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河原猫の世界

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凛ちゃん
障害もなんのその
すばらしい家族と巡り会い命を凛々燃やしている「凛」ちゃん♀
道路端のゴミ捨て場で、目も鼻も塞がった状態でうずくまっていた所を見つけ、ああ、ああ、どうしよう死んでしまう、と、首に巻いていたマフラーで包んで連れて帰ったのが 2003年1月21日。ノミだらけ・・、そしてボロボロだ。何も飲まず食べず、苦しそうに眠るばかり。時折やっとの思いで目をあけると、助けて・・と言っているみたいに小さな手を伸ばしてくる。その手を握る。儚げな手だ。ぬるま湯で作った砂糖水にブランデーを垂らして応急点滴液を作り口に含ませ、ケージを温かくしてそっと寝かした。可哀想で、ただただ痛ましく。ただただ切なく。

茶系のキジ柄、あご下に白いエプロン、お腹も白い。しっぽは長くまっすぐ。生後3ヶ月くらいかなと思ったけれど、小柄な子だったので実際はもう少し大きかったかも知れない。レントゲン検査の結果、横隔膜ヘルニア(横隔膜が生まれながらに欠損している)という、重大な障害を持っていることが判明。事故等での欠損なら再生手術も可能だけど、生まれながらの欠損なので、手術は難しいらしい。風邪をこじらせ衰弱していて、体温も低かった。とりあえず入院し点滴を受け、危険な状態を脱した。 寿命は健常の子より短いかもしれない、里親探しは、、難しいでしょう。先生からそんな風に言われながら前途多難で退院。日記を見て、Uさんが一時預かりを申し出て下さった。

保護直後の凛ちゃん
この障害を承知の上で引き受けて下さる方を諦めずに探しましょうと、Uさんと里親探しを始め、Hさんご夫妻と巡り会った。退院後の投薬と、少しでも呼吸が楽になるように作ってもらった特製枕、暖かにしてもらった寝床。ごはんが楽に食べられるよう高くして工夫してもらったり、Uさん宅で過ごした一ヶ月の保護期間もしあわせだったと思う。人を怖がらず、膝の上でのどを鳴らして甘えるおとなしい子だった。お見合いもお届け(2月26日)もお任せしっぱなしでお世話になった。
H夫妻から届くリンちゃんの近況、ほんとうに嬉しく思った。

「この間は遠い所お越しいただき、ありがとうございました。2晩過ぎましたが、”リンちゃん”は目ヤニを出しながらも元気にしていますよ。というか、ビックリする位元気な所も見せてくれてます。昨日は、家にある茶色いネズミみたいなオモチャで夢中で遊び、あまり遊びすぎても疲れるんじゃないかと、心配して隠したくらいです。普通の子猫の1人遊びって感じでしたよ・・・。(ちゃんと息を整えながら遊んでいましがが)相変わらず、蒼太が威嚇をしていますが、それでもみんなの姿が見えなくなると他の部屋や洗面所などを歩き回っています。蒼太にウーウー言われた後、声をかけたら、”声は出ない”んですが口は”ニャーン”っていう口をしてましたよ。どうしたの?って座って手を出したら、頭を目一杯こすりつけてきたので、私達がいれば他の子が慣れるまでがんばってくれるかな。一番大きな”フジ子”は、すでに自分のペースに戻り、ゆっくり寄ってきてリンちゃんの匂いをフンフン嗅いだりしています。蒼太とジジはまだウーウー状態ですが、あの子を含め、みんなごはんはちゃんと食べてるし、トイレもちゃんとしているし、時間が解決してくれるかなーと思っています。日中空けているのが心配ですが、主人が今日も家の近くに仕事で行くらしく、様子を見に寄ってくれる予定です。(昨日も心配で見に行ってました・・・)ハナ水は出ないのに、目ヤニだけがちょっと気になりますが。とりあえず、そんな所です。気の短い主人は”蒼太がダメだな~”と言ってますが、多少時間かかるのはしょうがないと思っています。」

「昨日から、先住のジジ・蒼太の態度がずいぶん柔らかくなりました。鼻と鼻で挨拶していたし、フーッと言うのもほとんどなくなり、私もちょっとホッとした気持ちです。昨日、リンちゃんは”鳴き”ましたよ!すごくお腹が空いたのか、ごはんの前に私の顔を見ながら”ニャ~”と小さな声で訴えました。それから、ファンヒーターの吹き出し口の前を自分の席と決めているみたいですが、昨日は撫でていたら、そのまま私のヒザに枕にする様に腕を掛けて、そのまま寝てしまいました。ヒザの上で寝るなんて事も出来ないんだなーと、かわいそうに思っていたんですけど、あの子なりの甘え方があったと思って嬉しくなりました。甘噛みしてきたり、ずいぶん甘えてくるので、良かった良かったと思っているところです。」

里親になって下さったHさんご夫妻とはUさん宅で5月にお会いしましたが、初めてとは思えぬほど、気さくでやさしい方たちでした。里親探しは難しい、長くは生きられないかも知れないと言った獣医先生の所へリンちゃんを連れて行って「どうだ!元気だぞ」と、見せてやりたい、と笑っていて、私も久しぶりに見たリンちゃんの姿に驚き、抱っこしてハラハラと泣いてしまったほどです。Hさんは、私に見せてあげよう抱かせてあげようと思って、リンちゃんを連れてきて下さったのでした。

 
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