るのかもしれない。
うへぇーと言って、おかしくなった。よりによってどんぴしゃり踏み当てて、持ち帰ってしまった。
来年もみんなに希望はないかもしれないけど、どのみち抱負も持たず反省もないその日暮らしの猫たちであるからして、絶望とも無縁なのだ。与えられた寿命を生ききって欲しいと思う。



河原猫の日記



    
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