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Wed, 06 Nov 2002

治療




口の裂傷を縫ったうちの子マルちゃんは、パラボラ猫になって8日目。すっかり憂鬱で、お風呂場の洗面器で水を飲むのに、浸ったカーラーをいかんともしがたく、やけっぱち気味に前足で水を叩いて、またふらふらヨタヨタあちこちにぶつかりながら、こたつへ戻る。今日はくしゃみと涙目。顔の周りを濡らしたのが自分では拭けないからか、風邪をひいたみたいだ。7日から10日ほどで抜糸と言われているけど、神経質な子なので、早めに抜糸したらきっと掻きむしってしまう。心を鬼にして、あと2日我慢させるつもりだ。ごはんを食べるようになったので、胸をなで下ろした。好調に回復。

河原の子は、人間的な発想からのケアーを拒み、顔や鼻や目を拭かれるのを嫌い、薬を警戒する。瀕死状態だったお兄ちゃんしかり、足を引きずっていたピンちゃんしかり、耳からドロドロがでているクニクニしかり、具合が悪いときはいっそう手の届かない子になってしまう。そうやって、自力での解決を選ぶのだし、解決しきれず慢性化し寿命を縮めることにもなる。寿命を延ばすための、彼らにとって不自然な手段を受け入れないこと、不快なことを受け入れないこと、これこそ河原猫たちが河原猫であるための、曲げられない信条なのかも。

うちの子は、飼い主である私の「治してあげたい一心」から、迷惑にも、かなり不愉快なことを強引にされて、口をこじ開けられて薬を飲まされ、何のためにそうされるのかわからないまま過ごす時間がたくさんある。
ごめんね。

生まれて老いて病んで死ぬ。
悪あがきするのは人間だけだね。

本日の写真、マルちゃんじゃなくて、パラボラ猫だったときの「クンちゃん」



河原猫の日記



    
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