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河原猫の世界

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シロ猫
孤高の白ママ」 
推定7歳 ♀ 出所不明
初代コクニ
(ミーシャ)

材木置き場でお日様を見送る
   
                                いつまでも見ている    
     
人間には、ごはん以外で関わりたくないわ
河原の長老白猫「じっちゃん」に
ずっとそう教わってきたし

2000年の春、河原には険しい顔の白猫がいっぱいいて、みんなひどい状態で死にかけていた。「じっちゃん」はヨレヨレだったけど、ごはんは執念で待っており、必死の催促。じっちゃんはおそらく捨てられた猫だ。人間と暮らした記憶を胸に、恨み節で生き、夏までに消えた。白ママはその頃の白猫の中から、しぶとく生き残った強い子だ。凄みのある美人、と紹介してきた、筋金入りの野良ちゃん。人の気配があるときは滅多に姿を見せないけれど、妊娠中は、はち切れそうなお腹で用心深く現れるようになった。お腹が空いてたまらなかったのだろう。顔色も変えず、笑いもせず、呼びかけても答えてもらったことがない。

2001年夏に仔猫をひっそり生んだ。コシロコハチだけそばに置いて、クニクニ柄の仔猫2匹を竹藪猫舎に置いて行った。
面倒を見てくれ、と、ママから頼まれた気がした。
初代コクニ(みーしゃ)だけしか生き残れなかった。
コクニは私と遊ぶうち保護されて、生後半年の頃里子に出た。
みーしゃの臍ヘルニアは、ママがへその緒を切るとき失敗したのでは、、とのこと。
みーしゃは、幸せになった。
コシロとコハチは筋金入りの人間嫌いになった。
ママの教育の賜かも。

2002年もまた生んだ。妖精コクニ一人連れて現れた。
生後3ヶ月の頃、白ママが、追いすがるコクニを突き放していく過程をずっと見守った。
とても厳しかった。
      
コクニを無視するママ           コシロもママのそばに近寄れない

2002年12月。粘りに粘って、やっと、ママを不妊手術に運んだ。彼女の2世代に渡る子供たち、コシロ、コクニと一緒に運んだ。これまでの苦労に、頭を下げたい気持ちだった。

穏やかに日向ぼっこ 
  ママが甘えてる! 
          

     遂に撫でた

                          2006年冬

まさおくんは白ママと兄妹かもしれない。
2000年からずっと原っぱにいた。
白ママよりいくらかは人間が好きで、そばにいる。

不自由な足で通ってきた「コマツのおじさん」のお気に入りの猫だった。コマツのおじさん、病院でもずっと「白猫はどうした?」と気にかけていたのだそうだ。気持ちが通じていたのだろう、おじさんの背中にいつもいた。簡単には触らせてくれない。

いつもそばにいて、私の荷物にぴったりついて座っている。
いつも少し笑った顔をしている。
性格は穏和なのに、新しい猫に関しては排他的。
まさおくんに嫌われた新参の女の子達は、
仲間に入れて貰えず別エリアへ。いつ頃だったか、新参にプレッシャーをかける役目を若者組に譲り引退した。

不妊手術は2001年1月。

被毛が乱れ、目や口が汚れ、痩せて、
良くなったり悪くなったりを繰り返す。
ペースを変えず、みんなとも争わず、
竹薮のテーブルの上を自分の場所と決め、
淡々と休むことなく食べた。


Mon, 26 Dec 2005

かみさま




かみさま

わたしのあいするしろい猫が
しにかけています
どうかすぐ来てあのいとしい子に
優しい手を置いて
さすってあげてください
そうして
ねぎらってあげてください
よくがんばったと
ほめてあげてください

河原の原っぱより100倍も
1000倍もしあわせな
緑の原っぱに飛んでいけるように
まさおくんのせなかに
羽をつけてあげてください

もしもあしたつめたくなっていても
私はうらみません
ああ かみさまがきてくださったのだと
私なりに静かに送ります


ごはんに現れないまさおくんを猫舎の真ん中の箱の中に見つけた。
どこかにいないか探しながら箱を少し動かしたら、
箱の隅っこにギュッと、痩せて小さくなった体を更に小さく丸めて寝ていて、
ビックリするほど大きな声でニャァオニャァオ文句を言った。
慌てて箱の後ろなど探してしまったのだが、中にいた。
「せっかく静かに寝ているのにガサゴソやるのは誰だい」
覗き込んで頭を撫でたらしょぼい顔で首を持ちあげ、もっとにゃぁにゃぁ言う。
「ああ、きみだったのか、ボクは今つらいから失礼するよ、世話になったね、
愛想が無くてゴメンヨ、こういう状況だからね」
埃っぽい北風が吹きつけてきて「ああ寒い」
また体を丸めシッポを巻き込み縮こまってしまった。
しばらく撫でてカイロを替えた。ごちそう缶を急いで開け、
少し盛ったのを差し入れた。見もしない。匂いさえもかがない。
「慣れても馴染むな、名言だろ?じっちゃんの教えだったんだ。
ボクはずっと守ったんだよ。人に隙を見せちゃいけない、
簡単に触らしちゃいけない、でも今日は良いよ。なんて気持ちが良いんだろう。
その手が豹変してボクを痛い目に遭わすんじゃないかなんて心配することもない、
どこか痛いとか、苦しいとか、そういうんじゃなくて、ただつらいんだ。
何がつらいかうまく言えないけどただね、ただただギュッと・・・
そういやそういう感じで生まれてきたような気もする。
でね、おかあさんが舐めてくれるのがまた気持ちよくて、
一ナメでひっくり返っちゃうんだけど、あっちにゴロンこっちにゴロンころがされて、
みんなでもがいていたんだよ・・」
話しかけると返事をしようと気を使うから、
静かに寝かせてあげようと猫舎の覆いを降ろすことにした。
ときどき寝言を言うような感じのにゃぁが聞こえた。
お母さんを呼んでいる。



2005年12月27日
メイン猫舎の寝箱の中でしずかに逝った。

           
「ほほえみ顔のまさおくん」
推定6歳 ♂ 出自不明









 
    ふっくり太っていた頃      

   まさおくんの微笑み



        
 お気に入りのツゲの木に登り

ごはんを出迎えたり見送ったり

      ギコギコ井戸を相手に 日々 哲学する
井戸いわく「ノラネコとはなんぞや」  まさおくん答えていわく「儚きものなり」
井戸いわく「押してもらわねば水は出ぬ」 まさおくん「運んでもらわねば食えぬ」
ボクたちはとても似ている・・・一緒だね・・
       
              さようなら まさおくん     
                                    さようなら 


「ちょっと間の抜けたコシロ」
2001年夏 河原生まれ、白ママの子♂
仔猫時代のコシロ

小さな白い男の子「コシロ」。今はすっかり大きくなってちょっとオデブだから「コシロ」はおかしいと言われる。
小次郎とか小四朗とかに改名せねば。
そう思いながら、ピンと来る名前が浮かばず、
いまだにずっと「コシロ」。

人間でも、
「子供の頃は可愛かったのに崩れたネェ」と言われる人がいる。コシロの幼少年期、青年期は、輝くばかりだった。
優しい気持ちの持ち主で、チーコを慕い、陰になり日向になりして守っている(らしい)。
チーコ親衛隊隊長だ。

2002年12月、不妊手術。

頑張って話しかけているけど、
その距離なかなか縮まらず残念。

2005年3月16日 チーコと永久の別れ
コシロにはどんなにつらかったことだろう

ほとんどそばには来ない、用心深い子だ。エサ場にも、私が居る間には滅多に現れないので、どんな子なのかさっぱり判らない。いつ頃から河原にいたのかも判らない。畑の端に置かれている物置小屋あたりから出てくるようだ。2001年1月に不妊手術が済んだと記録し間違えて、クニクニモドキと混同していて、2003年3月末、やっと不妊手術に漕ぎついた。妊娠していて、6つもお腹に入っていた。最後の対決は、我慢比べみたいだった。私もへとへと、ミルクもへとへとだったろうと思う。

メイン猫舎の台下のごはんをそーっと食べていく。必ずミルクを飲んでいく。ミルクが好きなので、「クニクニモドキ2」 という識別名改めて、「ミルク」にした。頭にうっすらとグレーの模様があって、光の具合で濃く見えるときは「クニクニ柄」だし、薄く見えるときは「白猫」だ。

少なくとも4年以上毎年子を生んでいたはずだけど、ヨーコママや白ママと違って、仔猫と一緒にいたところを見たことがない。みな死んでしまったのだろうか。
 
 
 相変わらず用心深く、なかなか近づけないのだが、
2006年秋、良く食べ、良く太り、元気そうなミルク。
カメラを向けても、イチモクサンで逃げなくなった。

ひっそりと繰り返し仔猫を産んでいた
「ミルク」♀

 
               デカ猫「ズーズー 」♂
出所不明 年齢不詳 だけど まだ若い猫のはず
                       
痩せて淋しそうな顔の白ぶち
2006年2月竹薮で発見

  巨大化したのは秋  
    
とにかく良く食べる
                  
     顔デカ君と競って食べる

 
                          
            野球小屋に持っていく籠にもしがみついて食べる

             
                  こんなに大きくなりました
 ズーズー絶好調で爪研ぎ中
        
                
             夜の河原はさみしいよ

2006年12月16日 不妊手術ワクチン接種終了後リリース

    
かわいいズーズー いつでも里親募集中! 「にゃあ」
 
23Feb2006 「新しい子」

洗い物から戻った所で
ばったり
新しい子と顔を合わせた。
奧の餌台に近づきかけ、私が来たので
ぎょっ
として「たべたい・・が、何されるかワカランから、逃げた方が・・いや、食べるだけは食べて・・・」と逡巡し膠着状態になった。
ははーん、キミには見覚えがあるぞ、このまえ竹藪奥へ逃げていく後ろ姿を見て、新ちゃんだと思ったのだ。新ちゃんがなぜ竹薮に来ていたのか、新ちゃんがなぜ私から逃げるのか、不思議だった。キミだったんだね。
白い猫で、左耳と背中にトラ柄のぶち模様があり、シッポは新ちゃんと一緒だ。頬が張って顔がでかい。♂だ。警戒心で表情もコワイ。あ、待って、ごはん食べて!私にお尻を向けて餌台に入れないだろうから、一皿そこに進呈しましょう、どうぞー。ほらね、このとおり、何にもしないから遠慮無く・・音を立てずに近づいて捧げた。行きかけて振り返ったぶち猫、一歩ずつ戻ってきた。私は静かに下がった。小夏を膝に乗せて撫でながらぶち猫の食事を見守り、こちらを伺うぶち猫の視線と合うたび、どうぞー、大丈夫ー、と声をかけた。



ズーズーの名前は識別名から始まった。
白猫でブチがあるから「白ぶち」
ごはんへの向かい方がとにかくすごくて
ほかに誰がいようと
そこに何があろうとお構いなしの図々しさ
図々しい白ぶち猫で「白ぶちズーズー」になった。

コシロに嫌われても動じず。(3/16「竹薮の決闘」)
ごはんに向かう図々しさ類を見ず(6/22「図々猫とシャーシャー猫」)
トラちゃんとぴんちゃんを唖然とさせる。(7/01「ズーズーの処世術」)


少し遅れて河原猫たちのところに参入してきた黒猫
「顔デカ君」と白黒大食いコンビ結成。
元より大きくなる素質は備え持っていたのだが、
秋の食欲増進シーズンに奮闘し、冬になると
いまだかつて見たことのない大きな猫さんになった。

顔デカ君が年末行方不明となり、相次いで
ズーズーも消え どんなに心配したことか。

だから、元旦出てきてちんまりと座っていたのを見たときは
本当に嬉しかった。

  

「・・いくらなんでも これはないだろ・・3日分かい?」
                   
             「ええいヤケクソだっ、 食っちゃうよっ」

            

                        「うめえ」

    ズーズーは たまらないキャラクターの猫さんであります
  
 
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  © 2008 河原猫の世界
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